JPH06117549A - 圧力制御弁の製造方法 - Google Patents

圧力制御弁の製造方法

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JPH06117549A
JPH06117549A JP4286594A JP28659492A JPH06117549A JP H06117549 A JPH06117549 A JP H06117549A JP 4286594 A JP4286594 A JP 4286594A JP 28659492 A JP28659492 A JP 28659492A JP H06117549 A JPH06117549 A JP H06117549A
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JP
Japan
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valve body
spherical
spherical valve
housing
seat surface
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JP4286594A
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English (en)
Inventor
Yoshio Takada
義雄 高田
Shinya Mori
信也 森
Shinji Sakurai
伸司 桜井
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 球状弁体の凸状球面形状に倣った凹状球面の
弁座面をハウジングに形成する。 【構成】 ハウジング11に燃料導入路14と燃料排出
路15とが形成され、燃料排出路15に球状弁体装着部
37が形成され、球状弁体装着部37に球状弁体13が
装着されている圧力制御弁の製造方法において、ハウジ
ング11の球状弁体装着部37のテーパ部39にうねり
矯正用治具47をポンチングすることにより、うねりA
を矯正した整地面50を成形する。その後、球状弁体装
着部37に装着された球状弁体13に押力を与えて整地
面50をポンチングし、球状弁体13の凸状球面に倣っ
た凹状球面の弁座面43を形成する。 【効果】 テーパ部39に形成されたうねりAが治具4
7により整形されるため、球状弁体13に倣った凹状球
面の弁座面43を成形できる。うねりAがないので、球
状弁体13と弁座面43とを密接させて漏洩を防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力制御弁の製造方法
に関し、特に、この圧力制御弁における弁座面について
の製造工程の改良に係り、例えば、内燃機関の燃料圧力
を制御する燃料圧力制御弁を製造する技術に利用して有
効な圧力制御弁の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両において、燃料
タンク内の燃料をエンジンへ送給するための燃料供給路
にダイカスト製のハウジングを備えた燃料圧力制御弁が
用いられている。
【0003】このような燃料圧力制御弁におけるハウジ
ングには、ダイヤフラムと共に制御弁室を形成するハウ
ジングに制御弁室に連通する燃料導入路と燃料排出路と
が形成されており、燃料排出路の入口側に弁体が装着さ
れている。そして、この弁体として、ボール(鋼球)を
使用した球状弁体が用いられたものが知られている(例
えば、実開平3−17486号公報参照。)。
【0004】このように弁体としてボールが使用される
燃料圧力制御弁においては、燃料排出路内に弁体として
のボールを装着するに際して、ボールを弁座面に密着さ
せてシール性を確保するため、流体排出路の弁体装着部
に凹状球面状の弁座面を形成することが必要になる。
【0005】そこで、このような圧力制御弁の製造方法
においては、燃料排出路に弁座面を形成するに際して、
ボールと同じ形状の球体の治具をハウジングの弁体装着
部に挿入し、治具をポンチングして治具と弁体装着部と
の接触面に凹状球面の弁座面を形成することが、一般的
に考えられる。
【0006】しかし、このような圧力制御弁の製造方法
においては、治具が磨耗すると、治具の形状が球状弁体
としてのボールの形状と異なってしまうため、治具によ
りポンチングしてもシール性が低下する危惧がある。こ
のため、治具の形状を常に測定しながら、ポンチングし
なければならず、治具のメンテナンスにコストがかか
る。また、治具そのものを何回も製作するためのコスト
がかかる。
【0007】そこで、球状弁体そのものを弁座面形成用
の治具として用い、弁体装着部に装着された球状弁体に
押力を与えてポンチングし、アルミニウム製ハウジング
