JPH06114571A - クラッドパイプの製造方法 - Google Patents
クラッドパイプの製造方法Info
- Publication number
- JPH06114571A JPH06114571A JP27161492A JP27161492A JPH06114571A JP H06114571 A JPH06114571 A JP H06114571A JP 27161492 A JP27161492 A JP 27161492A JP 27161492 A JP27161492 A JP 27161492A JP H06114571 A JPH06114571 A JP H06114571A
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- Japan
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- clad
- strip
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- shaped metal
- clad pipe
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Abstract
(57)【要約】
【構成】クラッドパイプは、帯状金属板からなる二種類
のクラッド素材５、６を管状に成形加工することによっ
て、それぞれの帯状金属板５、６に設けられた接合代を
重ねあわせ、この重ねあわせ部分を超音波を併用した冷
間圧接により接合部８を形成することによって製造され
る。 【効果】溶接法、ろう接法と比較して熱的影響が少な
く、接合部の耐食性および機械的特性に優れ、円周方向
で均一な特性をもつクラッドパイプを低コストで生産す
ることができる。
のクラッド素材５、６を管状に成形加工することによっ
て、それぞれの帯状金属板５、６に設けられた接合代を
重ねあわせ、この重ねあわせ部分を超音波を併用した冷
間圧接により接合部８を形成することによって製造され
る。 【効果】溶接法、ろう接法と比較して熱的影響が少な
く、接合部の耐食性および機械的特性に優れ、円周方向
で均一な特性をもつクラッドパイプを低コストで生産す
ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はクラッドパイプの製造方
法に関する。
法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来技術として用いられている突合せ溶
接方法により製造したクラッドパイプの断面を図８に示
す。図８において、１は突き合わせ溶接部、７は二層ク
ラッド材である。まず、帯状の異種金属板は、例えば、
冷間圧接して二層クラッド材７をつくり、二層クラッド
材７を管状に成形し、突合せ部を溶接して製造される。
接方法により製造したクラッドパイプの断面を図８に示
す。図８において、１は突き合わせ溶接部、７は二層ク
ラッド材である。まず、帯状の異種金属板は、例えば、
冷間圧接して二層クラッド材７をつくり、二層クラッド
材７を管状に成形し、突合せ部を溶接して製造される。
【０００３】図９は従来技術として用いられているろう
接による方法により製造したクラッドパイプの断面を示
す。図９において、２および３はろう材、４はその表面
にＣｕ又はＳｎめっきによるろう材２を被覆してなるＦ
ｅの帯状の金属板からなるクラッド材である。このクラ
ッド材４を管状に成形し、突合せ部および重ね合わせ部
をろう材の溶融によってろう接する。また、この他に筒
状の複合ビレットを作ってこれを押し出す方法、または
径の太いクラッドパイプの母材をつくりこれを引き抜く
方法がある。
接による方法により製造したクラッドパイプの断面を示
す。図９において、２および３はろう材、４はその表面
にＣｕ又はＳｎめっきによるろう材２を被覆してなるＦ
ｅの帯状の金属板からなるクラッド材である。このクラ
ッド材４を管状に成形し、突合せ部および重ね合わせ部
をろう材の溶融によってろう接する。また、この他に筒
状の複合ビレットを作ってこれを押し出す方法、または
径の太いクラッドパイプの母材をつくりこれを引き抜く
方法がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような従来方法に
おいて、突き合わせ溶接により製造されたクラッドパイ
プは突き合わせ溶接部１のみが局所的に加熱されること
によって耐食性、機械的強度が低下もしくは悪くなると
いう問題がある。
おいて、突き合わせ溶接により製造されたクラッドパイ
プは突き合わせ溶接部１のみが局所的に加熱されること
によって耐食性、機械的強度が低下もしくは悪くなると
いう問題がある。
【０００５】また、押出しおよび引き抜きにより製造さ
れたクラッドパイプは長尺のものの生産性が悪くコスト
的にも割高であるという欠点があった。
れたクラッドパイプは長尺のものの生産性が悪くコスト
的にも割高であるという欠点があった。
【０００６】本発明の目的は接合部の耐食性、機械的強
度が優れ、低コストで効率的に製造することができるク
ラッドパイプの製造方法を提供することにある。
度が優れ、低コストで効率的に製造することができるク
ラッドパイプの製造方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のクラッドパイプの製造方法は、異種金属か
