JPH06126054A - 刺繍機の送り装置 - Google Patents

刺繍機の送り装置

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JPH06126054A
JPH06126054A JP30768892A JP30768892A JPH06126054A JP H06126054 A JPH06126054 A JP H06126054A JP 30768892 A JP30768892 A JP 30768892A JP 30768892 A JP30768892 A JP 30768892A JP H06126054 A JPH06126054 A JP H06126054A
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JP
Japan
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axis
axis direction
guide
movable frame
frame
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JP30768892A
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Koji Hayashi
浩二 林
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 案内溝と案内ローラとのがたつきを防止し、
可動枠内に取付ける刺繍枠を大きくできる。 【構成】 刺繍枠に取付けられた加工布に刺繍する場
合、加工布の刺繍位置に応じて、X軸キャリッジ及びY
軸キャリッジを夫々X軸方向及びY軸方向に移動し、可
動枠を移動する。そして、Y軸キャリッジの案内ローラ
は、X軸キャリッジのX軸方向への移動時に、可動枠の
案内溝の両側壁に当接しながら転動し、またY軸キャリ
ッジのY軸方向への移動時には、Y軸キャリッジの案内
ローラが案内溝の側壁を押しながら可動枠をY軸方向へ
移動させる。これにより、Y軸キャリッジの案内ローラ
は、案内溝の両側壁を転動して可動枠を案内するので、
可動枠の送り時に、案内溝と案内ローラとの間のがたつ
きを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刺繍枠を保持する為に
テーブル上に配された可動枠を、刺繍位置に応じて移動
させる刺繍機の送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の加工布に同時に刺繍する為
にミシンアーム部を複数個有する多頭式刺繍機が実用に
供されている。図8に従来技術1における多頭式刺繍機
の斜視図を示す。この刺繍機の送り装置では、図8に示
すように、複数の刺繍枠を保持する為にテーブル101
上に配置された可動枠102と、この可動枠102をX
軸方向へ移動させる為のX軸移動機構103と、前記可
動枠102をY軸方向へ移動させる為のY軸移動機構1
04とを備えている。X軸移動機構103は、X軸モー
タ105と、このX軸モータ105により駆動されるタ
イミングベルト106と、このタイミングベルト106
に連結されたX軸キャリッジ107と、前記可動枠10
2のY軸枠部の案内溝108に係合するようX軸キャリ
ッジ107の上面に設けられた2個の案内ローラ109
とを備えている。Y軸移動機構104は、Y軸モータ1
10と、このY軸モータ110により駆動されるタイミ
ングベルト111と、このタイミングベルト111に連
結されたY軸キャリッジ112と、前記可動枠102の
X軸枠部の案内溝113に係合するようY軸キャリッジ
112の上面に設けられた1個の案内ローラ115とを
備えている。
【0003】また、上記とは別の従来技術(従来技術
2)として、図9の可動枠部の断面図に示すように、Y
軸キャリッジ121に2個の案内ローラ122を設け、
この2個の案内ローラ122により、可動枠123の案
内溝124の中央リブ125を挟むように構成したもの
もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1においては、特に、Y軸キャリッジ112は、
1個の案内ローラ115で可動枠102の案内溝113
に係合している為、案内ローラ115が案内溝113の
両側壁のうちの一方の側壁にのみ当接し、他方の側壁に
は当接しない為、X軸方向送り時等に案内溝113と案
