JPH0611755Y2 - レンズ面取り加工治具 - Google Patents

レンズ面取り加工治具

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JPH0611755Y2
JPH0611755Y2 JP1986041226U JP4122686U JPH0611755Y2 JP H0611755 Y2 JPH0611755 Y2 JP H0611755Y2 JP 1986041226 U JP1986041226 U JP 1986041226U JP 4122686 U JP4122686 U JP 4122686U JP H0611755 Y2 JPH0611755 Y2 JP H0611755Y2
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JP
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lens
chamfering
jig
chamfered
elastic sheet
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JP1986041226U
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JPS62153041U (ja
Inventor
三樹男 智者
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ホ−ヤ株式会社
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はレンズの面取り加工治具に係り、特にレンズコ
バ厚が不均一なレンズの面取り加工を効果的に行い得る
ようにしたものである。
〔従来の技術〕 ガラス素材の眼鏡用レンズの製造工程を荒摺工程、砂掛
工程、研磨工程の3工程に大別すると、面取り作業は特
に初期の荒摺工程で実施される。その理由は、荒摺工程
でレンズを一定の曲率面に切削すると、レンズ表面側と
レンズ端面側との境界面が鋭利で、外部からの衝撃に対
してもろく、欠損し易いことによるもので、この鋭利な
境界面を研削研磨するために面取り加工が施される。第
4図はこのような面取り加工の従来例を示すもので、回
転軸1上に凹面2a側を上にしてレンズ2を載置固定
し、回転軸1をモータ等の駆動装置によつて回転させ、
内面にダイヤモンド砥石、研磨パツド等が設けられた半
球状の面取り具3を手で保持し、この面取り具3をレン
ズ2にかぶせて該レンズ2の面取り部4を面取り具3の
内面に当接させ、砥粒等のラツプ混合液を注入しながら
面取り具3をレンズ2に押付け前後左右方向に揺動させ
ながら面取りを行うようにしたものである。また、第5
図に示すように電動機10の回転が伝達される回転軸1
1の上端にラツプ工具13を取付け、ラツプ板14上に
レンズ2を手でその面取り部を下にして押し付け、ラツ
プ混合液を注入しながら面取り加工を行うようにしたも
のも知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、眼鏡用レンズで球面レンズの場合、その凹面
側の曲率半径は一定であり、またレンズ端部のレンズコ
バ厚も一定であるため前述の球面状面取り具3等の面取
り加工治具を使用して手摺りによる面取り加工や、ある
いは通常の光学研磨用のレンズとラツプ工具の相互摺動
が行われる機構を備えた研削機に、ラツプ工具の代りに
前記面取り加工治具を取り付け機械的に面取り加工を行
うことは可能であるが、レンズの光軸方向より曲率半径
が異なる複合の曲率面を有するレンズ、例えば乱視レン
ズ、累進多焦点レンズ等ではレンズ端面のコバ厚が異な
り、前記球面状面取り具3を使用して機械的に面取り加
工する場合、コバ厚の高いところは大きく面取りされ、
面取り不用な光学面までも面取りしたり、あるいはコバ
厚の低いところは充分な切削または研磨の面取り加工が
行われなかつたりして複合の曲率面を有するレンズ、即
ちコバ厚が均一でないレンズの面取り加工には不適とさ
れ、したがつてコバ厚の高低に拘わらず均一に面取り加
工ができ且つ人為的な手作業によらない能率的な面取り
加工治具が要望されている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係るレンズ面取り加工治具は上述したような要
望に応えるべくなされたもので、レンズ研削機の揺動軸
の治具取付部に固定される支軸部と、下方および前後に
開放し、かつ面取りすべきレンズの外径より大きい幅の
