JPH0610479B2 - 筒状羽根車の射出成形用金型の羽根部成形方法 - Google Patents

筒状羽根車の射出成形用金型の羽根部成形方法

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JPH0610479B2
JPH0610479B2 JP24379386A JP24379386A JPH0610479B2 JP H0610479 B2 JPH0610479 B2 JP H0610479B2 JP 24379386 A JP24379386 A JP 24379386A JP 24379386 A JP24379386 A JP 24379386A JP H0610479 B2 JPH0610479 B2 JP H0610479B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、クロスファン(横流ファン)やシロッコフ
ァン等の筒状羽根車の射出成形金型の羽根部成形方法に
関する。
〔従来技術〕
クロスファンやシロッコファンは、第1図に示すよう
に、筒状の外周面に沿って縦方向に長い多数本の羽根2
が列設され、その各羽根は、断面が略三ヶ月形であると
いうように非常に複雑な形状を呈しているため、従来
は、多数の型を組み合わせて組み立てられていたが、最
近において、ワイヤカット放電加工により複雑な金型の
成形が容易になったことに伴い、筒状羽根車の金型も数
少ない型の組合せで組み立て得るように改善されてい
る。
周知のように、ワイヤカット放電加工は、直径0.02〜0.
3mmの細い金属線を電極として、NC制御によりテーブ
ルの加工送りを制御して、所定の形状に移動しながら、
糸のこ式に二次元形状を切り抜く方式の放電加工であ
る。
火花放電現象を利用して金属を溶融加工することは従来
の放電加工と同様であるが、従来の放電加工に対して、
総形電極をつくることなしに複雑な形状の抜き通し加工
ができる。加工制度はNC制御により正確にできる。ワ
イヤは使い捨てで常に新しく送られてくるため、電極消
耗が無視できる。電極として細いワイヤを使うため、加
工しろが少なく高価な材料の節約になる。加工面粗さは
10μ前後で一般的には後仕上げが不要である、等の数々
の優れた利点を有する。
しかし、クロスファンやシロッコファンのように、主と
して家庭用の空調装置に使用される羽根車では、騒音の
発生の防止や消費電力の節減を特に図る必要があり、ま
た、コスト面から材料の節約を図る必要があるため、各
羽根を薄形に形成することが強く要求されるが、ワイヤ
カット放電加工によるときは、薄形の形成が困難であっ
た。
すなわち、第3図に示すように、中子3を成形する場合
には、工作材料としての型材Pを円形に切り抜き、その
カット溝13の成形とともに、カット溝13から内側へ羽根
2の成形部5を切り込むが、その成形部5は略三ヶ月形
であるために、第2図に示すように、ワイヤ6が成形部
5を形成したときには、その巾に屑片7がえぐり取られ
る結果、屑片7が落ちてワイヤ6と型材Pに接触してそ
の間がショートし、ワイヤが加工不能となり機械が自動
的に停止するトラブルが発生した。
成形部5の入口8の巾が広ければ、つまり、羽根2の断
面の外側端部が厚ければ、屑片7を外型10に付けたまま
成形部5の加工が可能でショートのトラブルを避けられ
るが、前述の如く、羽根2の肉厚を小さくする要求に応
えるときには、入口8の巾がどうしても狭くなり、ワイ
ヤ6の出入りでその部分の材料が全部溶解されるため
に、屑片7が分離独立して発生することになる。
他に採り得るシヨートの防止策としては、ワイヤ6を太
くしたり、細くしたりする方法が考えられる。太いワイ
ヤ6を使用した場合は、カット溝巾が広くなるために羽
根成形部5の一部では屑片7が発生しないが、羽根2
は、抜き勾配のために基端部における肉厚が大きいか
ら、その基端部の成形箇所での屑片7の発生は避けられ
ない。細いワイヤ6を使用した場合は、屑片7を外型10
に付けたままにして落下を防止できるが、ワイヤ6を細
くするには限界があり、また、加工速度を維持するため
に過剰な電流を流すと断線するトラブルが発生しやすく
なる。
〔発明の目的〕
この発明は、上記のような従来の羽根部の成形の実情に
鑑みて、型材の羽根の成形部が全部溶解されるために、
屑片の発生が無い筒状羽根車の射出成形用金型の抜型成
形方法を提供することを目的としたものである。
〔発明の構成〕
上記の目的を達成するためのこの発明の構成は、型材の
中央部をワイヤカット放電加工により円形に切り抜いて
カット溝を形成するとともに、カット溝からワイヤを進
めることにより羽根成形部を放電加工する筒状羽根車の
射出成形金型の羽根部成形方法において、カット溝から
ワイヤを羽根成形部の加工範囲に進めるにつき、ワイヤ
