JPH06123295A - 圧縮機における容量制御装置 - Google Patents

圧縮機における容量制御装置

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JPH06123295A
JPH06123295A JP3216486A JP21648691A JPH06123295A JP H06123295 A JPH06123295 A JP H06123295A JP 3216486 A JP3216486 A JP 3216486A JP 21648691 A JP21648691 A JP 21648691A JP H06123295 A JPH06123295 A JP H06123295A
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gas
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政則 田中
Toshiyuki Honma
利幸 本間
Tetsuya Kato
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機の容量制御運転から無負荷運転への移
行時に、アンローダの開閉弁のハンチングを防ぐ。 【構成】 圧縮機本体1の吐出する圧縮ガスを貯溜する
レシーバタンク7内の圧力が第1の設定値を超えて第1
のレギユレータ弁40が開弁すると、通路22からアン
ローダ3の制御圧室38に圧力が供給され、かつ圧力ガ
スの一部はオリフイス29、開口19を通り吸入通路1
2に導入される。通路22内の圧力が第2の設定値を超
えると第2のレギユレータ弁50が開弁し、圧力ガスの
一部はレギユレータ弁50およびオリフイス29を通つ
て吸入通路12に導入される。レシーバタンク7内の圧
力が第3の設定値に達すると、圧力スイツチPSが作動
し、切換弁26をB位置として、通路21内の圧力を制
御圧室に供給する。 【効果】 通路21内の圧力が第1の設定値と第3の設
定値の間であるとき、開閉弁33の開度は無段階に制御
され、第2のレギユレータ弁50の作動時は制御圧室3
8内の圧力上昇は鈍化されて開閉弁33のハンチングを
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機本体と、該本体
の吸入側に設けたアンローダと、前記本体の吐出側にレ
シーバタンクとを備えた圧縮機において、前記レシーバ
タンク内の圧縮ガスの圧力が予め定めた値を超えたとき
にアンローダを作動せしめ、かつ圧縮機本体へのガス吸
入量を前記アンローダにより無段階に制御する、圧縮機
における容量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮機、特に回転圧縮機において、レシ
ーバタンクに貯溜されたガス圧が予め定めた値を超えた
とき、アンローダにより圧縮機の吸入口を閉塞して容量
制御を行う方式として、アンローダにおいて吸入口を開
閉する弁体に連結したピストンを滑動自在に収容するシ
リンダを、前記ピストンの一面に前記レシーバタンク内
の圧力を付加する制御圧室と、前記ピストンの他面に前
記吸入口より圧縮機のガス圧縮のための作動室側の吸入
通路内の圧力を付加する二次圧室とに、前記ピストンに
より区画させ、レシーバタンク内のガス圧が第1の規定
値を超えたとき該レシーバタンク内のガス圧を前記アン
ローダの制御圧室に供給するとともに、前記二次圧室に
は前記レシーバタンク内のガス圧を減圧して供給し、そ
の差圧によりアンローダの弁体による前記吸入口の開口
面積の制御を無段階に行わせるとともに、前記レシーバ
タンク内のガス圧を検知する圧力スイツチを設け、前記
レシーバタンク内の圧力が前記設定値より大なる第2の
設定値を超えたときは、1個の電磁弁により前記アンロ
ーダの二次圧室へのガス圧供給を停止するとともに、さ
らに1個の電磁弁によりバイパス通路を介して前記アン
ローダの制御圧室に前記レシーバタンク内の圧力を供給
することにより、前記アンローダの吸入口を急速に閉じ
るものが、実開平1−78284号公報に記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
ては、レシーバタンク内の圧力が第1の規定値を超えた
ときアンローダの制御圧室に前記レシーバタンク内の圧
力を供給するレギユレータ弁により、アンローダが無段
階に制御され、前記レシーバタンク内に貯溜されている
圧縮ガスの消費量に応じた量の圧縮ガスが圧縮機本体か
らレシーバタンクに供給されるので、消費側のガス圧の
変動幅を小さく押さえることができるが、アンローダが
吸入口を閉塞して無負荷運転に移行した後における負荷
動力(消費電力比)を、全負荷運転時の約70%程度に
しか低減できない点に問題がある。この種の圧縮機にお
ける容量制御装置は、アンローダが吸入口を全開してい
る状態で圧縮機の負荷動力を原動機の定格出力にほぼ一
致させることができて、動力効率のよい圧縮機を提供す
ることができるが、アンローダの無負荷運転から全負荷
運転への復帰圧力は、電磁弁等各制御機器の最小復帰圧
力巾を考慮した上で定められ、圧縮機の全負荷時の規定
圧力(レギユレータ弁の作動開始時の規定値)より低い
値で定められるのが普通であり、そのため消費側におけ
る配管内圧力の低下と圧力変動幅が大きく、使用機器の
動作上支障が生ずる。これを回避するためにこの規定圧
力値を増大するとその分圧縮機の負荷動力が増大し、圧
縮機および駆動原動機の過熱の原因となるおそれがあ
る。
【0004】そこで、アンローダの前記二次圧室側にレ
シーバタンク内のガス圧を供給する通路に絞りを配設し
て、アンローダの作動時における吸入口の閉塞および開
放のタイミングを改善する試みが提案された(特開平3
−121291号)が、前記アンローダの吸入口の全開
を保証するために吸入口を閉塞する弁体に全開方向に作
用するスプリングを付勢せしめていると、ガス圧が前記
規定圧力より前記スプリングのセツト荷重をクリアする
圧力だけ上昇しないと容量制御が開始されず、圧縮機お
よび原動機がオーバロード状態となるおそれがある。本
発明は、アンローダの開閉弁が吸入口の開口面積を無段
階に制御する容量制御装置の特徴を維持して、レシーバ
タンク等圧縮機本体の吐出口と連通する配管系内の圧力
が予め定めた設定値を超えた後に容量制御を開始し、か
つ前記開閉弁が吸入口を完全に閉塞して無負荷運転に移
行する前の状態においては前記開閉弁の移動を鈍化さ
せ、これによりレシーバタンク内に貯溜したガスの消費
量変化が大きいときでも前記開閉が吸入口を開閉する動
作を頻繁に繰り返すことなく、圧縮機を運転可能とした
容量制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮機本体
と、制御圧室に導入されたガス圧に応動して開閉弁が吸
入口を開閉し前記圧縮機本体の作動室に吸入されるガス
流量を制御するアンローダと、前記作動室の吐出側に逆
止弁を介して連通され吐出された圧縮ガスを貯溜するレ
シーバタンクとを備えた圧縮機における容量制御装置に
関する。前記アンローダには、前記開閉弁に固定され
て、前記制御圧室に供給されたガス圧と前記開閉弁を開
方向即ち吸入口より遠去かる方向に付勢するスプリング
の弾力とにより、前記開閉弁を移動せしめる開閉弁移動
手段が設けられる。前記レシーバタンクに連通する第1
のガス通路と、前記アンローダの制御圧室に連通する第
2のガス通路とを連結して第1のレギユレータ弁が設け
られる。該第1のレギユレータ弁は前記第1のガス通路
内のガス圧が予め定めた第1の設定値を超えたとき流体
通路を開路して、前記第2のガス通路を第1のガス通路
に連通せしめる。
【0006】前記アンローダの吸入口より圧縮機本体の
作動室側の吸入通路には第3のガス通路が連通せしめら
れ、この第3のガス通路と前記第1および第2のガス通
路を連結して切換弁が設けられる。この切換弁は、その
弁体を、前記第2のガス通路と第3のガス通路とを連通
させる第1の位置と、前記第2のガス通路を第1のガス