の球状弁体装着部の壁面における弁座形成床に球状弁体
の凸状球面に倣った凹状球面の弁座面を形成する方法が
提案されている。この製造方法によれば、治具を用いる
必要がないため、治具そのものを製作するためにコスト
がかったり、治具のメンテナンスにコストがかかるのを
防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、球状弁体その
ものを治具として用いる圧力制御弁の製造方法において
は、アルミニウム製ハウジングのダイカスト表面にうね
りA(図3参照)が生じているため、ボールのポンチン
グ押力が小さいと、ボールと弁座面との間に間隙Bが形
成され、この間隙Bから流体が漏洩する危惧があり、う
ねりの影響を無視できる程度にボールのポンチング押力
が大きいと、流体排出路を構成するポールが変形する危
惧がある。
【0009】本発明の目的は、球状弁体装着部の弁座形
成床にうねりが生じていても、この弁座形成床に球状弁
体の形状に合った弁座面を形成することができる圧力制
御弁の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧力制御弁
の製造方法は、ダイヤフラムと共に制御弁室を形成する
ハウジングに制御弁室に連通する流体導入路と流体排出
路とが形成されており、流体排出路に球状弁体装着部が
ハウジングのダイヤフラム装着用開口部を臨む位置に形
成され、球状弁体装着部に弁座面が形成されているとと
もに、この弁座面にダイヤフラムと連動する球状弁体が
装着されている圧力制御弁の製造方法において、前記ハ
ウジングに前記弁座面を成形するに際して、前記ハウジ
ングのダイヤフラム装着用開口部側から球状弁体装着部
内に球状弁体よりも大径の円形リング形状面部を有する
治具が挿入されて、ハウジングの弁座面形成床がポンチ
ングされることにより、うねりを矯正した整地面が形成
され、次いで、治具が球状弁体装着部内からハウジング
外に取り出され、その後、前記球状弁体自体が前記流体
排出路の球状弁体装着部内に挿入され、続いて、ハウジ
ングのダイヤフラム装着用開口部側から球状弁体に押力
が加えられて前記整地面がポンチングされ、このポンチ
ングにより凹状球面の弁座面が形成されることを特徴と
する。
【0011】
【作用】前記した手段によれば、球状弁体自体によって
弁座形成床に正規の弁座面を形成するのに先立って、球
状弁体よりも大径の円形リング面部を有する治具がうね
り矯正用の治具として用いられるため、弁座形成床にう
ねりが生じていても、このうねりがこの治具のポンチン
グによって予め除去される。
【0012】次に、球状弁体そのものが補助治具として
用いられて、流体排出路の球状弁体装着部に挿入された
球状弁体に押力が加えられて、弁座形成床においてうね
りが除去された整地面がポンチングされることにより、
整地面に凹状球面の正規の弁座面が形成されるため、球
状弁体の形状に合わせた弁座面を正確に形成することが
できる。
【0013】図1は本発明の一実施例である燃料圧力制
御弁の製造方法のうち整地工程の要部を示す図であり、
(a)は整地前を示す拡大側面断面図、(b)は整地作
業を示す拡大側面断面図である。図2はハウジングを示
す図であり、(a)は側面断面図、(b)はハウジング
を示す背面図である。図3は整地工程前のうねりを有す
る弁座形成床を示す図であり、(a)は拡大した平面
図、(b)はb−b線に沿う拡大した展開断面図であ
る。図4(a)は整地面を示す拡大側面断面図であり、
(b)は整地面の曲率が小さい場合を示す拡大側面断面
図である。図5は弁座面形成工程を示す図であり、
(a)は側面断面図、(b)は形成後の弁座面を示す拡
大部分断面図である。図6はダイヤフラムユニット組付
工程を示す側面断面図である。図7はかしめ工程を示す
側面断面図である。図8は製造された燃料圧力制御弁を
示す側面断面図である。
【0014】本実施例において、本発明に係る製造方法
によって製造された燃料圧力制御弁10は、ダイカスト
製のハウジング11、ダイヤフラム12、球状弁体13
を備えており、ハウジング11には燃料導入路14およ
び燃料排出路15が開設されているとともに、両通路1
4と15との間に制御弁室16が形成されている。燃料
排出路15の出口側にはパイプ圧入口15aが形成され
ており、このパイプ圧入口15aには燃料タンクに連結
されるリターンパイプ17が圧入されている。そして、
燃料排出路15の中間部にはコイルスプリングから成る
バルブスプリング18が嵌挿され、入口側には球状弁体
13が装入されている。この球状弁体13は鋼球(以
下、ボールということがある。)を用いられて構成され
ており、後述するように形成される凹状球面の弁座面4
3に離着座されるようになっている。
【0015】ダイヤフラム12は制御弁室16の壁面の
一部を構成し、ハウジング11のフランジ部19に、大
気室20を構成するケース21と共に固着されている。
