JPH06108195A - 高温耐垂下性のすぐれたＡｌ合金製熱交換器フイン材 - Google Patents
高温耐垂下性のすぐれたＡｌ合金製熱交換器フイン材Info
- Publication number
- JPH06108195A JPH06108195A JP28505892A JP28505892A JPH06108195A JP H06108195 A JPH06108195 A JP H06108195A JP 28505892 A JP28505892 A JP 28505892A JP 28505892 A JP28505892 A JP 28505892A JP H06108195 A JPH06108195 A JP H06108195A
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- Japan
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- heat exchanger
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 すぐれた高温耐垂下性を有し、さらに高い室
温強度および犠牲陽極効果を具備したＡｌ合金製熱交換
器フイン材を提供する。 【構成】 Ａｌ合金製熱交換器フイン材が、重量％で、
Ｚｎ：２．１〜８％、Ｍｎ：０．７〜１．５％、Ｆｅ：
０．２〜１．５％、Ｓｉ：０．２〜１．３％、Ｃｕ：
０．１５〜１．２％、Ｖ：０．０２〜０．２５％、Ｃ
ｒ：０．０２〜０．２５％、Ｔｉ：０．０２〜０．２５
％、Ｚｒ：０．０２〜０．２５％を含有し、さらに必要
に応じてＭｇ：０．０２〜０．５％を含有し、残りがＡ
ｌと不可避不純物からなる組成を有するＡｌ合金からな
る。
温強度および犠牲陽極効果を具備したＡｌ合金製熱交換
器フイン材を提供する。 【構成】 Ａｌ合金製熱交換器フイン材が、重量％で、
Ｚｎ：２．１〜８％、Ｍｎ：０．７〜１．５％、Ｆｅ：
０．２〜１．５％、Ｓｉ：０．２〜１．３％、Ｃｕ：
０．１５〜１．２％、Ｖ：０．０２〜０．２５％、Ｃ
ｒ：０．０２〜０．２５％、Ｔｉ：０．０２〜０．２５
％、Ｚｒ：０．０２〜０．２５％を含有し、さらに必要
に応じてＭｇ：０．０２〜０．５％を含有し、残りがＡ
ｌと不可避不純物からなる組成を有するＡｌ合金からな
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、すぐれた高温耐垂下
性を有し、したがって薄肉化してもろう付け加熱時の変
形が抑制され、かつすぐれた犠牲陽極効果を発揮すると
共に、高い常温強度も具備したＡｌ合金製熱交換器フイ
ン材に関するものである。
性を有し、したがって薄肉化してもろう付け加熱時の変
形が抑制され、かつすぐれた犠牲陽極効果を発揮すると
共に、高い常温強度も具備したＡｌ合金製熱交換器フイ
ン材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、一般に、例えば自動車のエバポレ
ータやラジエータ、さらにコンデンサなどの熱交換器
に、Ａｌ合金製のものが広く用いられており、このＡｌ
合金製熱交換器が、各種Ａｌ合金管材に、同じく各種Ａ
ｌ合金フイン材を、前記管材および前記フイン材の少な
くともいずれか一方にＳｉ：６〜１３重量％を含有する
Ａｌ−Ｓｉ系合金のろう材をクラッドしてブレージング
シートとした状態で、フラックスろう付け法や真空ろう
付け法、さらに不活性ガス雰囲気ろう付け法を用い、組
立てろう付けすることにより製造されることも良く知ら
れるところである。
ータやラジエータ、さらにコンデンサなどの熱交換器
に、Ａｌ合金製のものが広く用いられており、このＡｌ
合金製熱交換器が、各種Ａｌ合金管材に、同じく各種Ａ
ｌ合金フイン材を、前記管材および前記フイン材の少な
くともいずれか一方にＳｉ：６〜１３重量％を含有する
Ａｌ−Ｓｉ系合金のろう材をクラッドしてブレージング
