JPH06114075A - 処置具 - Google Patents

処置具

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Publication number
JPH06114075A
JPH06114075A JP4267603A JP26760392A JPH06114075A JP H06114075 A JPH06114075 A JP H06114075A JP 4267603 A JP4267603 A JP 4267603A JP 26760392 A JP26760392 A JP 26760392A JP H06114075 A JPH06114075 A JP H06114075A
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JP
Japan
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stator
wire
forceps
treatment instrument
electrostatic actuator
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Withdrawn
Application number
JP4267603A
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English (en)
Inventor
Koichi Umeyama
広一 梅山
Ryuta Sekine
竜太 関根
Kazuhiko Ozeki
和彦 大関
Isami Hirao
勇実 平尾
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06114075A publication Critical patent/JPH06114075A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は処置機能部を所望の向きに正確に向け
ることができ、体腔内の目標部位の生体組織を適切に処
置できるとともに、処置機能部を精度良く制御し、かつ
外径寸法の大径化を防止することを最も主要な特徴とす
る。 【構成】複数の電極21が並設された固定子19と、こ
の固定子19に対して対向配置された絶縁性フィルム2
0を備えた移動子20とによって構成された静電アクチ
ュエータ18によって挾持体8,9の駆動手段を形成し
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は体腔内に挿入して組織の
生検や切除を行う処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、体腔内に挿入して組織の生検や
切除を行う処置具として例えば特開平1−129843
号公報に示す構成のものが知られている。これは、処置
具の挿入部を形成する密巻コイル等のシースの先端部に
配設された鉗子やナイフ等の処置機能部に操作ワイヤの
先端部を連結し、この操作ワイヤを手元側の操作部によ
って牽引操作することにより、鉗子やナイフ等の処置機
能部を駆動する構成になっている。
【0003】この種のものにあってはシースの先端部側
のナイフや鉗子の向きを変える場合には手元側操作部の
操作によって操作ワイヤを回転させ、そのトルク伝達に
よりナイフや鉗子の向きを任意の方向に回転させるよう
にしている。
【0004】また、処置具の先端部側に鉗子やナイフ等
の処置機能部を駆動するモータや、圧電アクチュエータ
等の駆動部を設け、この駆動部と手元側操作部との間を
電気配線を介して電気的に接続し、手元側操作部の操作
により駆動部への通電制御を行ない処置具の先端部側の
鉗子やナイフ等の処置機能部の動作を制御することによ
り、操作ワイヤを省略した構成のものも考えられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鉗子や
ナイフ等の処置機能部を操作ワイヤを介して駆動する構
成にした場合には体腔内に処置具を挿入する挿入作業
中、密巻コイル等のシースの部分が体腔内の腔内通路形
状に会わせて複雑に屈曲した際に、操作ワイヤとシース
との間の摺動抵抗が大きくなるので、操作ワイヤを介し
た手元側からのトルク伝達がうまくいかず、鉗子やナイ
フを所望の向きに正確に向けることが難しい問題があ
る。
【0006】そのため、鉗子やナイフ等の処置機能部が
体腔内の目標部位の方向から外れた方向に向けられるお
それがあるので、体腔内の目標部位の生体組織を適切に
把んだり、切除することができない問題がある。
【0007】さらに、鉗子の開閉操作時にも操作ワイヤ
の牽引力が処置機能部側に正確に伝わらないので、鉗子
の開閉操作を精度良く制御することができない問題があ
る。そのため、鉗子によって必要以上に強く生体組織を
把持し、生体組織を傷つけるおそれがある。
【0008】また、処置具の先端部側に処置機能部を駆
動するモータや、圧電アクチュエータ等の駆動部を設け
