JPH06130474A - 傾き検出装置及びカメラの手振れ検出装置 - Google Patents

傾き検出装置及びカメラの手振れ検出装置

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JPH06130474A
JPH06130474A JP28192792A JP28192792A JPH06130474A JP H06130474 A JPH06130474 A JP H06130474A JP 28192792 A JP28192792 A JP 28192792A JP 28192792 A JP28192792 A JP 28192792A JP H06130474 A JPH06130474 A JP H06130474A
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JP
Japan
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circuit
level shift
output
light
camera
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JP28192792A
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Inventor
Uichi Imai
右一 今井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明にあっては、傾き角の検出分解能を高
めて、傾き角の検出範囲を広げることを両立させるた
め、光電流出力の平方根に逆比例した演算の後にレベル
シフト回路を設けてレベルシフト量を任意に制御するこ
とを特徴とする。 【構成】駆動回路12が投光素子11を駆動して、カメ
ラの背面の撮影者に向けて投光する。センサ13及び1
4は、撮影者により反射された反射光を受光する。そし
て、第1及び第2の演算回路15及び16は、上記セン
サ13及び14にて発生した光電流を、その平方根に逆
比例した出力に演算して出力する。レベルシフト回路1
7は、第2の演算回路16の出力をレベルシフトして差
動増幅回路18に出力する。この差動増幅回路18は、
レベルシフトした出力と第1の演算回路15の出力を受
けて差動増幅する。そして、制御回路19は、この差動
増幅された出力に従って、レベルシフト回路17のレベ
ルシフト量を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は撮影者とカメラ本体と
の相対的な傾きを検出してカメラの手振れを検出する傾
き検出装置及びカメラの手振れ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラ等に使用されているぶ
れ検出装置は、種々提案されている。例えば本出願人に
よる特願平4−149674号には、カメラの背面に配
置され、撮影者に向けて投光し、少なくとも2点からの
反射光を受光素子にて受光し、それぞれの点に応じた光
電流信号を出力する投受光手段と、上記受光素子から出
力された光電流の平方根の逆数の差を演算する演算手段
とを具備し、上記演算手段の出力を手振れ信号とするこ
とを特徴とするカメラの手振れ検出装置が開示されてい
る。この特願平4−149674に開示された技術につ
いて、以下、その構成及び作用を説明する。
【0003】図11を参照して、カメラの手振れを検出
する方法を述べると、カメラ1の背面には、傾きセンサ
2が配置されており、このカメラ1の背面より所定距離
離れて撮影者の顔面3があるものとする。撮影開始時を
図11(a)とし、顔面3は撮影中ほとんど動かないも
のとすると、手振れが生じた場合のカメラ1の位置は、
図11(b)のように表すことができる。すなわち、手
振れがあった場合はカメラ1の回転中心がxだけ移動
し、カメラ1(傾きセンサ2)がθだけ傾く。
【0004】図12は、傾きセンサ2と、顔面3との間
の関係を示す図である。図12に於いて、4は投光素子
であり、5及び6はそれぞれ投光素子4からの反射光を
受光して電流に変換するセンサである。ここで、センサ
5、投光素子4、センサ6は、顔面3の垂直方向に一列
に配置されている。
【0005】図13は、電気処理系のブロック図を示す
ものである。7はセンサ5からの光電流Ip1 を処理し
て、数1の関係式で表される値に比例する電圧を発生さ
せるための演算回路である。また、演算回路8は、演算
回路7と同様にセンサ6からの光電流Ip2 を処理して
数2の関係式で表される値に比例する電圧を発生させる