このダイヤフラム12の中央部には保持孔22が開設さ
れており、この保持孔22内には受け具23が装着され
ている。受け具23の一端は球状弁体13に当接されて
おり、受け具23の他端側はダイヤフラム12に当接さ
れた支持板24に固着されている。支持板24とケース
21の端面壁との間にはコイルスプリングから成るリタ
ーンスプリング25が蓄力状態で介設されており、ダイ
ヤフラム12はリターンスプリング25の付勢力により
球状弁体13側に常時付勢され、リターンスプリング2
5の付勢力により球状弁体13を燃料排出路15の入口
側を閉塞する方向へ常時押すようになっている。
【0016】そして、制御弁室16内に燃料が供給され
て、制御弁室16内の圧力が高くなると、ダイヤフラム
12がリターンスプリング25の付勢力に抗して大気室
20側へ移動するようになっている。このとき、球状弁
体13はバルブスプリング18の付勢力によってダイヤ
フラム12側に移動されて弁座面43から離れるため、
燃料排出路15の入口側が開かれる。すなわち、燃料導
入路14と燃料排出路15とが制御弁室16を介して連
通された開弁状態になる。
【0017】ここで、組立前のハウジング11の構成に
ついて説明する。図2に示されているように、ハウジン
グ11の外部にはこの燃料圧力制御弁10を機枠等に取
付けるための取付フランジ26が、ダイカストにより一
体的に成形されており、この取付フランジ26は燃料導
入路14の外部に配されて一体的に突設されている。こ
の取付フランジ26は略長円形の平板状に形成されて、
燃料導入路14の中心線と直交するように、かつ、左右
対称形に突設されている。取付フランジ26の中央部に
は燃料導入路14を実質的に構成する貫通孔27が開設
されており、取付フランジ26の貫通孔27の両脇には
取付孔28、29がそれぞれ開設されている。取付フラ
ンジ26の貫通孔27の縁には接続口部30が、この取
付フランジ26と直交する方向に突出されて円筒形状に
一体成形されており、この接続口部30の先端部にはシ
ールリング(図示せず)を嵌着するための止めリング部
31が一体的に成形されている。
【0018】そして、取付フランジ26のダイヤフラム
側端面には、第1座面32が前記パイプ圧入口15aの
軸心と略直交するように平板状に形成されている。ま
た、ハウジング11における取付フランジ26と反対側
の背面にはボス33が膨出形成されており、このボス3
3のダイヤフラム側端面には第2座面34が取付フラン
ジ26の第1座面32と同様に、パイプ圧入口15aの
軸心と略直交するように平板状に形成されている。さら
に、これら第1座面32と第2座面34とは略同一平面
を構成するように形成されている。
【0019】他方、アルミダイカストで製作されたハウ
ジング11の内部には、前記燃料排出路15を構成する
ためのポール部35がダイヤフラム装着用開口部36を
臨む位置に形成されている。このポール部35の内周側
には、球状弁体装着部37とバルブスプリング装着部3
8が燃料排出路15を実質的に形成するように併設され
ている。球状弁体装着部37の内径は球状弁体(ボー
ル)13が挿入可能なボール径と略等しい寸法に設定さ
れており、球状弁体装着部37のバルブスプリング装着
部38との境界領域には、弁座形成床としてのテーパ部
39が形成されている。
【0020】そして、このテーパ部39には図3に示さ
れているようにうねりAが発生している。このうねりA
はアルミダイカストに際して、成形材料であるアルミニ
ウムが冷却する時の収縮率の差や、金型に固化しようと
している材料が粘着することによって発生する。このう
ねりAが残留したまま、テーパ部39に弁座面43が形
成されると、ボールと弁座面との間に間隙Bが形成さ
れ、この間隙Bから流体が漏れる危惧がある。
【0021】他方、アルミダイカストで一体成形された
ハウジング11のフランジ部19における表面には、ダ
イヤフラム12のリブ40を圧入可能な円形リング形状
の環状溝41が形成されている。ちなみに、ダイヤフラ
ム12のリブ40は略円板形状に一体成形されたダイヤ
フラム12における内側主面の外周辺部において同心円
に配されて、円形リング形状に一体的に突設されてい
る。
【0022】次に、前記構成に係るアルミダイカスト製
のハウジング11における弁座形成床であるテーパ部3
9に凹状球面の弁座面を形成し、その後、ハウジング1
1にケース21およびリターンパイプ17を組み付ける
ことにより、前記構成に係る燃料圧力制御弁10を製造
して行く各工程について説明する。
【0023】まず、図1(b)に示されているように、
ハウジング11のダイヤフラム装着用開口部36側から
球状弁体装着部37内に、テーパ部39に発生したうね
りAを除去するための治具47が挿入される。この治具
47は球面部48と円柱部49とを備えて構成されてい