空間部を有して前記支軸部に取付けられた治具部と、こ
の治具部の下端間に張架されることにより前記空間部の
下方側開放部を被う弾性シートと、この弾性シートのレ
ンズ側面に装着され前記レンズの面取り部に圧接される
面取り部材とを備えたものである。
〔作用〕
本考案においては面取り部材をレンズの面取り部に押付
けると、弾性シートが上方向に湾曲されるので、レンズ
コバ厚の高低に関係なく面取り部材が面取り部に密着、
追従する。したがつてレンズコバ厚が不均一なレンズの
面取り加工を均一に行うことができる。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本考案に係るレンズ面取り加工治具の一実施例
を示す斜視図、第2図は弾性シートの装着前の斜視図で
ある。これらの図において、全体を符号20で示すレン
ズ面取り加工治具は、円柱状に形成されたステンレス製
の支軸部21と、この支軸部21の下端にステンレス製
の中間部材22を介して取付けられた治具部23と、こ
の治具部23に張架された弾性シート24と、この弾性
シート24に取付けられた面取り部材25等で概ね構成
されている。
前記治具部23は、それぞれステンレスからなる3枚の
板、すなわち中央板26、左右一対の側板27,28に
よって下向きコ字状に形成されることにより下方および
前後に開放する空間部29を有し、前記中央板26の中
央部が前記支軸部21の下端に中間部材22を介してね
じ止め固定されている。この場合、中間部材22は補強
用で、中央板26自体が十分な剛性を有するものであれ
ば省略してもよい。中央板26は長さ(横)10.9cm、幅
(縦)3cm、厚み0.5cmの長方形に形成され、各側板2
7,28は高さ3.2cm、幅3cm、厚み0.5cmのほぼ正方形
に形成され、その上端が前記中央板26の短辺側端面に
それぞれ止めねじ30によつて固定されている。
前記弾性シート24はゴムによって長さ22cm、幅3c
m、厚み4mmの帯状に形成され、前記一対の側板27,
28の下端間に張架されることにより、前記空間部29
の下方側開放部を被つている。なお、弾性シート24の
両端部は前記各側板27,28の外側面に複数個のボル
ト31、ナツト32、座金33等によつてそれぞれ固定
されている。そのため、前記各側板27,28には複数
個のボルト挿通孔(図示せず)がそれぞれ形成され、さ
らに弾性シート24にも第2図に示すように複数個のボ
ルト挿通孔34が形成されている。
前記面取り部材25は長さ3cm、幅3cm、厚さ3mmの研
磨パツドからなり、このパツドが前記弾性シート24の
下面で各側板27,28より中央寄りに2枚接着固定さ
れている。
なお、前記治具部23の幅、言い換えれば前記一対の側
板27,28間の間隔は、面取りされるレンズの外径よ
り大きい。
第3図は前記レンズ面取り加工治具20をレンズ研削機
40に取り付けた状態を示す要部の斜視図である。レン
ズ研削機40としては従来周知のオスカー式レンズ研削
機が使用されるもので、偏心カム板、偏心アーム等から
なる周知の揺動機構(図示せず)によつて矢印A,B方
向に揺動される揺動軸41と、モータ駆動によつて定速
回転(例:50r.p.m)されるレンズ取付軸42とを備
え、このレンズ取付軸42の上端にレンズ2を保持する
チヤツク43が取付けられている。レンズ2は荒摺り面
取りが終了したレンズ、例えば乱視用凹レンズ(外径6
5mmφ,面取りされた面の幅0.5mm、頂点屈折力−1.00
デイオプトリ、乱視屈折力−3.00デイオプトリ、コバ厚
差最大約3.2mm)で、その凹面側を上にしてチヤツク4
3にセツトされる。
前記揺動軸41の上端には角棒状の治具取付部44が取
付けられており、この治具取付部44の先端部に前記レ
ンズ面取り加工治具20がその支軸部21を保持されて
取付けられ、前記面取り部材、すなわち研磨パツド25
がレンズ2の面取り部(レンズ2の凹面側周縁)48に
適宜圧力(ラツプ圧)で圧接される。このラツプ圧は治
具取付部44の自重によつて与えられる。
次に、レンズ面取り加工治具20による面取り部48の
面取り加工について説明する。
先ず、レンズ2をチヤツク43にセツトし、しかる後レ
ンズ面取り加工治具20を揺動軸41の治具取付部44
にセツトして研磨パツド25を面取り部48に押付けた
後、レンズ取付軸42の回転速度、揺動軸41の揺動数
(例:40〜200rpm)、ラツプ圧(例:1kg/c
m2),研磨時間(例3分)等を設定する。次に揺動軸4
1を矢印A、B方向に揺動させ、レンズ取付軸42を回
転させると、レンズ2と研磨パツド25とが相互揺動
し、面取り部48が前記パツド25によつて研磨され
