JPH06128437A - カーペット塗布用樹脂組成物 - Google Patents

カーペット塗布用樹脂組成物

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JPH06128437A
JPH06128437A JP28017392A JP28017392A JPH06128437A JP H06128437 A JPH06128437 A JP H06128437A JP 28017392 A JP28017392 A JP 28017392A JP 28017392 A JP28017392 A JP 28017392A JP H06128437 A JPH06128437 A JP H06128437A
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JP
Japan
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resin
weight
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carpet
monomer
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JP28017392A
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English (en)
Inventor
Takeo Tsukamoto
健夫 塚本
Hideo Okamoto
日出夫 岡本
Ryutaro Hayashi
隆太郎 林
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Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カーペットに高い剛性付与性及び耐熱形状保
持性を与えることができるカーペット塗布用樹脂組成物
を提供する。 【構成】 (A)ガラス転移温度が10〜60℃の樹脂
であって、少なくとも(a)芳香族ビニル単量体及び
(b)(メタ)アクリル酸エステル単量体からなる単量
体混合物の乳化重合によって得られた共重合体樹脂の水
性分散液に、(B)ガラス転移温度が80℃以上の樹脂
を(A)の樹脂固形分100重量部に対し樹脂固形分1
〜20重量部混合してなり、かつ前記の(B)樹脂がア
ルカリ添加により該(B)樹脂の可溶化率が10重量%
以上になるように可溶化処理されているカーペット塗布
用樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカーペット塗布用樹脂組
成物に関するものであって、特に自動車等の車輌用繊維
質内装材のバッキング塗工剤として有用な、高い剛性付
与性及び耐熱形状保持性を与えるカーペット塗布用樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車輌用繊維質内装材として、ニー
ドルパンチカーペット又はタフテッドカーペットに樹脂
水性エマルジョンを塗布した後、ポリエチレン等のフィ
ルムをバッキングした構成のものが広く用いられてい
る。さらに近年本内装材としては、車体への組み付け時
の作業性を高める目的から硬い風合を持つものが要求さ
れており、塗工剤として剛性付与性にすぐれたスチレン
−アクリル系及びエチレン−酢酸ビニル系の樹脂水性エ
マルジョンが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年カ
ーペットの軽量化、低コスト化の流れから、樹脂エマル
ジョンの塗布量を減少させ、ポリエチレン等のフィルム
も薄くした場合、硬い風合が損なわれまた耐熱形状保持
性が低下するという問題が生じた。本発明は、上記のよ
うな従来の問題を解決し、少ない塗布量でも高い剛性付
与性及び耐熱形状保持性を与えうるカーペット塗布用樹
脂組成物を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、以下の構成を採ることにより、上記目的を達成
することができた。すなわち、本発明のカーペット塗布
用樹脂組成物は、(A)ガラス転移温度が10〜60℃
の樹脂であって、少なくとも(a)芳香族ビニル単量体
及び(b)(メタ)アクリル酸エステル単量体からなる
単量体混合物の乳化重合によって得られた共重合体樹脂
の水性分散液に、(B)ガラス転移温度が80℃以上の
樹脂を(A)の樹脂固形分100重量部に対し樹脂固形
分1〜20重量部混合してなり、かつ前記の(B)樹脂
がアルカリ添加により該(B)樹脂の可溶化率が10重
量%以上になるように可溶化処理されていることを特徴