た場合にはモータや、圧電アクチュエータ等の駆動部全
体の大きさが比較的大きいので、処置具の外径寸法が大
きくなる問題がある。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、処置具本体の先端部に配設された処置
機能部を所望の向きに正確に向けることができ、体腔内
の目標部位の生体組織を適切に処置することができると
ともに、処置機能部を精度良く制御することができ、か
つ外径寸法の大径化を防止することができる処置具を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は複数の電極が並
設された固定子と、この固定子に対して対向配置された
絶縁部材を備えた移動子とによって構成された静電アク
チュエータによって処置具本体の先端部に配設された処
置機能部の駆動手段を形成したものである。
【0011】
【作用】処置具本体の先端部に配設された処置機能部を
静電アクチュエータによって駆動するようにしたもので
ある。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1(A)〜
(C)を参照して説明する。図1(A)は生検用処置具
の先端部分の要部構成を示すもので、1は処置具の挿入
部を形成する可撓性の密巻コイル、2はこの密巻コイル
1の先端部に固定された固定管である。
【0013】この固定管2には鉗子ユニット3が回転自
在に連結されている。この鉗子ユニット3には処置具の
挿入部の先端に配置された鉗子4を保持する回転管5が
設けられている。この回転管5には基端部側に固定管2
内に挿通された内管部6、先端部側に固定管2の外部に
突出された突出管部7がそれぞれ設けられている。
【0014】さらに、鉗子4には開閉可能な一対の挾持
体(処置機能部)8,9が設けられている。これらの挾
持体8,9は回転管5の突出管部7に支持ピン10を介
して回動可能に支持されている。
【0015】また、各挾持体8,9の基端部には操作ア
ーム11,12の各先端部が連結ピン13,14を介し
てそれぞれ回動自在に連結されている。さらに、操作ア
ーム12の基端部は操作アーム11の基端部側に連結ピ
ン15を介して回動自在に連結されている。この操作ア
ーム11の基端部には操作ワイヤ16の先端部が連結ボ
ール17を介して回転自在に連結されている。そして、
図示しない手元側操作部による操作ワイヤ16の引張り
操作にともない挾持体8,9が閉塞操作されるようにな
っている。この場合、鉗子4が固定管2に対して回転し
ても操作ワイヤ16は回転しないようになっている。
【0016】また、固定管2の内周面と回転管5の内管
部6の外周面との間の接合部位には鉗子ユニット3を回
転駆動する静電アクチュエータ(駆動手段)18が設け
られている。
【0017】この静電アクチュエータ18には図1
(B)に示すように固定管2の内周面に接着された固定
子19と回転管5の内管部6の外周面に固定された移動
子20とが設けられている。この場合、固定子19には
複数の電極21が回転管5の回転方向と垂直に縞状に並
設された電極パターンが形成されている。これらの電極
21にはリード線22がそれぞれ電気的に接続されてい
る。なお、全ての電極21…のリード線22…は束ねら
れてリード線束が形成されている。
【0018】さらに、静電アクチュエータ18の移動子
20は例えば厚さが数10μm程度のポリイミドフィル
ムによって形成されている。この場合、回転管5の内管
部6の外周面にはリング状の取付け溝23が形成されて
いる。そして、移動子20のポリイミドフィルムはこの
取付け溝23の開口面を閉塞する状態で取付け溝23の
側壁面に接着されており、移動子20のポリイミドフィ
ルムと取付け溝23の内底面との間には空気層24が形
成されている。
【0019】また、支持ピン10を保持する回転管5の
突出管部7には図1(C)に示すように支持ピン10の
頭部の皿状部分10aを収容する収容凹部25が形成さ
れている。この収容凹部25は支持ピン10の頭部の皿
状部分10aが突出管部7の外部側に突き出ない程度に
大型に形成されている。
【0020】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、体腔内に挿入された処置具の挿入部の先端側の鉗
子4を所望の方向に向ける場合には静電アクチュエータ
18によって鉗子ユニット3を回転駆動する。
【0021】この静電アクチュエータ18の駆動時には
固定子19の電極21の極性が順次変化される。ここ
で、固定子19の電極21の極性が例えば図1(B)に
示すように矢印右方向に順次変化される場合には固定子
19の電極21の極性変化の最初のステージで、移動子
20の表面には固定子19の電極21の極性と逆極性の
電荷が生じる。
【0022】次に、電極21の極性が次のステージに変
化すると、移動子20の電荷と同極になるので互いに反
発しあい、移動子20と固定子19との間の摩擦力は低
下する。
【0023】続いて、電極21の極性が次のステージに