らなり、ほぼ同じ幅の第一の帯状金属板と第二の帯状金
属板とを幅方向に所要長さずらして冷間圧接することに
より、その両端に前記第一の帯状金属板からなる接合代
と前記第二の帯状金属板からなる接合代をもつクラッド
素材をつくり、前記クラッド素材を管状に成形加工する
ことによって前記第一の帯状金属板からなる接合代と前
記第二の帯状金属板からなる接合代を重ねあわせ、前記
重ねあわせ部分を超音波を併用した冷間圧接により接合
することを特徴とする。
め、本発明のクラッドパイプの製造方法は、異種金属か
らなり、ほぼ同じ幅の第一の帯状金属板と第二の帯状金
属板とを幅方向に所要長さずらして冷間圧接することに
より、その両端に前記第一の帯状金属板からなる接合代
と前記第二の帯状金属板からなる接合代をもつクラッド
素材をつくり、前記クラッド素材を管状に成形加工する
ことによって前記第一の帯状金属板からなる接合代と前
記第二の帯状金属板からなる接合代を重ねあわせ、前記
重ねあわせ部分を超音波を併用した冷間圧接により接合
することを特徴とする。
【０００８】
【作用】本発明のクラッドパイプの製造方法は、帯状金
属板からなる二種類のクラッド素材を管状に成形加工す
ることによって、それぞれの帯状金属板に設けられた接
合代を重ねあわせ、この重ねあわせ部分を超音波を併用
した冷間圧接により接合するので、溶接法、ろう接法と
比較して熱的影響が少なく、接合部の耐食性および機械
的特性に優れ、円周方向で均一な特性をもつクラッドパ
イプを低コストで生産することができる。
属板からなる二種類のクラッド素材を管状に成形加工す
ることによって、それぞれの帯状金属板に設けられた接
合代を重ねあわせ、この重ねあわせ部分を超音波を併用
した冷間圧接により接合するので、溶接法、ろう接法と
比較して熱的影響が少なく、接合部の耐食性および機械
的特性に優れ、円周方向で均一な特性をもつクラッドパ
イプを低コストで生産することができる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１より図５に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【００１０】図１は本発明のクラッドパイプの製造方法
の一実施例で使用するロールフォーミング機の要部の断
面図、図２はロールフォーミング機の説明図、図３は素
材となるクラッド材を示した斜視図、図４は製造された
クラッドパイプの断面図、図５は使用するワークロール
の説明図である。これらの図において、５は第一の帯状
金属板、６は第二の帯状金属板、８は接合部、９は二層
用ワークロール、１２は成形ロール、１３は圧下装置、
１４は圧下装置ハウジング１５は内部ロールスタンド、
１６は圧下ワークロール、１７は内部ワークロール、１
８はバックアップロール、１９はサポートロール、２０
は超音波発生装置である。ロールフォーミング機は大き
く分けて成形ロール１２、圧下装置１３および内部ロー
ルスタンド１５からなる。圧下装置１３は円形パイプの
外形に合わせて溝を掘られた圧下ワークロール１６、円
形パイプの内部で接合部８を押える内部ワークロール１
７、内部ワークロール１７をサポートするサポートロー
ルからなる。
の一実施例で使用するロールフォーミング機の要部の断
面図、図２はロールフォーミング機の説明図、図３は素
材となるクラッド材を示した斜視図、図４は製造された
クラッドパイプの断面図、図５は使用するワークロール
の説明図である。これらの図において、５は第一の帯状
金属板、６は第二の帯状金属板、８は接合部、９は二層
用ワークロール、１２は成形ロール、１３は圧下装置、
１４は圧下装置ハウジング１５は内部ロールスタンド、
１６は圧下ワークロール、１７は内部ワークロール、１
８はバックアップロール、１９はサポートロール、２０
は超音波発生装置である。ロールフォーミング機は大き
く分けて成形ロール１２、圧下装置１３および内部ロー
ルスタンド１５からなる。圧下装置１３は円形パイプの
外形に合わせて溝を掘られた圧下ワークロール１６、円
形パイプの内部で接合部８を押える内部ワークロール１
７、内部ワークロール１７をサポートするサポートロー
ルからなる。
【００１１】この製造方法では、異種金属板（Ｃｕ板）
５、異種金属板（ＳＵＳ板）６を所要長さずらして異形
ロールにより冷間圧延圧接することによって二層クラッ
ド材７を作る。
５、異種金属板（ＳＵＳ板）６を所要長さずらして異形
ロールにより冷間圧延圧接することによって二層クラッ
ド材７を作る。
【００１２】この際、圧延圧接に使用する二層用ワーク
ロール９は片端が突出したロールで、圧延機にロールを
セットする際、突出部が回転対称となるようにセットを
する。素材として得た二層クラッド材７は図２に示すロ
ールフォーミング機で円形に成形加工する。接合部８は
圧下ワークロール１６と内部ワークロール１７によりリ
ダクションをとりながら超音波発生装置２０から発する
超音波により接合する。クラッドパイプの内部はＣｕ、
外部はＳＵＳ板で形成されているため内部は熱伝導性ま
たは電気伝導性に優れ、外部は耐腐食性があり、外観が
美しい。また、クラッドパイプに使用するクラッド材４
は長尺コイルより製作するため、クラッドパイプに成形
後も長尺のものを低コストで生産することができる。