内ローラ115との間にがたつきが発生し、自動刺繍制
御には適さないといった問題点がある。また、X軸キャ
リッジ107では、2個の案内ローラ109で案内溝1
08に係合しているが、両案内ローラ109の外側周面
間の距離を調整する手段がない為、上述と同様に、案内
溝と案内ローラとの間にがたつきが発生する可能性があ
る。
【0005】また、従来技術2においては、図9に示す
ようなY軸キャリッジ121を可動枠の中央部分に配設
した刺繍機においては、中央リブ125により、可動枠
123のY軸方向の幅Dが大になり、可動枠123のY
軸方向の移動範囲が限定されている場合、その内部の刺
繍枠の大きさも小さくなり、大きな加工布の刺繍を行え
ないといった問題点がある。更に、2個の案内ローラ間
の距離を調整する機構がない為、図8に示す従来技術と
同様に、案内ローラ122と案内溝124の中央リブ1
25との間にがたつきが発生するといった問題点があ
る。
【0006】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、案内溝と案内ローラとの
がたつきを防止し、可動枠内に取付ける刺繍枠の大きさ
を大にできる刺繍機の送り装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る刺繍機の送り装置は、刺繍枠を保持
する為にテーブル上に配設された可動枠と、その可動枠
をX軸方向へ移動させる為のX軸キャリッジと、前記可
動枠を前記X軸方向と直交するY軸方向へ移動させる為
のY軸キャリッジとを備え、前記可動枠のX軸方向に形
成され、縦断面形状が下面開放コ字形のローラ案内溝
と、前記Y軸キャリッジに設けられ、前記ローラ案内溝
の両側壁に当接しながら転動する少なくとも1対の案内
ローラと、その1対の案内ローラのY軸方向の外側周面
間の距離を調整する為に、両案内ローラのうち少なくと
も1個の案内ローラを、前記Y軸キャリッジに対してY
軸方向へ位置調整可能な位置調整機構とを備えたもので
ある。
【0008】
【作用】上記構成を有する請求項1に係る刺繍機の送り
装置においては、刺繍枠に取付けられた加工布に刺繍す
る場合、加工布の刺繍位置に応じて、X軸キャリッジ及
びY軸キャリッジを夫々X軸方向及びY軸方向に移動
し、可動枠を移動する。これらのX軸及びY軸キャリッ
ジのうち、Y軸キャリッジの案内ローラは、X軸キャリ
ッジのX軸方向への移動時に、可動枠の案内溝の両側壁
に当接しながら転動し、可動枠をX軸方向に案内し、ま
た、Y軸キャリッジのY軸方向への移動時には、Y軸キ
ャリッジの案内ローラが案内溝の側壁を押しながら可動
枠をY軸方向へ移動させる。従って、Y軸キャリッジの
案内ローラは、案内溝の両側壁を転動して可動枠を案内
するので、可動枠の送り時に、案内ローラと案内溝との
間のがたつきを防止できる。万一、案内ローラと案内溝
との間にがたつきが発生した場合、位置調整機構を操作
して、案内ローラの外側周面間の距離を調整し、Y軸キ
ャリッジと可動枠との間のがたつきを防止する。
【0009】また、この1対の案内ローラは、可動枠の
案内溝の両側壁に当接するよう配列されており、可動枠
のY軸方向の案内溝の幅を小さくでき、結果的に可動枠
のY軸方向の幅を小にできる。従って、可動枠の重量を
小さくでき、滑らかな可動枠の送りが実現できる。しか
も、ミシンのベッド部及び脚部との関係で、可動枠のY
軸方向の移動範囲が規制されている場合等でも、可動枠
のY軸方向の幅を小さくできるから、その内側に取付け
る刺繍枠の形状を大きくすることができ、Y軸方向の刺
繍範囲を拡大することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。本実施例は、多頭式刺繍機に本発明の送り装置を適
用した場合のもので、図1は多頭式刺繍機の斜視図、図
2は同刺繍機において、ミシンのアーム部分及び移動機
構の保護カバーを取り除いた状態を示す概略平面図であ
る。本実施例の多頭式刺繍機1は、図1に示すように、
横長のベースフレーム2の上面の後部に、3個のミシン
3が並設され、このミシン3のアーム部4の先端には、
多数の針棒5を有する多針ケース6が取付けられてい
る。また、ベースフレーム2の上面の前部には、刺繍す
る加工布の形状に応じて上位置と下位置に切換自在なテ
ーブル7が配置されている。また、アーム部4の下方に
は、その上面がテーブル7の上面と面一になるようにベ
ッド部10がミシン本体から延出形成されている。この
