JPH0612493B2 - 液体計量混合装置 - Google Patents

液体計量混合装置

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JPH0612493B2
JPH0612493B2 JP24575687A JP24575687A JPH0612493B2 JP H0612493 B2 JPH0612493 B2 JP H0612493B2 JP 24575687 A JP24575687 A JP 24575687A JP 24575687 A JP24575687 A JP 24575687A JP H0612493 B2 JPH0612493 B2 JP H0612493B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、多種類の原料液をそれぞれ計量後、混合して
新たな混合液を調製する液体計量混合装置に関する。特
に計量範囲の広い原料液を精密に能率よく計量混合する
液体計量混合装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、液体計量混合装置に適用される計量装置として、
高精度な計量を達成するために、供給液流速可変に設け
たものはなく、計量設定値に対応した流速に制限した計
量装置が用いられていた。
また、従来タイプの流体計量混合装置においては、複数
の供給液容器から1つの受液容器に液を供給する場合、
それぞれの供給液容器に付属して計量装置を具備してい
る。
例えば、第8図に図示する様に、A、B液2液体容器に
対しては2個の計量装置を使用し、混合容器への流れ込
み量の予測制御のため、制御装置として2ループの制御
機能を必要とする。
すなわち、供給液の流速は、A液、B液の供給容器内の
液量、バルブ流量特性、液物性等により異なるため、同
一の制御機能では高精度な計量が期待できないことによ
る。
このことは、タンク計量方式においても同様であり、各
系には付属するアクチュエータの閉止弁はそれぞれ独立
ループの制御系で制御される必要がある(特開昭57−
29114号、特開昭58−163426号、特開昭5
6−74715号、各公報参照)。
また、高精度な計量を実現するため、流速の異なるバル
ブを並列に設置して、所定の計量偏差値にて切替する方
法があるが、この場合でも制御機能として、2ループの
制御が必要である。
またバッチ製造プロセスでは、多数の薬液を使用する場
合、これらの液物性が異なるので、同一容器にて累積計
量を行うことが出来ない場合が多い。従って、第7図に
示すような複数の受液容器を有して、混合可能な液種は
同一容器にて計量し、混合不可な液種は別に計量容器を
有するような製造システムとなる。このため、下流側に
反応、調製等のための調製タンク10が必要である。
反応調製等のための調製タンク10が固定式の製造シス
テムでは、多品種の製造を行う場合、品種の内容に応じ
て、設備化する必要があり、特に高精度の計量のために
は前述のとおり多数の計量タンク、調製タンク及びそれ
に付属する配管計量装置、制御装置、付属バルブ等が必
要となる。この場合、設備はある品種では使用される
が、他の品種では使用されない装置があることとなり、
非常に、無駄の多いシステムとなり、設備のイニシャル
コストが増大する。更に、多目的の製造システムが近年
叫ばれているが、固定式の製造システムでは、配管系の
変更が必要となり、又その付帯装置の変更等が必要であ
り、今以上に複雑な製造システムとなる。
そこで、これに対して近年計量タンク又は、調製タンク
を移動式にして計量装置を節減する移動式のバッチ製造
システムが提案されている。
しかし、従来の計量装置にこのシステムを採用した場
合、計量設定値の大小にて、計量時間が異なり、計量設
定値が大きいと、計量に時間がかかり、移動式の製造シ
ステムにおける容量の搬送時間に制限を加えることとな
る。このため従来製造システムでは、搬送時間に制約を