ロール９は片端が突出したロールで、圧延機にロールを
セットする際、突出部が回転対称となるようにセットを
する。素材として得た二層クラッド材７は図２に示すロ
ールフォーミング機で円形に成形加工する。接合部８は
圧下ワークロール１６と内部ワークロール１７によりリ
ダクションをとりながら超音波発生装置２０から発する
超音波により接合する。クラッドパイプの内部はＣｕ、
外部はＳＵＳ板で形成されているため内部は熱伝導性ま
たは電気伝導性に優れ、外部は耐腐食性があり、外観が
美しい。また、クラッドパイプに使用するクラッド材４
は長尺コイルより製作するため、クラッドパイプに成形
後も長尺のものを低コストで生産することができる。
【００１３】実施例では、ＣｕとＳＵＳの異種金属クラ
ッドパイプについて説明を行ったが、種々のクラッド素
材の組み合わせが可能であり、例えば、次のようなもの
が考えられる。すなわち、内側がＣｕ、外側がＦｅのク
ラッドパイプではＣｕの殺菌性によって排水関係に使用
でき、内側がＳＵＳ、外側がＡｌのクラッドパイプでは
Ａｌの導電性、ＳＵＳの強度によって電線に使用でき
る。
ッドパイプについて説明を行ったが、種々のクラッド素
材の組み合わせが可能であり、例えば、次のようなもの
が考えられる。すなわち、内側がＣｕ、外側がＦｅのク
ラッドパイプではＣｕの殺菌性によって排水関係に使用
でき、内側がＳＵＳ、外側がＡｌのクラッドパイプでは
Ａｌの導電性、ＳＵＳの強度によって電線に使用でき
る。
【００１４】図６および図７は、かかる本発明の他の実
施例として、ＳＵＳ，Ｆｅ，Ａｌの三種類の異種金属よ
りなるクラッドパイプの製造方法で製造したクラッドパ
イプおよび使用する異形ロールを示したもので、１０は
三層クラッド材、１１は三層用ロールであり、この方法
においても同様の作用、効果を得ることができる。
施例として、ＳＵＳ，Ｆｅ，Ａｌの三種類の異種金属よ
りなるクラッドパイプの製造方法で製造したクラッドパ
イプおよび使用する異形ロールを示したもので、１０は
三層クラッド材、１１は三層用ロールであり、この方法
においても同様の作用、効果を得ることができる。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、溶接法、ろう接法と比
較して熱的影響が少なく、接合部の耐食性および機械的
特性に優れ、円周方向で均一な特性をもつクラッドパイ
プを低コストで生産することができる。
較して熱的影響が少なく、接合部の耐食性および機械的
特性に優れ、円周方向で均一な特性をもつクラッドパイ
プを低コストで生産することができる。
【図１】本発明のクラッドパイプの製造方法の一実施例
で使用するロールフォーミング機の要部の断面図。
で使用するロールフォーミング機の要部の断面図。
【図２】同じくロールフォーミング機の説明図。
【図３】同じく素材となるクラッド材を示した斜視図。
【図４】同じく製造されたクラッドパイプの断面図。
【図５】同じく使用するワークロールの説明図。
【図６】本発明の他の実施例の方法で製造されたクラッ
ドパイプの断面図。
ドパイプの断面図。
【図７】同じく他の実施例で使用されるワークロールの
説明図。
説明図。
【図８】従来技術の突合せ溶接による方法で製造したク
ラッドパイプの断面図。
ラッドパイプの断面図。
【図９】従来技術のろう接による方法で製造したクラッ
ドパイプの断面図。
ドパイプの断面図。
７ 二層クラッド材 １６ 圧下ワークロール １７ 内部ワークロール １８ バックアップロール １９ サポートロール ２０ 超音波発生装置
Claims (1)
- 【請求項１】異種金属からなり、ほぼ同じ幅の第一の帯
状金属板と第二の帯状金属板とを幅方向に所要長さずら
して冷間圧接することにより、その両端に前記第一の帯
状金属板からなる接合代と前記第二の帯状金属板からな
る接合代をもつクラッド素材をつくり、前記クラッド素
材を管状に成形加工することによって前記第一の帯状金
属板からなる接合代と前記第二の帯状金属板からなる接
合代を重ねあわせ、前記重ねあわせ部分を超音波を併用
した冷間圧接により接合することを特徴とするクラッド
パイプの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27161492A JPH06114571A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | クラッドパイプの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27161492A JPH06114571A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | クラッドパイプの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06114571A true JPH06114571A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17502531