通路に連通させる第2の位置とに選択的に切換えるもの
である。前記第3のガス通路には、前記切換弁を介して
供給されるガス圧が予め定めた第2の設定値を超えたと
き流体通路を開路して、第3のガス通路に供給されたガ
ス圧を前記アンローダの吸入口より圧縮機本体側の吸入
通路に供給する第2のレギユレータ弁と、予め定めた固
定の流体通路を備えたオリフイスとが並列せしめられて
設けられる。前記逆止弁からレシーバタンクを経て前記
第1のガス通路までの間のガス通路内の圧力を検出する
圧力スイツチを含み、前記圧力が予め定めた第3の設定
値を超えたとき前記切換弁を第1の位置から第2の位置
に切換えるとともに、前記圧力が前記第1の設定値を下
回つたとき前記切換弁を第1の位置に切り換える切換手
段を設ける。前記第2のレギユレータ弁は、前記切換弁
に連通する第1の開口部と、前記アンローダの吸入口よ
り圧縮機本体の作動室側の吸入通路に連通する第2の開
口部を備えたハウジングと、該ハウジング内に形成され
て前記第1の開口部と第2の開口部とを連通せしめる流
体通路内に配設され、スプリングにより前記第1の開口
部を閉塞すべく付勢されている弁体とからなり、前記オ
リフイスは前記弁体に形成されて前記第1の開口部と第
2の開口部とを常時連通せしめる貫通孔とすることがで
きる。
【0007】
【作用】本発明によれば、圧縮機本体の運転により、そ
の作動室で圧縮された圧縮ガスは、吐出側に逆止弁を介
して連通されたレシーバタンクに貯溜され、消費側の需
要に応じてレシーバタンクから取り出され消費される。
消費側の需要が減り、レシーバタンク内のガス圧が予め
定めた第1の設定値(例えば7.1kgf/cm2)を
超えると第1のレギユレータ弁が開き、第1のガス通路
から第2のガス通路を介してアンローダの制御圧室に圧
力を供給し、圧力ガスの一部は切換弁の弁体が第1の位
置にあることにより、第2のガス通路から第3のガス通
路のオリフイスを介してアンローダの吸入口より圧縮機
本体の作動室側の吸入通路に導入される。アンローダの
開閉弁は、移動手段における前記制御圧室内の圧力とこ
れに抗する方向に作用するスプリングの弾力により吸入
口を閉じる方向に移動しはじめ、容量制御を開始する。
圧縮機本体の吐出圧の上昇は鈍化する。圧縮機本体の吐
出側の逆止弁より前記第1のガス通路までの間のガス
圧、例えばレシーバタンク内のガス圧がさらに大となる
と、前記第3のガス通路に設けられている第2のレギユ
レータ弁が第2の設定値(例えば0.7kgf/c
2)において流体通路を開きアンローダの吸気口より
圧縮機本体の作動室側の吸気通路に圧縮ガスを導入す
る。これにより前記制御圧室内のガス圧の上昇比率を鈍
化させる。
【0008】圧縮機本体の吐出側の逆止弁より前記第1
のガス通路までの間のガス圧、例えばレシーバタンク内
のガス圧が、前記予め定めた第1の設定値より若干大な
る第3の設定値(例えば8.0kgf/cm2)を超え
ると、圧力スイツチがこれを検知し、切換手段が切換弁
の弁体を第2の位置に切換える。これにより第2のガス
通路は直接第1のガス通路に連通され、第3のガス通路
は第2のガス通路との連通を断たれるので、アンローダ
の開閉弁移動手段は、制御圧室に供給された第1のガス
通路内のガス圧によりスプリングの弾力に抗して開閉弁
を吸入口に確実に着座させ、吸入口を完全に閉塞し、無
負荷運転に入る。レシーバタンク内に貯溜されている圧
縮ガスが多量に消費され、レシーバタンク内のガス圧が
前記第1の設定値を下廻つたときは、切換手段は切換弁
を第1の位置に切換えるとともに、第1のレギユレータ
弁はその流体通路を閉じる。従つてアンローダの開閉弁
はスプリングの弾力により吸入口を完全に開放した位置
に復帰し、圧縮機本体は全負荷運転状態に戻る。
【0009】
【実施例】図1は本発明を適用したスクリユ式空気圧縮
機の容量制御装置の一実施例の配管図、図2はそのアン
ローダの断面図、図3はそのレギユレータ弁の断面図を
示す。スクリユ式回転圧縮機本体1の圧縮作動室2の吸
入側には、吸気閉塞型のアンローダ3が装着され、圧縮
作動室2の吐出側である吐出室4は逆止弁5および吐出
パイプ6を介してレシーバタンク7に接続され、該レシ
ーバタンク7の圧縮空気取出口8には、開閉弁9、逆止
弁10を介して消費側空気配管11が接続される。アン
ローダ3は、図2に示すようにハウジング31を備え、
該ハウジング31に空気濾過器(図示せず)を介して空
気を吸入する吸入口32を開閉する開閉弁33にはピス
トン34が固着され、該ピストン34を摺動自在に収容
するシリンダ35の軸方向一側には、前記開閉弁33を
吸入口32より離間させて吸入口32の開口面積を拡大
する方向に前記ピストン34を付勢する2個のスプリン
グ36,37が配設され、前記ピストン34の軸方向他
側には制御圧室38が形成される。前記スプリング3
6,37を収容したシリンダ室は開口39により圧縮機
本体1の作動室2への吸気通路12の一部を構成する通
路に連通している。圧縮機本体1の雄ロータ13が原動
機(図示せず)により回転駆動されると、雄ロータ13
は該ロータ13に噛合する雌ロータ(図示せず)ととも
に吸入通路12を介してアンローダ3の吸入口32より
吸入した空気を作動室2内で圧縮し、吐出室4に吐出す
る。吐出された圧縮空気は逆止弁5、吐出パイプ6を経
てレシーバタンク7内に吐出される。雌雄ロータの潤滑
および圧縮機本体1の冷却のための油がレシーバタンク
7内の圧力を利用して給油配管14、冷却器15、油量
調整弁16を介して作動室2に送られる。油は圧縮空気
とともに吐出室4に吐出され、吐出室4の最低水準部か
ら気液混合流体としてポンプ17に吸引され、配管18
および吐出パイプ6を介してレシーバタンク7内に回収
され、レシーバタンク7内で圧縮空気から分離される。
【0010】前記レシーバタンク7の空気取出口8に一
端を連通せしめたパイプよりなる第1のガス通路21の
他端は、第1のレギユレータ弁40の入口側41に連通
され、前記アンローダ3のハウジング31に形成されて
前記制御圧室38に連通する開口30に一端を連通せし
めたパイプよりなる第2のガス通路22の他端は、前記
第1のレギユレータ弁40の出口側42に連通される。
前記第1のレギユレータ弁40は図3に示すように、前
記入口側41と出口側42とを連通する流体通路43に
弁座44が形成され、該弁座44に着座する弁体45は
前記レギユレータ弁40のハウジング内において該ハウ
ジングにより周縁を固定されたダイアフラム46に固定
されており、該ダイアフラム46の一面には入口側41
から通路47を介して入口側41に存在する圧力が付与
され、前記ダイアフラム46の他面には前記圧力に抗す
る方向にスプリング48の弾力が付勢され、該スプリン
グ48の弾力は前記ハウジングに螺装された螺杆49に
より調整可能とされている。従つてレシーバタンク7の
空気取出口8、第1のガス通路21を介して第1のレギ
ユレータ弁40に達し、その入口側41より通路47を
介してダイアフラム48に付与されるレシーバタンク7
内の空気圧が前記スプリング48の付勢力より大となつ
たときは、弁体45が弁座44から離れて流体通路43
を開路させ、第1のガス通路21内の圧力を第2のガス
通路22、該通路22に設けたオリフイス28、アンロ
ーダ3のハウジング31に形成した開口30を介して制
御圧室38に供給する。本実施例においては前記第1の
レギユレータ弁40の流体通路43を開路させる空気圧
(第1の設定値)を7.1kgf/cm2となるよう
に、螺杆49により調整されるスプリング48の弾力を
予め定めておく。
【0011】前記第1のガス通路21の空気取出口8と
第1のレギユレータ弁40との間より分岐する分岐路2
4、前記第2のガス通路22のオリフイス28とアンロ
ーダ3との間より分岐する分岐路25および前記アンロ
ーダ3のハウジング31に形成されて吸入口32より圧
縮機本体1の作動室2側の吸入通路12に連通せしめら
れる開口19に一端を連通せしめたパイプよりなる第3
のガス通路23が、電磁式三方切換弁26に連結され
る。該切換弁26は励磁されている間、弁体27のA部