とするものである。
【0005】本発明のカーペット塗布用樹脂組成物を調
製するのに用いられる(A)の樹脂水性分散液を製造す
るための原料単量体のうちの、(a)芳香族ビニル単量
体としては、例えば、スチレン(Tg 100℃)、α
メチルスチレン(Tg 160℃)等が用いられ、
(b)(メタ)アクリル酸エステルとしては、アクリル
酸メチル(Tg 8℃)、アクリル酸エチル(Tg −
22℃)、アクリル酸ブチル(Tg −55℃)、アク
リル酸2エチルヘキシル(Tg −80℃)、メタクリ
ル酸メチル(Tg 105℃)、メタクリル酸エチル
(Tg 65℃)、メタクリル酸n−ブチル(Tg 2
0℃)、メタクリル酸n−ヘキシル(Tg −5℃)等
が用いられる。また、共重合体樹脂のガラス転移温度を
目的の範囲に保てる範囲でその他の単量体を用いてよ
く、用いられる(c)その他の単量体としては、アクリ
ロニトリル(Tg 130℃)酢酸ビニル(Tg 30
℃)、不飽和カルボン酸単量体(たとえばアクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸)、(メタ)アクリルアシ
ド、ヒドロキシ基含有単量体(たとえばヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート)等が挙げられる。
【0006】なお、括弧内に示した数値はホモポリマー
のガラス転移温度である。以下同様とする。以上の
(a)芳香族ビニル単量体と(b)(メタ)アクリル酸
エステル単量体を用いて、ガラス転移温度が10〜60
℃となる共重合体樹脂の水性分散液を製造する。
【0007】樹脂のガラス転移温度が10〜60℃の範
囲であればよいが、前記(a)芳香族ビニル単量体30
〜80重量%、(b)(メタ)アクリル酸エステル単量
体20〜70重量%及び(c)その他の単量体 0〜2
0重量%で構成するのが好ましい。(a)芳香族ビニル
単量体が30重量%未満、または(b)(メタ)アクリ
ル酸エステル単量体が20重量%未満では、カ−ペット
に塗布した場合、充分な剛性が得られにくい。
【0008】共重合体の樹脂のガラス転移温度が10℃
未満であるとカーペットに塗布した場合に充分な剛性が
得られず、また60℃を超えるとカーペットに靱性がな
くなり、やはり充分な剛性が得られなくなる。前記
(a)〜(c)の単量体をそれぞれ一種類ずつ、または
複数ずつ、または(a)と(b)のみ等適宜組み合わせ
て本発明の樹脂水性分散液(A)を製造する。
【0009】樹脂水性分散液(A)の製造は通常の乳化
重合によって行なう。その乳化重合には乳化剤を使用し
て水溶性の重合開始剤により重合を行なわせる方法や、
ソープフリー重合により重合を行なわせる方法等が用い
られる。その乳化剤としては、各種のアニオン性、カチ
オン性及びノニオン性の乳化剤、さらには高分子乳化剤
があげられる。
【0010】乳化重合において用いる重合開始剤は、過
硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素などの
無機過酸化物が好ましい。これらの無機過酸化物には、
還元剤を併用してレドツクス開始剤として用いてもよ
い。乳化重合における単量体の供給方法は、種々の方法
を用いることができる。たとえば一括仕込法、モノマー
添加法、エマルジョン添加法等の種々の方法を用いるこ
とができる。また、添加する単量体の組成を逐次に変化
させるシード重合法、又はパワーフイード重合法等も用
いることができる。
【0011】次に本発明で用いられる(B)の樹脂は、
ガラス転移温度が80℃以上であって、アルカリの添加
によりその10重量%が可溶化するものである。例え
ば、無水マレイン酸−スチレン共重合体のケン化物、又
は不飽和カルボン酸の共重合体が挙げられるが、ガラス
転移温度、アルカリ可溶化の程度、及び分子量を自由に
設計できることから、不飽和カルボン酸の共重合体がよ
り好ましい。
【0012】この不飽和カルボン酸の共重合体は、不飽
和カルボン酸単量体、たとえば、アクリル酸(Tg 1
00℃)、メタクリル酸(Tg 130℃)、イタコン
酸(Tg 150℃)、とこれらと共重合可能な他の単
量体との共重合によって得られるものをいう。他の単量
体としては、樹脂のガラス転移温度を高くする必要か
ら、メタアクリル酸エステル、アクリル酸の低級エステ
ル、スチレン及び、前記(A)樹脂水性分散液の(c)
その他の単量体として挙げたもの等が用いられる。
【0013】(B)の樹脂のガラス転移温度は80℃以
上であることが必要であるが、好ましくは85〜130
℃であり、80℃未満であると耐熱形状保持性を付与で
きないばかりか目標とする高剛性も付与できない。
(B)の樹脂を製造するための重合は溶液重合又は乳化
