JPH06120093A - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサInfo
- Publication number
- JPH06120093A JPH06120093A JP3716992A JP3716992A JPH06120093A JP H06120093 A JPH06120093 A JP H06120093A JP 3716992 A JP3716992 A JP 3716992A JP 3716992 A JP3716992 A JP 3716992A JP H06120093 A JPH06120093 A JP H06120093A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- electrolytic
- capacitor
- carbon dioxide
- filled
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電解コンデンサが短絡した際の発火、燃焼を
防止する。 【構成】 電解液を含浸したコンデンサ素子と該素子を
収納したケースとの空間部に炭酸ガスを充填させたこと
を特徴とする。
防止する。 【構成】 電解液を含浸したコンデンサ素子と該素子を
収納したケースとの空間部に炭酸ガスを充填させたこと
を特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性電解コンデンサ
の製造を可能とし、高温度雰囲気中においても安全性の
強く要求される分野への利用が可能となる。
の製造を可能とし、高温度雰囲気中においても安全性の
強く要求される分野への利用が可能となる。
【0002】
【従来の技術】従来より電解コンデンサの製造は、高純
度アルミニウム箔へエッチング処理を施して表面積を拡
大した陽極箔および陰極箔を、電解紙を介在させて巻回
してなるコンデンサ素子へ電解液を含浸した後、このコ
ンデンサ素子を端子付きラバ−ベ−ク板等の封口部によ
って、アルミニウムケ−ス内へ封止して製造している。
また、電解液としては、低インピ−ダンス・広温度範囲
品の要求が強くなっているため、エチレングリコ−ルへ
有機酸を溶解したものが多用されている。
度アルミニウム箔へエッチング処理を施して表面積を拡
大した陽極箔および陰極箔を、電解紙を介在させて巻回
してなるコンデンサ素子へ電解液を含浸した後、このコ
ンデンサ素子を端子付きラバ−ベ−ク板等の封口部によ
って、アルミニウムケ−ス内へ封止して製造している。
また、電解液としては、低インピ−ダンス・広温度範囲
品の要求が強くなっているため、エチレングリコ−ルへ
有機酸を溶解したものが多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電解コンデンサは、電解紙へ有機酸を主体とした電解液
を含浸させて構成しているため燃えやすく、電解コンデ
ンサにショ−トなどの異常が発生した場合、それが火種
となって電解液に引火して、電解コンデンサの燃焼が発
生し、火災等の原因となる可能性があった。そこで、安
全性の強く要求されるものについては、溶質として硼酸
を主体とした難燃性の電解液が用いられてきたが、硼酸
系電解液は高温雰囲気中においてエステル化反応が促進
され、多量のエステル化水を生じるため、105℃品へ
の対応は不可能であり、高温度雰囲気中においても高い
安全性を有する電解コンデンサの開発が強く望まれてい
た。
電解コンデンサは、電解紙へ有機酸を主体とした電解液
を含浸させて構成しているため燃えやすく、電解コンデ
ンサにショ−トなどの異常が発生した場合、それが火種
となって電解液に引火して、電解コンデンサの燃焼が発
生し、火災等の原因となる可能性があった。そこで、安
全性の強く要求されるものについては、溶質として硼酸
を主体とした難燃性の電解液が用いられてきたが、硼酸
系電解液は高温雰囲気中においてエステル化反応が促進
され、多量のエステル化水を生じるため、105℃品へ
の対応は不可能であり、高温度雰囲気中においても高い
安全性を有する電解コンデンサの開発が強く望まれてい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するものである。すなわち、エッチング処理を施して
表面積を拡大した陽極箔と陰極箔との間に、電解紙を介
在させて巻回したコンデンサ素子へ電解液を含浸させた
後、このコンデンサ素子を封口材によってケ−ス内へ封
止した電解コンデンサにおいて、該ケ−ス内へ炭酸ガス
を充填させたことを特徴とする電解コンデンサである。
なお、充填する炭酸ガス量は多いほど効果が高いが、防
爆弁の作動圧以下にしなければならない。
決するものである。すなわち、エッチング処理を施して
表面積を拡大した陽極箔と陰極箔との間に、電解紙を介
在させて巻回したコンデンサ素子へ電解液を含浸させた
後、このコンデンサ素子を封口材によってケ−ス内へ封
止した電解コンデンサにおいて、該ケ−ス内へ炭酸ガス
を充填させたことを特徴とする電解コンデンサである。
なお、充填する炭酸ガス量は多いほど効果が高いが、防
爆弁の作動圧以下にしなければならない。
【0005】
【作用】本発明に係わる電解コンデンサは、ショ−トな
どの異常によって、電解液に引火した場合においても、
炭酸ガスの消火作用によって、電解コンデンサの燃焼を
防止する。
どの異常によって、電解液に引火した場合においても、
炭酸ガスの消火作用によって、電解コンデンサの燃焼を
防止する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は電解コンデンサの断面図で、1はエッチング処理を
