JPH06121368A - 移動通信加入者データアクセス方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電話番号とその加入者データを格納するホー
ムメモリ局アドレスとを独立に決定できる。 【構成】 各電話番号とそのホームメモリ局アドレスと
の関係を記憶したアドレスメモリ局２１を設け、移動機
１５から基地局を介して来た信号２５より、交換機１３
₁ が呼処理上その移動機１５の加入者データを参照ある
いは更新する必要が生じると、交換機１３₁ はアドレス
メモリ局２１に信号２５中の移動機１５の電話番号を挿
入したアドレス要求信号２６を送る。アドレスメモリ局
２１は、受信した信号２６中の電話番号でホームメモリ
局アドレスを検索し、そのアドレスをアドレス確認信号
２７に挿入して要求元の交換機１３₁ へ返送する。交換
機１３₁ は信号２７中のアドレスが示すホームメモリ局
１７₂ をアクセスしてその加入者データに関する読み出
し又は更新を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はセルラ方式の移動通信
方式に用いられ、交換局が移動通信加入者の加入者デー
タを参照あるいは更新するためにホームメモリ局をアク
セスする方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】セルラ方式移動通信方式は通常、例えば
図３に示すような網構成をしており、サービス領域は複
数の無線エリア１１₁ 〜１１₈ に分割され、これらサー
ビス領域１１₁ 〜１１₈ にそれぞれ基地局１２₁ 〜１２
₈ が設けられ、基地局１２₁ 及び１２₂ は交換局１３₁
に接続され、基地局１２₃ 及び１２₄ ，１２₅ 及び１２
₆ ，１２₇ 及び１２₈ はそれぞれ交換局１３₂ ，１３
_{3 ,} １３₄ に接続され、交換局１３₁ 〜１３₄ は信号網
１４に接続されている。基地局１２₁ 〜１２₈ かの各電
波がそれぞれ移動機１５に到達して通信が行える範囲が
それぞれの無線エリア１１₁ 〜１２₈ である。互いに接
近した複数の無線エリア１１₁ 〜１１₄ ，１１₅ 〜１１
₈ によりそれぞれ位置登録エリア１６₁ ，１６₂ が構成
され、これら各位置登録エリア１６₁ ，１６₂ に対し
て、それぞれホームメモリ局１７₁ ，１７₂ が信号網１
４に接続して設けられる。

【０００３】移動通信網に移動通信加入者が新規登録す
る際に、その加入者が通常使用する無線エリアに最も近
いホームメモリ局をその加入者のホームメモリ局と決
め、そのホームメモリ局に、その加入者の加入者デー
タ、つまり、その加入者がどのようなサービス（例えば
キャッチホンサービス）に加入しているかの状況や、課
金情報、その移動機の種類、クラス（最大送信出力など
を示す）、登録した位置情報などが格納されている。

【０００４】移動機１５が位置登録エリア１６₁ から１
６₂ へ移動すると、エリア１６₂ 内の基地局から報知さ
れる報知情報内の位置登録エリア番号と、移動機１５₁
内に記憶されている位置登録エリア番号とを比較し、不
一致となり、新しい位置登録エリア１６₂ に入ったこと
を認識して、移動機１５は位置登録信号を基地局へ送信
する。これを受信した交換局はその移動機のホームメモ
リ局、例えば１５₁ に送信して、その加入者データ中の
位置情報を更新する。その移動機１５の加入者に対する
着信を行う場合は、その移動加入者番号（電話番号）か
らそのホームメモリ局内のその加入者データを参照して
登録されている位置情報を求め、その位置登録エリア１
６₂ 内のすべての基地局１２₅ 〜１２₈ からそのすべて
の無線エリア１１₅ 〜１５₈ に対してその移動機加入者
に対して一斉に呼び出し信号が送信される。また移動通
信加入者が発呼する際に、その移動機からの信号を基地
局を介して受信した交換局は、その移動通信加入者にそ
の発呼を許してよいかなどを、その加入者のホームメモ
リ局の加入者データから知って接続制御などを行う。

【０００５】従来においては、自己のホームメモリ局
は、その移動通信網への加入を解約しない限り、その移
動通信加入者のホームメモリ局は最初に登録した時に決
めた局に固定されていた。また移動通信加入者の加入者
番号（電話番号）はその一部がその加入者のホームメモ
リ局の場所を指定するように付けられていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来において移動通信
加入者が、その加入者番号（電話番号）を変更したくて
も、最初に登録したホームメモリ局へアクセス可能な電
話番号への変更しかできなかった。つまり変更した電話
番号の一部に最初に登録したホームメモリ局の場所を示
す番号が含まれるものとする必要があり、利用者が全く
任意に電話番号を選択変更することはできなかった。

【０００７】また従来において自己のホームメモリ局を
変更しようとすると、その移動通信加入者の電話番号も
変更する必要があり、利用者に対するサービスの利便性
が低下する欠点があった。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明によれば移動通
信加入者ごとにその加入者データを格納しているホーム
メモリ局のアドレスを記憶するアドレスメモリ局を設
け、交換局が移動通信加入者の加入者データをアクセス
する際に、まずアドレスメモリ局をアクセスして、その
加入者データを格納しているホームメモリ局のアドレス
を知り、次にその知ったアドレスを用いてホームメモリ
局をアクセスすることにより目的とする加入者データを
アクセスする。