シートとした状態で、フラックスろう付け法や真空ろう
付け法、さらに不活性ガス雰囲気ろう付け法を用い、組
立てろう付けすることにより製造されることも良く知ら
れるところである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の熱交換器
の小形化および軽量化に対する要求は厳しく、これに伴
ない、これを構成するフイン材にも薄肉化が強く要求さ
れ、薄肉化を可能とする高強度をもった数多くのＡｌ合
金フイン材が提案されているが、これらの多くの従来Ａ
ｌ合金フイン材のうち、特にＺｎを２〜８重量％の割合
で含有させてＡｌ合金管材に対する犠牲陽極効果の向上
をはかったＡｌ合金フイン材においては、高温耐垂下性
が十分でないために、ろう付け加熱時に変形し易く、満
足な薄肉化をはかることができないのが現状である。
の小形化および軽量化に対する要求は厳しく、これに伴
ない、これを構成するフイン材にも薄肉化が強く要求さ
れ、薄肉化を可能とする高強度をもった数多くのＡｌ合
金フイン材が提案されているが、これらの多くの従来Ａ
ｌ合金フイン材のうち、特にＺｎを２〜８重量％の割合
で含有させてＡｌ合金管材に対する犠牲陽極効果の向上
をはかったＡｌ合金フイン材においては、高温耐垂下性
が十分でないために、ろう付け加熱時に変形し易く、満
足な薄肉化をはかることができないのが現状である。
【０００４】そこで、本発明者等は、上述のような観点
から、特に犠牲陽極効果のすぐれたＡｌ合金製熱交換器
フイン材に着目し、これの高温耐垂下性の向上をはかる
べく研究を行なった結果、Ａｌ合金製熱交換器フィン材
を、重量％で（以下、％は重量％を示す）、 Ｚｎ：２．１〜８％、 Ｍｎ：０．７〜１．
５％、 Ｆｅ：０．２〜１．５％、 Ｓｉ：０．２〜１．
３％、 Ｃｕ：０．１５〜１．２％、 Ｖ：０．０２〜
０．２５％、 Ｃｒ：０．０２〜０．２５％、 Ｔｉ：０．０２〜
０．２５％、 Ｚｒ：０．０２〜０．２５％、を含有し、さらに必要に
応じて、 Ｍｇ：０．０２〜０．５％、を含有し、残りがＡｌと不
可避不純物からなる組成を有するＡｌ合金で構成する
と、この結果のＡｌ合金フイン材は、ろう付け加熱時に
すぐれた高温耐垂下性を示し、したがって薄肉化を可能
とし、かつすぐれた犠牲陽極効果と常温強度も具備する
という研究結果を得たのである。
から、特に犠牲陽極効果のすぐれたＡｌ合金製熱交換器
フイン材に着目し、これの高温耐垂下性の向上をはかる
べく研究を行なった結果、Ａｌ合金製熱交換器フィン材
を、重量％で（以下、％は重量％を示す）、 Ｚｎ：２．１〜８％、 Ｍｎ：０．７〜１．
５％、 Ｆｅ：０．２〜１．５％、 Ｓｉ：０．２〜１．
３％、 Ｃｕ：０．１５〜１．２％、 Ｖ：０．０２〜
０．２５％、 Ｃｒ：０．０２〜０．２５％、 Ｔｉ：０．０２〜
０．２５％、 Ｚｒ：０．０２〜０．２５％、を含有し、さらに必要に
応じて、 Ｍｇ：０．０２〜０．５％、を含有し、残りがＡｌと不
可避不純物からなる組成を有するＡｌ合金で構成する
と、この結果のＡｌ合金フイン材は、ろう付け加熱時に
すぐれた高温耐垂下性を示し、したがって薄肉化を可能
とし、かつすぐれた犠牲陽極効果と常温強度も具備する
という研究結果を得たのである。
【０００５】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、 Ｚｎ：２．１〜８％、 Ｍｎ：０．７〜１．
５％、 Ｆｅ：０．２〜１．５％、 Ｓｉ：０．２〜１．
３％、 Ｃｕ：０．１５〜１．２％、 Ｖ：０．０２〜
０．２５％、 Ｃｒ：０．０２〜０．２５％、 Ｔｉ：０．０２〜
０．２５％、 Ｚｒ：０．０２〜０．２５％、を含有し、さらに必要に
応じて、 Ｍｇ：０．０２〜０．５％、を含有し、残りがＡｌと不
可避不純物からなる組成を有するＡｌ合金で構成するこ
とによりすぐれた高温耐垂下性、犠牲陽極効果、および
常温強度を具備せしめたＡｌ合金製熱交換器フイン材に
特徴を有するものである。
なされたものであって、 Ｚｎ：２．１〜８％、 Ｍｎ：０．７〜１．
