JPH06105867A - 吸収体 - Google Patents

吸収体

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JPH06105867A
JPH06105867A JP4260168A JP26016892A JPH06105867A JP H06105867 A JPH06105867 A JP H06105867A JP 4260168 A JP4260168 A JP 4260168A JP 26016892 A JP26016892 A JP 26016892A JP H06105867 A JPH06105867 A JP H06105867A
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JP
Japan
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fiber
pulp
fibrous material
thermoplastic
melting point
Prior art date
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Pending
Application number
JP4260168A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwao Matsuura
巌 松浦
Atsushi Aida
淳 合田
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Livedo Corp
Original Assignee
Toyo Eizai KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使い捨ておむつ等に利用される、形状安定性
に優れた吸収体を安価に提供することを目的とする。 【構成】 パルプと吸水性ポリマーを含む吸収体であっ
て、熱可塑性繊維状物をパルプに対して5〜20重量
%、および該熱可塑性繊維状物よりも高い融点を有する
高融点繊維をパルプに対して5〜20重量%混合し、前
記熱可塑性繊維状物が融着する温度で加熱成形されてな
る吸収体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨ておしめや衛生
用品等に利用される吸収体に関し、詳細には形状安定性
に優れた吸収体に関するものである。なお、以下の説明
では主として使い捨ておしめを例にとり説明する。
【0002】
【従来の技術】使い捨ておしめは一般にプラスチックフ
イルム等の非透水性シートと不織布等の透水性シートの
間に吸収体を介装し、その接合面を貼着して形成されて
いる。そしてこの様な使い捨ておしめ用の吸収体は、例
えば上・下2枚の吸水紙の間にパルプおよび高吸水性ポ
リマー粒子を収納し周縁を封鎖して構成されている。
【0003】ところで上記吸収体において、パルプ等の
吸水材は吸水紙で囲まれる空間内で何ら固定されていな
いため、使い捨ておしめを乳児等の股部に着用させる
と、吸収体は乳児の太ももに挟圧されて幅方向に押し縮
められた状態となってパルプ等が中央に偏ってしまい元
の平板状に戻らないという問題があった。
【0004】このため、例えば特開平3-222947号公報に
は、熱可塑性捲縮複合繊維をパルプに混合し、該複合繊
維を融着することによって形態保持性に優れた吸収パネ
ルを製造する方法が開示されている。しかしながら捲縮
繊維はパルプ繊維と混合しにくく吸収体全域に均一に分
散しなかったり、複合繊維であってもなかなかうまく3
次元的に融着しない等の理由で充分な形状安定性が得ら
れていないのが現状である。また、メルトブロー方式や
S.W.P(Synthetic Wood Pulp) 方式として熱可塑性
繊維とパルプを混合する方式も行なわれているが、製造
設備が複雑かつ大規模なものとなり設備コスト並びにラ
ンニングコストが高騰するという問題がある。
【0005】さらに特公平4-30864 号公報では、融点の
異なる2種以上の熱可塑性繊維をパルプに配合して吸収
体の強度向上を図っているが、高価な熱可塑性繊維の使
用量を減らそうとする目的のためか、充分な強度が発現
されたとは言えない。また、熱可塑性繊維の融点が高い
ため、融着のために140〜160℃といったかなり高
い温度で熱処理しなければならず、エネルギー的に無駄
であった。
【0006】
【発明が解決しようとする問題】本発明はこうした事情
に着目してなされたものであって、形状安定性に優れた