テーブル7の上面には、刺繍機の送り装置8として、刺
繍枠9や帽子枠(図示せず)を取付ける為の可動枠11
と、この可動枠11をミシン3のベッド部12と直交す
るX軸方向に移動させるX軸移動機構13と、前記可動
枠11をベッド部12の長さ方向であるY軸方向に移動
させるY軸移動機構14とが設けられている。
【0011】また、各ミシン3には、ベースフレーム2
に設置された1個のミシンモータ(図示せず)から駆動
ベルト16を介して動力が伝達される。そして、図示し
ないが、多針ケース6の所望の針棒5をミシン3のベッ
ド部12の針落ち孔の直上位置に水平移動させる多針ケ
ース移動機構が設けられている。この多針ケース移動機
構、X軸移動機構13及びY軸移動機構14等は、ベー
スフレーム2の端部に設けられた操作パネル18から数
値制御によって制御される。また、ミシン3のアーム部
4の上面には、12個の針棒5に対応して12個の円錐
状糸巻き19が配設されている。
【0012】前記可動枠11は、図2に示すように、刺
繍枠9用の取付枠21を内側に固定する矩形状の可動枠
本体22と、その可動枠本体22のX軸方向の両端に固
定された矩形状の延長枠23,24とを備えている。前
記延長枠23,24は、縦断面形状が下面開放コ字形の
ローラ案内溝25がX軸方向に形成されたX軸枠部23
a,24aと、そのX軸方向の案内溝25に連続してこ
れに直交するよう縦断面形状が下面開放コ字形のローラ
案内溝26がY軸方向に形成されたY軸枠部23b,2
4bとから構成されている。また、前記可動枠11の下
面には、図6及び図7に示すように、テーブル7の上面
での滑動を容易にする為のフェルト製滑動部材27が貼
付けられている。
【0013】前記X軸移動機構13は、図2に示すよう
に、ベースフレーム2上の右端部に設置されたステッピ
ングモータからなるX軸モータ30と、このX軸モータ
30からの動力によりタイミングプーリ31,32を介
して駆動されるタイミングベルト33と、このタイミン
グベルト33に連結されたX軸キャリッジ34と、この
X軸キャリッジ34の上面に設けられ、前記右側延長枠
23のY軸枠部23bの案内溝26に係合する案内ロー
ラ35,36と、前記X軸キャリッジ34をX軸方向へ
案内する案内機構37とを備えている。
【0014】前記Y軸移動機構14は、ベースフレーム
2の左右両側に配設され、ベースフレーム2の後部中央
上面に設置されたステッピングモータからなる1個の共
用するY軸モータ40によって駆動されるものである。
各Y軸移動機構14は、前記Y軸モータ40から伝達軸
41を介して伝達された動力によりタイミングプーリ4
2,43を介して駆動されるタイミングベルト44と、
このタイミングベルト44に連結されたY軸キャリッジ
45と、このY軸キャリッジ45の上面に設けられ前記
左右の延長枠23,24のX軸枠部23a,24aの案
内溝25に係合する案内ローラ46,47と、前記Y軸
キャリッジ45をY軸方向へ案内する案内機構48とを
備えている。
【0015】前記X軸移動機構13及びY軸移動機構1
4のX軸及びY軸モータ30,40、タイミングベルト
33,44、X軸及びY軸キャリッジ34,45、案内
ローラ35,36,46,47、及び案内機構37,4
8等の構成は、基本的には同様である為、Y軸移動機構
14を図3〜図7に基いて詳述し、X軸移動機構13に
ついては、Y軸移動機構14と同様な構成部分の説明は
省略し、異なる構成部分のみを説明する。
【0016】図3はY軸移動機構の要部を示す拡大平面
図、図4は図3のA−A断面図、図5は図3のB−B断
面図、図6は同じくY軸移動機構の要部を示す側面図、
図7は同じく可動枠と案内ローラとの係合状態を示す拡
大断面図である。前記Y軸移動機構14では、図3に示
すように、ベースフレーム2にボルト50により固定さ
れた移動機構本体51のY軸方向両端に、平面視略コ字
形のプーリ支持部52,53が配設され、このプーリ支
持部52,53に、前記タイミングプーリ42,43が
夫々回転自在に支持されている。これらのプーリ支持部
52,53のうち、前側のプーリ支持部52は、移動機
構本体51にY軸方向へ移動・固定自在にビス55およ
び長孔56により取り付けられ、このプーリ支持部52
の前面に、これをY軸方向へ移動させる為のベルト張力
調整ボルト57が螺合され、そのボルト57の頭部が移
動機構本体51の前端垂直部58を貫通して前側に突出
している。一方、後側のプーリ支持部53は、移動機構