が連通位置にあつて、前記第2のガス通路22の分岐路
25を前記第3のガス通路23と連通せしめる第1の位
置にあり、非励磁とされたときは弁体27のB部が連通
位置にあつて、前記第2のガス通路22の分岐路25を
前記第1のガス通路21の分岐路24と連通せしめる第
2の位置にある。前記第3のガス通路23には、第2の
レギユレータ弁50と予め定めた流路面積を有する固定
の流体通路を備えたオリフイス29とが並列に接続され
る。第2のレギユレータ弁50は第1のレギユレータ弁
40と同一の構成を備える。従つて、以後説明のために
用いる符号41〜49は、それぞれ第1のレギユレータ
弁40の符号41〜49を付した部分と同一部分を指す
ものとする。前記切換弁26の弁体27がそのA部を連
通位置に位置せしめる第1の位置にあるときは、第1の
レギユレータ弁40が流体通路43を開路させると、該
レギユレータ弁40の出口側42から第2のガス通路2
2、オリフイス28、分岐路25、弁体27のA部を介
して第3のガス通路23に供給された圧力空気は、その
圧力が低い間はオリフイス29のみを通つて開口19よ
り圧縮機本体1の吸入通路12に導入される。次いでレ
シーバタンク7内の圧力が高まつて第2のレギユレータ
弁50に供給される空気圧力によりダイアフラム46に
付与される力がスプリング48の弾力より大となると、
第2のレギユレータ弁50は流体通路43を開路する。
このとき圧縮機本体1の吸入通路12には、オリフイス
29および第2のレギユレータ弁50を通過した圧縮空
気がともに開口19より導入される。本実施例において
は第2のレギユレータ弁50の流体通路43を開路させ
る空気圧(第2の設定値)をほぼ0.7kgf/cm2
となるように、螺杆49により調整されるスプリング4
8の弾力を予め定めておく。
【0012】前記レシーバタンク7内に貯溜される圧縮
空気の圧力を検出し、この圧力が前記第1の設定値
(7.1kgf/cm2)より所定の値を超えたとき開
路し、検出した圧力が低下して前記第1の設定値を下回
つたとき閉路する圧力スイツチPSを前記レシーバタン
ク7に設け、該圧力スイツチPSを前記電磁式三方切換
弁26に連結する。これにより前記切換弁26は、レシ
ーバタンク7内の圧力が所定の値に達するまでは弁体2
7がA部を連通位置におく第1の位置にあり、前記第2
のガス通路22を第3のガス通路23に連通せしめてお
り、レシーバタンク7内の圧力が前記所定の値を超える
と、弁体27がB部を連通位置におく第2の位置に切換
えられ、前記第2のガス通路22を第1のガス通路21
に連通せしめ、この状態からレシーバタンク7内の圧力
が前記第1の設定値を下回つたとき、弁体27は第1の
位置に戻される。本実施例においては、前記圧力スイツ
チPSの検出する圧力の所定の値(第3の設定値)を
8.0kgf/cm2に予め定める。
【0013】本実施例においては、アンローダ3におい
て開閉弁33が吸入口32を完全に開放した状態にあ
り、かつ圧縮機本体1が原動機により全負荷運転されて
いるときの圧縮機本体1の吐出空気圧を7kgf/cm
2とする。圧縮機本体1が全負荷運転状態にあるとき、
レシーバタンク7より消費側空気配管11に取り出され
る圧縮空気の量が減少すると、レシーバタンク7内の空
気圧が次第に上昇する。そしてこの空気圧が第1のレギ
ユレータ弁40に設定した予め定めた第1の設定値であ
る7.1kgf/cm2を超えると、第1のレギユレー
タ弁40の流体通路43が開路する。前記第1の設定値
は圧力スイツチPSに設定した予め定めた第3の設定値
である8.0kgf/cm2より低いので切換弁26の
弁体27はA部を連通位置におく第1の位置にあり、第
1のレギユレータ弁40の流体通路43を通つた圧縮空
気は第2のガス通路22を経てアンローダ3の制御圧室
38に供給され、ピストン34の一面にその圧力を付与
するとともに、前記第2のガス通路22に供給された圧
縮空気の一部は切換弁26および第3のガス通路23お
よび開口19を経て圧縮機本体1の吸入通路12に導入
される。第3のガス通路23に供給される空気圧は第2
のガス通路22に配設したオリフイス28により大きく
減圧されており、この減圧された空気圧が第2のレギユ
レータ弁50に設定した予め定めた第2の設定値である
0.7kgf/cm2より低い間は第2のレギユレータ
弁50の流体通路43を開路せしめることなく、オリフ
イス29を介して圧縮機本体1の吸入通路12に導入さ
れる。ピストン34は制御圧室38に供給された空気圧
により、スプリング36,37の付勢力に抗して吸入口
32に接近する方向に移動し、開閉弁33により吸入口
32の開口面積を変更して圧縮機本体1の吸入通路12
への吸入空気流量を制限する容量制御を開始する。その
後、第1のガス通路21内の圧力の上昇に伴つて無段階
容量制御が行われる。
【0014】消費側空気配管11から取り出される圧縮
空気消費が依然として少ないと、レシーバタンク7内の
圧力上昇に伴つて前記第1のガス通路21から第2のガ
ス通路22の分岐路25を経て第3のガス通路23に供
給される圧縮空気圧も次第に上昇し、第2のレギユレー
タ弁50に設定した0.7kgf/cm2である予め定
めた第2の設定値を超えると、第2のレギユレータ弁5
0の流体通路43が開路し、圧縮機本体1の吸入通路1
2には、前記オリフイス29を通る圧縮空気と第2のレ
ギユレータ弁50の流体通路34を通る圧縮空気とが並
列して開口19より導入される。アンローダ3が無段階
容量制御を開始すると、開閉弁33を開方向に付勢して
いるスプリング36,37は圧縮される。両スプリング
36,37のうち大径のスプリング36は小径のスプリ
ング37よりばね定数が小で、該スプリング36が他方
のスプリング37より大きく撓み、両スプリング36,
37を係止しているカラーがピストン34に当接してか
らスプリング37が大きく撓む。一方、前記第2のガス
通路22内のガス圧が上昇するとピストン34の移動速
度も増大するが、第2のレギユレータ弁50の流体通路
34が開路すると、前記第3の通路23および開口19
を通つて圧縮機本体1の吸入通路12に導入される圧縮
空気の量が増大し、従つて開閉弁33の移動速度は第2
のガス通路22内の上昇にかかわらずさほど増大せず、
むしろ鈍化する。本実施例においては、第2のガス通路
22内の圧力が第2の設定値(0.7kgf/cm2
に達して第2のレギユレータ弁50が作動しはじめてか
ら圧力スイツチPSが第3の設定値(8.0kgf/c
2)で作動するまでの間は、アンローダ3の制御圧室
38内の圧力はほぼ1.0kgf/cm2前後(0.9
〜1.3kgf/cm2)に押えられる。そしてレシー
バタンク7内の圧力が予め定めた第3の設定値である
8.0kgf/cm2を超えると、圧力スイツチPSが
これを検出して電磁式三方切換弁26を消磁させ、その
弁体27は流通位置をB部とする第2の位置に切換えら
れる。従つて第2のガス通路22はその分岐路25を介
して第1のガス通路21と連通して、前記第1の設定値
を超えた空気圧がアンローダ3の制御圧室38に供給さ
れるとともに、第3のガス通路23への圧力空気は供給
が断たれる。これによりピストン34は直ちに開閉弁3
3を吸入口32の全閉位置に確実に着座させ、圧縮機本
体1の無負荷運転に移行させることになる。上記実施例
において、開閉弁33を吸入口32に対して移動せしめ
る開閉弁移動手段として、開閉弁33の弁杆に固定した
ピストン34を説明したが、該ピストン34に代えて周
縁をハウジング31に固定したダイアフラムに代えて
も、同様の作用を奏する開閉弁移動手段を構成すること
ができる。
【0015】上記実施例の作動を図4ないし図6を用い
て説明する。図4はアンローダ3の制御圧室38内に供
給された圧力と、開閉弁33の開度(位置)との関係を
実線で示した線図である。アンローダ3の制御圧室38
に圧力が供給されないときは、スプリング36,37の
付勢力により開閉弁33は吸入口32から最も遠い位置
1にある。第1のガス通路21内の圧力が第1の設定
値(7.1kgf/cm2)を超えると、第1のレギユ