５％、 Ｆｅ：０．２〜１．５％、 Ｓｉ：０．２〜１．
３％、 Ｃｕ：０．１５〜１．２％、 Ｖ：０．０２〜
０．２５％、 Ｃｒ：０．０２〜０．２５％、 Ｔｉ：０．０２〜
０．２５％、 Ｚｒ：０．０２〜０．２５％、を含有し、さらに必要に
応じて、 Ｍｇ：０．０２〜０．５％、を含有し、残りがＡｌと不
可避不純物からなる組成を有するＡｌ合金で構成するこ
とによりすぐれた高温耐垂下性、犠牲陽極効果、および
常温強度を具備せしめたＡｌ合金製熱交換器フイン材に
特徴を有するものである。
【０００６】つぎに、この発明のフイン材において、こ
れを構成するＡｌ合金の成分組成を上記の通りに限定し
た理由を説明する。 （ａ） Ｚｎ Ｚｎ成分には、素地に固溶して、これを電気化学的に卑
とし、もって管材に対する犠牲陽極効果を十分に発揮せ
しめる作用があるが、その含有量が２．１％未満では所
望のすぐれた犠牲陽極効果を発揮せしめることができ
ず、一方、その含有量が８％を越えると、自身の腐食速
度が著しく速くなると共に、融点の急激な低下が起っ
て、ろう付け加熱時に座屈変形や溶融が発生し易くなる
ことから、その含有量を２．１〜８％と定めた。
れを構成するＡｌ合金の成分組成を上記の通りに限定し
た理由を説明する。 （ａ） Ｚｎ Ｚｎ成分には、素地に固溶して、これを電気化学的に卑
とし、もって管材に対する犠牲陽極効果を十分に発揮せ
しめる作用があるが、その含有量が２．１％未満では所
望のすぐれた犠牲陽極効果を発揮せしめることができ
ず、一方、その含有量が８％を越えると、自身の腐食速
度が著しく速くなると共に、融点の急激な低下が起っ
て、ろう付け加熱時に座屈変形や溶融が発生し易くなる
ことから、その含有量を２．１〜８％と定めた。
【０００７】（ｂ） Ｍｎ，Ｆｅ、およびＳｉ これらの成分には、いずれもＡｌと結合して素地に微細
に析出する化合物を形成して室温強度を向上させる作用
があるが、Ｍｎ，Ｆｅ、およびＳｉのうちのいずれかの
含有量が、Ｍｎ：０．７％未満、Ｆｅ：０．２％未満、
およびＳｉ：０．２％未満でも所望の高い室温強度を確
保することができず、一方その含有量が、Ｍｎでは１．
５％を越えると巨大晶が形成されるようになって加工性
が低下し、Ｆｅでは１．５％を越えてもより一層の強度
向上効果が得られず、またＳｉでは１．３％を越えると
フイン材自体の融点低下をもたらし、ろう付け加熱時に
溶融が発生し易くなることから、その含有量を、それぞ
れＭｎ：０．７〜１．５％、Ｆｅ：０．２〜１．５％、
およびＳｉ：０．２〜１．３％と定めた。
に析出する化合物を形成して室温強度を向上させる作用
があるが、Ｍｎ，Ｆｅ、およびＳｉのうちのいずれかの
含有量が、Ｍｎ：０．７％未満、Ｆｅ：０．２％未満、
およびＳｉ：０．２％未満でも所望の高い室温強度を確
保することができず、一方その含有量が、Ｍｎでは１．
５％を越えると巨大晶が形成されるようになって加工性
が低下し、Ｆｅでは１．５％を越えてもより一層の強度
向上効果が得られず、またＳｉでは１．３％を越えると
フイン材自体の融点低下をもたらし、ろう付け加熱時に
溶融が発生し易くなることから、その含有量を、それぞ
れＭｎ：０．７〜１．５％、Ｆｅ：０．２〜１．５％、
およびＳｉ：０．２〜１．３％と定めた。
【０００８】（ｃ） Ｃｕ Ｃｕ成分には、素地に固溶すると共に、結晶粒を微細化
して常温強度を向上させる作用があるが、その含有量が
０．１５％未満では所望の常温強度向上効果が得られ
ず、一方その含有量が１．２％を越えると加工性が低下
するようになることから、その含有量を０．１５〜１．
２％と定めた。
して常温強度を向上させる作用があるが、その含有量が
０．１５％未満では所望の常温強度向上効果が得られ
ず、一方その含有量が１．２％を越えると加工性が低下
するようになることから、その含有量を０．１５〜１．
２％と定めた。
【０００９】（ｄ） ＶおよびＣｒ これらの成分には、共存した状態で高温耐垂下性を向上
させる作用があり、したがってＶおよびＣｒのうちのい