与えないために必要数の計量装置を設置しているが、こ
れは移動式製造システムの利点に相反することとなる。
また、このようなシステムではステーションでの滞在時
間を更に延長させる結果となる。(計量設定値の範囲、
計量時間の制限、計量精度の条件等々から、非常に多く
の計量装置を必要とする。そのため、配管の結合等の動
作時間が増加する。) 写真感光材料の製造プロセスにおいては、感光材料を取
扱うので遮光性を保たねばならず、結合する個所の増大
によるシステムの複雑化、また搬送サイクルの変化は製
品の性能に影響する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の液体計量混合装置では、供給液流速一定を前提と
した計量制御のため、以下の欠点を有する。
計量精度:外乱や液物性の変化による流速変動によ
り、精度が保証されない事態を生じる。
すなわち、重力移送の場合、例えば供給側容器内の液残
存量の変化が大きいと流速がある条件範囲をはみ出すた
め、計量精度を悪くした。
また、このことは、供給液容器の流量をある幅内で制限
し、流量を常にある一定量以上に確保する必要があり、
供給液容器内残存液のロスを生じてランニングコストを
増加させた。
計量制御範囲:計量制御範囲が狭い。
この理由は、計量停止しても、系の応答遅れによる流れ
込み量があり、この量が供給液流速により決定されるた
め、流速一定のもとでは、計量制御範囲を狭めることに
より、許容できる流れ込み量を保証している。従って、
同一液の計量であっても、計量設定値が大きく相異する
場合はおのおの適性な計量範囲の計量装置が必要であ
り、装置数が増加する。
計量時間:計量設定値により計量時間が左右され
る。計量設定値が小さい場合は、計量時間は短く、大き
い場合は長くなる。従って、製造サイクル上適性な計量
時間の計量装置が計量設定値に応じて必要であり、装置
数が増加する。
即ち、従来の液体計量混合装置は、前述した理由によ
り、独立に制御される計量装置を、供給容器毎に多数台
設置し、かつ製造能力の制限による最適計量時間毎に設
置しているため、システムを複雑にすると共に、非常に
多くの計量装置が設備化された。
又従来の計量方式ではオーバル流量計の様に容積計量方
式が良く用いられており、使用中は配管内に液の充填が
必要であり、これが原料液のロスとなる問題点を有して
いた。
本発明、上記事情に基づいてなされたもので、本発明の
目的は、外乱や液物性の変化による流速変動に影響され
ない高精度な計量を実現すると共に、広範囲な計量範囲
を確保し、かつ計量設定の大小に左右されないで短時間
計量を実現する計量制御装置を用い、これによりシステ
ムを構成し、設備の簡素化並びに製造能力の増強と、原
材料ロスの低減を計り、 装置台数の低減によるイニシャルコストの低減,メンテ
ナンス工数低減、信頼性向上による故障低減、及び原材
料ロスの低減によるランニングコスト低減の経済効果の
高い液体計量混合装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の上記目的は、先に本出願人の提案による発明
(特願昭62−115891号)により大きく解決する
ことが出来たが、その後の研究により、尚一層効果をあ
げうる本発明に到達した。
即ち本発明は複数の供給液容器より多種類の原料液を累
積計量して1個又は複数の受液容器に受け混合する装置
であって、該複数の供給液容器に接続された供給液配管
のそれぞれに流量制御弁と前記受液容器への連結装置と
を有し、前記受液容器には供給液容器から連結装置を介
して受ける液の計量装置を備え、該計量装置の計量値に
対応し前記それぞれの流量制御弁の開度をファジィ推論
により決定し、クローズドループ制御を行う計量制御装
置を有し、該計量制御装置と前記流量制御弁の間には、
使用する流量制御弁のみを選択する切替装置を配置し、
更に前記受液容器を、前記複数の供給液容器に接続され
た連結装置のいずれかの位置に移動する移動装置を有
