JPH06105644B2 - マグネツトロ−ル - Google Patents
マグネツトロ−ルInfo
- Publication number
- JPH06105644B2 JPH06105644B2 JP61178050A JP17805086A JPH06105644B2 JP H06105644 B2 JPH06105644 B2 JP H06105644B2 JP 61178050 A JP61178050 A JP 61178050A JP 17805086 A JP17805086 A JP 17805086A JP H06105644 B2 JPH06105644 B2 JP H06105644B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic pole
- shaft
- fan
- magnetic
- magnet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はPPC複写機、ファクシミリ等電子写真の現像装
置、クリーニング装置等に用いられるマグネットロール
に関するものである。
置、クリーニング装置等に用いられるマグネットロール
に関するものである。
従来の技術 従来これらのマグネットロールとしては、ロール軸の外
周に棒状や円筒状の焼結フェライト磁石を用いて構成さ
れていたが、近年フェライト粉と高分子材料からなる複
合樹脂マグネット材料を用いて構成されるようになって
きた。
周に棒状や円筒状の焼結フェライト磁石を用いて構成さ
れていたが、近年フェライト粉と高分子材料からなる複
合樹脂マグネット材料を用いて構成されるようになって
きた。
このような複合樹脂マグネット材料を用いた従来のマグ
ネットロールは、カレンダーロールや成形プレスを用い
てフェライト粉を配向させて第３図に示すような扇状の
樹脂マグネットピース１を複数個金属シャフト２に貼り
合わせて第４図のようなマグネットロールとするもの、
あるいは、第５図に示すように中央に金属シャフト２を
配置した磁性金属材料３と非磁性金属材料４とからなる
円筒状キャビティ５を有する磁場成形金型に樹脂マグネ
ット材料を注入し、磁性金属材料３の周囲に設けた磁場
発生用コイル６に電流を流し、磁場成形を行って構成す
るものがあった。
ネットロールは、カレンダーロールや成形プレスを用い
てフェライト粉を配向させて第３図に示すような扇状の
樹脂マグネットピース１を複数個金属シャフト２に貼り
合わせて第４図のようなマグネットロールとするもの、
あるいは、第５図に示すように中央に金属シャフト２を
配置した磁性金属材料３と非磁性金属材料４とからなる
円筒状キャビティ５を有する磁場成形金型に樹脂マグネ
ット材料を注入し、磁性金属材料３の周囲に設けた磁場
発生用コイル６に電流を流し、磁場成形を行って構成す
るものがあった。
発明が解決しようとする問題点 このような従来のマグネットロールでは、いずれの場合
においても、マグネットロールを構成する部材として金
属あるいはプラスチックのシャフト２が不可欠である。
このシャフト２は、極位置基準となるフライス加工部2a
やリング溝2b、更には面取加工部2cなど様々な加工が施
されており、シャフト材料そのものは安価であってもそ
の加工費用が高価で樹脂マグネット材料費よりもシャフ
ト費用の方がはるかに高いものとなりコスト面に大きな
問題があった。又後者の場合シャフト２を樹脂マグネッ
ト材料で一体に成形し、第６図に示すようなマグネット
ロールを得ることが考えられるが、この場合マグネット
部７とシャフト部８に当然径差が発生し、第６図に示す
マグネット両端部Ｘの位置に集中応力が加わり強度的に
充分なものとはならない。又使用する樹脂マグネット材
料はシャフト強度を考慮したものとなり限定される等の
問題があった。
においても、マグネットロールを構成する部材として金
属あるいはプラスチックのシャフト２が不可欠である。
このシャフト２は、極位置基準となるフライス加工部2a
やリング溝2b、更には面取加工部2cなど様々な加工が施
されており、シャフト材料そのものは安価であってもそ
の加工費用が高価で樹脂マグネット材料費よりもシャフ
ト費用の方がはるかに高いものとなりコスト面に大きな
問題があった。又後者の場合シャフト２を樹脂マグネッ
ト材料で一体に成形し、第６図に示すようなマグネット
ロールを得ることが考えられるが、この場合マグネット
部７とシャフト部８に当然径差が発生し、第６図に示す
マグネット両端部Ｘの位置に集中応力が加わり強度的に
充分なものとはならない。又使用する樹脂マグネット材
料はシャフト強度を考慮したものとなり限定される等の
