JPH0610963B2 - 電子ビ−ム発生装置 - Google Patents

電子ビ−ム発生装置

Info

Publication number
JPH0610963B2
JPH0610963B2 JP7713785A JP7713785A JPH0610963B2 JP H0610963 B2 JPH0610963 B2 JP H0610963B2 JP 7713785 A JP7713785 A JP 7713785A JP 7713785 A JP7713785 A JP 7713785A JP H0610963 B2 JPH0610963 B2 JP H0610963B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
linear
electrode
electron
cathode
extraction electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7713785A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61237352A (ja
Inventor
豊 河瀬
強 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP7713785A priority Critical patent/JPH0610963B2/ja
Publication of JPS61237352A publication Critical patent/JPS61237352A/ja
Publication of JPH0610963B2 publication Critical patent/JPH0610963B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は線状電子ビームによりアニール、加工等を行う
電子ビーム加工装置に於ける電子ビーム発生源に関す
る。
(従来技術とその問題点) 従来電子ビーム加工装置に於てはその電子ビーム発生源
に直熱形の点源を用いたものが多くみられるが、近年こ
の電子源に線状のものを用いた装置も利用されている。
この線状電子源を用いると従来の点源に比べ次の様な特
徴がある。
例えば (a)線状ビームを加工進行方向に一致させた場合被加工
物への熱入力時間が点源に比べ長くなるため加工深さが
大きくなること、従つて同一加工深さを得る際の加工速
度を上げることができる。
(b)線状ビームを加工進行方向と直角方向に位置させた
場合被加工物への広い面積に一度に照射でき、広範囲の
加工が可能である。
等である。
然るに、従来は均一なビーム強度を有する線状プロファ
イルのビームを比較的大電流まで得られる電極構造はほ
とんど実例がなかつた。ピアス型電子銃に於て陰極のみ
を線状形状にした例も見られるが、この場合でも小電流
域では比較的線状を有するビームプロファイルが得られ
るがその均一性は低い。また、電流が増えるにつれて線
状プロファイルが崩れガラス分布状に近くなり、実用に
供しない。
(発明の目的) 本発明はこのよう従来の欠点を除去せしめて比較的大電
流域まで安定な線状ビームを比較的簡単な構造にて提供
するにある。
(発明の構成) 本発明によれば、制御電極の中央部の線状カソード配置
部及び引出電極の中央部のビーム通過穴を線状カソード
とほぼ相似な短形の穴とし、その他の部分を軸対称円筒
形としたことを特徴とする電子ビーム発生装置が得られ
る。
(構成の詳細な説明) 本発明は、上述の構成をとることにより従来技術の問題
点を解決した。以下図面を参照して詳細に説明する。第
1図に本発明の一実施例を示した電子銃近傍の断面図を
示している。
第1図に於て1は電子銃を収納し内部を1×10-5torr
以下の高真空に排気されているハウジング、2はグリッ
ドで内部に線状カソード3を収納している。該グリッド
2と線状カソード3はセラミック等の絶縁板4により電
気的に独立されており、該グリッド2と線状カソード3
の間のバイアス電圧によりビーム電流の制御を行ってい
る。5は電圧分布を整えるためのコロナリングである。
これらグリッド2、線状カソード3、コロナリング5等
によりカソード組立を形成する。該カソード組立にはア
ース電位のハウジングに対し負の15〜30KVが印加され
る。アース電位との絶縁は6のインシュレータにより行
っている。インシュレータ6の内部には高圧絶縁油7が
充填されており高圧ケーブル8により高圧電源(図示せ
ず)から高電圧が印加されている。9は引出し電極であ
りアース電位に対し正の30〜60KVが印加される。この引
出し電極9もカソード組立と同様インシュレータ10に
よりアース電位との絶縁を行っており、且つインシュレ
ータ10内には高圧絶縁油7が充填されており、高圧ケ
ーブル11により高圧電源(図示せず)から高電圧が印
加されている。12は陽極である。
上記構造に於て電子ビームはカソード3と引出し電極9
の間の電位差v1=(−15〜30)+(30〜60)
KV=45〜90KVにより引き出され陽極12で減速
され陽極12以降に連なるロワーハウジング13内に収
納されているレンズコイル、偏向コイル(図示せず)等
により絞り、偏向等の制御を行われる。この際のビーム
電流は0〜100mAである。14は線状カソード断線等の
場合の交換作業等を行うサービスドアである。第2図に
グリッド2と線状カソード3を第1図に於ける引出電極
9側から眺めた状態を示している。外径、直径DGの円筒
形を有したグリッド2の中央部にはWF×LFの短形を有す
る線状カソード3がとりつけられており、グリッド2に
は、この線状カソードの外周部からの距離Sが各辺等し
くなるようにした矩形の孔が明けられている。尚、線状
カソードの長辺と短辺の比LF/WFは3〜10が一般的であ
る。第3図には引出電極を第1図に於けるグリッド2側
から眺めた状態を示している。外形DFの円筒形を有した
引出電極9の中央部にはビーム通過用としてWF×LEのス
リット孔が明けられている。このWE×LEのスリットは上
記線状カソード3のWF×LFの短形とほぼ相似形をしてい
る。この相似形の比はWE/WF=LE/LFで表わされるがそ
の値は一定値に固定されるものではなく加速電及引出電
圧、最大ビーム電流等の所要値に実験的に選ばれるが3
〜7の範囲にある。尚WE×LEはWF×LFと完全な相似形で
ある必要はなく場合によってはこの相似の短辺と長辺の
比を若干変えてもよい。一方、加速電極(陽極)12は
外形及びビーム通過用の中央の孔共円形を有している。
上記の構成をとる電子銃に於て発明者らの実験に於てWF
×LF=1.4×5、S=0.5、及びWE×LE=7×25と
した例では、加速電圧15KVでビーム電流100mA程度
まで均一度5パーセント以内のビーム強度を有する線状
プロファイルを有する線状ビームが得られた。
上述の構成になる装置に於ては、基本的構成を軸対称構
成としているため、各構成部品を比較的高精度に再現性
よく加工できること、また調整時の軸合せ等も簡単に行
えるなどを含め構造的に単純化できるため、従来のピア
ス型電子銃等と同等な扱いにより所定の線状プロファイ
ルを得ることができる。
(発明の効果) 以上詳細に述べた通り、本発明によれば比較的単純な構
造により、電流密度分布の均一な線状電子ビームを比較
的大電流まで安定に得ることができ、該線状電子ビーム
を使用したアニール、加工等の応用範囲を広げることが
できる等その効果は大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す線状電子ビーム発生装
置に於ける電子銃近傍の断面図、第2図、第3図はそれ
ぞれ第1図に於けるグリッド2と引出電極9の平面図で
ある。 図に於て、1……ハウジング、2……グリッド、3……
カソード、4……絶縁板、6……インシュレータ、8…
…高圧ケーブル、9……引出電極、10……インシュレ
ータ、11……高圧ケーブル、12……陽極、14……
サービスドアをそれぞれ示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子銃部が線状カソードを電子源とし制御
    電極、引出電極及び加速電極で構成される線状プロファ
    イルを有する電子ビームを照射することを目的とした電
    子ビーム発生装置に於て制御電極の中央部の線状フィラ
    メント配置部を線状フィラメントの短形の外周部からの
    距離が各辺共等しくなるようにした短形の孔を有し、引
    出電極の中央部のビーム通過穴を線状カソードの短形に
    ほぼ相似形とし、その他の部分即ち制御電極の外形、引
    出電極の外形、及び加速電極(陽極)のビーム通過穴及
    び外形を全て円形としたことを特徴とする電子ビーム発
    生装置。
JP7713785A 1985-04-11 1985-04-11 電子ビ−ム発生装置 Expired - Lifetime JPH0610963B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7713785A JPH0610963B2 (ja) 1985-04-11 1985-04-11 電子ビ−ム発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7713785A JPH0610963B2 (ja) 1985-04-11 1985-04-11 電子ビ−ム発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61237352A JPS61237352A (ja) 1986-10-22
JPH0610963B2 true JPH0610963B2 (ja) 1994-02-09