カット放電加工によりまずその可能範囲の巾中央部を溶
解し、次いでその中抜溝の周囲を溶解して羽根加工面を
形成する筒状羽根車の射出成形用金型の羽根部成形方法
をその要旨とする。
〔実施例〕
以下、図面に基いてこの発明方法を説明する。
第3図においては、筒状羽根車Fの射出成形用金型のう
ちの中子3の成形手順が示されている。
これによれば、型材Pにワイヤ6の通し孔11a,11b,11c
を3ヶ所に設けることにより、わずかの末カット部12,1
2,12によって相互に分断された円弧形カット溝13a,13b,
13cが形成され、円弧形カット溝13a,13b,13cよりワイヤ
6を切り込むことにより、中子3に羽根成形部5が形成
されている。最後にはワイヤにより各末カット部12を切
断することにより型抜きをするのであるが、それまでは
末カット部12,12,12によって中子3が保持されるため
に、既に形成された加工面をワイヤ6で正確になぞり、
その作業によりさらに加工面を円滑に微密化できる。し
かし、このような加工方法にこの発明は限定されるもの
ではなく、末カット部12を設けない一般的な型抜きの場
合にも適用し得る。
型材PはX軸・Y軸制御されるテーブルに固定され、そ
のテーブルの移動により型材Pに加工が施される。
羽根成形部5の成形は、各円弧形カット溝13a,13b,13c
の成形時に、(順番に成形される)、第4図に示すよう
に、円弧形カット溝13から羽根成形部加工範囲15に向か
わせ、その範囲15の巾中央部に進ませ、その中央部に中
抜溝18を奥部近くに達するまで形成し、次いで、第5図
に示すように、円弧形カット溝13に戻って再び加工範囲
15に向かわせ、今度は、羽根成形部5の加工面16の加工
予定線16aに沿ってワイヤ6を移動させ、その加工面16
を全周に亘って形成する。そしてワイヤ6が円弧形カッ
ト溝13に再び戻ったときには、カット溝13の形成予定位
置に20に沿ってワイヤ6が進み、次の羽根成形部5の加
工に向かう。
羽根成形部5の赤穂予定範囲15の巾中央部に、このよう
に巾抜溝18を最初に形成した場合は、その部分が溶解し
て小さな屑として落下してそれがワイヤ6に掛ることが
なく、また、次に加工面16を全周に亘って形成しても中
が切り抜かれているため、ワイヤ6に掛るような長い屑
片が発生することもない。
なお、上記実施例によるときには、金型の羽根成形部5
の加工面16を微密にすることにより筒状羽根車の羽根2
の外面を円滑に形成できることと、羽根成形部5を巾狭
くすることにより羽根2を薄形に形成できることの両点
から、空気抵抗の非常に少ない筒状羽根車Fの成形に適
するものである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明方法によれば、カット溝
からワイヤを羽根成形部の加工範囲に進めるにつき、ワ
イヤカット放電加工により、まずその加工範囲の巾中央
部を溶解して中抜溝を形成するので、ワイヤに掛かって
ショートを起こすような屑片の発生がなく、ショートに
よる加工不能や機械の停止を未然に防止できるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は筒状羽根車の斜視図、第2図は従来の羽根部の
成形方法を示す説明図、第3図は中子の成形手順の一例
を示す説明図、第4図および第5図はこの発明による羽
根成形部の成形手順を示す断面図である。 F……筒状羽根車、P……型材、5……羽根成形部 6……ワイヤ、13,13a,13b,13c……カット溝 15……羽根成形部の加工範囲 16……羽根加工面、18……中抜溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型材の中央部をワイヤカット放電加工によ
    り円形に切り抜いてカット溝を形成するとともに、カッ
    ト溝からワイヤを進めることにより羽根成形部を放電加
    工で形成する筒状羽根車の射出成形用金型の羽根部成形
    方法において、カット溝からワイヤを羽根成形部の加工
    範囲に進めるにつき、ワイヤカット放電加工により、ま
    ずその加工範囲の巾中央部を溶解して中抜溝を形成し、
    次いでその周囲を溶解して羽根加工面を形成する筒状羽
    根車の射出成形用金型の羽根部成形方法。
JP24379386A 1986-10-14 1986-10-14 筒状羽根車の射出成形用金型の羽根部成形方法 Expired - Lifetime JPH0610479B2 (ja)

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JPS6397899A JPS6397899A (ja) 1988-04-28
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