問題があった。
問題点を解決するための手段 このような問題点を解決するために本発明は複数の磁性
を有するマグネットロールにおいて、複数磁極ピースの
うち少なくとも１個の磁極ピースとシャフトとをフェラ
イトと高分子材料からなる同一の複合樹脂マグネット材
料で一体に成形し、その周囲に必要数だけの磁極ピース
を貼り合わせる構成としたものである。
を有するマグネットロールにおいて、複数磁極ピースの
うち少なくとも１個の磁極ピースとシャフトとをフェラ
イトと高分子材料からなる同一の複合樹脂マグネット材
料で一体に成形し、その周囲に必要数だけの磁極ピース
を貼り合わせる構成としたものである。
作用 このように複数磁極ピースのうち１個の磁極ピースかシ
ャフトと一体に成形されるため成形金型内に前述の様々
な加工を施すことが可能となり、加工を施した高価なシ
ャフトを必要としない。また、一体構造によるためにシ
ャフトの曲げ強度が例えば樹脂単独シャフトよりも強い
ものとなるほか、シャフトの外周面全てにわたって一体
化されていないため径差となるピース端面での集中応力
が緩和され、更には磁極ピースを基準に他の磁極ピース
を貼り合わすため、極位置のズレ等がなく精度よく組立
てることができる。また、磁極ピースは断面扇状で扇状
円弧部から扇状両側面及び内周に配向されているためロ
ール状とした時に極めて効果的な極配向となるように磁
路が形成されるため高磁力のマグネットロールが得られ
る。
ャフトと一体に成形されるため成形金型内に前述の様々
な加工を施すことが可能となり、加工を施した高価なシ
ャフトを必要としない。また、一体構造によるためにシ
ャフトの曲げ強度が例えば樹脂単独シャフトよりも強い
ものとなるほか、シャフトの外周面全てにわたって一体
化されていないため径差となるピース端面での集中応力
が緩和され、更には磁極ピースを基準に他の磁極ピース
を貼り合わすため、極位置のズレ等がなく精度よく組立
てることができる。また、磁極ピースは断面扇状で扇状
円弧部から扇状両側面及び内周に配向されているためロ
ール状とした時に極めて効果的な極配向となるように磁
路が形成されるため高磁力のマグネットロールが得られ
る。
実施例 本発明の実施例を第１図〜第２図により説明する。
第２図において９は８極に等分割された対称磁極ピース
成形の下型で８個の断面扇状のキャビティＡ〜Ｈと、そ
のうちの１個はシャフト成形のためのキャビティ10が設
けられ磁性金属材料でできている。11は上記下型９のキ
ャビティＡ〜Ｈに対応する部分に扇状円弧状の凹部12を
設けた上型で、磁性金属材料13及び非磁性金属材料14で
構成されている。15は磁極の中心となるヨークでそれぞ
れ扇状円弧状の凹部12の中央に位置している。この上型
11,下型９の両側にはそれぞれ磁場発生のためのコイル1
6,17が設けられている。
成形の下型で８個の断面扇状のキャビティＡ〜Ｈと、そ
のうちの１個はシャフト成形のためのキャビティ10が設
けられ磁性金属材料でできている。11は上記下型９のキ
ャビティＡ〜Ｈに対応する部分に扇状円弧状の凹部12を
設けた上型で、磁性金属材料13及び非磁性金属材料14で
構成されている。15は磁極の中心となるヨークでそれぞ
れ扇状円弧状の凹部12の中央に位置している。この上型
11,下型９の両側にはそれぞれ磁場発生のためのコイル1
6,17が設けられている。
上記下型９と上型11を射出成形機に設置し、上型11全て
を同一極とし、下型９全てを対抗極となるようにコイル
16,17で電流を流して磁場を発生させ、フェライト粉と
高分子材料からなる複合樹脂マグネット材料を射出注入
して磁場成形を行い、断面扇状の７個の磁極ピース18〜
24とシャフト25が一体化された１個の磁極ピース26を得
た。発生する磁束は破線で示した方向となり扇状キャビ
ティＡ〜Ｈ内には磁性金属材料の下型9,上型11の磁性金
属材料14及びヨーク４′を介して下型９の扇状側面及び
内周x,y,z方向となりフェライト粉が有効に配向され
る。成型された各磁極ピース18〜24は冷却後脱磁を行
い、シャフト25と一体化された磁極ピース26を基準にし
て磁極ピース18〜24をそれぞれ貼り合わせて外周極数に
対応して８極着磁を行った。得られたマグネットロール
を第１図に示す。磁極ピース26及び18〜24は磁場中射出
成形の他に押出機先端部に同様の金型及び磁場発生手段
を設けた個別に押出成形することは十分可能である。
又、磁極ピース26及び磁極ピース18〜24は要求される磁
気力強度によっては後述する樹脂マグネット材料を適宜
選択することができるほか、機械配向による磁極ピース
も使用可能である。本発明に用いる複合樹脂マグネット
材料のフェライト粉は、一般式MOFe2O3で与えられるも