Family

ID=13625410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7713785A Expired - Lifetime JPH0610963B2 (ja) 1985-04-11 1985-04-11 電子ビ−ム発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0610963B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0851460B1 (en) * 1996-12-24 1999-11-03 Advantest Corporation Gun lens for generating a particle beam

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61237352A (ja) 1986-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4282436A (en) Intense ion beam generation with an inverse reflex tetrode (IRT)
US4274035A (en) Field emission electron gun
JPH0132627B2 (ja)
US4122347A (en) Ion source
US3218431A (en) Self-focusing electron beam apparatus
US4608513A (en) Dual filament ion source with improved beam characteristics
US3955091A (en) Method and apparatus for extracting well-formed, high current ion beams from a plasma source
US4544845A (en) Electron gun with a field emission cathode and a magnetic lens
US3414702A (en) Nonthermionic electron beam apparatus
JPH0530015B2 (ja)
US3517240A (en) Method and apparatus for forming a focused monoenergetic ion beam
JPH0610963B2 (ja) 電子ビ−ム発生装置
US3895254A (en) Charged particle accelerator with integral transformer and shielding means
US4939425A (en) Four-electrode ion source
US4288716A (en) Ion source having improved cathode
US3034012A (en) Electron gun assemblies
JPH08102278A (ja) イオンビーム発生装置及び方法
US4931698A (en) Ion source
US3914637A (en) Method and apparatus for focusing an electron beam
US3808498A (en) Electron beam generating source
US4389573A (en) Pulsed electron beam device comprising a cathode having through holes
JPS60235336A (ja) 電子ビ−ム発生装置
JPH0145068Y2 (ja)
JP2988764B2 (ja) 直流電圧型加速器の加速管
US3912930A (en) Electron beam focusing system