本体51にビス59により固定されており、この支持部
53に支持されるタイミングプーリ43のプーリ軸43
aは、支持部53を貫通して、前記伝達軸41に連結さ
れている。
【0017】前記Y軸キャリッジ45は、図3に示すよ
うに、タイミングベルト連結部60と、そのX軸方向の
端部に一体形成されたY軸方向案内部61と、その前部
に一体形成された案内ローラ支持部62とから構成され
ている。前記タイミングベルト連結部60には、図4に
示すように、タイミングベルト44の上側途中部に、タ
イミングベルト44の内歯側から連結板64が当接さ
れ、この連結板64と前記連結部60とにより、ベルト
44を挟み込み、これらをビス64aにより一体的に固
定している。前記Y軸方向案内部61は、図4に示すよ
うに、後述の案内機構48のリニアガイドブロック75
をビス76により固定するものであり、前記連結部60
よりも一段高く形成されている。前記案内ローラ支持部
62は、図4に示すように、Y軸方向案内部61と同一
高さであり、かつ図3に示すように、X軸方向に長く形
成され、その両端部に夫々1対の案内ローラ46,47
が配置される。
【0018】これら各1対の案内ローラ46,47は、
図3に示すように、X軸方向に配置されるとともに、Y
軸方向にずれた状態で配置され、前記延長枠23,24
のX軸枠部23a,24aの案内溝25の両側壁25
a,25b(図6及び図7参照)に、当接しながら転動
するよう前記Y軸キャリッジ45に支持されている。こ
れらの案内ローラ46,47には、そのY軸方向の外側
周面間の距離を調整する為に、図7に示すように、両案
内ローラ46,47のうちX軸方向で内側の案内ローラ
46を、前記Y軸キャリッジ45にY軸方向へ移動調整
可能とする位置調整機構65が設けられている。
【0019】この位置調整機構65は、図6及び図7に
示すように、X軸枠部23a,24aの案内溝25の側
壁25aとの距離を調整する為に、案内ローラ46のロ
ーラ軸66を回転自在に嵌合・支持する外周面6角状の
スリーブ67と、そのスリーブ67の下端に一体的に形
成された調整軸68と、この調整軸68を回動・固定自
在とする固定ピン69とから構成されている。また、前
記調整軸68の軸中心68aが前記ローラ軸66の軸中
心66aから偏心した位置に設定されて前記Y軸キャリ
ッジ45に支持されている。
【0020】前記案内機構48は、図4に示すように、
前記タイミングベルト44に並列して前記移動機構本体
51にビス72により固定された1本のガイドレール7
3と、このガイドレール73を跨ぎ、かつガイドレール
73に摺動自在に係合され、Y軸キャリッジ45のY軸
方向案内部61にビス76により固定された断面形状が
略コ字形のガイドブロック75と、このガイドブロック
75のガイドレール73との摺動部分に配設されたリニ
ア軸受78とから構成されている。
【0021】尚、図中、カバー80は、Y軸移動機構1
4のローラ部分を除き、全体を覆うものであり、その高
さは、図4に示すように、Y軸キャリッジ45のタイミ
ングベルト連結部60よりも高く、かつY軸方向案内部
61よりも低く設定されている。また、X軸移動機構1
3は、Y軸移動機構14の構成と大部分が同様な構造で
あるが、両者の異なる点は、上述に示すように、Y軸移
動機構14がベースフレーム2の後部中央にY軸モータ
40を配設し、これにより、ベースフレーム2の両端に
位置するタイミングベルト44を駆動しているのに対
し、X軸移動機構13では、ベースフレーム2の右端部
に位置するX軸モータ30により、1個のタイミングベ
ルト33を駆動していることである。その他の構成は、
Y軸方向とX軸方向とが夫々逆になる点を除きY軸移動
機構14と同様である。
【0022】上記構成の多頭式刺繍機1において、刺繍
枠9に取り付けられた加工布に刺繍する場合、加工布の
刺繍位置に応じて、可動枠11をX軸方向及びY軸方向
に移動させる。この場合、操作パネル18上で選択され
た刺繍パターンに応じて、図示しない刺繍制御装置から
の信号により、X軸モータ30及びY軸モータ40を駆
動する。そうすると、その駆動力が各モータ軸から、Y
軸移動機構14では伝達軸41を介して、またX軸移動
機構13では直接、タイミングプーリ31,43を夫々
回転させる。このプーリ31,43の駆動により、これ
に噛み合うX軸側及びY軸側のタイミングベルト33,
44が移動し、そのタイミングベルト33,44に夫々
連結されたX軸キャリッジ34及びY軸キャリッジ45
がX軸方向又はY軸方向に移動する。