ためのものである。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】 そして、9は投光素子4を駆動するための駆動回路であ
る。差動増幅器10は、演算回路7、8の出力電圧を差
動増幅するためのものである。ここで、差動増幅器10
の出力は、数3の関係式で表される値に比例した電圧と
なり、この電圧はセンサ面に対する顔面の傾きに比例す
る。
【0008】
【数3】 すなわち、数3の関係式の変化量を求めることにより、
傾き角θの変化量を求めることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例に於いては、ぶれ防止の精度を高めること、
すなわち傾き角の検出分解能を高めることと、必要な傾
き角の検出範囲を確保することを両立させることが困難
である。傾き角の検出分解能を高めるためには、差動増
幅器10の増幅率Aを大きくする必要があるが、回路の
電源電圧には限りがあるため、増幅率Aを大きくする
と、傾き角の検出範囲は狭くなる。
【0010】図14及び図15を参照して、この問題点
を説明する。図14(a)に示されるように、センサ面
2に対して顔面3が平行であるときには、数1及び数2
の関係式で表される値の傾き角θに対する変化は、図1
4(b)に示されるようになる。したがって、差動増幅
器10の出力は、図14(c)に示されるようになり、
−θ0 ≦θ≦+θ0 の範囲でリニアな関係となり、傾き
角の検出ができる。ここで−θ0 ≦θ≦+θ0 の範囲
は、1回のレリ−ズ動作中に発生するぶれに対応する傾
き角である。
【0011】それに対して、図15(a)に示されるよ
うに、センサ面2に対して顔面3が大きな角度で傾いて
いる場合を考える。顔面3として、例えば頬を利用する
場合、頬は人によっては、もともと大きく傾いているた
め、図15(a)に示されるようになる。この場合、数
1及び数2の関係式で表される値の傾き角θに対する変
化は、図15(b)に示されるようになる。したがっ
て、差動増幅器10の出力は、図15(c)に示される
ようになり、−θ0 ≦θ≦+θ0 の範囲でリニアな関係
でなく、一部を除き飽和状態となるため、傾き角θを正
しく検出することはできなくなる。
【0012】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、傾き角の検出分解能を高めると共に、傾き角の検出
範囲を広げることを両立させることのできる傾き検出装
置及びカメラの手振れ検出装置を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、被
検出対象物に向けて投光する投光手段と、この透光手段
を挟んで配置され、上記被検出対象物からの反射光をそ
れぞれ受光し、受光量に応じて第1及び第2光電流を発
生する第1及び第2受光手段と、上記第1及び第2光電
流から、それぞれ平方根に逆比例した第1及び第2演算
値を出力する演算手段と、この演算手段による上記第1
及び第2演算値の出力を差動増幅し、上記被検出対象物
の傾き情報を出力する差動増幅手段と、上記第1受光手
段から上記差動増幅手段に至る演算経路中に於いて、そ
の出力をレベルシフトするレベルシフト手段と、上記差
動増幅手段の出力に基いて上記レベルシフト手段のレベ
ルシフト量を制御する制御手段とを具備することを特徴
とする。
【0014】またこの発明は、上記投光手段、第1及び
第2受光手段をカメラの背面に配置し、撮影者と上記カ
メラ本体との相対的な傾きの時間的変化から、上記撮影
者の手振れを検出することを特徴とする。
【0015】
【作用】この発明にあっては、被検出対象物に向けて投
光手段から投光され、この透光手段を挟んで配置された
第1及び第2受光手段で、上記被検出対象物からの反射
光がそれぞれ受光され、受光量に応じて第1及び第2光
電流が発生される。そして、上記第1及び第2光電流か
ら、それぞれ平方根に逆比例した第1及び第2演算値が
演算手段で演算されて出力される。この演算手段による
上記第1及び第2演算値の出力は差動増幅手段で差動増
幅され、上記被検出対象物の傾き情報が出力される。そ
して、上記第1受光手段から上記差動増幅手段に至る演
算経路中に於いて、レベルシフト手段でその出力がレベ
ルシフトされ、上記差動増幅手段の出力に基いて、制御
手段により上記レベルシフト手段のレベルシフト量が制
御される。
【0016】また、カメラの背面に上記投光手段、第1
及び第2受光手段が配置され、撮影者と上記カメラ本体
との相対的な傾きの時間的変化から、上記撮影者の手振
れが検出される。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0018】図1は、この発明の第1の実施例としての
概念を示すブロック構成図である。同図に於いて、投光