変化すると、移動子20は一対の電極21間の間隔分だ
け時計回り方向に回転するので、この移動子20ととも
に回転管5及び鉗子4が同様に回転する。
【0024】したがって、この一連の動作を連結的に行
なうことにより、回転管5及び鉗子4を連続して時計回
り方向に回転操作することができる。このとき、操作ア
ーム11の基端部には操作ワイヤ16の先端部が連結ボ
ール17を介して回転自在に連結されているので、鉗子
4が固定管2に対して回転しても操作ワイヤ16は回転
しない状態で保持される。
【0025】また、電極21の極性を矢印左方向に順に
変えることにより、鉗子4を反時計回り方向に回転操作
することができる。なお、ここで固定子19の電極21
の極性を変えなければ移動子20は固定子19に固定状
態で保持されるので、鉗子4も回転しない。
【0026】また、鉗子ユニット3の挾持体8,9を閉
塞操作する場合には図示しない手元側操作部による操作
ワイヤ16の引張り操作にともない挾持体8,9が閉塞
操作される。
【0027】そこで、上記構成のものにあっては体腔内
に挿入された処置具の挿入部の先端側の鉗子4を所望の
方向に向ける場合には静電アクチュエータ18によって
鉗子ユニット3を回転駆動するようにしたので、処置具
の挿入部の部分が複雑に湾曲しても何ら影響はなく、鉗
子4の向きを所望の向きに正確に向けることができ、体
腔内の目標部位の生体組織を適切に把持・切除等の処置
を行なうことができる。
【0028】また、固定管2の内周面と回転管5の内管
部6の外周面との間の接合部位に鉗子ユニット3を回転
駆動する静電アクチュエータ18を設けたので、処置具
の挿入部先端部側の外径寸法を格別に大きくしなくて済
む。そのため、鉗子4の駆動モータや、圧電アクチュエ
ータ等の駆動部を設けた場合に比べて処置具の外径寸法
を小さくすることができ、処置具の先端部の大径化を防
止することができる。
【0029】次に、本発明の第2の実施例を図2を参照
して説明する。図2は乳頭切開用処置具の先端部分を示
すもので、31は処置具の挿入部を形成する密巻コイル
の先端部に固定された固定管である。
【0030】この固定管31には回転体32が回転自在
に連結されている。この回転体32には基端部側に固定
管31内に挿通された内管部34、先端部側に固定管3
1の外部に突出された突出部35がそれぞれ設けられて
いる。
【0031】また、回転体32には高周波ナイフ用電極
ワイヤ39が装着されている。この場合、回転体32の
突出部35の周壁部には電極ワイヤ挿通用の前後一対の
切欠部(穴でもよい)が形成されている。そして、電極
ワイヤ39の先端部側にはこれらの切欠部を通して回転
体32の外部側に延出されたループ部33が形成されて
いる。
【0032】なお、電極ワイヤ39の先端部は突出部3
5の内部に固定されている。また、この電極ワイヤ39
の基端部は処置具の手元側の図示しないコネクタ部に接
続されている。
【0033】さらに、電極ワイヤ39における回転体3
2内に収納されている部分にはコイル状の巻回部40が
形成されている。そして、手元から電極ワイヤ39を押
すことにより回転体32の外に露出されたループ部33
を開くようになっている。
【0034】また、固定管31の内周面には第1の実施
例の静電アクチュエータ18と同一構成の静電アクチュ
エータ36の固定子38が接着されている。さらに、回
転体32の内管部34の外周面には上記静電アクチュエ
ータ36の移動子37が接着されている。なお、固定子
38の電極のパターンは回転体32の回転方向と垂直に
縞状に形成されている。これらの電極にはリード線がそ
れぞれ電気的に接続されており、全ての電極のリード線
は束ねられてリード線束が形成されている。
【0035】そして、体腔内に挿入された処置具の先端
側の電極ワイヤ39のループ部33を所望の方向に向け
る場合には第1の実施例と同様に静電アクチュエータ3
6によって回転体32を回転駆動し、停止する。そし
て、乳頭切開用処置具の使用時には電極ワイヤ39のル
ープ部33を乳頭に押しあてて切除を行なう。
【0036】このとき、電極ワイヤ39にはコイル状の
巻回部40が形成されているので、回転体32が回転し
た場合でも電極ワイヤ39に加わるトルクを手元側へ程
んど伝達しない。そのため、回転体32の回転駆動時に
ワイヤ39と処置具の挿入部内周面との間の摺動摩擦力
が回転体32の回転に影響することはない。
【0037】そこで、上記構成のものにあっては乳頭切
開用処置具の使用時には静電アクチュエータ36によっ
て電極ワイヤ39のループ部33の向きを任意に変えて
適切に乳頭を切除できる。
【0038】また、固定管31の内周面と回転体32の
内管部34の外周面との間の接合部位に静電アクチュエ
ータ36を設けたので、処置具の挿入部先端部側の外径
寸法を格別に大きくしなくて済む。そのため、電極ワイ
ヤ39のループ部33の駆動モータや、圧電アクチュエ
ータ等の駆動部を設けた場合に比べて処置具の外径寸法
を小さくすることができ、処置具の先端部の大径化を防
止することができる。
【0039】また、図3は本発明の第3の実施例を示す