【0023】このX軸キャリッジ34のX軸方向への移
動時には、X軸キャリッジ34の案内ローラ35,36
が可動枠11のY軸枠部23bの案内溝26に係合して
いるので、両案内ローラ35,36で案内溝26の側壁
を押しながら可動枠11をX軸方向へ移動させる。この
とき、Y軸キャリッジ45の案内ローラ46,47は、
可動枠11のX軸枠部23a,24aの案内溝25の両
側壁25a,25bに当接しながら転動し、可動枠11
をX軸方向に案内することになる。同様に、Y軸キャリ
ッジ45のY軸方向への移動時には、Y軸キャリッジの
案内ローラ46,47が案内溝25の側壁25a,25
bを押しながら可動枠11をY軸方向へ移動させ、X軸
キャリッジ34の案内ローラ36,37が、可動枠11
の案内溝26の両側壁に当接しながら転動し、可動枠1
1をY軸方向に案内することになる。
【0024】即ち、両キャリッジ34,45の案内ロー
ラ35,36,46,47は、案内溝25,26の側壁
を押して可動枠11を移動させる機能と、案内溝25,
26の両側壁を転動して可動枠11を案内する機能とを
有している。従って、Y軸方向の送り時及びX軸方向の
送り時のいずれの場合でも、案内ローラ35,36,4
6,47と案内溝25,26との間には、がたつきがな
いのが望ましい。そこで、刺繍機の組立時又は稼働停止
時に、案内ローラ35,36,46,47と案内溝2
5,26との間のがたつきがなくなるよう調整する必要
がある。
【0025】この調整は、先ず、図7に示す位置調整機
構65の調整軸固定ピン69を緩め、調整軸68を中心
に6角状のスリーブ67を回動させる。そうすると、ス
リーブ67の下端の調整軸68の回転中心68aに対し
てローラ軸66の軸中心66aが偏心している為、スリ
ーブ67の回動により、案内ローラ35,46の外周面
が案内溝25,26の一側壁に当たるようになる。この
スリーブ67の回動操作を、両案内ローラ35,36,
46,47が案内溝25,26の両側壁に当接するまで
行う。そして、両案内ローラ35,36,46,47が
案内溝25,26の両側壁に当接したならば、再び固定
ピン69でスリーブ67を固定する。そうすると、各1
対の案内ローラ35,36,46,47は、各キャリッ
ジ34,45に、案内溝25,26の両側壁に当接した
状態で転動可能に支持され、キャリッジ34,45と可
動枠11との間にがたつきがなくなる。
【0026】この1対の案内ローラ35,36,46,
47は、可動枠11の案内溝25,26の両側壁に当接
するよう、各キャリッジ34,45の移動方向(X軸キ
ャリッジ34ではX軸方向、Y軸キャリッジ45ではY
軸方向)にずれた状態で配列されているが、同時に、可
動枠11の案内方向(X軸キャリッジ34の案内ローラ
35,36ではY軸方向、Y軸キャリッジ45の案内ロ
ーラ46,47ではX軸方向)に並列に配列されてい
る。従って、可動枠11のX軸方向及びY軸方向の案内
溝25,26の幅を小さくでき、結果的に可動枠11の
X軸方向及びY軸方向の幅を小にできるので、可動枠1
1の重量を小さくでき、滑らかな可動枠11の送りが実
現できる。しかも、可動枠11の幅を小さくできるか
ら、可動枠11の内側に取付ける刺繍枠の形状を大きく
することができ、刺繍範囲を拡大することができる。特
に、ミシン3のベッド部12や脚部との関係で、可動枠
11のY軸方向移動範囲が規制されている場合、Y軸移
動機構14を可動枠11の中央部分に配したときでも、
可動枠11の内側の刺繍枠の移動範囲を大きくすること
ができ、刺繍範囲の拡大効果が大となる。
【0027】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の適用される範囲内で多くの修正・
変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上
記実施例では、X軸キャリッジ34及びY軸キャリッジ
45に夫々2対の案内ローラを設けたが、1対の案内ロ
ーラ又は3対以上の案内ローラを設けてもよい。更に、
1対の案内ローラはY軸キャリッジのみ設けた構成であ
ってもよい。また、上記実施例では、可動枠に延長枠を
設けて、この延長枠に案内溝に各キャリッジの案内ロー
ラを係合しているが、延長枠を設けずに、直接可動枠本
体にX軸及びY軸キャリッジの案内ローラを係合するよ
う構成してもよい。この場合、刺繍枠の取付け部分で可
動枠の幅を小にでき、刺繍枠の形状を大きくして刺繍範
囲を拡大することができる利点が、より明確になる。