素子11は、駆動回路12によって駆動されるもので、
カメラの背面に配置されて撮影者に向けて投光するもの
である。また、第1及び第2の受光素子としてのセンサ
13及び14は、投光素子11を挟むように、且つ上記
カメラの背面に配置され、撮影者から反射された投光素
子11からの反射光を受光するためのものである。
【0019】第1及び第2の演算回路15及び16は、
それぞれセンサ13及び14で発生した出力を演算す
る。レベルシフト回路17は、第2の演算回路16の出
力をレベルシフトして差動増幅回路18に供給する。こ
の差動増幅回路18は、上記第1の演算回路15とレベ
ルシフト回路17の出力を差動増幅して制御回路19に
出力する。この制御回路19は、差動増幅回路18の出
力に従い、レベルシフト回路17のレベルシフト量を決
定するための回路である。
【0020】このような構成に於いて、駆動回路12に
よって投光素子11が駆動されて、カメラの背面の撮影
者に向けて投光される。この光は、撮影者によって反射
されて、反射光としてセンサ13及び14により受光さ
れる。そして、これらセンサ13及び14にて発生され
た光電流が、第1及び第2の演算回路15及び16に於
いて、上記光電流の平方根に逆比例した出力に演算され
て発生する。このうち、第2の演算回路16の出力は、
レベルシフト回路17に於いてレベルシフトされる。こ
のレベルシフトされた出力と、上記第1の演算回路15
の出力が、差動増幅回路18に入力されて差動増幅され
る。そして、この差動増幅された出力に従って、制御回
路19はレベルシフト回路17のレベルシフト量を決定
するようになっている。次に、この発明の第2の実施例
を説明する。
【0021】図2は、この発明に従った第2の実施例の
構成を示すブロック図である。同図に於いて、アナログ
処理回路20とシ−ケンス制御のためのマイクロコンピ
ュータ21が接続されている。また、上記アナログ処理
回路20には、発光素子22と、ぶれ検出、すなわち顔
面の傾き角を検出するためのセンサ23及び24、そし
て後述するレベルシフトのためのコンデンサ25が接続
されている。これら発光素子22、センサ23及び24
は、全てカメラの背面に配置されており、且つセンサ2
3及び24は、発光素子22を挟むように一列に配置さ
れている。一方、マイクロコンピュータ21には、絞り
駆動回路26、ミラ−アップ駆動回路27、先幕駆動回
路28及び後幕駆動回路29が接続されている。
【0022】尚、同実施例は、この発明を一眼レフレッ
クスカメラに適用したものであり、テイキングレンズ内
に絞りを有する。また、シャッタはフォ−カルプレ−ン
シャッタを使用しており、先幕と後幕を有している。更
に、図示されないが、通常はテイキングレンズからの光
をミラ−により上方のファインダ光学系に導いている
が、撮影時にはミラ−をアップすることにより、テイキ
ングレンズからの光をシャッタ方向に切換える。
【0023】図3は、アナログ処理回路20の内部の詳
細を示した回路図である。同図に於いて、30は電流値
Iref を供給する電流源である。更に、31、32、3
3はダイオ−ド、34、35はトランジスタである。上
記ダイオ−ド31のアノ−ド側の電位をV1 とすると、
数4の関係式の如くなる。
【0024】
【数4】 ここで、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子
の単位電荷量、Isはダイオ−ド(トランジスタ)の逆
方向飽和電流である。
【0025】ここでトランジスタ34、35のエミッタ
には、それぞれ光電流Ip1 、Ip2 が流れるため、そ
れぞれのトランジスタのエミッタ電位V2 及びV3 は、
それぞれ数5及び数6の関係式の如くなる。
【0026】
【数5】
【0027】
【数6】 また、37、38はバッファアンプであり、それぞれの
出力をV4 、V5 とすると、数7の関係式が成立する。
【0028】
【数7】
【0029】更に、39、40はトランジスタ、41、
42はダイオ−ドである。トランジスタ39、40のコ
レクタ電流をそれぞれIc1 、Ic2 とすると、数8及
び数9の関係式が成立する。
【0030】
【数8】
【0031】
【数9】 ここで、上記数4、数5、数7及び数8の関係式より、
数10の関係式が求められる。
【0032】
【数10】 また、上記数4、数6、数7及び数9の関係式より、数
11の関係式が求められる。
【0033】
【数11】 抵抗43、44の抵抗値はRであり、従ってトランジス
タ39、40のコレクタの電位V6 、V7 は、数12及
び数13の関係式により求められる。
【0034】
【数12】
【0035】
【数13】 また、バッファアンプ45は、その出力の電位をV8
すると、数14の関係式が成立する。
【0036】