ものである。これは、本発明を把持用処置具に適用した
ものである。すなわち、この把持用処置具の先端部には
図3に示すようには円筒状の外套シース51と、この外
套シース51内に配設された移動子ワイヤ52と、この
移動子ワイヤ52の先端部に固定されたグリップ部53
とが設けられている。
【0040】さらに、グリップ部53には開閉可能な一
対の挾持部材54,55が設けられている。これらの挾
持部材54,55は板ばね材料によって形成されてい
る。そして、各挾持部材54,55の基端部は移動子ワ
イヤ52の先端部に固定され、各挾持部材54,55の
先端側の自由端部は常時は板ばねのばね力によって開状
態で保持されている。
【0041】また、移動子ワイヤ52はワイヤ状のポリ
イミド樹脂等の絶縁材料によって形成されている。さら
に、外套シース51の内周面には複数のリング状の電極
56が軸方向に沿って縞状に並設され、静電アクチュエ
ータ(駆動手段)59の固定子58が形成されている。
そして、この固定子58と移動子ワイヤ52とによって
グリップ部53の挾持部材54,55を開閉操作する静
電アクチュエータ59が形成されている。なお、各電極
56にはリード線57が電気的に接続されていて全体と
してリード線束が形成されている。
【0042】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、体腔内に挿入された把持用処置具の先端側のグリ
ップ部53を開閉操作する場合には静電アクチュエータ
59が駆動される。
【0043】この静電アクチュエータ59の駆動時には
固定子58の電極56の極性が順次変化される。ここ
で、電極56の極性が例えば図3に示すように矢印右方
向に順次変化される場合には固定子58の電極56の極
性変化の最初のステージで、移動子ワイヤ52の表面に
は固定子58の電極56の極性と逆極性の電荷が生じ
る。
【0044】次に、電極56の極性が次のステージに変
化すると、移動子ワイヤ52の電荷と同極になるので互
いに反発しあい、移動子ワイヤ52と外套シース51と
の間の摩擦力は低下する。
【0045】さらに、電極56の極性が次のステージに
変化すると、移動子ワイヤ52は一対の電極56間の間
隔分だけ図3中で、右方向へ移動する。これを連続的に
繰り返せば移動子ワイヤ52は連続して右方向に移動
し、この移動子ワイヤ52の動作にともないグリップ部
53の挾持部材54,55が外套シース51内に引き込
まれてグリップ部53が閉操作される。
【0046】逆に、固定子58の電極56の極性を図3
中で、矢印左方向に順に変化させる場合には移動子ワイ
ヤ52は左へ移動し、この移動子ワイヤ52の動作にと
もない外套シース51内に引き込まれているグリップ部
53が外套シース51の外部側に押出し操作され、グリ
ップ部53が開かれる。なお、電極56の極性を変えな
ければ移動子ワイヤ52は外套シース51内の定位置に
固定された状態で保持される。
【0047】そこで、上記構成のものにあっては体腔内
に挿入された把持用処置具の先端側のグリップ部53を
静電アクチュエータ59によって開閉操作することがで
きるので、処置具が体腔内で複雑に湾曲してもグリップ
部53の開閉動作を正確に制御することができる。その
ため、従来のように必要以上に強く生体組織を把持し、
生体組織を傷つけるおそれがない。
【0048】また、外套シース51の内周面に複数の電
極56…を軸方向に沿って縞状に並設し、静電アクチュ
エータ59の固定子58を形成するとともに、この固定
子58と外套シース51内に配設された移動子ワイヤ5
2とによってグリップ部53の挾持部材54,55を開
閉操作する静電アクチュエータ59を形成したので、処
置具の挿入部先端部側の外径寸法を格別に大きくしなく
て済む。そのため、駆動モータや、圧電アクチュエータ
等の駆動部を処置具の挿入部先端部側に設けた場合に比
べて処置具の外径寸法を小さくすることができ、処置具
の先端部の大径化を防止することができる。
【0049】なお、上記実施例では開閉可能な一対の挾
持部材54,55を備えたグリッパ部53を設けたもの
を示したが、バスケット形状のグリッパ部53を設ける
構成にしてもよい。
【0050】また、図4は本発明の第4の実施例を示す
ものである。図4中で、61は処置具の挿入部に配設さ
れたシースである。このシース61の先端部には円筒状
の凹陥部62が形成されている。
【0051】さらに、シース61の凹陥部62の中央部
位にはシース61の外部側に突出する突出部63が形成
されている。また、凹陥部62内にはこの突出部63の
周囲に沿って軸心方向に移動可能な筒体(移動子)64
が収納されている。
【0052】この筒体64は例えばプラスチック等の絶
縁材料によって形成されている。そして、この筒体64
の先端部には絞り部材65の基端部が固定されている。
この絞り部材65の先端部には絞り口69が形成されて
いる。
【0053】さらに、絞り部材65の絞り口69には略
V字状のグリップ部67の基端部側が挿入されている。
そして、絞り口69に挿入されたグリップ部67の基端