し、かつ前記流量制御弁の少なくとも一つが、弁昇降の
動力として電動機を使用し、該電動機の回転を送りネジ
機構と連結板により直線状の動きに変換し、該連結板に
は弁軸を取付け、該連結板の昇降にしたがって該弁軸が
上下する構造を有し、該弁軸を中心とする入り口側弁箱
と該入り口側弁箱に連結する出口側弁箱とを具備し、先
細り円錐台形の弁当たり面の先に円筒状又は円錐状の弁
頭を該出口側弁箱内に設け、該弁頭表面と弁座との間に
構成する弁開度面積を、弁揚程に対し流量の変化率が小
さくかつ直線的になるように弁頭形状を決定し、弁座開
口が充分全開になるまでの弁揚程を該入り口側弁箱に設
けた流量制御弁であることを特徴とする液体計量混合装
置である。
本発明の構成要素について詳しく説明する。
(1) 供給液容器:計量される供給液を貯蔵する容器。
容器の容量は、製造に適したスケールを要する。本発明
にて、供給液容器の残量の制限はなく、理論的には残量
0まで計量できる。又、液の物性値(例えば、粘度等)
に影響されず、流出可能な液物性値を有していれば、ど
んな液でも残量0まで計量可能である。
(2) 流量制御弁:供給容器数に対応した個数分の流量
制御弁を有し、弁の開度を変化させる事で供給液流速を
広範囲に亘って変化させる流速の制御弁である。本発明
に用いる少なくとも1つの流量制御弁は、更に弁揚程に
対して流量の変化率が小さく且つ直線的になるように弁
頭形状に決定したもので、最大流量値の大なるものであ
る。
(3) 受液容器:製造スケールに適した容量の容器。混
合可能な液については、累積計量にて計量する。計量移
液毎の洗浄を行えば、混合不可の場合でも単独に同一容
器にて計量できる。攪拌混合を本容器にて行うことも可
能である。
(4) 計量装置:受液容器側に設置され1台の計量装置
によって複数の供給液容器よりの液の計量を行う。累積
計量が可能である。ロードセル、差圧伝送器、レベル計
等タンク計量方式を用いる。受液容器に取付ける場合
と、受液容器を計量台に乗せる場合とがある。
(5) 計量制御装置:流速を変化させるクローズドルー
プ制御の精密計量制御装置であり、ファジィ推論による
制御方式により、流量制御弁の弁開度を可変にする。即
ち、弁の初期開度は弁の流量特性と計量設定値により、
また、その後の弁開度の推移は供給液計量値と計量設定
値とに基づいたファジィ制御により行われる。切替装置
付にすることによって、複数の液を同一受液容器にて亦
1台の計量装置にて累積計量が可能であり、装置数を低
減出来る。
(6) 切替装置:複数の流量制御弁を、1台の計量制御
装置にて制御するための装置であり、計量制御装置とそ
れぞれの流量制御弁の間に配置する。これによって流量
制御弁1個宛に計量制御部,駆動制御部を取付けなくて
済む。
(7) 移動装置:受液容器を搬送させるための移動装置
である。搬送方法としては、無人搬送車、コンベア等が
ある。又、搬送物として、受液容器自体に搬送機能があ
る場合と、受液容器と分離する場合がある。
本発明の基本構成要素は、上記の通りであるが、流速を
可変するクローズドループの計量制御装置を用いる事が
基本となり、かつその計量制御装置はファジィ制御を行
う。
亦、他に種々の付帯装置を設置する場合がある。例え
ば、洗浄のため、各容器にスプレーボール等を設置し、
配管途中に切替弁を設置する。又、各容器に混合等のた
め攪拌機を設定する。更に、保温のため恒温槽等からの
温水循環等を行う。
〔作用〕
本発明は複数の供給液容器より複数液を累積計量して受
液容器に受け混合する装置であって、該供給液容器が供
給液配管に流量制御弁を有し、供給液容器からの液の計
量装置を受液容器側に有し、供給液計量制御装置を各供
給液計量値に対応し、前記それぞれの流量制御弁の開度
をファジィ推論により変化させ供給液流速を変化させて
計量するクローズドループ制御の切替装置付精密計量制
御装置であり、更に受液容器の移動装置を有することを