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27161492A Pending JPH06114571A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | クラッドパイプの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06114571A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0709223A1 (en) | 1994-10-27 | 1996-05-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium, and image forming method and printed material making use of the same |
| US5804320A (en) * | 1994-10-31 | 1998-09-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium |
| US5965252A (en) * | 1995-05-01 | 1999-10-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing medium |
| US6000794A (en) * | 1994-10-27 | 1999-12-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming method |
| JP2017008379A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-12 | 日本発條株式会社 | クラッドパイプ及びクラッドパイプの製造方法 |
| JP2020186431A (ja) * | 2019-05-13 | 2020-11-19 | 日本製鉄株式会社 | 超音波接合用表面被覆鋼板、超音波接合用高強度表面被覆鋼板及び超音波接合方法 |
| JP2021092312A (ja) * | 2019-12-09 | 2021-06-17 | 日立金属株式会社 | 管継手およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP27161492A patent/JPH06114571A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0709223A1 (en) | 1994-10-27 | 1996-05-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium, and image forming method and printed material making use of the same |
| US5679451A (en) * | 1994-10-27 | 1997-10-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium |
| US6000794A (en) * | 1994-10-27 | 1999-12-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming method |
| US5804320A (en) * | 1994-10-31 | 1998-09-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium |
| US5965252A (en) * | 1995-05-01 | 1999-10-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing medium |
| US6558740B1 (en) | 1995-05-01 | 2003-05-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing medium, production process thereof and image-forming process using the medium |
| JP2017008379A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-12 | 日本発條株式会社 | クラッドパイプ及びクラッドパイプの製造方法 |
| KR20180011166A (ko) | 2015-06-23 | 2018-01-31 | 닛폰 하츠죠 가부시키가이샤 | 클래드 파이프 및 클래드 파이프의 제조 방법 |
| EP3315630A4 (en) * | 2015-06-23 | 2019-01-09 | NHK Spring Co., Ltd. | A DRESSED TUBE AND METHOD FOR MAKING A DRESSED TUBE |
| JP2020186431A (ja) * | 2019-05-13 | 2020-11-19 | 日本製鉄株式会社 | 超音波接合用表面被覆鋼板、超音波接合用高強度表面被覆鋼板及び超音波接合方法 |
| JP2021092312A (ja) * | 2019-12-09 | 2021-06-17 | 日立金属株式会社 | 管継手およびその製造方法 |
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