レータ弁40の弁体45が流体通路43を開きはじめ、
第2のガス通路22およびオリフイス28を介して圧縮
空気が減圧されて前記制御圧室38に供給され、同時に
圧縮空気の一部は切換弁26を介して第3のガス通路2
3にも供給される。制御圧室38内の圧力は急速に立ち
上がつて、該圧力がスプリング36,37のセツト荷重
(換算で0.5kgf/cm2相当)を超えると開閉弁
33は移動しはじめる。第1のガス通路21内の圧力の
上昇に伴つて第1のレギユレータ弁40の流体通路43
の開度が大となると、この開度の拡大に伴つてスプリン
グ36,37の弾力に抗する方向にピストン34に作用
する制御圧室38内の圧力も上昇するが、第3のガス通
路23に設けられているオリフイス29を介して第2の
ガス通路22内の圧縮空気が開口19より吸入通路12
に導入されるので、前記位置L1からの開閉弁33の移
動はさほど急速には行われず、制御圧室38の圧力は直
線的に上昇しはじめる。次に第3のガス通路23に供給
される第2のガス通路22内の圧力が第2の設定値
(0.7kgf/cm2)を超えると、第2のレギユレ
ータ弁50の弁体45が弁座44から離れ、流体通路4
3を開きはじめると、第2のガス通路22内の圧縮空気
の一部は第3のガス通路23のオリフイス29および第
2のレギユレータ弁50の流体通路43を通つて開口1
9から吸入通路12に導入される。この第2のレギユレ
ータ弁50の弁体45が弁座44を離れたときのアンロ
ーダ3の開閉弁33の位置をL2とする。レシーバタン
ク7内の圧力は前記第1の設定値を超え、第2のガス通
路22にオリフイス28を経て供給される圧縮空気の圧
力は上昇しているが、第2のレギユレータ弁50の流体
通路43を通つて吸入通路12に導入される圧縮空気の
量がオリフイス29を通つて吸入通路12に導入される
圧縮空気の量に付加されること、および第2のレギユレ
ータ弁50の弁体45は第3のガス通路23に供給され
る圧縮空気の圧力が上昇するに従い流体通路43の開口
を大とし流量を漸増させることにより、該弁体45が流
体通路43を全開させたときの開閉弁33の位置L3
では制御圧室38内の圧力上昇を鈍化させている。しか
し第2のレギユレータ弁50の弁体45がその流体通路
43を全開させた後は、圧力スイツチPSが第3の設定
値(8.0kgf/cm2)を検知して切換弁26の弁
体27をそのB部が流通位置にある第2の位置に切換え
るまで制御圧室38の圧力を急増させる。圧力スイツチ
PSが第3の設定値を検知したときの開閉弁33の位置
をL4とすると、開閉弁33の位置L2とL3との間にお
ける制御圧室38内の圧力はほぼ1.0kgf/cm2
前後(0.7〜1.3kgf/cm2)に保たれてお
り、開閉弁33の位置L4においては、制御圧室38内
の圧力はほぼ2.0kgf/cm2から第3の設定値で
ある8.0kgf/cm2に切換えられ、開閉弁33は
吸入口32を確実に閉塞する位置L5に保持される。
【0016】図5は、図4に示した開閉弁33の開度
(位置)と圧縮機本体1の吸入空気量比との関係を実線
で示す線図であり、図6はアンローダ3による容量制御
時におけるレシーバタンク内圧力の変化に対応した駆動
動力比を実線で示す線図である。ここに吸入空気量比と
は、容量制御時の吸入空気量をアンローダ全開時の吸入
空気量で除した百分比であり、駆動動力比とは、容量制
御時の駆動電動機の消費電力(KW/hr)を当該駆動
電動機の定格電力(KW/hr)で除した百分比であ
る。図5から明らかなように、吸入空気量比は第1のレ
ギユレータ弁40の作動開始時の開閉弁33の位置L1
から第2のレギユレータ弁50の作動開始時の開閉弁3
3の位置L2まではほぼ90%前後まで低い減少率で直
線的に変化し、前記位置L2から第2のレギユレータ弁
50の全開時の開閉弁33の位置L3まではほぼ80%
前後まで緩い速度で減少し、さらに前記位置L3からは
急速に減少するに至る。しかしながら第3の設定値を圧
力スイツチPSが検出し切換弁26の弁体27を切換え
る開閉弁33の位置L4においては50〜70%の吸入
空気量比を得ている。従つて第1の設定値(7.1kg
f/cm2)においてアンローダ3による容量制御運転
が開始されたときは、図4に示した制御室内圧力と開閉
弁の開度の関係が得られ、これにより図5に示した開閉
弁の開度と吸入空気量比の関係が得られるから、圧縮機
本体1を駆動原動機の定格電力で運転して第1の設定値
を超えたレシーバタンク7内に圧縮空気を吐出させてレ
シーバタンク7内を昇圧させていても、レシーバタンク
7内の圧力は、開閉弁33の位置L2においてほぼ7.
5kgf/cm2、位置L3において7.8kgf/cm
2に上昇するが、圧縮機本体1への吸入空気量は図5に
実線で示すように減少していることから、圧縮機本体1
の消費電力が駆動原動機の定格出力内に納まり、図6に
示すように容量制御中の駆動動力比をほぼ100%に維
持することができる。
【0017】そして本実施例においては、圧縮機本体1
の無負荷運転中に消費側空気配管11を介してのレシー
バタンク7内の圧縮空気の消費が急増し、レシーバタン
ク7内の圧力が次第に降下して第1の設定値(7.1k
gf/cm2)を下廻ると、圧力スイツチPSはこれを
検出して切換弁26を励磁させ、その弁体27は流通位
置をA部とする第1の位置に切換えられる。これにより
アンローダ3の制御圧室38は第2のガス通路22、切
換弁26、第3のガス通路23および開口19を介して
吸入通路12に連通され、制御圧室38内の高圧は吸入
通路12内に逃がされ、同時に第1のレギユレータ弁4
0の弁体45が流体通路43を閉じ、容量制御運転を解
除する。レシーバタンク7内の圧力が第1の設定値を超
えている場合は、圧縮機本体1は再び容量制御運転状態
となる。そしてレシーバタンク7内の圧力がほぼ7.5
〜7.8kgf/cm2のときは図6に示すようにアン
ローダ3の開閉弁33は位置L2とL3の付近にあつて第
2のレギユレータ弁50が作動中であり、図4および図
5に示すように制御圧室38内の圧力がほぼ1.0kg
f/cm2前後で激しい変化がなく、吸入空気量比もほ
ぼ90〜80%前後で激しい変化を生じていないので、
開閉弁33の動作は鈍化しており、圧力スイツチPSが
作動する第3の設定値(8.0kgf/cm2)の前後
において消費側の圧縮空気消費に頻繁な変化が生じて
も、開閉弁33が吸入口32を頻繁に開閉するいわゆる
ハンチング減少を生ずることなく、しかも圧縮機の駆動
動力比を極めて高い状態に維持することができる。仮に
本実施例において第2のレギユレータ弁50を配設しな
いこととすると、アンローダ3の制御圧室38内の圧力
は開閉弁33の位置L1〜L2間は図4の実線に沿つて制
御されるが、その後第1のレギユレータ弁40の弁体4
5が流体通路43を全開した状態以降は制御圧室38内
の圧力上昇を鈍化させる要素は2個の固定オリフイス2
8,29しか存在しないので、制御圧室38内の圧力は
急速に上昇し、レシーバタンク7内の圧力がまだ充分に
は蓄圧されていない7.6kgf/cm2もしくはこれ
より低い圧力のときに開閉弁33が吸入口32を全閉し
てしまうことになる。その結果、消費側における配管内
圧力が全体に低下すると共に、急激な圧縮空気の消費が
あつたときには第3のガス通路23に設けたオリフイス
29の存在によりアンローダの制御圧室38内圧力の排
出速度が遅く、よつて開閉弁33の開弁遅れが生じ圧縮
機本体1において空気の吸入と圧縮空気の供給が即座に
追従できないという問題が生ずる。そのため、消費側の
配管内圧力の大幅な低下を招くほか、圧縮ガスの消費が
断続的かつ頻繁に行われたときには前記開閉弁が繰り返
し開閉を繰り返すいわゆるハンチング現象を発生させ、
使用機器の駆動に障害が生ずることになる。開閉弁33
が吸入口32を全閉すると圧縮機本体1への空気の吸入
もレシーバタンク7への圧縮空気の吐出も行われなくな
るので、この場合は圧力スイツチPSに設定する第3の
設定値を8.0kgf/cm2に維持するとすれば、第
1のレギユレータ弁40に設定する第1の設定値を7.