【0028】また、位置調整機構65を、上記実施例で
は、1個の案内ローラに設けたが、1対の案内ローラの
夫々に設けてもよい。更に、この位置調整機構65を、
上記実施例では、いわゆる偏心ローラにより構成した
が、これに限らず、案内ローラのローラ軸を直接Y軸方
向に移動・固定できるよう、長孔をキャリッジに形成し
てもよい。この場合、案内ローラのローラ部は、ローラ
軸の周りに回転することになる。更に、上記実施例で
は、X軸キャリッジ34の移動方向をミシン3のベッド
部12に直交する方向とし、Y軸キャリッジ45の移動
方向をミシン3のベッド部12の長さ方向としたが、こ
れに限らず、X軸キャリッジ34及びY軸キャリッジ4
5の移動方向をミシン3のベッド部12に対して任意に
選ぶことができるのは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る刺
繍機の送り装置によると、可動枠のローラ案内溝に係合
する1対の案内ローラを案内溝の両側壁に当接しながら
転動するよう構成したから、可動枠とキャリッジとの間
のがたつきを防止でき、可動枠の送り制御が容易に行い
得る。しかも、万一、X軸及びY軸キャリッジと可動枠
との間にがたつきが発生しても、案内ローラの外側周面
間の距離を調整する位置調整機構を設けたから、そのが
たつきを解消することができる。
【0030】更に、1対の案内ローラは、可動枠の案内
溝の両側壁に当接するよう配列されており、図9に示す
従来技術のように案内溝には中央リブが存在しない為、
可動枠のX軸方向の案内溝の幅を小さくでき、結果的に
可動枠のY軸方向の幅を小にできる。従って、可動枠の
重量を小さくでき、滑らかな可動枠の送りが実現でき
る。しかも、可動枠のY軸方向の幅を小さくできるか
ら、その内側に取付ける刺繍枠の形状を大きくすること
ができ、刺繍範囲を拡大することができるといった優れ
た効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である多頭式刺繍機の斜視図で
ある。
【図2】同刺繍機の概略平面図である。
【図3】同Y軸移動機構の要部を示す拡大平面図であ
る。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】同Y軸移動機構の要部を示す側面図である。
【図7】同可動枠と案内ローラとの係合状態を示す拡大
断面図である。
【図8】従来技術1における刺繍機の送り装置を示す斜
視図である。
【図9】別の従来技術2の可動枠部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
2 ベースフレーム 3 ミシン 4 アーム部 5 針棒 6 多針ケース 7 テーブル 9 刺繍枠 11 可動枠 13 X軸移動機構 14 Y軸移動機構 21 取付枠 22 可動枠本体 23,24 延長枠 25,26 ローラ案内溝 51 移動機構本体 52,53 プーリ支持部 42,43 プーリ 33,44 タイミングベルト 34 X軸キャリッジ 35,36 案内ローラ 37 案内機構 45 Y軸キャリッジ 46,47 案内ローラ 48 案内機構 65 位置調整機構 67 スリーブ 68 調整軸 69 固定ピン 73 ガイドレール 76 ガイドブロック 78 リニア軸受

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍枠を保持する為にテーブル上に配設
    された可動枠と、その可動枠をX軸方向へ移動させる為
    のX軸キャリッジと、前記可動枠を前記X軸方向と直交
    するY軸方向へ移動させる為のY軸キャリッジとを備え
    た刺繍機の送り装置において、 前記可動枠のX軸方向に形成され、縦断面形状が下面開
    放コ字形のローラ案内溝と、 前記Y軸キャリッジに設けられ、前記ローラ案内溝の両
    側壁に当接しながら転動する少なくとも1対の案内ロー
    ラと、 その1対の案内ローラのY軸方向の外側周面間の距離を
    調整する為に、両案内ローラのうち少なくとも1個の案
    内ローラを、前記Y軸キャリッジに対してY軸方向へ位
    置調整可能な位置調整機構とを備えたことを特徴とする
    刺繍機の送り装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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