特徴とする液体計量装置により、クローズドループ制御
の精密計量制御装置だけでも各種供給液容器に対し、計
量範囲の大小に左右されないで1種類の供給液容器に対
し1ケの流量制御弁で済ませるようになり、少なくとも
混合してもかまわない一緒に累積計量できる複数の供給
液容器に対しては連結管を用いて一つの受液容器(計量
タンク)と一つの計量装置と、一つの切替装置及び計量
制御装置で計量が可能となり、大幅に装置を単純化して
しかも各供給液容器よりの液計量を精度良く短時間に行
うことが出来る。
尚本発明は流量制御弁として揚程に対して流量の変化率
が小さく且つ直線的になる弁頭形状を決定したもので更
に最大流量が大なるものを用いることにより計量時間を
従来のものより一層短くすることが出来又、計量範囲も
拡げることが出来るので装置単純化には尚一層効果が大
である。
更に受液容器の移動装置を備えることにより、 各供給液容器の供給液配管は連結管を使用せず単純
化出来、洗浄の必要性が減り設備が簡単化する。 受
液容器(計量タンク又は計量ポット)は移動出来るた
め、全ての調製タンクに固定配管無しで計量した液を配
給することが出来るので、受液容器を少くして設備の融
通性が出来る。従って多品種の製造を行う場合、受液容
器側の設備の遊休を無くすることが出来るし、処法変更
等に対しても設備の増設を極力減らして対応することが
出来る。 又受液容器(計量ポット)の移動により計
量サイクルを早くすることが出来るので、少量液調製に
より経時変化を少くおさえることが出来る。 供給液
容器よりの液の計量タンクに攪拌機を取り付け反応タン
クとして用いることも出来る。
〔実施態様〕
本発明の実施態様を図によって更に詳しく説明する。
第1図に示す様に、累積液間の汚染等が問題とならない
液のグループとしてMグループあり、その中にそれぞれ
N個の薬品がある場合について考える。製造する品種数
が多数あるとするが、どの製造品種においても薬品の使
用総数は、M×N個以下である。従来の製造システムで
は、移動式、固定式を問わず、計量範囲、計量時間、計
量精度から、同種であっても製造品種専用に薬品の供給
液容器1、計量装置5を必要としM×N個以上の装置台
数になった。しかし、本発明では、流速可変のクローズ
ドループの計量制御装置を採用し、かつ該計量制御装置
がファジィ制御するため、計量範囲、計量時間、計量精
度に対する心配は不要になり供給液容器1はM×N個の
台数で良く、計量装置5は液の汚染の問題がなければ、
搬送能力から決定した非常に少ない台数で良い。
ここでは、A、B2台の計量装置5(ロードセル)を想
定する。供給液容器1についてはM×N個の台数で良い
が、計量装置5の数は薬品調製時間、品種の製造スケー
ル等から判断して決定されるため、供給液容器1の台数
はそれ以上の台数を必要とする場合がある。
各計量装置は、第2図に示す制御ブロックの内容の計量
制御装置6を有しており、該計量制御装置の出力は切替
装置7の切替により複数の流量制御弁2(1〜M)×
(1〜N)に選択出力される。つまり同一の制御アルゴ
リズムにて多数の薬品(1〜M)×(1〜N)の計量が
同一の受液容器4(計量ポット)にて行われる。
前記流量制御弁2(1〜M)×(1〜N)は、第3図に
図示する如く、従来の流量制御弁の流量特性がaの特性
を有するのに対し本発明に係わる流量制御弁の特性がc
の如く弁揚程に対する流量の変化率が小さく直線的であ
り更に最大流量が大きくなっている。その構造について
詳しく説明する。
第4図(a)においてサーボモータ21の回転により、軸
22が回転し連結板23を昇降させる。連結板23には
弁軸24が取付けられており連結板23の昇降に従って
弁軸24が上下する。
先細り円錐台形の当り面25の先に円筒状又は円錐状の
弁頭26を出口側弁箱27内に有し、該弁頭26の表面
と弁座28との間で構成する弁揚程に対する流量の変化
率を第3図のグラフCに示すように弁揚程Hに対し流量
の変化率を小さく且つ直線的になる様に弁頭26の形状