3kgf/cm2程度に設定せざるを得ず、全負荷運転
時の吐出空気圧が7kgf/cm2である圧縮機本体1
に過負荷運転を強いることになる。さらに消費側の圧縮
空気消費によりレシーバタンク7内の圧力が第3の設定
値前後で大きくかつ頻繁に変化せしめられたときは、開
閉弁33はレシーバタンク7内の圧力が7.8〜8.0
kgf/cm2のとき頻繁に吸入口32を開閉するハン
チング減少を生ずるとともに、駆動動力比においても劣
るものとなる。
【0018】図7に本発明を適用したスクリユ式空気圧
縮機の容量制御装置の他の実施例の配管図を示す。本実
施例は第3のガス通路23に並列せしめて配設する第2
のレギユレータ弁50およびオリフイス29を、図8に
断面で示した1個のレギユレータ弁60にまとめた点に
おいてのみ図1に示す実施例と異なる。図8において、
前記レギユレータ弁60のハウジングは2個のハウジン
グ半体61,62とからなり、一方のハウジング半体6
2は、外形が段付円筒状を呈し、その小径部の端部には
前記切換弁26に連通する第1の開口部63が中心軸に
沿つて開口形成され、ハウジング半体62の内部には、
前記第1の開口部63に接続して該開口部63の内径よ
り大径の案内壁64が同軸的に形成され、該案内壁64
に接続して該案内壁64の内径より大径の接続用内壁6
5が同軸的にかつ大径部の端面に開口するように形成さ
れ、該内壁65には雌螺糸66が刻設される。前記第1
の開口部63と円筒状の案内壁64とが接続する段部に
は截頭円錐形の弁座67が形成され、小径部の外周には
雄螺糸68が刻設される。他方のハウジング半体63は
外形が段付円筒状を呈し、その小径部の外周には前記ハ
ウジング半体62の接続用内壁65の雌螺糸66に螺合
する雄螺糸69が刻設され、該小径部の端部には後述す
るスプリング受けとなる有底円筒状の案内壁70が中心
軸に沿つて開口形成される。大径部の端部には、前記ア
ンローダ3のハウジング31に形成した開口39と連通
する第2の開口部71が中心軸に沿つて開口形成され、
該開口部71の内壁には雌螺糸72が刻設されるととも
に、該開口部71と前記案内壁70の底部とが小径の連
通壁73で連通せしめられる。
【0019】ハウジング半体61の大径部の端部とハウ
ジング62の大径部との間にパツキング74を介装して
螺着すると、前記第1の開口部63と第2の開口部71
との間に、円筒状の案内壁64、雌螺糸66を刻設した
接続用内壁65、円筒状の案内壁70および小径の連通
壁73で囲まれた流体通路が形成される。両ハウジング
半体61,62の螺着前に、この流体通路内に弁体75
とスプリング76とが挿置される。弁体75は、前記円
筒状の案内壁64の内径より小なる外周を有し通孔77
を貫通形成した円筒状壁部と、該円筒状壁部の外径より
大で前記案内壁64に摺動自在とされる外径を有する円
筒状壁よりなるスカート部78と、前記通孔77を形成
した円筒状壁部の軸方向端部を閉じる端壁79とよりな
り、端壁79の周縁部には前記弁座67に着座する弁部
80が形成される。スプリング76は、一端を弁体75
の前記スカート部78と通孔77を形成した円筒状壁部
との境界部の段部に当接され、他端をハウジング半体6
2の案内壁70と連通壁73との境界部の段部に当接さ
れ、弁体75の弁部80をハウジング半体61の弁座6
7に着座せしめる方向に弁体75を付勢する。オリフイ
ス29は前記弁体65の端壁79に、前記第1の開口部
63内に開口するように貫通形成せしめられる。
【0020】本実施例によるときは、レシーバタンク7
内の圧力が予め定めた第3の設定値である8.0kgf
/cm2以下であつて、電磁式三方切換弁26が励磁さ
れており、その弁体27が流通位置をA部とする第1の
位置にあるとき、レシーバタンク7内の圧力が予め定め
た第1の設定値である7.1kgf/cm2を超える
と、第1のガス通路21内の圧力は第1のレギユレータ
弁40を通つて第2のガス通路22に供給され、オリフ
イス28を介してアンローダ3の制御圧室37に供給さ
れるとともに、前記第2のガス通路22に設けられたオ
リフイス28により減圧された空気圧は、第2のガス通
路22の分岐路25、切換弁26を通つて前記レギユレ
ータ弁60に達する。該レギユレータ弁60は、前記切
換弁26に連通する第1の開口部63と、アンローダ3
のハウジング31に形成した開口39に連通する第2の
開口部71とが流体通路により連通されており、該流体
通路内に配設された弁体75はスプリング76の弾力で
その弁部80を弁座67に着座せしめられており、前記
弁体75の端壁79はオリフイス29が貫通形成されて
第1および第2の開口部63,71を連通せしめている
から、切換弁26を経て第1の開口部63に供給される
空気圧が低い間は、アンローダ3のハウジング31の開
口部39より吸入通路12に供給される空気圧はオリフ
イス29によつて減圧されて導入される。しかしながら
前記レギユレータ弁60の第1の開口部63に供給され
る空気圧がさらに高まり、弁体75の端壁79に作用す
る力が前記オリフイス29の流通抵抗とスプリング76
の弾力とによつて定まる第2の設定値(例えば0.7K
gf/cm2)を超えると、弁体75はスプリング76
の付勢力に抗して離座し、前記第1の開口部63に供給
された空気圧はオリフイス29および前記弁体75の弁
部80と弁座67の間隙とを介して吸入通路12に導入
されることとなるので、本実施例においても図1に示し
た実施例と同一の作用および効果を奏することとなる。
また本実施例においては、圧縮機本体1の無負荷運転中
に消費側配管11を介してレシーバタンク7内の圧縮空
気の消費が急増することにより、レシーバタンク7内の
圧力が急速に減少して第1の設定値(7.1Kgf/c
2)を下回り、これによつて電磁式三方切換弁26が
その弁体27のB部を流通位置とする第2の位置からA
部を流通位置とする第1の位置に切換えられ、圧縮機本
体1の運転を無負荷運転から容量制御運転または全負荷
運転に切換えたとき、アンローダ3の制御圧室38内の
高圧の圧縮空気は第2のガス通路22、切換弁26、前
記レギユレータ弁60および開口19を介して吸入通路
12に導入される。このときレギユレータ弁60の弁体
75は、前記制御圧室38から流入する高圧の圧縮空気
の動圧によりスプリング76の弾力に抗して短時間弁座
67より離座させられ、第3のガス通路23を流れる空
気量を増大する。従つてアンローダ3の制御圧室38内
の圧力は前記短時間のうちに急速に低下するから、無負
荷運転から容量制御運転への切換え時にアンローダ3の
開閉弁33が吸入口32を閉塞した位置からの移動を促
進させ、該吸入口32から圧縮機本体1の作動室2への
空気の吸入開始時期を早めさせるので、レシーバタンク
7内の圧力を早期に回復し、消費側配管11内の圧力低
下を防止することができる。アンローダ3の制御圧室3
8内の圧力が低下すれば前記レギユレータ弁60の弁体
75はスプリング76の弾力により弁座67に着座し、
容量制御運転が可能の状態に復帰する。
【0021】図9に本発明を適用したスクリユ式空気圧
縮機の容量制御装置の他の実施例の配管図を示す。本実
施例は、基本的には図7に示した実施例と同一であつ
て、第3のガス通路23が連通する開口19が、アンロ
ーダ3の2個のスプリング36,37を収容したシリン
ダ室に連通するようにハウジング31に設けられている
点においてのみ異なる。従つて図7に示す実施例と同一
の部分に同一符号を付してその説明は省略する。本実施
例においては、レシーバタンク7内の圧力が第1の設定
値を超えて第2の設定値に達するまでの間は、第1のレ
ギユレータ弁40を通り減圧された圧縮空気が前記レギ
ユレータ弁60、第3のガス通路23および開口19を
介してアンローダ3のシリンダ室に供給され、開口39
を通つて吸入通路12に導入される。しかし、レシーバ
タンク7内の圧力が第2の設定値を超えて第1のガス通
路21内の高圧の圧縮空気が第2のガス通路22および
開口30を介して制御圧室38内に供給され、圧縮機本
体1が無負荷運転に移行した後において、消費側の圧縮
空気の消費の急増により圧力スイツチPSが第1の設定