施して表面積を拡大した陽極箔と陰極箔との間に電解紙
を介在させて巻回したコンデンサ素子、2は陽極箔より
導出した陽極タブ、3は陰極箔より導出した陰極タブ、
4,5はリベット、6,7は端子、8は弾性体と絶縁板
とを貼り合わせた封口材、9はアルミニウムケース、1
0は炭酸ガス、11は絶縁スリーブ、12は固定材であ
る。表1は、今回試験を行った製品に用いた電解液組成
を示す。表2は、表1および表2中に示した組み合わせ
条件により試作した、定格400V,4700μFの電
解コンデンサに、直流電圧600Vの過電圧を1分間連
続印加した際の燃焼の有無を観察した結果を示す。表3
は、試料記号A〜Dの電解コンデンサを用いて、105
℃雰囲気中において定格電圧を連続印可した際の、20
00時間後の特性を示した。なお、表中試料記号A,B
は従来例、C,Dは本発明例である。
1は電解コンデンサの断面図で、1はエッチング処理を
施して表面積を拡大した陽極箔と陰極箔との間に電解紙
を介在させて巻回したコンデンサ素子、2は陽極箔より
導出した陽極タブ、3は陰極箔より導出した陰極タブ、
4,5はリベット、6,7は端子、8は弾性体と絶縁板
とを貼り合わせた封口材、9はアルミニウムケース、1
0は炭酸ガス、11は絶縁スリーブ、12は固定材であ
る。表1は、今回試験を行った製品に用いた電解液組成
を示す。表2は、表1および表2中に示した組み合わせ
条件により試作した、定格400V,4700μFの電
解コンデンサに、直流電圧600Vの過電圧を1分間連
続印加した際の燃焼の有無を観察した結果を示す。表3
は、試料記号A〜Dの電解コンデンサを用いて、105
℃雰囲気中において定格電圧を連続印可した際の、20
00時間後の特性を示した。なお、表中試料記号A,B
は従来例、C,Dは本発明例である。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】
【表3】
【0010】表2から明らかなように、本発明に係わる
試料記号C,Dの電解コンデンサは、過電圧印加によっ
てショ−トが発生しても、電解コンデンサの燃焼には至
らない。また、表3から明らかなように、本発明に係わ
る試料記号Dの電解コンデンサは、105℃雰囲気中に
おいても特性の変化が少ないため、高温度範囲品への適
用も十分可能である。なお、上述の実施例において、封
口材、ケースの材質および構造は上述の実施例に限定さ
れるものではなく適宜設計できる。
試料記号C,Dの電解コンデンサは、過電圧印加によっ
てショ−トが発生しても、電解コンデンサの燃焼には至
らない。また、表3から明らかなように、本発明に係わ
る試料記号Dの電解コンデンサは、105℃雰囲気中に
おいても特性の変化が少ないため、高温度範囲品への適
用も十分可能である。なお、上述の実施例において、封
口材、ケースの材質および構造は上述の実施例に限定さ
れるものではなく適宜設計できる。
【0011】
【発明の効果】以上のように、エッチング処理を施して
表面積を拡大した陽極箔と陰極箔との間に、電解紙を介
在させて巻回したコンデンサ素子へ電解液を含浸させた
後、このコンデンサ素子を端子付きラバ−ベ−ク板等の
封口部によって、アルミニウム製等のケ−ス内へ封止し
た電解コンデンサにおいて、ケ−ス内へ炭酸ガスを充填
させたことを特徴とする電解コンデンサは、過電圧印加
などによる異常が発生した場合においても、電解コンデ
ンサの燃焼を防止するため、高い安全性を要求される分
野への適用が可能となり、工業的ならびに実用的価値の
大なるものである。
表面積を拡大した陽極箔と陰極箔との間に、電解紙を介
在させて巻回したコンデンサ素子へ電解液を含浸させた
後、このコンデンサ素子を端子付きラバ−ベ−ク板等の
封口部によって、アルミニウム製等のケ−ス内へ封止し
た電解コンデンサにおいて、ケ−ス内へ炭酸ガスを充填
させたことを特徴とする電解コンデンサは、過電圧印加
などによる異常が発生した場合においても、電解コンデ
ンサの燃焼を防止するため、高い安全性を要求される分
野への適用が可能となり、工業的ならびに実用的価値の
大なるものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解コンデンサの一実施例の断面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 1 コンデンサ素子 8 封口材 9 アルミケース 10 炭酸ガス
Claims (1)
- 【請求項1】 エッチング処理を施して表面積を拡大し
た陽極箔と陰極箔との間に、電解紙を介在させて巻回し
たコンデンサ素子へ電解液を含浸させた後、このコンデ
ンサ素子を封口材によって、ケ−ス内へ封止した電解コ
ンデンサにおいて、該ケ−ス内へ炭酸ガスを充填させた
ことを特徴とする電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3716992A JPH06120093A (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3716992A JPH06120093A (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 電解コンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06120093A true JPH06120093A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=12490097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3716992A Pending JPH06120093A (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06120093A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0714109A1 (en) * | 1994-11-24 | 1996-05-29 | SANYO ELECTRIC Co., Ltd. | Solid electrolyte capacitor and process for producing same |