吸収体を安価に提供することを目的とするものである。
【0007】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成した本発
明の吸収体は、熱可塑性繊維状物をパルプに対して5〜
20重量%、および該熱可塑性繊維状物よりも高い融点
を有する高融点繊維をパルプに対して5〜20重量%混
合し、前記熱可塑性繊維状物が融着する温度で加熱成形
されてなる点に要旨を有する。
【0008】
【作用】従来例のようなサイドバイサイドや芯−鞘系の
複合繊維の場合は、高融点繊維と熱融着用繊維が予め複
合されているため、加熱融着後に繊維形態が崩れてしま
ったり、あるいは融着が不完全となって形状安定化効果
が発現しにくい。また、複合のために高融点繊維と熱融
着用繊維の比が自由に選定できないという問題も合わせ
持つ。しかし本発明では、熱可塑性繊維状物と高融点繊
維が別々になっているため、両者の量比や形態等を自由
に組み合わせることができる。また本発明では繊維形成
能を有していない原料であっても、後述の製造方法を用
いて簡単に繊維状あるいは微細シート状にすることがで
きるので、従来の複合繊維に比べて、融点、接着強度等
多種多様な素材を用いることが可能である。従って吸収
体の厚み、大きさ、加熱工程でのエネルギー量等の条件
に合わせた熱可塑性繊維状物と高融点繊維の素材・量等
の変更実施が容易かつ安価にでき、常に形状安定性優れ
た吸収体を提供できるものである。以下本発明を詳細に
説明する。
【0009】本発明において使用される熱可塑性繊維状
物の形状は繊維状に限定されず、リボン状や帯状等微細
なシート状のものであっても良い。熱可塑性繊維状物の
原料素材としては、融点が50〜140℃であれば特に
限定されず、繊維形成能を持たないものであっても構わ
ない。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−酢酸ビニルコポリマー等の従来熱可塑性繊維として
用いられているような熱可塑性樹脂の他に、スチレン
系、オレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリ
アミド系、ブタジエン系、塩ビ系等の繊維形成能を持た
ない(あるいは有する)熱可塑性エラストマーや、石油
樹脂や中分子量ポリマー、その他天然樹脂等が利用でき
る。これらの中でも、石油樹脂系や熱可塑性エラストマ
ーが低融点であることと、安価であるといった理由から
好ましく用いられる。もちろんこれらの素材は2種以上
を混合して用いても良い。
【0010】繊維形成能を持たない素材のものについて
は、溶融させた原料を直径0.1〜1.0mmのノズルか
らベルトまたは板上に吹きつけて乾燥させ、3〜30mm
程度に切断することによって、繊維状あるいはリボン状
や帯状等微細なシート状の熱可塑性繊維状物を形成でき
る。本発明の繊維状物は捲縮されたものや極細繊維では
ないため、パルプや高融点繊維と非常に均一に混合する
特徴を持つ。
【0011】上記繊維状物は、パルプとの混合が均一に
できるという観点から、繊維状の場合は繊維長の長いも
のが適しており、3〜30mm、より好ましくは5〜10
mmである。繊維径は20〜200μmが好ましい。リボ
ン状や帯状の場合は、面積が1〜100mm2 程度のもの
が好ましい。適切な混合比はパルプ重量に対し5〜20
重量%である。5重量%より少ないと吸収体の形状安定
化効果が発現せず、20重量%を超えて配合すると吸収
体中のパルプ繊維の連続性が遮断されて吸収性能が悪化
することと、吸収体の風合いが悪くなるため好ましくな
い。
【0012】一方高融点繊維は、上記熱可塑性繊維状物
を加熱融着させる時にも溶融せず、吸収体の中で骨材的
働きをするものである。従って、上記熱可塑性繊維状物
に比べ少なくとも10℃以上融点の高い繊維であれば、
その素材は限定されない。高融点繊維においても、パル
プおよび熱可塑性繊維状物との混合が均一にできるとい
う観点と、吸収体の中で骨材的働きをするという観点か
ら、やはり繊維長の長いものが好ましく、5〜50mmが
最も適しており、また繊維径は20〜200μmが好ま
しい。混合比はパルプ重量に対し、5〜20重量%であ
る。5重量%より少ないと吸収体の形状安定性に寄与で
きず、20重量%を超えて配合すると吸収性能、特に液
体の拡散速度が低下し、さらに吸収体の風合いが悪くな
るため好ましくない。
【0013】本発明で用いられるパルプは、パルプシー
トを解繊や粉砕して得られるもので繊維長は5mm以下の
ものが一般的である。吸水性ポリマーは、従来用いられ
ているポリアクリル酸(塩)系やアクリロニトリルグラ