部はシース61の突出部63に固定されている。
【0054】また、シース61にはその円筒状凹陥部6
2の内周面には複数のリング状の電極72が軸方向に沿
って縞状に並設され、静電アクチュエータの固定子74
が形成されている。そして、この固定子74と筒体64
とによってグリップ部67の挾持部材68,69を開閉
操作する静電アクチュエータ75が形成されている。
【0055】なお、固定子74の各電極72にはリード
線73が電気的に接続されていて全体としてリード線束
が形成されている。また、グリップ部67の一対の挾持
部材68,69の先端部にはストッパ70,71が取り
付けられていて絞り部材65が図4中で左へ移動しすぎ
ることを防いでいる。
【0056】そして、処置具の先端側のグリップ部67
を開閉操作する場合には静電アクチュエータ75が駆動
される。この静電アクチュエータ75の駆動時には固定
子74の電極72の極性が順次変化され、この固定子7
4の電極72の極性変化にともない静電アクチュエータ
75の移動子である筒体64が突出部63の周囲に沿っ
て軸心方向に移動して絞り部材65が図4中で左右方向
に移動操作される。
【0057】ここで、絞り部材65が図4中で左方向に
移動する動作にともないグリップ部67の一対の挾持部
材68,69が閉じられるとともに、絞り部材65が図
4中で右方向に移動する動作にともないグリップ部67
の一対の挾持部材68,69が開かれる。
【0058】したがって、この実施例の場合でも処置具
の先端側のグリップ部67を静電アクチュエータ75に
よって開閉操作することができるので、処置具が体腔内
で複雑に湾曲してもグリップ部67の開閉動作を正確に
制御することができる。そのため、従来のように必要以
上に強く生体組織を把持し、生体組織を傷つけるおそれ
がない。
【0059】さらに、第3の実施例と同様に処置具の挿
入部先端部側の外径寸法を格別に大きくしなくて済むの
で、駆動モータや、圧電アクチュエータ等の駆動部を処
置具の挿入部先端部側に設けた場合に比べて処置具の外
径寸法を小さくすることができ、処置具の先端部の大径
化を防止することができる。
【0060】また、図5は直視型内視鏡81の処置具挿
通チャンネルから突出された生検用処置具82の湾曲状
態を示すものである。この生検用処置具82の先端部に
は糸通し穴83が形成されており、この糸通し穴83内
にポリフッ化ビニリデンの糸84が挿通されている。
【0061】そして、この糸84を静電アクチュエータ
の移動子によって形成することにより、静電アクチュエ
ータの駆動にともない糸84を引っ張り、生検用処置具
82の先端を湾曲操作することができる。
【0062】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
実施できることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば複数の電極が並設された
固定子と、この固定子に対して対向配置された絶縁部材
を備えた移動子とによって構成された静電アクチュエー
タによって処置具本体の先端部に配設された処置機能部
の駆動手段を形成したので、処置具本体の先端部に配設
された処置機能部を所望の向きに正確に向けることがで
き、体腔内の目標部位の生体組織を適切に処置すること
ができるとともに、処置機能部を精度良く制御すること
ができ、かつ外径寸法の大径化を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示すもので、(A)
は生検用処置具の先端部分の要部構成を示す縦断面図、
(B)は静電アクチュエータの横断面図、(C)は鉗子
の支持ピンの取付け部を示す縦断面図。
【図2】 本発明の第2の実施例の要部構成を示す縦断
面図。
【図3】 本発明の第3の実施例の要部構成を示す縦断
面図。
【図4】 本発明の第4の実施例の要部構成を示す縦断
面図。
【図5】 直視型内視鏡の処置具挿通チャンネルから突
出された生検用処置具の湾曲状態を示す側面図。
【符号の説明】 8,9…挾持体(処置機能部)、18,36,59,7
5…静電アクチュエータ(駆動手段)、19,38,5
8,74…固定子、20,37…移動子、21,56,
72…電極、52…移動子ワイヤ、64…筒体(移動
子)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平尾 勇実 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極が並設された固定子と、この
    固定子に対して対向配置された絶縁部材を備えた移動子
    とによって構成された静電アクチュエータによって処置
    具本体の先端部に配設された処置機能部の駆動手段を形
    成したことを特徴とする処置具。
JP4267603A 1992-10-06 1992-10-06 処置具 Withdrawn JPH06114075A (ja)

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