る。球面部48の球径は球状弁体13の球径よりも大径
で、テーパ部39に外接可能に形成されている。また、
円柱部49の直径は球状弁体13の球径よりも小径に形
成されている。
【0024】続いて、球面部48がテーパ部39に外接
された状態で、この治具47の頂部に押力が加えられる
と、治具47の球面部48によってテーパ部39に圧力
が加えられてテーパ部39の表面にポンチング加工が施
される。次に、図4(a)に示されているように、治具
47が球状弁体装着部37内からハウジング11外に抜
き出される。このポンチング加工により、うねりAが地
ならしされ、図4(a)に示されているように、テーパ
部39には治具47の球面部48に倣う凹状球面の整地
面50が形成される。
【0025】ちなみに、治具47の外径が球状弁体13
の球径よりも小さいと、図4(b)に示されているよう
に、曲率が小さい整地面51から球状弁体13の球状面
がはみ出て、弁座面43のはみ出た所52にうねりAが
残る。
【0026】しかし、本実施例においては、治具47の
外径が球状弁体13の球径よりも大きいため、弁座面4
3よりも整地面50が大きくなるため、弁座面43にう
ねりAが残留するのを防止することができる。
【0027】その後、図5(a)に示されているよう
に、バルブスプリング装着部38内にバルブスプリング
18が挿入される。続いて、球状弁体装着部37内に球
状弁体13としてのボール(鋼球)が挿入される。
【0028】次に、図5(a)に示されているように、
球状弁体装着部37内にダイヤフラム装着用開口部36
側から円柱形状の押力治具42が挿入され、押力治具4
2の先端が球状弁体13の上面に押圧される。そして、
押力治具42を介して球状弁体13に押し下げ力が加え
られて、テーパ部39に予め形成された整地面50にポ
ンチング加工が施される。
【0029】このポンチング加工により、図5(b)に
示されているように、テーパ部39に形成された整地面
50には凹状球面の弁座面43が形成される。すなわ
ち、球状弁体13としてのボール(鋼球)自体が弁座面
形成用の治具として用いられ、球状弁体13のポンチン
グによってテーパ部39の整地面50内に凹状球面の弁
座面43が形成される。これにより、テーパ部39には
球状弁体13の凸状球面形状に倣った凹状球面の弁座面
43が正確に形成されることになる。このとき、球状弁
体13は鋼球により形成され、ハウジング11がアルミ
ニウムにより形成されているため、球状弁体13が損傷
されることはない。
【0030】次に、図6に示されているように、燃料排
出路15の出口側が適当な閉塞部材46により閉塞さ
れ、燃料吸入口14から真空吸引された状態で、ダイヤ
フラム12のリブ40をハウジング11の環状溝41内
に嵌入するようにしてダイヤフラムユニット44が載置
される。このとき、ハウジング11の内部が減圧される
ので、ダイヤフラムユニット44はダイヤフラム12が
ハウジング11のフランジ部9に密着して位置ずれが防
止される。
【0031】このダイヤフラムユニット44は、ダイヤ
フラム12に受け具23および支持板24が固定され、
かつ、支持板24にリターンスプリング25が固定され
て成るユニットであって、予め、別工程において組み立
てられている。
【0032】次に、図7に示されているように、ダイヤ
フラムユニット44が装着されたハウジング11のフラ
ンジ部19上にケース21がダイヤフラムユニット44
を上から被覆するように被せられる。
【0033】続いて、ケース21の開口端側端部が径方
向内向きにかしめ加工され、ケース21がハウジング1
1のフランジ部19に固定される。
【0034】前記ケース21の被せ工程およびかしめ工
程においては、燃料導入口14から真空吸引してダイヤ
フラム12のリブ40をハウジング11の環状溝41に
嵌入してダイヤフラム12をフランジ部19に吸着させ
た状態で、ケース21が被せられ、かつ、かしめ加工さ
れるため、被せ作業およびかしめ加工時にバルブスプリ
ング18の弾性力がダイヤフラム12に作用することが
防止される。その結果、ダイヤフラム12がケース21
とフランジ部19との間に噛み込まれる現象が発生する
のを防止することができ、安定した状態でかしめ加工が
行われることになる。
【0035】以上のようにしてケース21がハウジング
11に固定された後、真空吸引が停止される。そして、
図7に想像線で示されているように、取付フランジ26
の第1座面32およびボス部33の第2座面34に治具
45が当てられ、ハウジング11のパイプ圧入口15a
にリターンパイプ17が圧入される。
【0036】このとき、パイプ圧入に伴う反力は第1座
面32および第2座面34を介して治具45に作用する
ので、リターンパイプ17を圧入するときの応力がダイ
ヤフラム12等に作用するのは回避されることになる。
このため、ケース21がハウジング11のフランジ部1