値を下回つたことを検知すると、電磁式三方切換弁26
の切換えにより制御圧室38内の高圧の圧縮空気が第2
のガス通路22より前記レギユレータ弁60に供給さ
れ、図7に示す実施例について説明したように弁体75
を短時間に離座させ、一時的に多量の高圧圧縮空気を第
3のガス通路23に送り出す。本実施例においては、こ
の高圧の圧縮空気は第3のガス通路23および開口19
を介してシリンダ室に供給される。従つてシリンダ室に
供給された圧縮空気の高圧はピストン34の背面に、か
つスプリング36,37の付勢力と同一方向に一時的に
作用し、同時に制御圧室38内の圧力は急速に減少する
ので、アンローダ3の開閉弁33の無負荷運転時に吸入
口32を閉塞していた位置から吸入口32を全開する位
置に向つて急速に移動せしめられる。この移動は、図7
に示す実施例に比し、第3のガス通路23に送出された
空気圧がピストン34の背面に作用する分だけ促進され
る。なお図1および図7に示す実施例において、アンロ
ーダ3における開閉弁33の移動手段としてピストン3
4を図示したが、該ピストン34に代え、アンローダ3
のハウジング31により外周縁を該ハウジング31に固
定されるダイアフラムを用いても、全く同一の作用効果
を奏することは自明である。
【0022】なお本発明において予め定められる第1の
設定値(実施例においては7.1kgf/cm2)は、
圧縮機本体の全負荷運転時の吐出圧(実施例においては
7.0kgf/cm2)によつて定められ、該吐出圧と
同一もしくはやや高い所定の圧力値である。また第3の
設定値は圧縮ガスの性質および用途により、レシーバタ
ンクに蓄圧せしめる最大値として定められる圧力であつ
て、一般に圧縮空気を動力源とする空圧機器に圧縮空気
を供給する圧縮機としては、前記空圧機器までの配管の
圧力降下分を見込んで、前記第1の設定値より1〜2k
gf/cm2だけ高い圧力値(実施例においては8.0
kgf/cm2)に設定したものである。本発明におい
て予め定められる第2の設定値は、第1のレギユレータ
弁とアンローダを含む回路構成によつて決定される圧力
値である。本発明の実施例においてはアンローダのピス
トンを圧縮機の吐出圧(7.0kgf/cm2)である
高い圧力で作動させる構成を回避し、第1のレギユレー
タ弁とアンローダの制御圧室間にオリフイスを備えて制
御圧室に供給する圧力を低下せしめたため実施例におい
ては0.7kgf/cm2としたが、この設定値は前記
オリフイスおよびアンローダの構成によつて当然に異つ
てくる値であり、第2のレギユレータ弁が作動を開始す
る時点を、圧縮機本体の吐出側の逆止弁よりレシーバタ
ンクを経て第1のレギユレータ弁に至るまでの間に存在
するガス圧が前記第1の設定値と第3の設定値との間で
ある圧力であるときとし、そのときの第3のガス通路に
供給される所定の圧力値であると理解すべきである。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、アンローダの開閉弁に
固定される開閉弁移動手段は、制御圧室内に供給された
ガス圧と前記開閉弁を開方向に付勢するスプリングの弾
力とにより、前記開閉弁を無段階に移動せしめる型式の
ものであつて、前記アンローダの制御圧室に連通する第
2のガス通路は、第1のレギユレータ弁を介してレシー
バタンクに連通する第1のガス通路に連結されており、
前記第1のレギユレータ弁は第1のガス通路内のガス圧
が予め定めた第1の設定値を超えるまでは該レギユレー
タ弁の流体通路を開路することがないから、前記第1の
ガス通路内のガス圧が前記第1の設定値以下であるとき
は、アンローダはその開閉弁を前記スプリングの付勢力
でガス吸入口を全開位置に保持し、圧縮機本体は原動機
による全負荷運転が行われる。前記圧縮機本体の吐出側
に設けた逆止弁からレシーバタンクを経て前記第1のガ
ス通路までの間の圧縮ガス圧の圧力が予め定めた第1の
設定値を超えたときは、第1のレギユレータ弁の流体通
路を開路させてアンローダの制御圧室に圧力を供給し、
開閉弁を供給した圧力に応じて移動させ、容量制御運転
に移行する。このとき切換弁および第3のガス通路を介
して、前記吸入口より圧縮機本体の作動室側の吸入通路
に前記第1のレギユレータ弁を通過した圧縮空気の一部
を導入する。この第3のガス通路には予め定めた固定の
流体通路を備えたオリフイスが設けられているので、こ
のオリフイスを通り前記吸入通路に圧縮空気の一部を導
入することにより、アンローダの制御圧室内の圧力上昇
を低速化することができる。
【0024】この状態から第1のガス通路21内の圧縮
ガスがさらに増大すると、その圧力増大に応じて第2の
ガス通路内の圧力も増大する。この圧力が第2の設定値
を超えると第2のレギユレータ弁の流体通路を開路させ
て、該レギユレータ弁に並列に設けられた前記オリフイ
スとともに圧縮ガスをアンローダの吸入口より圧縮機本
体側の吸入通路に導入することとなる。第2のレギユレ
ータ弁は、切換弁を介して第3のガス通路に供給する圧
力が増大するにつれてアンローダの吸入口より圧縮機本
体側の吸入通路に導入する圧縮ガスの量を増大し、この
間はアンローダの制御圧室の圧力上昇は第1のガス通路
内のガス圧の増大にかかわらず鈍化させる。しかし第2
のレギユレータ弁を通過する圧縮ガス量が該レギユレー
タ弁の構成から許容される最大量に達すると、アンロー
ダの制御圧室内の圧力も第1のガス通路内の圧力増大に
従つて上昇する。そして圧縮機本体の吐出側の逆止弁よ
りレシーバタンクを経て前記第1のガス通路までの間に
存在するガス圧が圧力スイツチにより予め定めた第3の
設定値を超えたことが検出されると、切換弁が第1の位
置より第2の位置に切換えられ、第1のガス通路の圧力
が第1のレギユレータ弁を介することなく直接第2のガ
ス通路を経てアンローダの制御圧室に供給され、第3の
ガス通路は遮断されるので、アンローダの開閉弁移動手
段は開閉弁を前記吸入口が完全に閉塞される位置に移動
させ、圧縮機を無負荷運転に移行させる。従つて、前記
第1のガス通路内の圧力が予め定めた第1の値を超え、
第1のレギユレータ弁が流体通路を開路せしめてから、
ガス圧が予め定めた第3の値を超えるまでの圧縮機本体
の容量制御運転は、圧縮機本体の吐出側の逆止弁よりレ
シーバタンクを経て前記第1の通路までの間に存在する
ガス圧を前記第1の設定値(実施例においては7.1k
gf/cm2)と前記第3の設定値(実施例においては
8.0kgf/cm2)との間に確実に保持することが
できる。
【0025】前述したところから明らかなように、圧縮
機本体の吐出側の逆止弁よりレシーバタンクを経て前記
第1のガス通路までの間に存在する前記第1の設定値を
超えたときは、このガス圧の増大に応じてアンローダの
開閉弁移動手段によつて開閉弁を吸入口を全開する位置
から全閉する位置に向けて無段階に移動させてガスの吸
入量を制御する。これにより圧縮機本体は吸入ガス量を
無段階に制御された容量制御運転を行うから、圧縮機の
消費側の圧縮ガスの消費量に変動が生じた場合は、前記
ガス圧の変化に応答してアンローダの開閉弁移動手段が
開閉弁による吸入口の開度を調整し、消費量に応じた圧
縮ガス量をレシーバタンクに吐出する。圧縮機本体が無
負荷運転中に消費側の圧縮ガスの消費量に大きな変動が
生じた場合、前記圧縮機本体の吐出側の逆止弁よりレシ
ーバタンクを経て第1のガス通路までの間に存在するガ
ス圧が前記第1の設定値より低下したことを圧力スイツ
チが検出すると、切換弁は第2の位置から第1の位置に
切換えられ、圧縮機本体は容量制御運転に移行する。そ
して消費側の圧縮ガスの消費量が圧縮機本体からレシー
バタンクに吐出する圧縮ガス量を下回つて圧力スイツチ
が第3の設定値を超えたことを検出すると、切換弁は第
1の位置から第2の位置に切換えられて再び圧縮機の無
負荷運転が開始されることとなるが、圧縮機本体の容量
制御運転中で第2のレギユレータ弁の作動中において
は、前記第2および第3の通路に供給されるガス圧の増
大に応じて第3のガス通路を通つてアンローダの吸入口
より圧縮機本体側の作動室側の吸入通路に導入されるガ
ス量が増大するため、アンローダの制御圧室内の圧力は
