JPH06126920A - 積層板成形用のクッション材及び積層板の製造方法 - Google Patents

積層板成形用のクッション材及び積層板の製造方法

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JPH06126920A
JPH06126920A JP4280283A JP28028392A JPH06126920A JP H06126920 A JPH06126920 A JP H06126920A JP 4280283 A JP4280283 A JP 4280283A JP 28028392 A JP28028392 A JP 28028392A JP H06126920 A JPH06126920 A JP H06126920A
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JP
Japan
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resin
laminated sheet
laminate
cushioning material
laminated
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Pending
Application number
JP4280283A
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English (en)
Inventor
Masato Matsuo
正人 松尾
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板厚精度、表面凹凸性に優れた積層板を成形
性よく、生産性を低下させることなく得る。 【構成】 1枚ないし複数枚の熱硬化性樹脂含浸基材の
プリプレグとその片面又は両面側に配置された金属箔と
を、加熱加圧して積層成形する積層板の製造方法におい
て、金属箔と最外層の金属プレートの間に積層板用樹脂
のガラス転移温度以上又は、融点−50℃以上の温度範
囲のいずれかで、流動性を示す厚さが 0.5〜100μm
の樹脂層を有する積層板成形用のクッション材を配置し
て積層成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層板の製造に用いる
クッション材と該クッション材を用いた積層板の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板を使用する電子機器類の
小型化などに伴い、プリント配線板の縮小化、高密度化
が進展している。この結果、その原材料である積層板に
は、板厚精度、耐熱性及び表面の凹凸性の向上が強く求
められていた。
【0003】積層板の製造は、プリプレグ、金属箔、ク
ッション材、金属プレートなどをそれぞれ必要枚数重ね
合わせて被圧体を構成し、この被圧体を成形プレスの熱
盤間に挿入し加熱加圧して積層成形する。この積層成形
時の樹脂の硬化、冷却収縮等によって積層板内にミーズ
リングと言われる樹脂クラックが発生する問題を有して
いた。この対策として加熱加圧積層成形後の冷却を徐冷
で行うことや昇温速度を抑える方法等が用いられるがこ
れらは生産性を低下させる問題を有していた。また、前
記被圧体に成形プレスの圧力が均一に掛かるようにクラ
フト紙、フェルト材、芳香族ポリアミド紙等からなるク
ッション材が使用されている。しかし、それぞれ次の様
な問題を有していた。クラフト紙は加熱加圧成形過程に
おいてクッション性が初期レベルより減少し、冷却段階
はクッション性がほとんどなくなる。フェルト材はクッ
ション性のレベルの変化が加熱加圧成形過程において少
ないが、ニードルムラによる表面凹凸が発生し易い。芳
香族ポリアミド紙は弾性率が大きいため高い成形圧力を
必要とし、抄造ムラによる表面凹凸などの外観品質の低
下をもたらす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、積層成形時の
成形性、板厚精度、表面凹凸性の向上をもたらす積層成
形用のクッション材と板厚精度、表面凹凸性に優れた積
層板を得るための積層板の製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の問題点に鑑みなさ
れた第1の本発明は、積層成形用のクッション材であり
その特徴は、積層板の成形時において、積層板用樹脂の
ガラス転移温度以上又は、融点−50℃以上の温度範囲
のいずれかで、流動性を示す厚さが 0.5〜100μmの
樹脂層を有することにあり、第2の本発明は、1枚ない
し複数枚の熱硬化性樹脂含浸基材のプリプレグとその片
面又は両面側に配置された金属箔とを、加熱加圧して積