のでＭはバリウム，ストロンチウム，鉛の少なくとも一
種を含むもので80〜90wt％が望ましい。高分子材料はポ
リアミド，ポリプロピレン，ポリエチレン,PPS,PPO,塩
素化ポリエチレン等の熱可塑性樹脂で、10〜20wt％の配
合が望ましい。又必要に応じて各種添加剤を加えても何
ら問題はない。
を同一極とし、下型９全てを対抗極となるようにコイル
16,17で電流を流して磁場を発生させ、フェライト粉と
高分子材料からなる複合樹脂マグネット材料を射出注入
して磁場成形を行い、断面扇状の７個の磁極ピース18〜
24とシャフト25が一体化された１個の磁極ピース26を得
た。発生する磁束は破線で示した方向となり扇状キャビ
ティＡ〜Ｈ内には磁性金属材料の下型9,上型11の磁性金
属材料14及びヨーク４′を介して下型９の扇状側面及び
内周x,y,z方向となりフェライト粉が有効に配向され
る。成型された各磁極ピース18〜24は冷却後脱磁を行
い、シャフト25と一体化された磁極ピース26を基準にし
て磁極ピース18〜24をそれぞれ貼り合わせて外周極数に
対応して８極着磁を行った。得られたマグネットロール
を第１図に示す。磁極ピース26及び18〜24は磁場中射出
成形の他に押出機先端部に同様の金型及び磁場発生手段
を設けた個別に押出成形することは十分可能である。
又、磁極ピース26及び磁極ピース18〜24は要求される磁
気力強度によっては後述する樹脂マグネット材料を適宜
選択することができるほか、機械配向による磁極ピース
も使用可能である。本発明に用いる複合樹脂マグネット
材料のフェライト粉は、一般式MOFe2O3で与えられるも
のでＭはバリウム，ストロンチウム，鉛の少なくとも一
種を含むもので80〜90wt％が望ましい。高分子材料はポ
リアミド，ポリプロピレン，ポリエチレン,PPS,PPO,塩
素化ポリエチレン等の熱可塑性樹脂で、10〜20wt％の配
合が望ましい。又必要に応じて各種添加剤を加えても何
ら問題はない。
上記実施例によって得られるマグネットロールは、従来
品と比較して磁気力が15〜20％向上し、コストが60〜70
％安価になった。
品と比較して磁気力が15〜20％向上し、コストが60〜70
％安価になった。
発明の効果 以上の説明で明らかなように本発明のマグネットロール
は、シャフトと磁極ピースが一体でかつ樹脂マグネット
材料で構成されているためシャフト加工の必要がないた
め安価でシャフト強度の高いマグネットロールを提供す
ることができるほか、極ズレ等がなく精度よく組み立て
ることができる。また、断面扇状磁極ピースの配向が扇
状円弧部から内周に配向されているため高磁力のマグネ
ットロールを任意の極数だけ得ることができる。
は、シャフトと磁極ピースが一体でかつ樹脂マグネット
材料で構成されているためシャフト加工の必要がないた
め安価でシャフト強度の高いマグネットロールを提供す
ることができるほか、極ズレ等がなく精度よく組み立て
ることができる。また、断面扇状磁極ピースの配向が扇
状円弧部から内周に配向されているため高磁力のマグネ
ットロールを任意の極数だけ得ることができる。
第１図は本発明のマグネットロールの一実施例の構成を
示す斜視図、第２図は本発明の金型構成を表わす断面
図、第３図，第４図は従来例のマグネットロールの構成
を示す組立途上と完成品の斜視図、第５図は他の従来例
の成形金型の構成図、第６図は従来例より得られるマグ
ネットロールの斜視図である。 18〜24……磁極ピース、25……シャフト、26……磁極ピ
ース。
示す斜視図、第２図は本発明の金型構成を表わす断面
図、第３図，第４図は従来例のマグネットロールの構成
を示す組立途上と完成品の斜視図、第５図は他の従来例
の成形金型の構成図、第６図は従来例より得られるマグ
ネットロールの斜視図である。 18〜24……磁極ピース、25……シャフト、26……磁極ピ
ース。
Claims (2)
- 【請求項１】複数の磁極ピースのうち少なくとも１個の
磁極ピースとシャフトとをフェライトと高分子材料から
なる同一の複合樹脂マグネット材料で一体に成形し、そ
の周囲に必要数だけの磁極ピースを貼り合わせることを
特徴とするマグネットロール。 - 【請求項２】磁極ピースは断面扇状で扇状円弧部から扇
状両側面及び内周に配向されていることを特徴とする特
