JPH06122394A - 噴流式フィンスタビライザ - Google Patents
噴流式フィンスタビライザInfo
- Publication number
- JPH06122394A JPH06122394A JP29933092A JP29933092A JPH06122394A JP H06122394 A JPH06122394 A JP H06122394A JP 29933092 A JP29933092 A JP 29933092A JP 29933092 A JP29933092 A JP 29933092A JP H06122394 A JPH06122394 A JP H06122394A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fin
- water
- fins
- lift
- hull
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、船舶の航走中における動揺を抑制
するためのフィンスタビライザに関し、特にフィンにお
いてフラップを省略できるようにしたものである。 【構成】 水面下で船体４の両側に突設されるフィン１
をそなえたフィンスタビライザにおいて、フィン１の後
部上面および後部下面にそれぞれ開口する多数のフラッ
プ代替用水噴出口２ａ，２ｂが翼長方向に列設されると
ともに、これらの水噴出口へ接続された圧力水供給管３
ａ，３ｂがフィン１の内部に配設され、船体航走時に上
記水噴出口からの水噴出量を調整して上記フィンの揚力
発生を制御するための揚力制御系が設けられたことを特
徴としている。フィン１の後部上面または後部下面にお
ける水噴出口（２ａまたは２ｂ）からの噴流７によりフ
ィン１のまわりの水流８を変えて揚力５を発生すること
ができ、これにより従来のフラップが省略される。
するためのフィンスタビライザに関し、特にフィンにお
いてフラップを省略できるようにしたものである。 【構成】 水面下で船体４の両側に突設されるフィン１
をそなえたフィンスタビライザにおいて、フィン１の後
部上面および後部下面にそれぞれ開口する多数のフラッ
プ代替用水噴出口２ａ，２ｂが翼長方向に列設されると
ともに、これらの水噴出口へ接続された圧力水供給管３
ａ，３ｂがフィン１の内部に配設され、船体航走時に上
記水噴出口からの水噴出量を調整して上記フィンの揚力
発生を制御するための揚力制御系が設けられたことを特
徴としている。フィン１の後部上面または後部下面にお
ける水噴出口（２ａまたは２ｂ）からの噴流７によりフ
ィン１のまわりの水流８を変えて揚力５を発生すること
ができ、これにより従来のフラップが省略される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、船の減揺装置としての
フィンスタビライザに関し、特にフィンの揚力を制御し
うる水噴出口をそなえた噴流式フィンスタビライザに関
する。
フィンスタビライザに関し、特にフィンの揚力を制御し
うる水噴出口をそなえた噴流式フィンスタビライザに関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来の船体横揺れ（ローリング）抑制の
ためのフィンスタビライザとしては、図４に示すような
ものがあり、船体４の中央部の両側に水面下で突設され
たフィン１がフラップ１ａを持つようにして装備されて
いてる。そして、フィン１の翼角制御やフラップ１ａの
回動制御のための駆動装置（図７の符号６参照）が設け
られて、その船体航走時における作動に際しては、例え
ば図５に示すように回動制御が行なわれた場合、フィン
１およびそのラップ１ａのまわりの水流８が図示のごと
く変化して揚力５を発生するようになっている。また、
船体縦揺れ（ピッチング）抑制のためのフィンスタビラ
イザとしては、図６に示すようなものがあり、船体４の
船首部および船尾部の両側に水面下で突設されたフィン
１がフラップ１ａを持つようにして装備されている。そ
して、フィン１の翼角制御やフラップ１ａの回動制御の
ために、図７に示すような駆動装置６が設けられて、前
述の船体横揺れ抑制の場合と同様の回動制御が行なわれ
る。
ためのフィンスタビライザとしては、図４に示すような
ものがあり、船体４の中央部の両側に水面下で突設され
たフィン１がフラップ１ａを持つようにして装備されて
いてる。そして、フィン１の翼角制御やフラップ１ａの
回動制御のための駆動装置（図７の符号６参照）が設け
られて、その船体航走時における作動に際しては、例え
ば図５に示すように回動制御が行なわれた場合、フィン
１およびそのラップ１ａのまわりの水流８が図示のごと
く変化して揚力５を発生するようになっている。また、
船体縦揺れ（ピッチング）抑制のためのフィンスタビラ
イザとしては、図６に示すようなものがあり、船体４の
船首部および船尾部の両側に水面下で突設されたフィン
１がフラップ１ａを持つようにして装備されている。そ
して、フィン１の翼角制御やフラップ１ａの回動制御の