前記第2のガス通路に供給される圧縮ガスの圧力増大ほ
どには増大せず、従つてアンローダの吸入口も開閉弁に
よつて急速に閉じることがないから、消費側の圧縮ガス
の消費量の変動により開閉弁が吸入口を頻繁に開閉する
いわゆる開閉弁のハンチング現象の発生を阻止すること
ができ、かつ圧縮機本体の吐出側の逆止弁よりレシーバ
タンクを経て第1のガス通路までの間に存在する圧縮機
ガスの圧力が、圧縮機本体の全負荷運転状態における定
格吐出圧力と同一またはこれより僅かに高く定めた第1
の設定値を超えた後は、圧縮機本体の駆動動力が駆動原
動機の定格出力内に納まるようにアンローダの吸入口を
開閉弁が制御する開度を無段階に制御するとともに、圧
縮機本体の定格吐出圧力より1kgf/cm2程度高い
値に設定した第3の設定値に到達したときは、アンロー
ダの吸入口を開閉弁で完全に閉塞し、その後無負荷運転
に移行することができるので、消費側における圧縮ガス
の消費が断続的かつ頻繁に行われても、消費側配管内圧
力の低下と圧力変動幅を最小に止めることができ、圧縮
機本体の全負荷運転時に定格出力となる駆動原動機を用
いて動力効率のよい圧縮機本体の駆動を行うことがで
き、圧縮機本体および駆動原動機の安定した運転制御を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における配管図。
【図2】そのアンローダの断面図。
【図3】そのレギユレータ弁の断面図。
【図4】制御圧室内の圧力と開閉弁の開度との関係を示
す線図。
【図5】開閉弁の開度と吸入空気量比との関係を示す線
図。
【図6】容量制御時のレシーバタンク内の圧力と圧縮機
の駆動動力比との関係を示す線図。
【図7】本発明の他の実施例における配管図。
【図8】そのレギユレータ弁の断面図。
【図9】本発明のその他の実施例における配管図。
【符号の説明】
1 圧縮機本体 2 圧縮機の作動室 3 アンローダ 21 第1のガス通路 22 第2のガス通路 23 第3のガス通路 26 切換弁 28,29 オリフイス 32 吸入口 33 開閉弁 36,37 スプリング 38 制御圧室 40,50,60 レギユレータ弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】そして本実施例においては、圧縮機本体1
の無負荷運転中に消費側空気配管11を介してのレシー
バタンク7内の圧縮空気の消費が急増し、レシーバタン
ク7内の圧力が次第に降下して第1の設定値(7.1k
gf/cm) を下廻ると、圧力スイツチPSはこれ
を検出して切換弁26を励磁させ、その弁体27は流通
位置をA部とする第1の位置に切換えられる。これによ
りアンローダ3の制御圧室38は第2のガス通路22、
切換弁26、第3のガス通路23および開口19を介し
て吸入通路12に連通され、制御圧室38内の高圧は吸
入通路12内に逃がされ、同時に第1のレギユレータ弁
40の弁体45が流体通路43を閉じ、容量制御運転を
解除する。レシーバタンク7内の圧力が第1の設定値を
超えている場合は、圧縮機本体1は再び容量制御運転状
態となる。そしてレシーバタンク7内の圧力がほぼ7.
5〜7. 8kgf/cmのときは図6に示すように
アンローダ3の開閉弁33は位置LとLの付近にあ
つて第2のレギユレータ弁50が作動中であり、図4お
よび図5に示すように制御圧室38内の圧力がほぼ1.
0kgf/cm前後で激しい変化がなく、吸入空気量
比もほぼ90〜80%前後で激しい変化を生じていない
ので、開閉弁33の動作は鈍化しており、圧力スイツチ
PSが作動する第3の設定値 (8.0kgf/c
)の前後において消費側の圧縮空気消費に頻繁な変
化が生じても、開閉弁33が吸入口32を頻繁に開閉す
るいわゆるハンチング現象を生ずることなく、しかも圧
縮機の駆動動力比を極めて高い状態に維持することがで
きる。仮に本実施例において第2のレギユレータ弁50
を配設しないこととすると、アンローダ3の制御圧室3
8内の圧力は開閉弁33の位置L〜L間は図4の実
線に沿つて制御されるが、その後第1のレギユレータ弁
40の弁体45が流体通路43を全開した状態以降は制
御圧室38内の圧力上昇を鈍化させる要素は2個の固定
オリフイス28,29しか存在しないので、制御圧室3
8内の圧力は急速に上昇し、レシーバタンク7内の圧力
がまだ充分には蓄圧されていない7.6k gf/cm
もしくはこれより低い圧力のときに開閉弁33が吸入
口32を全閉してしまうことになる。その結果、消費側
における配管内圧力が全体に低下すると共に、急激な圧
縮空気の消費があつたときには第3のガス通路23に設
けたオリフイス29の存在によりアンローダの制御圧室
38内圧力の排出速度が遅く、よつて開閉弁33の開弁
遅れが生じ圧縮機本体1において空気の吸入と圧縮空気
の供給が即座に追従できないという問題が生ずる。その
ため、消費側の配管内圧力の大幅な低下を招くほか、圧
縮ガスの消費が断続的かつ頻繁に行われたときには前記
開閉弁が繰り返し開閉を繰り返すいわゆるハンチング現
象を発生させ、使用機器の駆動に障害が生ずることにな
る。開閉弁33が吸入口32を全閉すると圧縮機本体1
への空気の吸入もレシーバタンク7への圧縮空気の吐出
も行われなくなるので、この場合は圧力スイツチPSに
設定する第3の設定値を8.0kgf/cmに維持す
るとすれば、第1のレギユレータ弁40に設定する第1
の設定値を7.3kgf/cm程度に設定せざるを得
ず、全負荷運転時の吐出空気圧が7kgf/cmであ
る圧縮機本体1に過負荷運転を強いることになる。さら
に消費側の圧縮空気消費によりレシーバタンク7内の圧
力が第3の設定値前後で大きくかつ頻繁に変化せしめら
れたときは、開閉弁33はレシーバタンク7内の圧力が
7.8〜8.0kgf/cmのとき頻繁に吸入口32
を開閉するハンチング減少を生ずるとともに、駆動動力
比においても劣るものとなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図9に本発明を適用したスクリユ式空気圧
縮機の容量制御装置の他の実施例の配管図を示す。本実
施例は、基本的には図7に示した実施例と同一であつ
て、第3のガス通路23が連通する開口19が、アンロ
ーダ3の2個のスプリング36,37を収容したシリン
ダ室に連通するようにハウジング31に設けられている
点においてのみ異なる。従つて図7に示す実施例と同一
の部分に同一符号を付してその説明は省略する。本実施
例においては、レシーバタンク7内の圧力が第1の設定
値を超えて第の設定値に達するまでの間は、第1のレ
ギユレータ弁40を通り減圧された圧縮空気が前記レギ
ユレータ弁60、第3のガス通路23および開口19を
介してアンローダ3のシリンダ室に供給され、開口39
を通つて吸入通路12に導入される。しかし、レシーバ
タンク7内の圧力が第の設定値を超えて第1のガス通
路21内の高圧の圧縮空気が第2のガス通路22および
開口30を介して制御圧室38内に供給され、圧縮機本
体1が無負荷運転に移行した後において、消費側の圧縮
空気の消費の急増により圧力スイツチPSが第1の設定
値を下回つたことを検知すると、電磁式三方切換弁26
の切換えにより制御圧室38内の高圧の圧縮空気が第2
のガス通路22より前記レギユレータ弁60に供給さ
れ、図7に示す実施例について説明したように弁体75
を短時間に離座させ、一時的に多量の高圧圧縮空気を第
3のガス通路23に送り出す。本実施例においては、こ
の高圧の圧縮空気は第3のガス通路23および開口19
を介してシリンダ室に供給される。従つてシリンダ室に
供給された圧縮空気の高圧はピストン34の背面に、か
つスプリング36,37の付勢力と同一方向に一時的に
作用し、同時に制御圧室38内の圧力は急速に減少する
ので、アンローダ3の開閉弁33の無負荷運転時に吸入
口32を閉塞していた位置から吸入口32を全開する位
置に向つて急速に移動せしめられる。この移動は、図7
に示す実施例に比し、第3のガス通路23に送出された
空気圧がピストン34の背面に作用する分だけ促進され
る。なお図1および図7に示す実施例において、アンロ
ーダ3における開閉弁33の移動手段としてピストン3