9に固定された後に、リターンパイプ17がハウジング
11のパイプ圧入口15aに圧入される場合であって
も、ダイヤフラム12に設定された設定圧力が変動する
のを防止することができる。
【0037】以上の製造方法により、前記構成に係る燃
料圧力制御弁が製造されることになる。
【0038】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0039】例えば、うねりを地ならしするための治具
としては、凸状球面部を有する治具を使用するに限ら
ず、円錐面部を有する治具を使用してもよい。
【0040】前記実施例においては、燃料圧力制御弁の
製造方法について説明したが、本発明は、その他の用途
に使用される圧力制御弁の製造方法全般に適用すること
ができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
球状弁体よりも大径の治具をうねり矯正用の治具として
用いてポンチングすることにより、ハウジングの弁座形
成床にうねりを矯正した整地面を形成し、その後、球状
弁体自体をポンチングしてこの整地面に球状弁体の凸状
球面に倣う凹状球面の弁座面を形成するように構成した
ため、弁座形成床にうねりが生じていても球状弁体の凸
状球面形状に正確に倣った凹状球面の弁座面をきわめて
容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である燃料圧力制御弁の製造
方法のうち整地工程の要部を示す図であり、(a)は整
地前を示す側面断面図、(b)は整地作業を示す拡大側
面断面図である。
【図2】ハウジングを示す図であり、(a)は側面断面
図、(b)は背面図である。
【図3】整地工程前のうねりを有する弁座形成床を示す
図であり、(a)は拡大した平面図、(b)はb−b線
に沿う拡大した展開断面図である。
【図4】(a)は整地面を示す拡大側面断面図であり、
(b)は整地面の曲率が小さい場合を示す拡大側面断面
図である。
【図5】弁座面形成工程を示す図であり、(a)は側面
断面図、(b)は形成後の弁座面を示す拡大部分断面図
である。
【図6】ダイヤフラムユニット組付工程を示す側面断面
図である。
【図7】かしめ工程を示す側面断面図である。
【図8】製造された燃料圧力制御弁を示す側面断面図で
ある。
【符号の説明】
10…燃料圧力制御弁、11…ハウジング、12…ダイ
ヤフラム、13…球状弁体(鋼球、ボール)、14…燃
料導入路、15…燃料排出路、15a…パイプ圧入口、
16…制御弁室、17…リターンパイプ、18…バルブ
スプリング、19…フランジ部、20…大気室、21…
ケース、22…保持孔、23…受け具、24…支持板、
25…リターンスプリング、26…フランジ部、27…
貫通孔、28、29…取付孔、30…接続口部、31…
止めリング部、32…第1座面、33…ボス部、34…
第2座面、35…ポール部、36…ダイヤフラム装着用
開口部、37…球状弁体装着部、38…バルブスプリン
グ装着部、39…テーパ部(弁座形成床)、40…リ
ブ、41…環状溝、42…押力治具、43…弁座面、4
4…ダイヤフラムユニット、45…治具、46…閉塞部
材、47…うねり整形用治具、48…球面部、49…円
柱部、50…整地面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤフラムと共に制御弁室を形成する
    ハウジングに制御弁室に連通する流体導入路と流体排出
    路とが形成されており、流体排出路に球状弁体装着部が
    ハウジングのダイヤフラム装着用開口部を臨む位置に形
    成され、球状弁体装着部に弁座面が形成されているとと
    もに、この弁座面にダイヤフラムと連動する球状弁体が
    装着されている圧力制御弁の製造方法において、 前記ハウジングに前記弁座面を成形するに際して、前記
    ハウジングのダイヤフラム装着用開口部側から球状弁体
    装着部内に球状弁体よりも大径の円形リング形状面部を
    有する治具が挿入されて、ハウジングの弁座面形成床が
    ポンチングされることにより、うねりを矯正した整地面
    が形成され、次いで、治具が球状弁体装着部内からハウ
    ジング外に取り出され、 その後、前記球状弁体自体が前記流体排出路の球状弁体
    装着部内に挿入され、続いて、ハウジングのダイヤフラ
    ム装着用開口部側から球状弁体に押力が加えられて前記
    整地面がポンチングされ、このポンチングにより凹状球
    面の弁座面が形成されることを特徴とする圧力制御弁の
    製造方法。
JP4286594A 1992-10-01 1992-10-01 圧力制御弁の製造方法 Pending JPH06117549A (ja)

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