層成形する積層板の製造方法において、金属箔と最外層
の金属プレートの間に前記の樹脂層を有するクッション
材を配置して積層成形することに特徴がある。
【0006】本発明の積層成形用のクッション材及びこ
のクッション材を用いた積層板の製造方法を以下に説明
する。
【0007】本発明の用いる積層成形用のクッション材
としては、通常積層板の製造に用いられるクッション材
の表面及び、又は中間層何れかの位置に、積層板用樹脂
のガラス転移温度以上又は、融点−50℃以上の温度範
囲のいずれかで、流動性を示す厚み 0.5〜100μmの
樹脂層を有するものである。樹脂層の厚みは 0.5〜10
0μmが必要である。厚みが 0.5μm未満であれば、積
層板内の樹脂部分に発生する樹脂クラックが従来と変わ
らず、100μmを越えると、積層板表面に凹凸が生じ
るようになるからである。なお、好ましい厚みは5〜3
0μmである。前記樹脂としてはガラス布基材エポキシ
樹脂の場合はエポキシ樹脂及び変性エポキシ樹脂のガラ
ス転移温度(Tg)が120〜200℃程度の温度範囲
であり、この範囲で流動性を示すポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、トリアセテート樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリふっ化ビニル樹脂などを用いることができ、
ガラス布基材ポリイミド樹脂の場合はポリイミド樹脂の
Tgが150〜280℃程度なので前記樹脂以外にさら
に、ポリアミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、フッ素
樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂などを用いることが
できる。
【0008】クッション材に前記の流動性を示す樹脂層
を形成する方法としては、クッション材の構成材でフェ
ルト材や芳香族ポリアミド材やクラフト紙の材料間又
は、及びこれらの材料の外側表面に、前記の樹脂から
なるフィルムを配設して加熱加圧して一体化する方法、
前記樹脂を溶剤に溶かした樹脂液を塗布、又はコ−テ
ィングして一体化する方法などで形成することができ
る。
【0009】熱硬化性樹脂基材のプリプレグの樹脂とし
ては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、ポ
リフェニレンオキシド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
フェノ−ル樹脂の単独、及びこれらをベース樹脂とした
変性樹脂、これら樹脂の組み合わせ樹脂などを用いるこ
とができる。また、これら樹脂にアルミナ、シリカ、炭
酸カルシュウム、タルク、クレー、硫酸バリウム、水酸
化アルミなどの無機フィラ−を充填して用いることがで
きる。
【0010】金属箔としては、銅箔、アルミニウム箔な
どを用途に応じた厚みで適宜選択して用いることができ
る。
【0011】製造方法は、生産する積層板の厚み、片面
金属箔張積層板、両面金属箔張積層板、多層金属箔張積
層板など積層板の種類に応じて、1枚ないし複数枚の前
記熱硬化性樹脂含浸基材のプリプレグ及びプリプレグと
内層材と、その片面又は両面側に金属箔を配置した組み
合わせ物を1ないし複数積み重ね、その外側に流動性を
示す樹脂層を有するクッション材更に、外側に金属プレ
ートを配して被圧体を構成する。この被圧体を120〜
250℃に加熱された熱盤間の段内に挿入し、圧力5〜
110kg/cm2 程度の通常条件で加熱加圧積層成形して
所定の積層板を得ることができる。
【0012】
【作用】積層成形時の加熱加圧によって、クッション材
に配設された樹脂層の部分が流動性を呈するようにな
る。この僅かな樹脂層の厚みの流動層が、被圧体に対す
る加圧の緩衝層となり、プリプレグとプリプレグの間に
おいてプリプレグ基材のガラス布とガラス布の間に樹脂
の介在した状態を残すことによって、積層板内の樹脂ク
ラックであるミーズリングの発生を阻止することができ
る。また、クッション材が流動性を示す層を含むので被
圧体に対する加圧の緩衝層となり、従来の各種クッショ
ン材のみで積層板成形した時に発生するウェーブテクス
チャーや積層板の表面凹凸などの問題も著しく改善でき
る。
【0013】
【実施例】
実施例1〜4と比較例1〜2 実施例1〜4と比較例1〜2に使用した構成材料は共通
である。ビスフェノ−ル型ブロム化エポキシ樹脂(平均
エポキシ当量 400〜500 )100重量部、ジシアンジア
ミン4重量部、2E4MZ 0.2 重量部でなるFR−4の樹脂
配合を仕様7628タイプのガラス布( 日東紡績社製 WEA18
W)に45%のレジンコンテントとなるように含浸乾燥して