CN100365743C (zh) * | 2005-09-07 | 2008-01-30 | 李炬 | 一种具有阻燃功能的电子元件 |
CN103495266A (zh) * | 2013-10-21 | 2014-01-08 | 北京鼎烨伟信电力设备有限公司 | 二级***灭火器 |
CN104040659B (zh) * | 2011-12-27 | 2017-04-12 | 尼吉康株式会社 | 电容器 |
CN114566388A (zh) * | 2022-04-29 | 2022-05-31 | 南通海嘉电机制造有限公司 | 一种铝电解电容器防爆壳 |
-
1992
- 1992-01-27 JP JP3716992A patent/JPH06120093A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0714109A1 (en) * | 1994-11-24 | 1996-05-29 | SANYO ELECTRIC Co., Ltd. | Solid electrolyte capacitor and process for producing same |
US5766271A (en) * | 1994-11-24 | 1998-06-16 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Process for producing solid electrolyte capacitor |
CN100365743C (zh) * | 2005-09-07 | 2008-01-30 | 李炬 | 一种具有阻燃功能的电子元件 |
CN104040659B (zh) * | 2011-12-27 | 2017-04-12 | 尼吉康株式会社 | 电容器 |
CN103495266A (zh) * | 2013-10-21 | 2014-01-08 | 北京鼎烨伟信电力设备有限公司 | 二级***灭火器 |
CN114566388A (zh) * | 2022-04-29 | 2022-05-31 | 南通海嘉电机制造有限公司 | 一种铝电解电容器防爆壳 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
NO159519B (no) | Fremgangsmaate til aa fjerne co2 og eventuelt h2s fra jordgasser. | |
JPH06120093A (ja) | 電解コンデンサ | |
CA1103440A (en) | Ac electrolytic capacitor and electrolyte | |
CN111261412B (zh) | 电解电容器 | |
JP3401983B2 (ja) | 電解コンデンサの製造方法 | |
JPH05243089A (ja) | 電解コンデンサ | |
US2865083A (en) | Method of clearing electrical capacitors | |
US2091920A (en) | Electrolytic condenser | |
US2184686A (en) | Electrolytic condenser | |
JP2001196271A (ja) | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JPH08288186A (ja) | 電解コンデンサの製造方法 | |
JP4198796B2 (ja) | アルミニウム電解コンデンサの製造方法 | |
JPH02135719A (ja) | 電気二重層コンデンサ用電解液 | |
US3549561A (en) | Method of producing electrically semiconductive material | |
JP3313188B2 (ja) | 電解コンデンサの製造方法 | |
JP2003530709A (ja) | エチレングリコール混合物、エチレングリコール混合物を含有するAl電解質コンデンサおよびエチレングリコール混合物の使用 | |
JP7495848B2 (ja) | 電解コンデンサ | |
SU702427A1 (ru) | Электродный узел электровакуумного прибора | |
JPH0629158A (ja) | 電解コンデンサの製造方法 | |
US1806313A (en) | Seal for metal-tank rectifiers and the like | |
JP3170589B2 (ja) | 電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JPH07111228A (ja) | 電解コンデンサ | |
JP2741604B2 (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH06151251A (ja) | 電解コンデンサ用電解液 | |
JP2853380B2 (ja) | コンデンサ |