【数14】
【0037】バッファアンプ46は、レベルシフト機能
を有するものであり、その帰還路には抵抗47が接続さ
れている。そして、このバッファアンプ46の反転端子
には、電流源48及びトランジスタ65からの電流値が
加算されているが、仮にこれらの電流値が0であるとす
ると、数15の関係式が成立する。
【0038】
【数15】
【0039】抵抗49、50、51、52は、差動アン
プ53の増加率を決定するものである。この差動アンプ
53の出力は、B1端子より出力されてマイクロコンピ
ュータ21のC1端子より入力される(図2参照)。C
1端子は、A/D変換入力端子となっている。Vref 発
生回路55の出口は、B8端子より出力されてマイクロ
コンピュータ21のC4端子より入力される。このVre
f 電圧は、マイクロコンピュータ21の中でA/D変換
器の基準電圧として利用される。すなわち、0VからV
ref までの間のアナログ電圧をA/D変換するようにな
っている。更に、Vref 発生回路55の出力は、抵抗5
6、57にて分圧される。ここで、抵抗56、57は同
一抵抗値であり、その中点の電圧はVref /2となる。
この中点電位は、バッファアンプ54を通した後に抵抗
52の一端に入力される。
【0040】また、上述した抵抗49、50、51、5
2の抵抗値をR49、R50、R51、R52とすると、 R49=R50,R51=R52,R51=100・R49 である。したがって、差動アンプ53の増幅率Aは10
0である。差動アンプ53の出力電圧VOUT は、数16
の関係式で求められる。
【0041】
【数16】
【0042】また、枠内58、抵抗47、及び電流源3
6、48は、レベルシフト回路を構成している。B2、
B3端子は、それぞれマイクロコンピュータ21のC
3、C4端子に接続されており、それぞれマイクロコン
ピュータ21よりカット(CUT)信号及びリセット
(RESET)信号を入力するものである。
【0043】更に、59及び60は、トランジスタ61
及び62のベ−ス抵抗であり、63はダイオ−ドであ
る。また、B4端子には、外付けのコンデンサ25が接
続されている。そして、64はバッファアンプ、65は
トランジスタ、66は抵抗である。次に、このように構
成されたレベルシフト回路の動作を、図4のタイミング
チャ−トを参照して説明する。
【0044】時刻t0 に於いて、マイクロコンピュータ
21は、リセット信号を“H(ハイレベル)”に立上げ
ると、トランジスタ62がオンしてコンデンサ25の電
荷の放電を開始すると共に、カット信号を“L(ローレ
ベル)”に立下げる。マイクロコンピュータ21は、時
刻t1 に於いて、リセット信号を“L”に立下げるが、
これより前にコンデンサ25の充電電圧Vcは0になっ
ている。したがって、リセット信号を“L”に立下げる
ことにより、電流源36によってコンデンサ25は充電
を開始し、Vcは除々に増加をし始める。その結果、バ
ッファアンプ64に接続されたトランジスタ65のエミ
ッタ電位は、上記Vcと同じように増加を始める。トラ
ンジスタ65のコレクタ電流I65は、数17の関係式の
ようにして求められる。
【0045】
【数17】 但し、I36は電流源36の出力電流値、tは時刻t1
らの経過時間C25はコンデンサ25の容量値、R66は抵
抗66の抵抗値である。また、バッファアンプ46の反
転端子より流出する電流値をIOFFSETとすると、数18
の関係式が成立する。
【0046】
【数18】 但し、I48は電流源48の出力電流である。したがっ
て、バッファアンプ46のオフセット電圧VOFFSETは、
数19の関係式の如くなる。
【0047】
【数19】 但し、R47は抵抗47の抵抗値である。
【0048】したがって、t<(I47・C25・R66)/
36ではVOFFSET<0となり、t>(I47・C25
66)/I36ではVOFFSET>0となり、t=(I47・C
25・R66)/I36ではVOFFSET=0となる。
【0049】t=0、すなわち時刻t1 に於いては、V
OFFSET=−R47・I48となる。初期状態に於いて被写体
が大きく傾いている場合、V6 、V7 の間に傾き具合に
応じて電位差が発生するが、この電位差が時刻t1 に於
けるVOFFSET=−R47・I48の絶対値を越えることがな
いように、R47、I48が設定されている。
【0050】したがって、時刻t1 に於いては、差動ア
ンプ53の非反転端子には大きな負のオフセット電圧が
かかるため、差動アンプ53の出力電圧V0 は、図4に
示されるように、GNDレベルになる。
【0051】時刻t2 に於いて、V0 は上昇を始め、時
刻t3 にてV0 =Vref /2に達する。マイクロコンピ
ュータ21は、C1端子よりV0 をモニタしており、V
