JPH0611572A - シンチレーション式放射線検出器 - Google Patents
シンチレーション式放射線検出器Info
- Publication number
- JPH0611572A JPH0611572A JP19320992A JP19320992A JPH0611572A JP H0611572 A JPH0611572 A JP H0611572A JP 19320992 A JP19320992 A JP 19320992A JP 19320992 A JP19320992 A JP 19320992A JP H0611572 A JPH0611572 A JP H0611572A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- potassium
- lens
- radiation detector
- photomultiplier tube
- scintillator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Measurement Of Radiation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 バックグラウンド放射線を低減して、検出精
度を高める。 【構成】 カリウムフリーガラスにより形成された平板
またはレンズ4を光電子増倍管2の受光面の外側にオプ
ティカルコンパウンド3を介して接着し、光電子増倍管
2の管球部のカリウムガラスから放射されたγ線を、レ
ンズ4等を通過する間にカリウムフリーガラスにより吸
収して減衰させ、シンチレータ1へ入射する量を少なく
する。
度を高める。 【構成】 カリウムフリーガラスにより形成された平板
またはレンズ4を光電子増倍管2の受光面の外側にオプ
ティカルコンパウンド3を介して接着し、光電子増倍管
2の管球部のカリウムガラスから放射されたγ線を、レ
ンズ4等を通過する間にカリウムフリーガラスにより吸
収して減衰させ、シンチレータ1へ入射する量を少なく
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚染モニタ、ガスモニ
タ等に使用されるシンチレーション式放射線検出器に関
する。
タ等に使用されるシンチレーション式放射線検出器に関
する。
【0002】
【従来の技術】シンチレーション式放射線検出器に組み
込まれる光電子増倍管の管球部を形成するガラスには、
一般に硼硅酸ガラスが使用されている。
込まれる光電子増倍管の管球部を形成するガラスには、
一般に硼硅酸ガラスが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この硼硅酸ガラスに
は、ガラス成分としてカリウムが含まれるため、カリウ
ム中の放射性同位元素40Kからγ線(エネルギ1.46
1MeV 放出率11%)が放射されて、シンチレータ
へ到達する。そのため、シンチレータはγ線と反応し
て、他の正規な入力信号が入力された場合と同等に信号
を発生してしまう。これら光電子増倍管の管球部からの
γ線が、バックグラウンド放射線となって、測定精度を
向上する障害となっていた。
は、ガラス成分としてカリウムが含まれるため、カリウ
ム中の放射性同位元素40Kからγ線(エネルギ1.46
1MeV 放出率11%)が放射されて、シンチレータ
へ到達する。そのため、シンチレータはγ線と反応し
て、他の正規な入力信号が入力された場合と同等に信号
を発生してしまう。これら光電子増倍管の管球部からの
γ線が、バックグラウンド放射線となって、測定精度を
向上する障害となっていた。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、光電子増倍管の
管球部から放射されるγ線を途中で遮蔽し、低バックグ
ラウンド計数率であるシンチレーション式放射線検出器
を提供することにある。
れたもので、その目的とするところは、光電子増倍管の
管球部から放射されるγ線を途中で遮蔽し、低バックグ
ラウンド計数率であるシンチレーション式放射線検出器
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、シンチレータと光電子増倍管の間に内壁
面を光反射面とした空洞型ライトガイドを設けたシンチ
レーション式放射線検出器において、カリウムフリーガ
ラスにより形成された平板またはレンズを光電子増倍管
の受光面の外側に接着したことを特徴とする。
に、本発明は、シンチレータと光電子増倍管の間に内壁
面を光反射面とした空洞型ライトガイドを設けたシンチ
レーション式放射線検出器において、カリウムフリーガ
ラスにより形成された平板またはレンズを光電子増倍管
の受光面の外側に接着したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、カリウムフリーガラスによ
り形成された平板またはレンズが、光電子増倍管の受光
面の外側に接着される。それにより、光電子増倍管の管
球部のカリウムガラスから放射されたγ線は、平板また
はレンズを通過する間にカリウムフリーガラスにより吸
収されて減衰し、シンチレータへ入射される量は極めて
わずかなものとなる。また、平板またはレンズはカリウ
ムフリーガラスからなるため、γ線の放射量が極めて微
量である。その結果、検出されるバックグラウンド放射
線が低減される。
り形成された平板またはレンズが、光電子増倍管の受光
面の外側に接着される。それにより、光電子増倍管の管
球部のカリウムガラスから放射されたγ線は、平板また
はレンズを通過する間にカリウムフリーガラスにより吸
収されて減衰し、シンチレータへ入射される量は極めて
わずかなものとなる。また、平板またはレンズはカリウ
ムフリーガラスからなるため、γ線の放射量が極めて微
量である。その結果、検出されるバックグラウンド放射
線が低減される。
【0007】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明に係るシンチレーション式放射線検出
器の第1の実施例を示す説明図である。図において、1
はシンチレータであり、その上方に光電子増倍管2が光
電面を下方にして配設される。光電子増倍管2の光電面
の外側にはオプティカルコンパウンド3を介して凸型の
レンズ4が接着されている。
る。図1は本発明に係るシンチレーション式放射線検出
器の第1の実施例を示す説明図である。図において、1
はシンチレータであり、その上方に光電子増倍管2が光