ために、図７に示すような駆動装置６が設けられて、前
述の船体横揺れ抑制の場合と同様の回動制御が行なわれ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来のフィンスタビライザでは、フィン１にフラップ
１ａを設けて、それらの回動制御のための大がかりな駆
動装置６が必要になるという問題点があり、特に図７に
示すような船幅の狭い船首部内に同装置６を左右に対を
なして設けることは、設計上多くの困難を伴うという問
題点がある。本発明は、これらの問題点の解消をはかろ
うとするもので、フラップを廃止して、その複雑な回動
制御機構を省略できるようにした噴流式フィンスタビラ
イザを提供することを目的とする。
な従来のフィンスタビライザでは、フィン１にフラップ
１ａを設けて、それらの回動制御のための大がかりな駆
動装置６が必要になるという問題点があり、特に図７に
示すような船幅の狭い船首部内に同装置６を左右に対を
なして設けることは、設計上多くの困難を伴うという問
題点がある。本発明は、これらの問題点の解消をはかろ
うとするもので、フラップを廃止して、その複雑な回動
制御機構を省略できるようにした噴流式フィンスタビラ
イザを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明の噴流式フィンスタビライザは、水面下で船
体の両側に突設されるフィンをそなえたフィンスタビラ
イザにおいて、上記フィンの後部上面および後部下面に
それぞれ開口する多数のフラップ代替用水噴出口が翼長
方向に列設されるとともに、これらの水噴出口へ接続さ
れた圧力水供給管が上記フィンの内部に配設され、船体
航走時に上記水噴出口からの水噴出量を調整して上記フ
ィンの揚力発生を制御するための揚力制御系が設けられ
たことを特徴としている。
め、本発明の噴流式フィンスタビライザは、水面下で船
体の両側に突設されるフィンをそなえたフィンスタビラ
イザにおいて、上記フィンの後部上面および後部下面に
それぞれ開口する多数のフラップ代替用水噴出口が翼長
方向に列設されるとともに、これらの水噴出口へ接続さ
れた圧力水供給管が上記フィンの内部に配設され、船体
航走時に上記水噴出口からの水噴出量を調整して上記フ
ィンの揚力発生を制御するための揚力制御系が設けられ
たことを特徴としている。
【０００５】
【作用】上述の本発明の噴流式フィンスタビライザで
は、船体の航走時の動揺に対応する揚力制御系からの制
御信号により、フィンの後部上面または後部下面におけ
る水噴出口からの水噴出量が調整されて、これに伴いフ
ィンに生じる揚力が、船体の動揺を抑制するように適切
に制御される。
は、船体の航走時の動揺に対応する揚力制御系からの制
御信号により、フィンの後部上面または後部下面におけ
る水噴出口からの水噴出量が調整されて、これに伴いフ
ィンに生じる揚力が、船体の動揺を抑制するように適切
に制御される。
【０００６】
【実施例】以下図面により本発明の一実施例としての噴
流式フィンスタビライザについて説明すると、図１はそ
のフィンを横断面で示す船体要部側面図、図２は上記フ
ィンの斜視図、図３はその揚力制御系を示すブロック図
である。
流式フィンスタビライザについて説明すると、図１はそ
のフィンを横断面で示す船体要部側面図、図２は上記フ
ィンの斜視図、図３はその揚力制御系を示すブロック図
である。
【０００７】図１，２に示すように、水面下で船体４の
両側にフィン１が突設固定されており、同フィン１の後
部上面および後部下面にはそれぞれ多数のフラップ代替
用水噴出口２ａ，２ｂが翼長方向に列設されている。そ
して、これらの水噴出口２ａ，２ｂには、フィン１の内
部でそれぞれ圧力水供給管３ａ，３ｂが接続されてい
る。
両側にフィン１が突設固定されており、同フィン１の後
部上面および後部下面にはそれぞれ多数のフラップ代替
用水噴出口２ａ，２ｂが翼長方向に列設されている。そ
して、これらの水噴出口２ａ，２ｂには、フィン１の内
部でそれぞれ圧力水供給管３ａ，３ｂが接続されてい
る。
【０００８】また、これらの水噴出口２ａ，２ｂからの
水噴出量を調整してフィン１の揚力発生を制御するため
に、図３に示すような揚力制御系が設けられている。す
なわち、ポンプ12から吐出される圧力水は、切替弁13を
介し圧力水供給管３ａ（または３ｂ）を通じて水噴出口
２ａ（または２ｂ）へ供給されるようになっており、船
体動揺センサ10からの検出信号に応じ、制御器11からの
制御信号が、ポンプ12の吐出水量を制御したり切替弁13
の切替制御をしたりするために送られるようになってい
る。例えば、図１に示すようにフィン１の後部上面にお
ける水噴出口２ａから水流７で示すような水噴出が行な
われると、フィン１のまわりの水流８が図示のごとく従
来のフラップ付きフィンのまわりの水流（図５の符号８
参照）と同様に変化して揚力５を発生するようになる。
このようにして、フィン１に生じる揚力が、上述の揚力
制御系により船体４の動揺を抑制するように適切に制御
される。