を決定する。弁座28の開口が充分全開になる迄弁揚程
Hを入口側弁箱29に有し、弁昇降の動力としてサーボ
モータ21を使用した。
本発明において、弁箱及び弁の材質は何でも良いが工作
精度が上げ易く、かつ弁箱、(入口側弁箱、出口側弁
箱、弁座を含む),と弁、(弁軸,弁頭を含む)に異物
が付着した場合お互いに噛み合わないように材質又は硬
度を変えた方が良い。例えば鉄−ステンレス,ステンレ
ス−ステンレス(ハードクロムメッキ),セラミック−
ステンレス等の組合わせにすると良い。
本発明において電動機とは機械的な位置方向,角度,回
転数などを入力信号に応じて制御できるモータをいい、
具体的にはACサーボモータ,DCサーボモータ,ステ
ップモータ(パルスモータ)等を言う。
本発明において円筒状又は円錐状の弁頭6とは代表的な
形状のものを第4図(b),(c)に示したが、(b)は円筒
状,(c)は円錐状の弁頭である。
(b),(c)は基本的に弁昇降の差△hと開口面積△aとの
関係に直線性を持たせるための方法である。しかし、い
ずれの方法も理論的には実現可能であるが、実際の工作
状不可能に近い。
このため、(b),(c)いずれも曲線に近似した方法で加工
してもよく、△h当たりの△aが小さく保てる場合は直
線に近似させることも可能である。またこの時に全開に
近いところでは直線性が失われやすいので、計算上必要
とされる範囲以上に弁頭を長くし、かつ弁箱の径を太く
し、多少余裕を持たせることで必要範囲の流量変化の直
線性を保つことが可能である。
前記計量制御装置6は、第2図に示すようにフィルタ演
算部61,ファジイ制御部62及び駆動制御部63とか
ら構成されており、前記流量制御弁2(1〜M)×(1
×N)の流量特性、計量装置5により得られる計量値お
らび計量設定値とに基づいてファジイ制御を行い、前記
流量制御弁2(1〜M)×(1×N)の弁開度を制御す
る。
次に、本発明の液体計量混合装置の動作プロセスを説明
する。
第1図及び第2図において上位の製造制御装置より、移
動させるための例えば無人搬送車9に対し、受液容器4
の計量ポットAをステーション1に移載する指示が出さ
れる。更に、計量装置5(ロードセルA)に対し、所定
の供給液容器1(例えばタンク12)の薬品を計量する
指示が出される。切替装置7は系統選択信号により切替
り、選択された前記タンク12の流量制御弁2(12)
及び閉止弁3(12)が計量制御装置6により制御可能
に設けられる。
また、上位の製造制御装置より、付帯装置である供給液
容器の結合装置12が、受液容器4(計量ポットA)の
結合装置部と結合する指示が出される。このような初期
状態を通じて、計量準備が確認できると、上位から計量
開始が指示される。計量開始指令により、前記閉止弁3
(12)が開となり、前記流量制御弁2(12)が、予
め定められた開度となるように、計量制御装置6から位
置指令が伝送され、前記タンク12の駆動モータ8(1
2)を駆動して指示された位置に流量制御弁2(12)
の弁ポートを設定して、開度を調整し、原材料の流れを
引き起こす。この際、弁の初期開度は、弁の流量特性と
計量設定値とにより、計量制御装置のファジイ制御部6
2がファジイルールに基づいて算出する。これにより、
前記タンク12の原材料は、受液容器4に移送され始め
る。前記タンク12の計量装置5(ロードセルA)は、
移送された原材料の重量を検知し、その値を計量制御装
置6にフィードバックする。
前記計量制御装置6は、フィードバックされた供給液計
量値から、ファジイ制御部62が計量設定値との偏差、
偏差の時間変化量を演算すると共に、これら量にローパ
スフィルタ処理を施した値を算出する。前記ファジイ制
御部62はこの算出された値をもとに、ファジイルール
に基づく推論演算を行い、次の制御周期において適切な
流速となる弁開度を得る。
この際、ファジイ推論によるメンバーシップ関数は、偏
差量及び偏差時間変化量の各物理量に対応する軸の分割
が、物理量の小さい区間を細かくした例えば片対数とす