る。この時、モータ,ポンプ,ホース等からなる研磨液
供給手段(図示せず)によつて酸化セリウム濃度30%
の研磨液がレンズ2の凹面部に向けて供給される。
この研磨状態において、研磨パツド25は約1kg程度の
ラツプ圧でレンズ2の面取り部48に圧接されているの
で、弾性シート24はその中央部が第3図に示すように
治具部23の空間部29内に入り込むように上方に弾性
変形する。しかも、この変形量はレンズコバ厚に応じて
変化するが、研磨パツド25はパツド圧によつて常に面
取り部48に圧接されているので、レンズ2の部分的な
コバ厚の高低に関係なく面取り部48に密着、追従して
該面取り部48を研磨する。したがつて、乱視レンズ、
累進レンズ等のレンズコバ厚が部分的に不均一なレンズ
の面取り加工に好適である。
なお、上記実施例は略コ字状に形成され下方、および前
後に開放した治具部23を使用したが、本考案はこれに
何ら特定されるものではなく、種々の変更が可能で、例
えば半球状のもの、円錐状のもの等であつてもよいこと
は勿論である。但し、本実施例による治具部23におい
ては形状が簡便で、組立ても簡単であるなどの利点を有
している。
また、上記実施例はゴム製の弾性シート24を使用した
が、プラスチツク製または金属製のものであつてもよ
い。さらに、研磨パツド25の代りに砂かけあるいは荒
摺用の砥石片あるいはサンドペーパー等を面取り部材と
して使用すれば、研磨のみでなく、例えば切削用として
目的に応じた面取り処理を行うことが可能である。
さらに、本実施例はオスカー式レンズ研削機に面取り加
工治具20をセツトした場合について説明したが、レン
ズ2が固定され回転されるレンズ取付軸42と、面取り
加工治具20をレンズ2に押付け揺動させる揺動軸41
とを備えたレンズ研削機であれば何でもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係る面取り加工治具によれ
ば、治具部に張架された弾性シートに面取り部材を取付
け、この面取り部材をレンズに押付けてその面取り部を
治具とレンズとの相互摺動により研磨するように構成し
たので、面取り部に対する面取り部材の追従性に優れ、
レンズコバ厚が不均一なレンズであつてもその面取り部
を均一に研磨することができ、乱視レンズ、累進レンズ
等に適用して好適である。また、レンズ研削機にセツト
することで自動的に面取り部を研磨することができるた
め、一切の熟練を要さず、また短時間に研磨できること
から経済的価値も大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るレンズ面取り加工治具の一実施例
を示す斜視図、第2図は弾性シートの装着前の斜視図、
第3図はレンズ面取り加工治具をレンズ研削機にセツト
した状態を示す斜視図、第4図および第5図はそれぞれ
従来の面取り方法を示す図である。 2……レンズ、20……レンズ面取り加工治具、21…
…支軸部、23……治具部、24……弾性シート、25
……面取り部材、29……空間部、40……レンズ研削
機、41……揺動軸、42……レンズ取付軸、43……
チヤツク、44……治具取付部、48……面取り部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズ研削機の揺動軸の治具取付部に固定
    される支軸部と、下方および前後に開放し、かつ面取り
    すべきレンズの外径より大きい幅の空間部を有して前記
    支軸部に取付けられた治具部と、この治具部の下端間に
    張架されることにより前記空間部の下方側開放部を被う
    弾性シートと、この弾性シートのレンズ側面に装着され
    前記レンズの面取り部に圧接される面取り部材とを備え
    たことを特徴とするレンズ面取り加工治具。
JP1986041226U 1986-03-20 1986-03-20 レンズ面取り加工治具 Expired - Lifetime JPH0611755Y2 (ja)

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JPS62153041U JPS62153041U (ja) 1987-09-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US3780707A (en) * 1972-05-01 1973-12-25 Gen Motors Corp Stratified charge rotary combustion engine

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