水噴出量を調整してフィン１の揚力発生を制御するため
に、図３に示すような揚力制御系が設けられている。す
なわち、ポンプ12から吐出される圧力水は、切替弁13を
介し圧力水供給管３ａ（または３ｂ）を通じて水噴出口
２ａ（または２ｂ）へ供給されるようになっており、船
体動揺センサ10からの検出信号に応じ、制御器11からの
制御信号が、ポンプ12の吐出水量を制御したり切替弁13
の切替制御をしたりするために送られるようになってい
る。例えば、図１に示すようにフィン１の後部上面にお
ける水噴出口２ａから水流７で示すような水噴出が行な
われると、フィン１のまわりの水流８が図示のごとく従
来のフラップ付きフィンのまわりの水流（図５の符号８
参照）と同様に変化して揚力５を発生するようになる。
このようにして、フィン１に生じる揚力が、上述の揚力
制御系により船体４の動揺を抑制するように適切に制御
される。
【０００９】上述の実施例では、従来のフィンスタビラ
イザにおけるフラップ（図４〜６の符号１ａ参照）が不
要になるほか、フィン１やそのフラップ１ａの回動制御
のための駆動装置（図７の符号６参照）が不要になる効
果があり、フィン１を船幅の狭い船首部にも容易に設け
られる利点がある。なお、本実施例ではフィン１が船体
に固設されているが、同フィン１を折り畳み可能に構成
したり、船内へ引込み可能に構成したりして、船体の岸
壁への接岸時にフィン１が邪魔にならないように配慮し
てもよい。
イザにおけるフラップ（図４〜６の符号１ａ参照）が不
要になるほか、フィン１やそのフラップ１ａの回動制御
のための駆動装置（図７の符号６参照）が不要になる効
果があり、フィン１を船幅の狭い船首部にも容易に設け
られる利点がある。なお、本実施例ではフィン１が船体
に固設されているが、同フィン１を折り畳み可能に構成
したり、船内へ引込み可能に構成したりして、船体の岸
壁への接岸時にフィン１が邪魔にならないように配慮し
てもよい。
【００１０】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の噴流式フ
ィンスタビライザによれば次のような効果ないし利点が
得られる。 (1) フィンの後部上面および後部下面にそれぞれ開口す
る多数のフラップ代替用水噴出口が翼長方向に列設され
るので、従来のフラップや同フラップの回動制御のため
の複雑な機構が不要になる。 (2) 上記水噴出口からの水噴出量を調整してフィンの揚
力発生を制御するための揚力制御系が設けられので、フ
ィンに生じる揚力が船体の動揺を抑制するように適切に
制御される。 (3) フィンの駆動装置を省略することが可能になるの
で、船幅の狭い船首部にもフィンスタビライザを容易に
装備できるようになる。
ィンスタビライザによれば次のような効果ないし利点が
得られる。 (1) フィンの後部上面および後部下面にそれぞれ開口す
る多数のフラップ代替用水噴出口が翼長方向に列設され
るので、従来のフラップや同フラップの回動制御のため
の複雑な機構が不要になる。 (2) 上記水噴出口からの水噴出量を調整してフィンの揚
力発生を制御するための揚力制御系が設けられので、フ
ィンに生じる揚力が船体の動揺を抑制するように適切に
制御される。 (3) フィンの駆動装置を省略することが可能になるの
で、船幅の狭い船首部にもフィンスタビライザを容易に
装備できるようになる。
【図１】本発明の一実施例としての噴流式フィンスタビ
ライザのフィンを横断面で示す船体要部側面図である。
ライザのフィンを横断面で示す船体要部側面図である。
【図２】図１のフィンの斜視図である。
【図３】図１，２のフィンの揚力制御系を示すブロック
図である。
図である。
【図４】従来の一例としてのフィンスタビライザをそな
えた船体の側面図である。
えた船体の側面図である。
【図５】図４のフィンの作動状態を示す横断面図であ
る。
る。
【図６】従来の他のフィンスタビライザをそなえた船体
の側面図である。
の側面図である。
【図７】図６のフィンスタビライザをそなえた船首部の
横断面図である。
横断面図である。
１ フィン １ａ フラップ ２ａ，２ｂ 水噴出口 ３ａ，３ｂ 圧力水供給管 ４ 船体 ５ 揚力 ６ 駆動装置 ７ 水噴出口 ８ フィンのまわりの水流 10 船体動揺センサ 11 制御器 12 ポンプ 13 切替弁
Claims (1)
- 【請求項１】 水面下で船体の両側に突設されるフィン
をそなえたフィンスタビライザにおいて、上記フィンの
後部上面および後部下面にそれぞれ開口する多数のフラ
ップ代替用水噴出口が翼長方向に列設されるとともに、
これらの水噴出口へ接続された圧力水供給管が上記フィ
ンの内部に配設され、船体航走時に上記水噴出口からの
水噴出量を調整して上記フィンの揚力発生を制御するた
めの揚力制御系が設けられたことを特徴とする、噴流式