重合により行なわせる。
【0014】溶液重合に用いられる溶媒は、特に限定さ
れないが、生成重合体樹脂及び水との混合性の点から水
溶性若しくは親水性の溶剤が好ましい。その具体例とし
ては、1〜4個の炭素原子を有するモノアルコール類、
たとえばメチルアルコール、エチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチル
アルコール及びt−ブチルアルコール;エチレングリコ
ール及びその誘導体、たとえばエチレングリコールモノ
メチルエーテル、同モノエチルエーテル、同モノプロピ
ルエーテル、同モノブチルエーテル;ジエチレングリコ
ール及びその誘導体、たとえばジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、同モノエチルエーテル、同モノプロ
ピルエーテル、同モノブチルエーテル;その他1,4−
ジオキサン及び水などがあげられる。これらの溶剤は1
種類を用いてもよいし、2種以上を適宜に併用してもよ
い。その溶剤は、一般には沸点200℃以下のものが重
合後の留去、或いは乾燥スピードの点で好ましい。
【0015】溶液重合用の重合開始剤は、油溶性のもの
が好ましい。その具体例としては、アゾビスイソブチロ
ニトリル、アゾビスバレロニトリルなどのアゾ系開始
剤;ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド、t−ブチルパーオキサイドなどの有機過酸化物系
開始剤;その他過酸化水素、過硫酸アンモニウムなどの
無機過酸化物系開始剤も使用できる。これらの開始剤は
1種類を単独で使用してもよいし、2種以上を適宜に併
用することもできる。また、これらの開始剤に、ロンガ
リット、L−アスコルビン酸、有機アミンなどの還元剤
を併用してレドツクス開始剤として用いてもよい。
【0016】乳化重合法に関しては、前記(A)樹脂水
性分散液の製造方法と同様の方法が採れるが、一般に乳
化重合によって得られる重合体樹脂は高分子量のもので
あるために、アルカリの添加によって水可溶化させる際
に、充分な可溶化をさせにくいため、連鎖移動剤を用い
て重合させるのが好ましい。その連鎖移動剤としては、
たとえば各種のメルカプタン類、α−メチルスチレン、
ハロゲン化アルキル、アルコール類などがあげられる。
その使用量は、全単量体に対して0.03〜5重量%で
ある。また分子量が大きすぎると増粘し、実用上好まし
くないので分子量は重量平均分子量で10万以下が好ま
しい。
【0017】以上詳述した溶液重合又は乳化重合によっ
て調製された(B)樹脂は、アルカリの添加によって、
同樹脂の可溶化率が10重量%以上好ましくは20重量
%になるように可溶化処理されるが、その可溶化処理
(すなわち、アルカリの添加)は、(B)樹脂を製造す
るための重合開始前であってもよいし、その重合時であ
ってもよいし、(A)樹脂水性分散液に(B)樹脂を混
合する前であってもよいし、その混合途中であってもよ
いし、さらにはその混合後であってもよい。そして、そ
のいずれの場合であっても、本明細書に記載した「可溶
化率」とは、下記の方法で測定した可溶化率をいう。
【0018】すなわち、上記のいずれの場合であって
も、(A)樹脂水性分散液を全く混合せずに、そのほか
は実際に行なう可溶化処理と全く同一の条件で可溶化処
理をして樹脂組成物を調製し、得られた樹脂組成物を不
揮発分が15重量%になるように水で希釈した後に、そ
の希釈液を遠心加速度1.8×105 gで60分間遠心
処理し、得られた上澄液中の不揮発分量を測定してw重
量部とし、また遠心分離に使用した前記の希釈液中の不
揮発分量を測定してW重量部としたときの下記式で表わ
される可溶化率をいう。 可溶化率 = w/W × 100(重量%)
【0019】その可溶化処理に使用されるアルカリとし
ては、無機の水溶性アルカリ、たとえば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなど;又は水に溶解してアルカリ性
を示す無機塩類、たとえば炭酸水素ナトリウム、ピロリ
ン酸ナトリウムなど;その他アンモニア水や有機アミン
などがあげられるが、揮発性の理由からアンモア水が好
ましい。アルカリの添加は、前述のとおり、必ずしも重
合体の形成後である必要がなく、場合によっては(B)
重合体樹脂を形成せしめるための重合前の不飽和カルボ
ン酸にアルカリを添加して中和させてから、重合を行な
わせてもよい。また、溶液重合した場合のアルカリの添
加は、重合に使用した溶剤の存在下であってもよいし、
溶剤を留去した後の重合体樹脂にアルカリを水溶液にし
て加えて部分的に又は完全に水可溶化させてもよい。使