0 =Vref /2に達すると、カット信号を“H”に立上
げ、電流源36からの出力電流をカットオフする。その
結果、コンデンサ25の充電電圧Vcは固定される。次
に、同実施例の動作を、図5のフローチャートを参照し
て説明する。図5は、ぶれ防止を適用した露出のフロ−
チャ−トである。
【0052】同実施例に於ける図示されないカメラで
は、レリ−ズSW(スイッチ)が2段階のストロ−クに
なっており、第1ストロ−クに於いて第1レリ−ズSW
がオン状態となり、第2ストロ−クに於いて第2レリ−
ズSWがオン状態となる。そして、ステップS1にて、
第1レリ−ズSWのモニタを行い、第1レリ−ズSWが
オン状態ならば、ステップS2に進んでAF(オートフ
ォーカス)の処理を行う。このAFについての詳細は、
この発明と直接関係しないので説明を省略する。
【0053】次に、ステップ3に於いて、第2レリ−ズ
SWのモニタを行う。第2レリ−ズSWがオン状態であ
れば、ステップS4に進んで測光を行い、次いでステッ
プS5にて、自動レベル調整を行う。この自動レベル調
整では、図4に示されたタイミングチャ−トに従い、V
0 =Vref /2のレベルになるようにコンデンサ25の
電圧の設定を行う。
【0054】そして、ステップS6に於いて、絞り駆動
回路26に対して信号を出力し、絞り駆動を開始する。
次いで、ステップS7にてミラ−アップ駆動回路27に
対して信号を出力し、ミラ−アップをスタ−トする。続
いて、ステップS8に於いて、絞り駆動及びミラ−アッ
プの検出を行う。絞り駆動及びミラ−アップの終了検出
は、それぞれ図示されないエンコ−ダの状態を検出する
ことによって行う。次に、ステップS9に於いて、ぶれ
量の検出を行う。時刻tに於けるぶれ量B(t)は、数
20の関係式に従って演算する。
【0055】
【数20】
【0056】ここで、V0 (t)は時刻tに於けるB1
端子からの出力電圧である。また、V0 (t−Δt)
は、時刻tに対し△tの時間だけ前の時刻に於けるB1
端子からの出力電圧である。
【0057】こうして、ぶれ量を検出したならば、続く
ステップS10にて、ぶれ量の判定を行う。ここでB
(t)>Bth(Bthは定数)ならば、ぶれ量が閾値より
大きいのでステップS9に戻り、更にぶれ量検出を繰返
す。一方、B(t)≦Bthならば、ぶれ量が閾値より小
さいので、ぶれが充分小さくなったと判断して、ステッ
プS11に進み、先幕スタ−トを行う。
【0058】次に、ステップS12に於いて、露光時間
タイマを動作させる。ここでは、上記ステップS4で得
られた測光結果に従い、露光時間タイマを動作させる。
そして、ステップS13に於いて後幕をスタ−トさせ
て、この後リタ−ンする。このように動作することによ
り、ぶれの小さいタイミングで写真撮影を行うことがで
きる。次に、この発明の第3の実施例について説明す
る。
【0059】図6は、この発明の第3の実施例で、図2
のアナログ処理回路の内部の構成を示す回路図である。
この第3の実施例の構成は、アナログ処理回路の内部の
一部分が上述した第2の実施例と異なるだけで、他の部
分は第2の実施例と同じである。したがって、第2の実
施例と同じ参照符号を付してある回路素子は、第2の実
施例と同じ機能を有しているものであるから、ここでは
説明を省略する。
【0060】上述した第2の実施例では、バッファアン
プ46にレベルシフトの機能を持たせていたが、この第
3の実施例では、その代わりにバッファアンプ38にレ
ベルシフトの機能を持たせている。すなわち、バッファ
アンプ46に接続されていた抵抗47及び電流源48を
削除し、バッファアンプ38の反転端子側に電流源6
7、及び抵抗68を有する帰還路を接続する。ここで、
バッファアンプ38のオフセット電圧をVOFFSETとおく
と、数21の関係式が成立する。
【0061】
【数21】 そして、上記数6及び数9の関係式より、数22の関係
式が求められる。
【0062】
【数22】 また、数4の関係式より数23の関係式が求められる。
【0063】
【数23】 ここで、VOFFSET=(kT/q)lnIOFFSETとおいて
上記数23の関係式を変形すると、数24の関係式の如
くなる。
【0064】
【数24】 したがって、バッファアンプ38にレベルシフトの機能
を持たせることにより、V7 の出力が数25の関係式に
示されるV7 ′に変化する。
【0065】
【数25】 よって、上記数13の関係式と比べると、V7 ′−VC
Cに対して、IOFFSET倍の係数が掛かる形となる。この
ように、第3の実施例は上述した第2の実施例とはレベ
ルシフトの方法が異なるが、この方法に於いても概略の
レベル調整は可能である。
【0066】図7は、上述した第3の実施例の変形例を
示した回路構成図である。レベルシフトのためのバッフ