電面を下方にして配設される。光電子増倍管2の光電面
の外側にはオプティカルコンパウンド3を介して凸型の
レンズ4が接着されている。
【0008】レンズ4はカリウムフリーガラスにより形
成され、シンチレータ1の出射光を収束して光電子増倍
管2内に送る働きをする。ところで、レンズ4を形成す
るカリウムフリーガラスとは、カリウムの含有率を限り
なく小さくしたものであり、当然、放射性同位元素40K
の含まれる量も少なくなり、放射されるγ線の量は無視
できる値となる。
成され、シンチレータ1の出射光を収束して光電子増倍
管2内に送る働きをする。ところで、レンズ4を形成す
るカリウムフリーガラスとは、カリウムの含有率を限り
なく小さくしたものであり、当然、放射性同位元素40K
の含まれる量も少なくなり、放射されるγ線の量は無視
できる値となる。
【0009】しかも、光電子増倍管2から放射されたγ
線は、このレンズ4を通過するときに吸収されて減衰す
る。このγ線を遮蔽する効果はレンズ4の厚みが増す
程、またレンズ4の材質の密度が大きい程、大きい。さ
らに、光電子増倍管2の光電面からシンチレータ1まで
の周囲には、末広形をした空洞からなるライトガイド5
が形成されている。このライトガイド5の内側表面に反
射面6が形成されて、シンチレータ1が出射した光を光
電子増倍管2へ導く働きをする。
線は、このレンズ4を通過するときに吸収されて減衰す
る。このγ線を遮蔽する効果はレンズ4の厚みが増す
程、またレンズ4の材質の密度が大きい程、大きい。さ
らに、光電子増倍管2の光電面からシンチレータ1まで
の周囲には、末広形をした空洞からなるライトガイド5
が形成されている。このライトガイド5の内側表面に反
射面6が形成されて、シンチレータ1が出射した光を光
電子増倍管2へ導く働きをする。
【0010】なお、光電子増倍管2の管球部自体にすで
に集光レンズが形成されている場合は、凸型のレンズ4
でなくて、カリウムフリーガラスにより形成された単な
る平板を接着してもよい。また、レンズ4は、ガラスに
限定されるものでなく、同様にカリウムフリーで、γ線
の減衰効果があるものであれば、他の光学樹脂に置き換
えることも可能である。
に集光レンズが形成されている場合は、凸型のレンズ4
でなくて、カリウムフリーガラスにより形成された単な
る平板を接着してもよい。また、レンズ4は、ガラスに
限定されるものでなく、同様にカリウムフリーで、γ線
の減衰効果があるものであれば、他の光学樹脂に置き換
えることも可能である。
【0011】図2は本発明に係るシンチレーション式放
射線検出器の第2の実施例を示す説明図である。この実
施例が第1の実施例と異なる点は、シンチレータ1に対
して光電子増倍管2を並行に配置したことである。その
ためライトガイド7の反射面8の形状が左右非対称の特
殊な形状となる。
射線検出器の第2の実施例を示す説明図である。この実
施例が第1の実施例と異なる点は、シンチレータ1に対
して光電子増倍管2を並行に配置したことである。その
ためライトガイド7の反射面8の形状が左右非対称の特
殊な形状となる。
【0012】他は第1の実施例と共通であるので、同一
部材については同一番号を付して説明を省略する。な
お、第1、第2の実施例とも、レンズ4をオプティカル
コンパウンド3により接着して固定していたが、支持方
法は接着に限定されるものではなく、シンチレータ1と
光電子増倍管2との間にレンズ4が配置できるのであれ
ば他の機械的な支持方法を用いることも可能である。
部材については同一番号を付して説明を省略する。な
お、第1、第2の実施例とも、レンズ4をオプティカル
コンパウンド3により接着して固定していたが、支持方
法は接着に限定されるものではなく、シンチレータ1と
光電子増倍管2との間にレンズ4が配置できるのであれ
ば他の機械的な支持方法を用いることも可能である。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カリ
ウムフリーガラスにより形成された平板またはレンズが
光電子増倍管の受光面の外側に接着されたことにより、
光電子増倍管より放射されたγ線がシンチレータへ届く
途中で吸収されて減衰する。その結果、バックグラウン
ド計数率が低減されて、検出精度が向上する。
ウムフリーガラスにより形成された平板またはレンズが
光電子増倍管の受光面の外側に接着されたことにより、
光電子増倍管より放射されたγ線がシンチレータへ届く
途中で吸収されて減衰する。その結果、バックグラウン
ド計数率が低減されて、検出精度が向上する。
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す説明図であ
る。
る。
【図2】本発明の第2の実施例の構成を示す説明図であ
る。
る。
1 シンチレータ 2 光電子増倍管 3 オプティカルコンパウンド 4 レンズ 5 ライトガイド 6 反射面 7 ライトガイド 8 反射面
Claims (1)
- 【請求項1】 シンチレータと光電子増倍管の間に内壁
面を光反射面とした空洞型ライトガイドを設けたシンチ
レーション式放射線検出器において、カリウムフリーガ
ラスにより形成された平板またはレンズを光電子増倍管
の受光面の外側に接着したことを特徴とするシンチレー
ション式放射線検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19320992A JPH0611572A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | シンチレーション式放射線検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19320992A JPH0611572A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | シンチレーション式放射線検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0611572A true JPH0611572A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=16304119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19320992A Pending JPH0611572A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | シンチレーション式放射線検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0611572A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0814496A2 (en) * | 1996-06-19 | 1997-12-29 | Hamamatsu Photonics K.K. | Photomultiplier |