許請求の範囲第１項記載のマグネットロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61178050A JPH06105644B2 (ja) | 1986-07-29 | 1986-07-29 | マグネツトロ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61178050A JPH06105644B2 (ja) | 1986-07-29 | 1986-07-29 | マグネツトロ−ル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6334904A JPS6334904A (ja) | 1988-02-15 |
| JPH06105644B2 true JPH06105644B2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=16041723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61178050A Expired - Lifetime JPH06105644B2 (ja) | 1986-07-29 | 1986-07-29 | マグネツトロ−ル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06105644B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3002854A2 (en) | 2014-09-30 | 2016-04-06 | Nichia Corporation | Bonded magnet and production method thereof |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3809215A1 (de) * | 1988-03-18 | 1989-10-05 | Bodenseewerk Perkin Elmer Co | Elektromagnet fuer ein atomabsorptions-spektrometer |
| JP2685136B2 (ja) * | 1989-02-22 | 1997-12-03 | 日立金属株式会社 | マグネットロール |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6151711B2 (ja) * | 1980-04-17 | 1986-11-10 | Hitachi Ltd |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0231766Y2 (ja) * | 1984-09-10 | 1990-08-28 | ||
| JPS6190213U (ja) * | 1984-11-19 | 1986-06-12 |
-
1986
- 1986-07-29 JP JP61178050A patent/JPH06105644B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6151711B2 (ja) * | 1980-04-17 | 1986-11-10 | Hitachi Ltd |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3002854A2 (en) | 2014-09-30 | 2016-04-06 | Nichia Corporation | Bonded magnet and production method thereof |
| US9583244B2 (en) | 2014-09-30 | 2017-02-28 | Nichia Corporation | Bonded magnet, bonded magnet component, and bonded magnet production method |
| US10832863B2 (en) | 2014-09-30 | 2020-11-10 | Nichia Corporation | Bonded magnet, bonded magnet component, and bonded magnet production method |
| US11735358B2 (en) | 2014-09-30 | 2023-08-22 | Nichia Corporation | Bonded magnet, bonded magnet component, and bonded magnet production method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6334904A (ja) | 1988-02-15 |
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