ァアンプが、第3の実施例では対数圧縮のためのトラン
ジスタ35の後段に設けてあるが、図7に示される変形
例では、レベルシフトのためのバッファアンプ69及び
抵抗70が対数圧縮のためのトランジスタ35の前段に
設けてある。尚、図7に於いて、図6と同一の参照符号
の回路素子は同一の機能を有する。
【0067】また、第3の実施例に於いては、図11ま
たは図12に示されるように、一軸方向のぶれ検出を行
っているだけであるが、図8に示されるような配置にし
て、二軸方向のぶれ検出を行っても良い。すなわち、投
光素子4、センサ5及び6は図12に示されるものと同
じであり、1つの発光素子と、一対のセンサである。そ
れに対し、センサ71及び72は、投光素子4、センサ
5及び6により検出するぶれの方向に対して直交する方
向のぶれを検出するためのものである。センサ71及び
72の処理回路は、センサ5及び6の処理回路と全く同
じである。次に、図9及び図10を参照して、この発明
の第4の実施例を説明する。
【0068】上述した第2及び第3の実施例に於いて
は、レベル調整のために、マイクロコンピュータ21内
のA/D変換器を使用していたが、この第4の実施例で
は、アナログ処理回路20内にコンパレータを設けてレ
ベル調整を行う。
【0069】図9に示される回路構成図に於いて、図3
と同一の参照符号を付した回路素子は、同一の機能を有
する。図9に於いて、B3端子とトランジスタ62のベ
ース抵抗60との間には、インバ―タ73及び74が直
列接続されている。また、75及び76はナンドゲ−ト
であり、77はコンパレータである。次に、図10のタ
イミングチャートを参照して、この第4の実施例に於け
るレベルシフト回路の動作を説明する。
【0070】いま、時刻t0 に於いて、マイクロコンピ
ュータ21は、リセット信号を“H”に立上げると、ト
ランジスタ62がオンし、コンデンサ25の放電を開始
する。それと同時に、ナンドゲ−ト75及び76で構成
されるセットリセットフリップフロップは、数26の関
係式で表される端子に“L”の信号が入力されるので、
セットされ、数27の関係式で表される出力は“L”に
なる。
【0071】
【数26】
【0072】
【数27】
【0073】この結果、トランジスタ61はオフ状態に
なり、電流源36からの電流は、ダイオード63の方に
流れるようになる。しかしながら、このときトランジス
タ62がオンしているので、コンデンサ25が充電され
ることはない。
【0074】次に、時刻t1 に於いて、リセット信号を
“L”に立下げると、コンデンサ25は充電を開始し、
Vcは徐々に増加を始める。そして、上述した第2の実
施例と同様に、時刻t2 に於いてV0 は上昇を始め、時
刻t3 に於いてV0 =Vref /2に到達する。
【0075】この結果、コンパレータ77の出力は、
“H”から“L”に反転し、上記セットリセットフリッ
プフロップはリセットされ、数27の関係式で表される
出力は“H”となる。したがって、トランジスタ61は
オン状態となり、電流源36からの出力電流をカットオ
フする。その結果、コンデンサ25の充電電圧は固定さ
れる。
【0076】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、レベル
シフト回路を新たに設けたため、傾き角の検出分解能を
高めると共に、傾き角の検出範囲を広げることを両立さ
せることのできる傾き検出装置及びカメラの手振れ検出
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例としての概念を示すブ
ロック構成図である。
【図2】この発明に従った第2の実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】図2のアナログ処理回路の内部の詳細を示した
回路図である。
【図4】第2の実施例に於けるレベルシフト回路の動作
を説明するタイミングチャ−トである。
【図5】第2の実施例の動作を説明するもので、ぶれ防
止を適用した露出のフローチャートである。
【図6】この発明の第3の実施例で、図2のアナログ処
理回路の内部の構成を示す回路図である。
【図7】第3の実施例の変形例を示した回路構成図であ
る。
【図8】二軸方向のぶれ検出を行う場合の投光素子とセ
ンサの配置例を示した図である。
【図9】この発明の第4の実施例で、図2のアナログ処
理回路の内部の構成を示す回路図である。
【図10】第4の実施例に於けるレベルシフト回路の動
作を説明するタイミングチャートである。
【図11】従来の手振れ検出装置によるカメラのぶれの
様子を示した図である。
【図12】図11の傾きセンサと、顔面との間の関係を
示した図である。
【図13】従来の手振れ検出装置の電気処理系の回路を