【０００９】

【作用】この構成により、加入者データを格納するホー
ムメモリ局のアドレスと、電話番号とを独立のものとし
て分離することができる。

【００１０】

【実施例】図１にこの発明が適用された移動通信方式の
構成例を示し、図３と対応する部分に同一符号を付けて
ある。この発明においてはアドレスメモリ局２１を設
け、信号網１４に接続するアドレスメモリ局２１にはア
ドレスメモリ２２が設けられ、アドレスメモリ２２には
例えば図２Ｂに示すように各電話番号（移動通信加入者
番号）とその加入者の加入者データを格納するホームメ
モリ局のアドレスとが対応付けられて記憶されている。
アドレスメモリ局２１は信号装置２３を通じて信号網１
４と接続され、また制御装置２４を備え、信号網１４を
通じて入力された書き替え要求信号にもとづき、制御装
置２４によりその要求信号に含まれている電話番号に対
するホームメモリ局アドレスを書き替えることができ、
また信号網１４を通じて入力された読み出し要求信号に
もとづき、制御装置２４によりその要求信号に含まれて
いる電話番号に対するホームメモリ局アドレスを読み出
してその電話番号と共に信号網１４を通じて要求信号を
出した交換局へ送信する。

【００１１】このように構成されているから、例えば図
２Ｃのシーケンスに示すように、移動機１５から基地局
１２₁ を通して交換局１３₁ に信号２５が送信され、そ
の交換局１３₁ が呼処理上その移動機（加入者１１）の
加入者データを参照あるいは更新する必要が生じると、
交換局１３₁ はアドレスメモリ局２１に移動機１５が送
信した信号２５に挿入されていた電話番号を挿入したア
ドレス要求信号２６を送信する。そのアドレス要求信号
２６はアドレスメモリ局２１の信号装置２３が受信し、
制御装置２４にこれを通知する。制御装置２４は信号２
６内に挿入された電話番号を用いてアドレスメモリ２２
を検索し、その電話番号に対応する移動機の加入者デー
タを格納するホームメモリ局アドレスを得る。制御装置
２４はそのアドレスを含んだアドレス確認信号を編集
し、信号装置２３に対してそのアドレス確認信号２７を
要求元の交換局１３₁ に返送することを要求する。

【００１２】このアドレス確認信号２７を得た交換局１
３₁ は、その信号２７に含まれるアドレスが示すホーム
メモリ局１７₂ に対してその移動機１５の加入者データ
に関する読み出し要求信号又は登録要求信号２８を送信
する。上の例ではアドレスメモリ２２の構成例として、
移動機１５に割り当てられた電話番号毎にホームメモリ
局アドレスを記憶したが、各々の移動機１５を識別でき
る情報であれば、電話番号の代わりに移動機番号等を用
いてもよい。また、ホームメモリ局アドレスとしては交
換局１３が信号を送信するためにホームメモリ局を特定
できる情報であれば、どのようなものを用いてもよい。
更に上述ではアドレスメモリ局２１を１面だけ設け、こ
れにすべての移動通信加入者番号（電話番号）とその加
入者データを格納するホームメモリ局のアドレスとを記
憶したが、２〜３などの複数のアドレスメモリ局２１を
設け、その何れかに電話番号とその対応ホームメモリ局
アドレスとを記憶しておき、加入者データをアクセスす
る必要が生じた時に適当に、または予め決めたアドレス
メモリ局の１つをアクセスして、当該電話番号に対する
ホームメモリ局アドレスを検索し、見つからない場合は
次のアドレスメモリ局をアクセスして検索すればよい。

【００１３】

【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば電話
番号と、ホームメモリ局のアドレスの対応関係を記憶す
るアドレスメモリ局を設けることにより、電話番号をそ
のホームメモリ局アドレスとを独立のものにすることが
でき、自己の加入者データを格納するホームメモリ局ア
ドレスと無関係に電話番号を任意に決め、また変更する
ことができる。

【００１４】また加入者データを格納するホームメモリ
局を変更しても自己の電話番号を変更することなく、そ
のアドレスメモリ局の自己の電話番号に対するホームメ
モリ局アドレスを変更すればよい。従って転居や、長期
出張などにより主に使用する無線エリアが最初に登録し
たホームメモリ局から遠くに離れた状態になった場合
は、その新たに主に使用する無線エリアに近いホームメ
モリ局に、自己の加入者データを格納するように登録か
えを行うことが、電話番号を変えることなくできる。こ
のような変更ができない従来においては、加入者データ
をアクセスする必要がでる毎に遠隔のホームメモリ局を
アクセスして加入者データをもらったり、その更新を行
う必要があり、その間信号線設備を長時間占有し好まし
くない。なおアドレスメモリ局が遠くに存在していて
も、ホームメモリ局アドレスだけを知ればよいから信号
線設備の占有はごく短時間で済む。このように所属ホー
ムメモリ局を変更する場合は、対応電話番号に対するア
ドレスメモリ局のホームメモリ局アドレスを書き変える
と共に、前のホームメモリ局の加入者データを新たなホ
ームメモリ局に転送し、前のホームメモリ局の当該加入
者データは消去する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明方式が適用される移動通信網の構成例
を示すブロック図。

【図２】Ａは図１中のアドレスメモリ局２１の具体的構
成を示すブロック図、Ｂはそのアドレスメモリ２３の記
憶内容例を示す図、Ｃはこの発明による加入者データの
アクセスシーケンスを示す図である。

【図３】従来の移動通信網を示すブロック図。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 セルラ方式の移動通信方式に用いられる
   移動通信加入者データアクセス方式において、 移動通信加入者ごとにその加入者データを格納している
   ホームメモリ局のアドレスを記憶するアドレスメモリ局
   を設け、 交換局が移動通信加入者の加入者データをアクセスする
   際に、まず上記アドレスメモリ局をアクセスして、その
   加入者データを格納しているホームメモリ局のアドレス
   を知り、 次にその知ったアドレスを用いてホームメモリ局にアク
   セスすることを特徴とする移動通信加入者データアクセ
   ス方式。