フト物等特に制限されない。本発明では、繊維状物が捲
縮されたものや極細繊維ではないため、パルプや高融点
繊維と非常に均一に混合するものである。本発明の吸収
体を製造する方法の一例を説明する。パルプと吸水性ポ
リマー、熱可塑性繊維状物および高融点繊維を混合し、
これを例えば移送コンベア上に直接散布し、ブロワによ
る吸引力によって移送コンベア上に密着させる。比較的
薄い吸収体を製造する場合には、パルプと吸水性ポリマ
ーおよび高融点繊維を混合して移送コンベア上に散布し
て密着させた後、熱可塑性繊維状物を散布しても良い。
こうして得たマット状成形体に上面および/または下面
から熱可塑性繊維状物が融着し得る温度になるように熱
風を吹きつける。あるいは加熱ロールを通過させても良
い。加熱工程で、吸収体内部に3次元的に散らばってい
た熱可塑性繊維状物同士が加熱融着し、この時高融点繊
維およびパルプに対してもバインダーとなって熱可塑性
繊維状物と高融点繊維とパルプが立体的に結合し、この
結合の中に吸水性ポリマーが存在する形態となる。従っ
て、吸水前および吸水後のいずれにおいてもパルプがば
らばらになったりせずに、吸収体の形状を安定に保持で
きる。
【0014】本発明の吸収体は、使い捨ておむつはもち
ろん、生理用ナプキン等の衛生材料や、汗取りパッド、
スリッパ、靴の中敷き等種々の吸収体用途に利用するこ
とができる。
【0015】
【実施例】軟化点80℃のC5 系石油樹脂を溶融させ
て、0.1mmのノズルから板上に吹きつけて乾燥させ1
0mmに切断し、約70デニールの熱可塑性繊維状物を得
た。この熱可塑性繊維状物と融点160℃のポリプロピ
レン繊維を同量混合したものを、綿状パルプに対して1
0重量%添加し、吸水性ポリマーを加えて200g/m2
吸収体を作った。また、同様に20および30重量%添
加した吸収体も作成した。これらの吸収体を100℃で
2分加熱できる様に炉の中を通して熱処理を行なった。
熱処理後の吸収体はどれも肌ざわりの良いものであっ
た。これらの吸収体に100ccの人工尿を含ませた後
に、チャック間距離100mm,引張速度30mm/minで引
張試験を行なった。繊維混合物を10重量%添加したも
のは200g、20重量%添加したものは350g、3
0重量%添加したものは500gの破壊強度を示した。
綿状パルプのみの場合は40gであった。
【0016】
【発明の効果】本発明の吸収体を製造する場合は、熱可
塑性繊維状物と高融点繊維が別々になっているため、両
者の量比や形態等を自由に組み合わせることができ、ま
た繊維形成能を有していない原料であっても繊維状ある
いは微細シート状にすることができるので、従来の熱融
着性複合繊維に比べて、多種多様な素材を用いることが
可能である。従って吸収体の厚み、大きさ、加熱工程で
のエネルギー量等の条件に合わせた熱可塑性繊維状物と
高融点繊維の素材・量等の変更実施が容易かつ安価にで
き、常に形状安定性に優れた吸収体を提供できるように
なった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/54 B 7199−3B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性繊維状物をパルプに対して5〜
    20重量%、および該熱可塑性繊維状物よりも高い融点
    を有する高融点繊維をパルプに対して5〜20重量%混
    合し、前記熱可塑性繊維状物が融着する温度で加熱成形
    されてなることを特徴とする吸収体。
JP4260168A 1992-09-04 1992-09-29 吸収体 Pending JPH06105867A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4260168A JPH06105867A (ja) 1992-09-04 1992-09-29 吸収体
CN93108922A CN1051160C (zh) 1992-09-04 1993-06-15 处理暗盒、装配处理暗盒的方法和成象设备

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JP4260168A JPH06105867A (ja) 1992-09-04 1992-09-29 吸収体

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

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Effective date: 20010612