示した概略的なブロック構成図である。
【図14】傾きセンサと顔面が平行である場合の傾き角
θに対する変化を示した図である。
【図15】傾きセンサと顔面が大きな角度で傾いている
場合の傾き角θに対する変化を示した図である。
【符号の説明】
11…投光素子、12…駆動回路、13、14、23、
24…センサ、15…第1の演算回路、16…第2の演
算回路、17…レベルシフト回路、18…差動増幅回
路、19…制御回路、20…アナログ処理回路、21…
マイクロコンピュータ、22…発光素子、25…コンデ
ンサ、26…絞り駆動回路、27…ミラ−アップ駆動回
路、28…先幕駆動回路、29…後幕駆動回路。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】
【数16】 また、枠内58、抵抗47、及び電流源36、48は、
レベルシフト回路を構成している。B2、B3端子は、
それぞれマイクロコンピュータ21のC、C端子に
接続されており、それぞれマイクロコンピュータ21よ
りカット(CUT)信号及びリセット(RESET)信
号を入力するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】
【数18】 但し、I48は電流源48の出力電流である。 したがって、バッファアンプ46のオフセット電圧V
OFFSETは、数19の関係式の如くなる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【数19】 但し、R47は抵抗47の抵抗値である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】したがって、t<(I 48 ・C25・R66)/
36ではVOFFSET<0となり、t>(I 48 ・C25
66)/I36ではVOFFSET>0となり、t=(I 48 ・C
25・R66)/I36ではVOFFSET=0となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】
【数25】 よって、上記数13の関係式と比べると、V 7VCC
に対して、7 ′−VCCは(IOFFSET1/2 倍の係数
が掛かる形となる。このように、第3の実施例は上述し
た第2の実施例とはレベルシフトの方法が異なるが、こ
の方法に於いても概略のレベル調整は可能である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】また、第1乃至第3の実施例に於いては、
図11または図12に示されるように、一軸方向のぶれ
検出を行っているだけであるが、図8に示されるような
配置にして、二軸方向のぶれ検出を行っても良い。すな
わち、投光素子4、センサ5及び6は図12に示される
ものと同じであり、1つの発光素子と、一対のセンサで
ある。それに対し、センサ71及び72は、投光素子
4、センサ5及び6により検出するぶれの方向に対して
直交する方向のぶれを検出するためのものである。セン
サ71及び72の処理回路は、センサ5及び6の処理回
路と全く同じである。次に、図9及び図10を参照し
て、この発明の第4の実施例を説明する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出対象物に向けて投光する投光手段
    と、 この透光手段を挟んで配置され、上記被検出対象物から
    の反射光をそれぞれ受光し、受光量に応じて第1及び第
    2光電流を発生する第1及び第2受光手段と、 上記第1及び第2光電流から、それぞれ平方根に逆比例
    した第1及び第2演算値を出力する演算手段と、 この演算手段による上記第1及び第2演算値の出力を差
    動増幅し、上記被検出対象物の傾き情報を出力する差動
    増幅手段と、 上記第1受光手段から上記差動増幅手段に至る演算経路
    中に於いて、その出力をレベルシフトするレベルシフト
    手段と、 上記差動増幅手段の出力に基いて上記レベルシフト手段
    のレベルシフト量を制御する制御手段とを具備すること
    を特徴とする傾き検出装置。
  2. 【請求項2】 上記投光手段、第1及び第2受光手段を
    カメラの背面に配置し、撮影者と上記カメラ本体との相
    対的な傾きの時間的変化から、上記撮影者の手振れを検
    出することを特徴とする請求項1に記載のカメラの手振
    れ検出装置。
JP28192792A 1992-10-20 1992-10-20 傾き検出装置及びカメラの手振れ検出装置 Withdrawn JPH06130474A (ja)

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