用されるアルカリの量は、重合体樹脂中のカルボキシル
基を完全に中和する量であってもよいし、部分的に中和
する量であってもよい。
【0020】本発明における(A)樹脂水性分散液と
(B)樹脂との混合割合は、樹脂固型分でそれぞれ
(A)100重量部に対し(B)1〜20重量部であ
り、好ましくは1.5〜15重量部である。(B)の混
合割合が1重量部未満であると、剛性付与性向上効果お
よび耐熱形状保持性向上効果がほとんど認められず、2
0重量部を超えると、耐熱形状保持性は良好であるが、
靱性の低下がおこり剛性が低下してしまう。
【0021】本発明のカーペット塗布用樹脂組成物には
必要に応じて、効果を妨げない程度で、種々の添加剤、
たとえば、消泡剤、増粘剤、低級アルコール、顔料、ポ
ルトランドセメント、砂、撥水剤、及びSBRラテック
ス、エチレン−酢酸ビニルエマルジョン等の他のエマル
ジョン等を配合することができる。
【0022】
【実施例】以下に、樹脂水性分散液調製例、重合体樹脂
調製例、実施例及び比較例をあげて詳述する。これらの
例において記載した「部」及び「%」は重量基準によ
る。 樹脂水性分散液A1調製例 温度調製器、いかり型攪拌機、還流冷却器、供給容器、
温度計及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に、下記の
混合物を仕込んだ。
【0023】 水 120部 エチレンオキサイド20モルと反応 させたp−ノニルフェノールの硫酸 半エステルのナトリウム塩(以下、 「p−NPhNa」という。)の 35%水溶液 2部 エチレンオキサイド25モルと反応 させたp−ノニルフェノール(以下、 「p−NPh」という。)の 20%水溶液 4部 次いで、反応容器内を窒素ガス置換したのち、下記の供
給物Iの10%を加え、90℃に加熱した。
【0024】 供給物I 水 200部 P−NPhNaの35%水溶液 5部 スチレン 260部 アクリル酸ブチル 138部 アクリル酸 2部 次いで、80部の水に2.5部の過硫酸カリウムを溶解
したもの(「供給物II」という。)の10%を反応容器
内に装入してから、供給物Iの残り全部、及び供給物II
の残り全部を3.5時間かけて容器内に供給し、その供
給終了後2時間、90℃に保って重合させ、樹脂水性分
散液(ガラス転移温度27℃、固形分含有量50%)を
得た。
【0025】樹脂水性分散液の製造例A2〜A7 不飽和単量体の種類と使用量を表1に示すようにそれぞ
れ変更し、そのほかは調製例A1に準じて調製した。
【0026】
【表1】
【0027】重合体樹脂の調製例B1 温度調節器、いかり型攪拌機、還流冷却器、供給容器、
温度計及び窒素導入管を備えた反応容器内を窒素ガス置
換したのち、これにブチルセロソルブ200部を装入し
た。別に、供給物I及び供給物IIとして下記の組成物を
用意した。 供給物I メタクリル酸メチル 120部 アクリル酸 15部 メタクリル酸 15部 供給物II ブチルセロソルブ 100部 アゾビスイソブチロニトリル 6部
【0028】次いで、反応容器内を80℃に加熱して攪
拌しながら、これに供給物I及び供給物IIを均一に連続
的に3時間かけて添加して反応させ、その添加終了後に
さらに1時間80℃に保って重合反応を終了させた。重
合生成物を室温に冷却してカルボキシル基含有共重合体
のブチルセロソルブ溶液を得た。このカルボキシル基含
有共重合体(ガラス転移温度107℃)の溶液からロー
タリーエバポレーターでブチルセロソルブをほぼ完全に
留去した後に水とアンモニア水を加えて重合体樹脂B1
(固形分含量20%,pH8)を得た。尚このB1の樹
脂の可溶化率は30%であった。
【0029】重合体樹脂の調製例B2 温度調節器、いかり型攪拌機、還流冷却器、供給容器、
温度計及び窒素ガス導入管を備えた反応容器内に、下記
の混合物を仕込んだ。 水 100部 ラウリルサルフェート 4部 次いで、反応容器内を窒素ガス置換したのち、下記の供
給物Iの10%を加え、90℃に加熱した。 供給物I 水 150部 ラウリルサルフェート 2部 スチレン 50部 メタクリル酸メチル 80部 アクリル酸エチル 20部 メタクリル酸 50部 t−ドデシルメルカプタン 0.4部 次いで50部の水に1部の過硫酸ナトリウムを溶解した
もの(「供給物II」という。)の10%を反応容器内に
装入してから、供給物Iの残り全部、及び供給物IIの残
り全部を3時間かけて容器内に供給し、その供給終了後
2時間、90℃に保って重合させて重合体樹脂B2を得
た。
【0030】重合体樹脂の調製例B3〜B5 不飽和単量体の種類と使用量を表2に示すようにそれぞ
れ変更した以外は調製例B2に準じて調製した。
【0031】
【表2】
【0032】実施例1 樹脂水性分散液A1の樹脂固形分100重量部に対し、