ずれかの成分を含有しない場合、所望のすぐれた高温耐
垂下性を確保することができず、さらにその含有量が
Ｖ：０．０２％未満およびＣｒ：０．０２％未満でも前
記作用に所望の効果が得られず、一方その含有量がＶお
よびＣｒのいずれかでも０．２５％を越えると加工性が
低下するようになることから、その含有量を、それぞれ
Ｖ：０．０２〜０．２５％、Ｃｒ：０．０２〜０．２５
％と定めた。
させる作用があり、したがってＶおよびＣｒのうちのい
ずれかの成分を含有しない場合、所望のすぐれた高温耐
垂下性を確保することができず、さらにその含有量が
Ｖ：０．０２％未満およびＣｒ：０．０２％未満でも前
記作用に所望の効果が得られず、一方その含有量がＶお
よびＣｒのいずれかでも０．２５％を越えると加工性が
低下するようになることから、その含有量を、それぞれ
Ｖ：０．０２〜０．２５％、Ｃｒ：０．０２〜０．２５
％と定めた。
【００１０】（ｅ） ＴｉおよびＺｒ これらの成分には、Ａｌと結合して素地に微細に析出す
る化合物を形成して高温耐垂下性および室温強度を向上
させる作用があるが、その含有量がそれぞれ０．０２％
未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方その含
有量がそれぞれ０．２５％を越えると、フイン材の電位
が上昇して十分な犠牲陽極効果を発揮することができな
くなとる共に、加工性も低下するようになることから、
その含有量を、それぞれＴｉ：０．０２〜０．２５％、
Ｚｒ：０．０２〜０．２５％と定めた。
る化合物を形成して高温耐垂下性および室温強度を向上
させる作用があるが、その含有量がそれぞれ０．０２％
未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方その含
有量がそれぞれ０．２５％を越えると、フイン材の電位
が上昇して十分な犠牲陽極効果を発揮することができな
くなとる共に、加工性も低下するようになることから、
その含有量を、それぞれＴｉ：０．０２〜０．２５％、
Ｚｒ：０．０２〜０．２５％と定めた。
【００１１】（ｆ） Ｍｇ Ｍｇ成分には、Ｓｉと結合して微細な化合物を形成し、
室温強度を向上させる作用があるので、必要に応じて含
有されるが、その含有量が０．０２％未満では所望の室
温強度向上効果が得られず、一方その含有量が０．５％
を越えると、フイン材自身の融点が低下し、ろう付け時
に溶融が発生し易くなることから、その含有量を０．０
２〜０．５％と定めた。
室温強度を向上させる作用があるので、必要に応じて含
有されるが、その含有量が０．０２％未満では所望の室
温強度向上効果が得られず、一方その含有量が０．５％
を越えると、フイン材自身の融点が低下し、ろう付け時
に溶融が発生し易くなることから、その含有量を０．０
２〜０．５％と定めた。
【００１２】
【実施例】つぎに、この発明のフイン材を実施例により
具体的に説明する。通常の溶解法により、それぞれ表１
〜３に示される成分組成をもったＡｌ合金溶湯を調製
し、水冷金型を用いて幅：２００mm×長さ：４００mm×
厚さ：５０mmの寸法をもったスラブに鋳造し、このスラ
ブに、５００〜６００℃の範囲内の所定温度に１２時間
保持の条件で均質化処理を施し、厚さ：５mmの面削を施
し、以下いずれも通常の条件で、熱間圧延により厚さ：
５mmの熱延板とし、ついで中間焼鈍を加えながら冷間圧
延を繰り返し施すことにより、いずれも０．０７mmの厚
さを有する本発明Ａｌ合金フイン材１〜２２および比較
Ａｌ合金フイン材１〜８をそれぞれ製造した。
具体的に説明する。通常の溶解法により、それぞれ表１
〜３に示される成分組成をもったＡｌ合金溶湯を調製
し、水冷金型を用いて幅：２００mm×長さ：４００mm×
厚さ：５０mmの寸法をもったスラブに鋳造し、このスラ
ブに、５００〜６００℃の範囲内の所定温度に１２時間
保持の条件で均質化処理を施し、厚さ：５mmの面削を施
し、以下いずれも通常の条件で、熱間圧延により厚さ：