EP0828283A2 (en) * | 1996-09-06 | 1998-03-11 | Hamamatsu Photonics K.K. | Side-on type photomultiplier |
EP0828282A2 (en) * | 1996-09-06 | 1998-03-11 | Hamamatsu Photonics K.K. | Side-on type photomultiplier |
US6114621A (en) * | 1996-09-06 | 2000-09-05 | Hamamatsu Photonics K.K. | Photomultiplier with magnetic shielding case |
WO2002061458A1 (fr) * | 2001-01-31 | 2002-08-08 | Hamamatsu Photonics K. K. | Detecteur de faisceau electronique, microscope electronique de type a balayage, spectrometre de masse et detecteur d'ions |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP19320992A patent/JPH0611572A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5864207A (en) * | 1996-06-19 | 1999-01-26 | Hamamatsu Photonics K.K. | Photomultiplier with lens element |
EP0814496A3 (en) * | 1996-06-19 | 1999-06-02 | Hamamatsu Photonics K.K. | Photomultiplier |
EP0814496A2 (en) * | 1996-06-19 | 1997-12-29 | Hamamatsu Photonics K.K. | Photomultiplier |
EP0828283A3 (en) * | 1996-09-06 | 1999-04-28 | Hamamatsu Photonics K.K. | Side-on type photomultiplier |
US5847380A (en) * | 1996-09-06 | 1998-12-08 | Hamamatsu Photonics K.K. | Side-on type photomultiplier comprising an envelope having an opening, a lens element, and a lens positioning structure |
EP0828282A3 (en) * | 1996-09-06 | 1999-04-28 | Hamamatsu Photonics K.K. | Side-on type photomultiplier |
EP0828282A2 (en) * | 1996-09-06 | 1998-03-11 | Hamamatsu Photonics K.K. | Side-on type photomultiplier |
EP0828283A2 (en) * | 1996-09-06 | 1998-03-11 | Hamamatsu Photonics K.K. | Side-on type photomultiplier |
US5965982A (en) * | 1996-09-06 | 1999-10-12 | Hamamatsu Photonics K.K. | Side-on type photomultiplier |
US6114621A (en) * | 1996-09-06 | 2000-09-05 | Hamamatsu Photonics K.K. | Photomultiplier with magnetic shielding case |
WO2002061458A1 (fr) * | 2001-01-31 | 2002-08-08 | Hamamatsu Photonics K. K. | Detecteur de faisceau electronique, microscope electronique de type a balayage, spectrometre de masse et detecteur d'ions |
EP1365260A1 (en) * | 2001-01-31 | 2003-11-26 | Hamamatsu Photonics K.K. | Electron beam detector, scanning type electron microscope, mass spectrometer, and ion detector |
US6861650B2 (en) | 2001-01-31 | 2005-03-01 | Hamamatsu Photonics K.K. | Electron beam detector, scanning type electron microscope, mass spectrometer, and ion detector |
CN1307432C (zh) * | 2001-01-31 | 2007-03-28 | 滨松光子学株式会社 | 电子束检测器、扫描型电子显微镜、质量分析装置及离子检测器 |
EP1365260A4 (en) * | 2001-01-31 | 2013-01-23 | Hamamatsu Photonics Kk | ELECTRON BEAM DETECTOR, RASTER ELECTRONIC MICROSCOPE, MASS SPECTROMETER AND ION DETECTOR |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010313 |