JPH0610466U - 壁 材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】不織布や織布等の基材の一方の面に、大理石砂
や天然砂、着色砂、或いは砂利等の骨材を、アクリルバ
インダーやウレタンバインダー等のバインダーと混合し
たものを塗布し、基材の他方を改質アスファルト等の粘
着層とした壁材であって、粘着層にテープやメッシュ、
孔開きシートを貼り合わせた、壁材。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、シート状の壁材であって壁材として用い得るものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

大理石砂や天然砂等で建物の壁や床を装飾することは広く行われているが、従 来は、大理石砂や天然砂等をアクリルバインダーと混合したものを、左官が鏝で 現場施工するのが一般的であった。

【０００３】 近年、人手不足に伴い、左官を使わずに施工できるような壁材や床材が強く求 められるようになってきた。このような要求を満たすものとして、大理石砂や天 然砂等をアクリルバインダーと混合したものを基材の片方の面に塗布し、基材の 他方の面を粘着層としたシート状の建築材料が、開発された。

【０００４】

【解決すべき課題】

しかし、この建築材料は、軽く押さえつけただけでも下地面に全面接着するの で、施工時の貼り付け位置の修正が困難であった。

【０００５】 本考案は、壁材や床材として用いるためのシート状の建築材料であって上記の 問題を解決したものを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題解決の手段】

本考案の壁材は、不織布や寒冷紗等の基材１の片面に骨材とバインダーの混合 物を塗布して骨材層２とし、他方の面にゴムアスファルト等を直接塗布し、或い はゴムアスファルトのシート等を積層して粘着面３としたシート状の建築材料で あって、粘着層３上に、テープ４、メッシュ５、或いは孔開きシート６を貼り合 わせたものである。

【０００７】

【作用】

本考案の壁材１０の作用を図４（Ａ）〜（Ｃ）に示す。先ず、壁材１０の裏面 の剥離紙８を除去して、壁や床等、施工しようとする面（以下「施工面」という ）２０の所定の位置に置き（図４（Ａ））、軽く押しつける。この状態において は、壁材１０は、テープ４の間、或いはメッシュ５の目やシート６の孔７から露 出した粘着面３が施工面２０に点状に粘着するのみである（図４（Ｂ））。この 状態で位置決めを行う。次いで、壁材１０を施工面に強く押しつける（図４（Ｃ ））と、粘着面３のテープ４の間の部分、或いはメッシュ５の目やシート６の孔 の部分が施工面２０に強力に接着する。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例について、添付の図面を用いて詳しく説明する。 図１は、本考案の建築材料の内、粘着面３にテープ４を貼り合わせたものを示 す。図中１は基材を、２は骨材の層を、３は粘着面を、４はテープを、１０は本 考案の壁材を、２０は施工面を示す。

【０００９】 基材１、骨材層２、粘着面３については以下の通りである。

【００１０】 基材１としては、織布、不織布、寒冷紗、メッシュ、ポリオレフィン等の発泡 シート、クラフト紙等、通常壁材や床材の基材として用いられるものならばどの ようなものも用いられる。

【００１１】 骨材層２は、骨材をバインダーと混合したものを基材１の一方の面に塗布して 形成した層である。塗布厚みは３〜４ｍｍ程度が好ましい。 骨材としては、大理石砂や、砂、砂利、天然石を粉砕したもの、粘土を粒状に 成形して焼結したもの、或いはこれらを着色したもの等、壁や床の装飾に通常用 いられる骨材なら好ましく用いられる。

【００１２】 バインダーとしては、従来から用いられてきたアクリルバインダーの他、一液 型或いは二液型のウレタンバインダー、エポキシゴム、液状ゴム等各種のものが 用いられる。

【００１３】 粘着面３は、下地面に粘着する面であって、基材１の他方の面に、ＳＢＳ変性 アスファルトやＡＰＰ変性アスファルト等の変性アスファルトや、アクリルエマ ルジョン等、下地面に対して強い粘着力を示すものを塗布することにより、形成 できる。又、変性アスファルトを不織布等に含浸させた粘着シートや、変性アス ファルトそのもののシートを貼り合わせてもよい。

【００１４】 粘着面３には、更にテープ４を貼り合わせる。テープ４は粘着面３に碁盤の目 状に貼り合わせることが好ましい。テープ４の幅は５〜３０ｍｍ程度、間隔は、 テープ４の幅と同じ程度かそれ以上が好ましい。テープ４の厚みは特に制限はな いが、１ｍｍ程度が好ましい。

【００１５】 テープ４には、粘着面３には粘着するが施工面２０に粘着しないものならどの 様なものも用いられるが、例えば、不織布や織布のテープ、スポンジテープ、ポ リ塩化ビニールやポリエチレン、ポリプロピレン等のテープ等が好ましい。

【００１６】 粘着面３には、更に、剥離紙等を貼り合わせ、互いに粘着しないようにするこ とが望ましい。

【００１７】 次に本考案の他の実施例について説明する。

【００１８】 図２は、粘着面３にテープ４の代わりにメッシュ５を貼り合わせた壁材の例を 示す。図中１は基材を、２は骨材の層を、３は粘着面を、５はメッシュを、１０ は壁材を、２０は施工面を示す。

【００１９】 メッシュの目の大きさは８メッシュより大きなものが好ましく、特に５メッシ ュより大きなものが好ましい。

【００２０】 基材１、骨材層２、及び粘着面３は、図１の壁材と同様である。

【００２１】 図３は、孔開きシート６を粘着面３に貼り合わせた壁材の例を示す。図中１は 基材を、２は骨材の層を、３は粘着面を、６は孔開きシートを、１０は壁材を、 ２０は施工面を示す。

【００２２】 孔開きシート６の孔７は、直径が１０ｍｍ以上であることが好ましく、特に２ ０ｍｍ以上の範囲が好ましい。

【００２３】 孔開きシート６の材質としては不織布が好ましく、特に目付けが１０〜１００ ｇ／ｃｍ^２の範囲のものが好ましい。不織布の他には、織布、フィルム、シート 、発泡シート等が好ましく用いられる。

【００２４】

【考案の効果】

本考案の壁材１０は、床や壁などに軽く押しつけただけでは、粘着面３が点状 に粘着するだけなので、最初に貼り付けた位置が誤っていたときでも容易に修正 が行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】粘着面３にテープ４を貼り合わせた壁材の一例
を示す全体図

【図２】粘着面３にメッシュ５を貼り合わせた壁材の一
例を示す全体図

【図３】粘着面３に孔開きシート６を貼り合わせた壁材
の一例を示す全体図

【図４】図１に示す壁材による施工方法を示す工程図

【符号の説明】

１・・・・基材 ２・・・・骨材層 ３・・・・粘着面 ４・・・・テープ ５・・・・メッシュ ６・・・・孔開きシート ７・・・・孔 １０・・・・壁材 ２０・・・・施工面

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基材１の一方の面に、骨材とバインダーの
   混合物を塗布して骨材層２とし、他方の面に粘着面３を
   形成してなるシート状の壁材であって、粘着面３上にテ
   ープを碁盤目状に貼り付けてなる、壁材。
2. 【請求項２】基材１の一方の面に、骨材とバインダーの
   混合物を塗布して骨材層２とし、他方の面に粘着面３を
   形成してなるシート状の壁材であって、粘着面３上に、
   メッシュ５、或いは孔開きシート６を貼り合わせてなる
   壁材。