プリプレグを得た。
【0014】このプリプレグ、銅箔、樹脂層を有するク
ッション材、金属プレートなどをそれぞれ必要枚数重ね
合わせて成る各実施例、比較例の被圧体の構成は表1、
表2に簡略化して示した。クッション材に設けられた
樹脂層はクッション材と離して示したが実際は一体
化したものである。レジンコンテント45%の仕様7628タ
イプのガラス布基材の厚み180 μmのプリプレグ8枚を
重ね合わせ、上下両側に18μmの銅箔を配した組み合わ
せ物を、SUS630、厚み1.2 mmの金属プレートを介して1
0組積み重ねた、このの外側に樹脂層のクッショ
ン材での配設位置や樹脂層の樹脂の種類、厚みを実施例
1はトリアセテートで5μm、実施例2はポリプロピレ
ンで15μm、実施例3はポリエチレンで20μm、実
施例4はポリエステルで30μm、比較例1と2はこれ
ら樹脂層を設けずそれぞれ替えて配したクッション材
( フェルト材製、市川毛織社製) 、さらに最外層にSU
S630、厚み1.2 mmの金属プレートを配し、各実施例、
比較例の被圧体とした。この被圧体を成形プレスの熱盤
間に挿入し、温度 130℃、圧力5kg/cm2 で30分、その
後、加熱を 130から 170℃、加圧を5から40kg/cm2
5分間で変え、温度170℃、圧力40kg/cm2 で90分間加
熱加圧した後、20分間で常温まで急冷し、1.6 mmの両
面銅張積層板を得た。比較例1のみ常温まで2℃/分で
徐冷を行ったので、成形時間が他のものに比べ長くかか
った。
【0015】得られた両面銅張積層板において成形性、
板厚精度、耐熱性、表面凹凸性で評価した。各評価条件
は次の通りである。
【0016】成形性は得られた両面銅張積層板をエッチ
ングした後の外観で判定した。◎は異常なし、○ウエブ
はフィルム未使用側にウエーブテクスチャが発生、△は
ウエーブテクスチャがわずかに発生、×はウエーブテク
スチャが発生をそれぞれ示す。
【0017】板厚精度は、測定値のばらつきで示した。
耐熱性はプレッシャークッカーテストで行った。 131℃
のプレッシャークッカーに 120分と 150分処理し、次い
で 260℃の半田槽に30秒間浸漬後の外観を目視で観察し
ミーズリングを判定した。
【0018】○は異常なし、●は小さなミーズリング発
生、△は大きなミーズリング発生をそれぞれ示す。
【0019】表面凹凸は両面銅張積層板の銅箔表面のう
ねり現象の有無を3次元測定機で測定し求めた。
【0020】以上の結果を表1、表2に示した。
【0021】
【表1】
【0022】┘
【表2】
【0023】
【発明の効果】本発明によって、積層成形時の成形性及
び積層板の板厚精度、表面凹凸性に優れた積層板を生産
性を低下させることなく得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/00 J 7258−4F H05K 1/03 H 7011−4E // B29K 105:06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層板の成形時において、積層板用樹脂
    のガラス転移温度以上又は、融点−50℃以上の温度範
    囲のいずれかで、流動性を示す厚さが 0.5〜100μm
    の樹脂層を有することを特徴とする積層板成形用のクッ
    ション材。
  2. 【請求項2】 1枚ないし複数枚の熱硬化性樹脂含浸基
    材のプリプレグとその片面又は両面側に配置された銅箔
    とを、加熱加圧して積層成形する積層板の製造方法にお
    いて、金属箔と最外層の金属プレートの間に請求項1記
    載のクッション材を配置して積層成形することを特徴と
    する積層板の製造方法。
JP4280283A 1992-10-19 1992-10-19 積層板成形用のクッション材及び積層板の製造方法 Pending JPH06126920A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007001230A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Matsushita Electric Works Ltd 積層板の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007001230A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Matsushita Electric Works Ltd 積層板の製造方法

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Effective date: 20020507