５mmの熱延板とし、ついで中間焼鈍を加えながら冷間圧
延を繰り返し施すことにより、いずれも０．０７mmの厚
さを有する本発明Ａｌ合金フイン材１〜２２および比較
Ａｌ合金フイン材１〜８をそれぞれ製造した。
【００１３】なお、比較Ａｌ合金フイン材１〜８は、い
ずれも構成成分のうちのいずれかの成分を含有しない組
成をもったＡｌ合金で構成されたものである。
ずれも構成成分のうちのいずれかの成分を含有しない組
成をもったＡｌ合金で構成されたものである。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【表２】
【００１６】
【表３】
【００１７】
【表４】
【００１８】ついで、この結果得られた各種のＡｌ合金
フイン材について、高温耐垂下性および室温強度を評価
する目的でサグ性試験および引張試験を行い、それぞれ
垂下高さおよび引張強さを測定した。なお、サグ性試験
は、幅：３０mm×長さ：１４０mmの寸法をもった試片を
用い、この試片の長さ方向の一端から１００mmに至る部
分を水平に把持し、残りの４０mmをフリーとした状態
で、真空ろう付け処理に相当する条件、すなわち圧力：
０．１Ｐａの真空中、温度：６１０℃に５分間保持後冷
却の条件で加熱し、加熱後の試辺のフリー一端の垂下高
さを測定することにより行なった。これらの測定結果を
表４に示した。
フイン材について、高温耐垂下性および室温強度を評価
する目的でサグ性試験および引張試験を行い、それぞれ
垂下高さおよび引張強さを測定した。なお、サグ性試験
は、幅：３０mm×長さ：１４０mmの寸法をもった試片を
用い、この試片の長さ方向の一端から１００mmに至る部
分を水平に把持し、残りの４０mmをフリーとした状態
で、真空ろう付け処理に相当する条件、すなわち圧力：
０．１Ｐａの真空中、温度：６１０℃に５分間保持後冷
却の条件で加熱し、加熱後の試辺のフリー一端の垂下高
さを測定することにより行なった。これらの測定結果を
表４に示した。
【００１９】
【発明の効果】表１〜４に示される結果から、本発明Ａ
ｌ合金フイン材１〜２２は、いずれもすぐれた高温耐垂
下性を有し、かつ高い室温強度も合せもつことが明らか
である。一方、比較Ａｌ合金フイン材１〜８に見られる
ように、構成成分のうちのいずれかの成分の含有がない
場合には、高温耐垂下性および室温強度のうちの少なく
ともいずれかの特性が劣ったものになることが明らかで
ある。
ｌ合金フイン材１〜２２は、いずれもすぐれた高温耐垂
下性を有し、かつ高い室温強度も合せもつことが明らか
である。一方、比較Ａｌ合金フイン材１〜８に見られる
ように、構成成分のうちのいずれかの成分の含有がない
場合には、高温耐垂下性および室温強度のうちの少なく
ともいずれかの特性が劣ったものになることが明らかで
ある。
【００２０】上述のように、この発明のＡｌ合金製熱交
換器フイン材は、ろう付け加熱で変形し難いすぐれた高
温耐垂下性と、ろう付け加熱後においても高い室温強度
を有するので、薄肉化が可能であり、熱交換器の小型化
および軽量化に十分満足に対応することができ、さらに
Ｚｎ含有による犠牲陽極効果の発揮によって管材を良く
防食するので、熱交換器の使用寿命の延命化にも寄与す
るなど工業上有用な特性を有するものである。
換器フイン材は、ろう付け加熱で変形し難いすぐれた高
温耐垂下性と、ろう付け加熱後においても高い室温強度
を有するので、薄肉化が可能であり、熱交換器の小型化
および軽量化に十分満足に対応することができ、さらに
Ｚｎ含有による犠牲陽極効果の発揮によって管材を良く
防食するので、熱交換器の使用寿命の延命化にも寄与す
るなど工業上有用な特性を有するものである。
Claims (2)
- 【請求項１】 重量％で、 Ｚｎ：２．１〜８％、 Ｍｎ：０．７〜１．
５％、 Ｆｅ：０．２〜１．５％、 Ｓｉ：０．２〜１．
３％、 Ｃｕ：０．１５〜１．２％、 Ｖ：０．０２〜
０．２５％、 Ｃｒ：０．０２〜０．２５％、 Ｔｉ：０．０２〜