る第6図のような形を有する。これは、計量精度向上並
びに短時間計量を目的とするためであり、偏差量が大で
あれば、制御性の良い事は必要なく、偏差量が小である
場合に制御精度を向上させる必要があるからである。こ
のことは、一次フィルタ処理機能にも当てはまり、偏差
量等が小さい場合に一次フィルタの偏差量等を使用し、
計量検出機の動特性を緩和して計量精度を向上させる。
計量開始後、計量偏差が小さくなると、流量制御弁2
(12)は開度を絞り、微小流速となる。計量偏差、計
量偏差の時間変化量が小さくなり、計量偏差がある値以
下になると、計量停止し、閉止弁3(12)は全閉方向
に移動する。このとき、流速は微小であり、流れ込み量
は微小である。よって、計量停止後の流れ込み量は小さ
くなり、計量精度は、流速変動に依存せず向上する。ま
た、 前記流量制御弁2(12)は、第3図Cの流量特性を有
することにより弁開度の全領域に亘り同様の精密制御が
可能であるので、偏差値に対し弁開度をより適した開度
に合わせて計量することが可能であるため従来の流量制
御弁によるよりも更に全体の計量時間をきわめて短くす
ることが出来る。又高精度の計量が出来る。
更に、このファジイ制御方法は計量範囲において、計量
設定値とかプロセスの系により流量制御弁の開度を変え
て、計量設定値の大小を問わず同一計量装置にて計量が
でき、計量範囲が拡大する。又、計量時間においても、
前記流量制御弁の動作パターンが変化し、計量設定値の
大小を問わず、ほぼ同程度の短時間の計量ができる。以
上の内容の動作を品種内容に従い、実行し、品種内の全
薬品を計量すると、下流工程の調製タンクに移液する動
作に移る。上位からステーション3への移動指示が出さ
れると、無人搬送車9は、受液容器4(計量ポットA)
をステーション3に搬送する。そして、配管接続装置に
結合される。調製タンク10が第1図のような移動装置
であれば、この調製タンク10も移動して、配管接続装
置の下部に結合される。結合が確認されたのち受液容器
4(計量ポットA)の底弁が搬送制御装置にて制御さ
れ、開となり液が移液される。
第1図はステーション1、2に計量装置5を配置(ロー
ドセルを配置)して、所定の位置での計量システムで無
人搬送車9で搬送する形式であるが、受液容器4(計量
ポット)そのものが計量装置と車輪付の搬送機能をもつ
形式のものにしてもよい。このように構成することによ
り、第1図に比べ結合装置がステーションに固定されな
い。但し、各結合位置に位置検知センサー等の電気関係
の接続装置を必要とする。
又第5図のように受液容器4(計量ポット)に攪拌機1
01翼部を付加し、該受液容器4が攪拌機ステーション
102に搬送されることにより、受液容器4に混合、反
応等の機能を持たせて調製タンクとして位置付けると、
より効率の良いシステムとなる。
計量のための計量装置4として、前記実施態様では、ロ
ードセルを例として挙げたが、他のタンク計量式計量器
を用いても同様である。特に、第5図においてタンクに
差圧伝送器等を使用すると、受液容器(計量ポット)を
自走車に固定することが出来、受液容器の製作が容易と
なり、振動等の影響が無くなる。
受液容器4(計量ポット)における加算計量と更に供給
液容器1(タンク)に計量装置をつけて減算計量との機
能をもつ計量制御装置を使用すると、より広範囲な精密
計量が可能となる。
〔発明の効果〕
本発明の液体計量混合装置によって、次の如き効果が得
られる。
(1) 受液装置に備えた計量装置からの計量値に基づい
て、それぞれの流量制御弁の開度をファジィ推論により
決定し、クローズドループ制御を行うことにより、外乱
の影響を受けることなく、精度の高い計量を短時間で行
うことができる。
(2) 流量変化率が小さく、かつ直線性範囲の広い流量
制御弁を用いることにより、上記ファジィ制御の効果と
相まって、精度を落とさずに計量範囲を広くとることが
でき、流量制御弁の数を必要最小限に留めることができ
る。