重合体樹脂B1を樹脂固形分10重量部混合した。得ら
れたカーペット塗布用樹脂組成物を目付量350g/m
2 のポリエステル製のニードルパンチカーペットに乾燥
塗布量で200g/m2 になるように含浸塗布し、13
0℃で30分乾燥しものについて、下記の試験方法によ
り、曲げ強度、靱性、型忠実性及び耐熱形状保持性を試
験し、評価した。結果は表3に示すとおりであった。
【0033】曲げ強度:幅50mm、長さ150mmの
試験片をスパン100mmで、インストロン型試験機を
用いて250mm/分の速度で3点曲げ試験を行った。 ○……荷重1.5kg以上で変形した △……荷重1.0〜1.5kgで変形した ×……荷重1.0kg以下で変形した
【0034】靱 性:前記曲げ強度の試験における最
大荷重を示す時の曲げ角度を測定した。 ○……120°以下 △……120°〜140° ×……140°以上
【0035】型忠実性:幅100mm、長さ200mm
の試験片を遠赤外加熱装置で試験片の表面温度が190
℃になる迄加熱した後凹凸金型でプレスして成形した。
金型からとり出した後の成型試験片の型忠実性を評価し
た。 ○……型の形状をそのまま保っているもの △……若干の変形が認められるもの ×……成型のもどりのあるもの
【0036】耐熱形状保持性:型忠実性評価後の試験片
を80℃のオーブンに入れ、24時間放置した後に取り
出した際の変形の程度を評価した。 ◎……型の形状をそのまま保っているもの ○……若干の変形が認められるもの △……形状のもどりのあるもの ×……形状をとどめていないもの
【0037】実施例2〜4・比較例1〜8 樹脂水性分散液、重合体樹脂の種類や量を表3に示すよ
うに変更し、そのほかは実施例1と同様にしてカーペッ
ト塗布用樹脂組成物を調製し、同様にしてそれらを用い
て製造したカーペットの物性を試験した。これらの各実
施例及び各比較例での配合割合及びカーペットの物性の
試験結果は表3及び表4に示すとおりであった。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】本発明のカーペット塗布用樹脂組成物
は、カーペットに高い剛性付与性及び耐熱形状保持性を
与えるので、特に車輌用繊維質カーペットに塗布した場
合に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 133/00 PGE 7921−4J // A47G 27/02 Z 7137−3K D06M 15/263 (C08L 25/14 33:02) 7921−4J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ガラス転移温度が10〜60℃の
    樹脂であって、少なくとも(a)芳香族ビニル単量体及
    び(b)(メタ)アクリル酸エステル単量体からなる単
    量体混合物の乳化重合によって得られた共重合体樹脂の
    水性分散液に、(B)ガラス転移温度が80℃以上の樹
    脂を(A)の樹脂固形分100重量部に対し樹脂固形分
    1〜20重量部混合してなり、かつ前記の(B)樹脂が
    アルカリ添加により該(B)樹脂の可溶化率が10重量
    %以上になるように可溶化処理されていることを特徴と
    するカーペット塗布用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (B)樹脂が不飽和カルボン酸を含む共
    重合体であって、重量平均分子量が10万以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のカーペット塗布用樹脂組
    成物。
JP28017392A 1992-10-19 1992-10-19 カーペット塗布用樹脂組成物 Pending JPH06128437A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001200181A (ja) * 2000-01-17 2001-07-24 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 水性塗料組成物
EP2207855A4 (en) * 2007-11-07 2013-07-03 Interface Aust Pty Ltd CARPET TILES, METHOD FOR THE PRODUCTION OF A CARPET TILE AND COMPOSITIONS FOR USE IN THE PRODUCTION OF A CARPET TILE

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