０．２５％、 Ｚｒ：０．０２〜０．２５％、を含有し、残りがＡｌと
不可避不純物からなる組成を有するＡｌ合金で構成した
ことを特徴とする高温耐垂下性のすぐれたＡｌ合金製熱
交換器フイン材。 - 【請求項２】 重量％で、 Ｚｎ：２．１〜８％、 Ｍｎ：０．７〜１．
５％、 Ｆｅ：０．２〜１．５％、 Ｓｉ：０．２〜１．
３％、 Ｃｕ：０．１５〜１．２％、 Ｖ：０．０２〜
０．２５％、 Ｃｒ：０．０２〜０．２５％、 Ｔｉ：０．０２〜
０．２５％、 Ｚｒ：０．０２〜０．２５％、 を含有し、さらに、 Ｍｇ：０．０２〜０．５％、を含有し、残りがＡｌと不
可避不純物からなる組成を有するＡｌ合金で構成したこ
とを特徴とする高温耐垂下性のすぐれたＡｌ合金製熱交
換器フイン材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28505892A JPH06108195A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 高温耐垂下性のすぐれたＡｌ合金製熱交換器フイン材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28505892A JPH06108195A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 高温耐垂下性のすぐれたＡｌ合金製熱交換器フイン材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06108195A true JPH06108195A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17686619
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28505892A Pending JPH06108195A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 高温耐垂下性のすぐれたＡｌ合金製熱交換器フイン材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06108195A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002161324A (ja) * | 2000-11-17 | 2002-06-04 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 成形性及びろう付け性に優れた熱交換器用アルミニウム合金フィン材 |
| JP2019512592A (ja) * | 2017-03-03 | 2019-05-16 | ノベリス・インコーポレイテッドＮｏｖｅｌｉｓ Ｉｎｃ． | フィンストックとして使用するための高強度な耐食アルミニウム合金及びそれを作製する方法 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP28505892A patent/JPH06108195A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002161324A (ja) * | 2000-11-17 | 2002-06-04 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 成形性及びろう付け性に優れた熱交換器用アルミニウム合金フィン材 |
| JP2019512592A (ja) * | 2017-03-03 | 2019-05-16 | ノベリス・インコーポレイテッドＮｏｖｅｌｉｓ Ｉｎｃ． | フィンストックとして使用するための高強度な耐食アルミニウム合金及びそれを作製する方法 |
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