(3) 計量装置を備えた受液容器を移動式とし、必要な
時に必要な供給液容器と連結させることにより、受液容
器及び計量装置は僅かな数で済み、かつ多数の配管が不
要となるので、装置の設備・保守・稼動のトータルコス
トの大幅な低減ができる。
(4) 制御範囲が広く、かつ計量サイクルが短くできる
ファジィ制御の採用により、1台の計量制御装置で多く
の流量制御弁を切替え制御することができ、極めて高い
設備効率を実現できる。
即ち、本発明の制御装置及び流量制御弁の採用によるシ
ステムにおいては、外乱による流速変動に影響されない
高精度な計量が実現出来、また広範囲な計量範囲でも計
量時間が短時間で迅速に可能になる。更に、設備の簡単
化と計量装置台数の低減となり、大規模設備であっても
製造能力が増大し、大規模調製による製品品質の向上と
原材料のロスの低減を実現出来た。それによってイニシ
ャルコストダウン、メンテナンスコストダウン、ランニ
ングコストダウン、信頼性の向上を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の液体計量混合装置の1実施例のフロー
シート、第2図は本発明に係わるクローズドループ制御
のブロック図、第3図は流量制御弁の流量特性図、第4
図は本発明に係わる特殊の流量制御弁の側面図、第5図
は本発明の他の実施例を示すフローシート、第6図はフ
ァジイ制御のメンバーシップ関数を説明する図、第7
図、第8図は従来の液体計量混合装置の1実施例のフロ
ーシートである。 1……供給液容器、2……流量制御弁 3……閉止弁、4……受液容器 5……計量装置、6……計量制御装置 7……切替装置、8……駆動モータ 9……無人搬送車 10……調製タンク 21……サーボモータ 22……軸、23……連結板 24……弁軸、25……弁当り面 26……弁頭、27……出口側弁箱 28……弁座、29……入口側弁箱 102……攪拌器ステーション
フロントページの続き (72)発明者 山口 滋 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−29114(JP,A) 特開 昭58−163426(JP,A) 特開 昭56−74715(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の供給液容器より多種類の原料液を累
    積計量して1個又は複数の受液容器に受け混合する装置
    であって、 該複数の供給液容器に接続された供給液配管のそれぞれ
    に流量制御弁と前記受液容器への連結装置とを有し、 前記受液容器には供給液容器から連結装置を介して受け
    る液の計量装置を備え、 該計量装置の計量値に対応し前記それぞれの流量制御弁
    の開度をファジィ推論により決定し、クローズドループ
    制御を行う計量制御装置を有し、 該計量制御装置と前記流量制御弁の間には、使用する流
    量制御弁のみを選択する切替装置を配置し、 更に前記受液容器を、前記複数の供給液容器に接続され
    た連結装置のいずれかの位置に移動する移動装置を有
    し、 かつ前記流量制御弁の少なくとも一つが、弁昇降の動力
    として電動機を使用し、該電動機の回転を送りネジ機構
    と連結板により直線状の動きに変換し、該連結板には弁
    軸が取り付けられ、該連結板の昇降に従って該弁軸が上
    下する構造を有し、該弁軸を中心とする入口側弁箱と該
    入口側弁箱に連結する出口側弁箱とを具備し、先細り円
    錐台形の弁当り面の先に円筒状又は円錐状の弁頭を該出
    口側弁箱内に設け、弁揚程に対し流量の変化率が小さく
    かつ直線的になるように弁頭形状を決定し、弁座開口が
    充分全開になるまでの弁揚程を該入口側弁箱に設けた流
    量制御弁であることを特徴とする液体計量混合装置。
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