4を図示したが、該ピストン34に代え、アンローダ3
のハウジング31により外周縁を該ハウジング31に固
定されるダイアフラムを用いても、全く同一の作用効果
を奏することは自明である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】前述したところから明らかなように、圧縮
機本体の吐出側の逆止弁よりレシーバタンクを経て前記
第1のガス通路までの間に存在するガス圧が前記第1の
設定値を超えたときは、このガス圧の増大に応じてアン
ローダの開閉弁移動手段によつて開閉弁を吸入口を全開
する位置から全閉する位置に向けて無段階に移動させて
ガスの吸入量を制御する。これにより圧縮機本体は吸入
ガス量を無段階に制御された容量制御運転を行うから、
圧縮機の消費側の圧縮ガスの消費量に変動が生じた場合
は、前記ガス圧の変化に応答してアンローダの開閉弁移
動手段が開閉弁による吸入口の開度を調整し、消費量に
応じた圧縮ガス量をレシーバタンクに吐出する。圧縮機
本体が無負荷運転中に消費側の圧縮ガスの消費量に大き
な変動が生じた場合、前記圧縮機本体の吐出側の逆止弁
よりレシーバタンクを経て第1のガス通路までの間に存
在するガス圧が前記第1の設定値より低下したことを圧
力スイツチが検出すると、切換弁は第2の位置から第1
の位置に切換えられ、圧縮機本体は容量制御運転に移行
する。そして消費側の圧縮ガスの消費量が圧縮機本体か
らレシーバタンクに吐出する圧縮ガス量を下回つて圧力
スイツチが第3の設定値を超えたことを検出すると、切
換弁は第1の位置から第2の位置に切換えられて再び圧
縮機の無負荷運転が開始されることとなるが、圧縮機本
体の容量制御運転中で第2のレギユレータ弁の作動中に
おいては、前記第2および第3の通路に供給されるガス
圧の増大に応じて第3のガス通路を通つてアンローダの
吸入口より圧縮機本体側の作動室側の吸入通路に導入さ
れるガス量が増大するため、アンローダの制御圧室内の
圧力は前記第2のガス通路に供給される圧縮ガスの圧力
増大ほどには増大せず、従つてアンローダの吸入口も開
閉弁によつて急速に閉じることがないから、消費側の圧
縮ガスの消費量の変動により開閉弁が吸入口を頻繁に開
閉するいわゆる開閉弁のハンチング現象の発生を阻止す
ることができ、かつ圧縮機本体の吐出側の逆止弁よりレ
シーバタンクを経て第1のガス通路までの間に存在する
圧縮ガスの圧力が、圧縮機本体の全負荷運転状態におけ
る定格吐出圧力と同一またはこれより僅かに高く定めた
第1の設定値を超えた後は、圧縮機本体の駆動動力が駆
動原動機の定格出力内に納まるようにアンローダの吸入
口を開閉弁が制御する開度を無段階に制御するととも
に、圧縮機本体の定格吐出圧力より1kgf/cm
度高い値に設定した第3の設定値に到達したときは、ア
ンローダの吸入口を開閉弁で完全に閉塞し、その後無負
荷運転に移行することができるので、消費側における圧
縮ガスの消費が断続的かつ頻繁に行われても、消費側配
管内圧力の低下と圧力変動幅を最小に止めることがで
き、圧縮機本体の全負荷運転時に定格出力となる駆動原
動機を用いて動力効率のよい圧縮機本体の駆動を行うこ
とができ、圧縮機本体および駆動原動機の安定した運転
制御を行うことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機本体と、制御圧室に導入されたガ
    ス圧に応動して開閉弁が吸入口を開閉し前記圧縮機本体
    の作動室に吸入されるガス流量を制御するアンローダ
    と、前記作動室の吐出側に逆止弁を介して連通され、吐
    出された圧縮ガスを貯溜するレシーバタンクとを備えた
    圧縮機において、 前記アンローダの開閉弁に固定され、前記制御圧室内に
    供給されたガス圧と前記開閉弁を開方向に付勢するスプ
    リングの弾力とにより前記開閉弁を無段階に移動せしめ
    る開閉弁移動手段と、 前記レシーバタンクに連通する第1のガス通路と、前記
    アンローダの制御圧室に連通する第2のガス通路とを連
    結して、前記第1のガス通路内のガス圧が予め定めた第
    1の設定値を超えたとき流体通路を開路して、第1のガ
    ス通路より第2のガス通路にガス圧を供給する第1のレ
    ギユレータ弁と、 前記アンローダの吸入口より圧縮機本体の作動室側の吸
    入通路に連通する第3のガス通路と、前記第2のガス通
    路と、前記第1のガス通路とを連結して、その弁体を前
    記第2のガス通路と第3のガス通路とを連通せしめる第
    1の位置と、前記第2のガス通路を第1のガス通路に連
    通せしめる第2の位置とに、選択的に切換えるべくした
    切換弁と、 前記第3のガス通路に設けられ、前記切換弁を介して供
    給されるガス圧が予め定めた第2の設定値を超えたとき
    流体通路を開路して、第3のガス通路のガスを前記アン
    ローダの吸入口より圧縮機本体の作動室側の吸入通路に
    導入する第2のレギユレータ弁と、該第2のレギユレー
    タ弁に並列に前記第3のガス通路に設けられ、予め定め
    た固定の流体通路を備えたオリフイスと、 前記圧縮機本体の吐出側の逆止弁よりレシーバタンクを
    経て前記第1のガス通路までの間に存在するガス圧を検
    出する圧力スイツチを含み、前記圧力が予め定めた第3
    の設定値を超えたとき、前記切換弁を前記第1の位置よ
    り第2の位置に切換え、前記圧力が前記第1の設定値を
    下回つたとき、前記切換弁を前記第2の位置より第1の
    位置に切換える切換手段とからなることを特徴とする圧
    縮機における容量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のレギユレータ弁は、前記第2
    の設定値を調整可能としたものであることを特徴とする
    請求項1に記載の圧縮機における容量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第3のガス通路に設けた第2のレギ
    ユレータ弁は、前記切換弁に連通する第1の開口部と、
    前記アンローダの吸入口より圧縮機本体の作動室側の吸
    入通路に連通する第2の開口部を備えたハウジングと、
    該ハウジング内に形成されて前記第1の開口部と第2の
    開口部とを連通する流体通路と、該流体通路内に配設さ
    れてスプリングにより前記第1の開口部を閉塞すべく付
    勢されている弁体とからなり、前記オリフイスは、前記
    弁体内に形成されて前記第1の開口部と第2の開口部と
    を常時連通せしめる孔であることを特徴とする請求項1
    に記載の圧縮機における容量制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5584673A (en) * 1994-03-30 1996-12-17 Hoerbiger Ventilwerke Aktiengesellschaft Device for reducing the pressure of a compressor in the idling and shutdown mode
EP1251280A1 (en) * 2001-04-19 2002-10-23 Virgilio Mietto Intake control valve for an air compressor
CN104481846A (zh) * 2014-12-12 2015-04-01 贵州中电振华精密机械有限公司 双作用平衡进气阀
CN104632595A (zh) * 2014-12-31 2015-05-20 中冶南方工程技术有限公司 一种转炉煤气加压机出口压力控制方法

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CN104632595A (zh) * 2014-12-31 2015-05-20 中冶南方工程技术有限公司 一种转炉煤气加压机出口压力控制方法

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