フィンスタビライザ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29933092A JPH06122394A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 噴流式フィンスタビライザ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29933092A JPH06122394A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 噴流式フィンスタビライザ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06122394A true JPH06122394A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17871156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29933092A Withdrawn JPH06122394A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 噴流式フィンスタビライザ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06122394A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106828819A (zh) * | 2017-01-23 | 2017-06-13 | 哈尔滨工程大学 | 船舶减摇鳍与翼鳍矢量控制方法 |
-
1992
- 1992-10-12 JP JP29933092A patent/JPH06122394A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106828819A (zh) * | 2017-01-23 | 2017-06-13 | 哈尔滨工程大学 | 船舶减摇鳍与翼鳍矢量控制方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| ES2230838T3 (es) | Dispositivo y metodo para el mando dinamico de los movimientos y rumbo de un barco con casco de gran velocidad. | |
| US9611006B1 (en) | Boat with reconfigurable running surface for wake adjustment | |
| US5713770A (en) | Water jet aggregat for a vessel | |
| JP2009262598A (ja) | 多胴船の減揺方法及び装置 | |
| JPH06122394A (ja) | 噴流式フィンスタビライザ | |
| JPH0840362A (ja) | ウォータージェット推進船の動揺低減装置 | |
| JPH11171094A (ja) | ウォータージェット推進消防艇 | |
| JP2003127969A (ja) | 半潜水式水中翼船 | |
| JPH0811783A (ja) | 船舶のウォータジェット式姿勢制御装置 | |
| WO1996033910A1 (en) | An arrangement for the reduction of wave-induced motions of a vessel with a water jet propulsion system | |
| JPS6194889A (ja) | 船体横揺れ軽減装置 | |
| JPH1149080A (ja) | 気泡発生方法並びに摩擦低減船及び摩擦低減方法 | |
| KR20190024347A (ko) | 선박용 선수 선미 통합형 터널 스러스터 | |
| JPH06211183A (ja) | ウォータージェット推進船の減揺装置 | |
| JP2829114B2 (ja) | 水噴射推進操舵装置および方法 | |
| JP2002068072A (ja) | 船舶の船尾フラップ装置 | |
| JPH1120785A (ja) | 船舶の水中翼構造 | |
| JP2000185688A (ja) | 摩擦抵抗低減船及び船体の摩擦低減方法 | |
| JPH09277983A (ja) | 浮遊体の減揺方法および減揺型浮遊体 | |
| JPH05162689A (ja) | 噴射式推進船舶の操向装置 | |
| JPH11180380A (ja) | 摩擦低減船及び船体の摩擦低減方法 | |
| JPH05278683A (ja) | 舶用ウォータージェット導入型操舵筒装置 | |
| JP2579962B2 (ja) | 船舶用減揺装置 | |
| JP2000142554A (ja) | 船体姿勢制御機能を有する船舶 | |
| JPH09272489A (ja) | 船尾流場制御装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |