JPH06102730B2 - 分離材用バイモーダル粒子 - Google Patents

分離材用バイモーダル粒子

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JPH06102730B2 JP63106612A JP10661288A JPH06102730B2 JP H06102730 B2 JPH06102730 B2 JP H06102730B2 JP 63106612 A JP63106612 A JP 63106612A JP 10661288 A JP10661288 A JP 10661288A JP H06102730 B2 JPH06102730 B2 JP H06102730B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は分離材用バイモーダル粒子に関する。さらに詳
しくは、本発明はクロマトグラフィ、吸着体などに好適
に使用しうる分離材用バイモーダル粒子に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題] 従来よりクロマトグラフィー用の充填材、酵素固定用の
担体、アフィニティークロマトグラフィー用の担体、イ
オン交換樹脂用母材などの分離材にはポリマー粒子が用
いられている。
かかるポリマー粒子は主として分散法またはスプレー法
で製造されている。
分散法は、界面活性剤を含む分散媒体中に小滴状に分散
させたポリマーの希薄溶液からその溶剤を揮発させるこ
とによって固化させる(特開昭56-24430号公報参照)、
この分散液に小滴の凝固剤を徐々に加えて固化させる
(特開昭57-159801号公報参照)ことによってポリマー
粒子をうる方法である。この方法では広い粒径分布を有
する粒子をうることができるが、固化した小滴から溶
剤、分散媒体および界面活性剤を除くために水だけでな
く有機溶剤による洗浄が必要である。
また分散法の別法として重合性モノマーを分散媒体中に
分散させたのち重合させることによってポリマー粒子を
うる方法も知られており、かかる方法によってえられた
粒子も広い粒径分布を有している。しかしながら、この
粒子を電子顕微鏡で拡大して観察するとさらに微小な球
状粒子が凝集して粒子を形成している状態が見受けら
れ、この構造が原因だと思われるが、この方法でえられ
た粒子の懸濁液をマグネチックスターラーなどで攪拌す
ると微小なポリマークズが多量に生じるという欠点があ
る。
スプレー法では、ポリマー溶液を凝固剤中に噴霧するこ
とによってポリマー粒子がえられる。この粒子も広い粒
径分布を持ち、また粒径も比較的大きい(特開昭52-129
788号公報参照)。ところが、ポリマー粒子に粒径の小
さいものが多く含まれると、吸着効率の良好なカラム状
の吸着体として用いたばあいに圧力損失が大きくなり、
とくに血液中から血漿蛋白質などを選択的に除去すると
いうような用途に用いると溶血などの問題が生じ、分画
分子量がシャープでなくなるので選択性がわるくなるな
どの欠点がある。
前記圧力損失に関する問題を改善するためにポリマー粒
子の粒径を大きくすると、比表面積(単位体積当りの粒
子の総表面積)が小さくなり、吸着速度が低下するとい
う欠点がある。
ポリマー粒子の粒径分布を狭くして前記のごとき問題の
少ないものも製造されているが(特開昭57-102905号公
報)、この粒子は三次元網目状構造を有する粒子ではな
く、微小な一次粒子が集合した粒子であり、機械的強度
が必ずしも充分でなく、しかもたとえばカラム状の吸着
体として用いたばあいには、充填密度および分散状態に
ムラが生じ、液注入時にいわゆるショートパスが発生す
るという欠点がある。
[課題を解決するための手段] そこで本発明者は前記した従来技術に鑑みてたとえばカ
ラム状の吸着体として用いたばあいであっても充填ムラ
によるショートパスの発生がなく、しかも圧力損失が小
さい粒子をうるべく鋭意研究を重ねた結果、意外にも特
定の粒度分布を有する2種類の粒子を特定の比率で混合
してなる分離材用バイモーダル粒子を用いたばあいに
は、前記諸要件がすべて満足されることを見出し、本発
明を完成するにいたった。
すなわち、本発明は数平均粒径がそれぞれ10〜1000μm
の範囲内にある2種類の単分散粒子AおよびBを分散混
合させてなる粒子混合物であり、単分散粒子AおよびB
がそれぞれセルロース系ポリマー、絹系ポリマー、キチ
ン系ポリマー、アクリロニトリル系ポリマー、(メタ)
アクリレート系ポリマー、スチレン系ポリマー、ビニル
アルコール系ポリマーまたは縮合系ポリマーであり、単
分散粒子AとBの数平均粒径の比が0.5/1〜0.9/1であ
り、単分散粒子AとBの個数比が1/9〜9/1であることを
特徴とする分離材用バイモーダル粒子に関する。
[実施例] 本発明の分離材用バイモーダル粒子は、2種類の単分散
粒子AおよびBを分散混合させてなる粒子結合物であ
る。
ここで本発明細書にいう単分散粒子とは、粒子の95%以
上が数平均粒径の±10%以内である粒子である。
本発明に用いられる単分散粒子を構成するポリマーの具
体例としては、セルロース、セルロース誘導体、再生セ
ルロースなどのセルロース系ポリマー;絹フィブロイン
などの絹系ポリマー;キトサンなどのキチン系ポリマ
ー;ポリアクリロニトリル、アクリロニトリル−ビニル
スルホン酸共重合体などのアクリロニトリル系ポリマ
ー;ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート
−ヒドトキシエチルメタクリレート共重合体、ポリメチ
ルメタクリレートステレオコンプレックス、ヒドロキシ
エチルメタクリレート−スチレン共重合体、などの(メ
タ)アクリレート系ポリマー;ポリスチレン、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−クロロメチルスチレ
ン共重合体などのスチレン系ポリマー;ポリビニルアル
コール、エチレン−ビニルアルコール共重合体などのビ
ニルアルコール系ポリマー;またはその他ポリアミド、
ポリアミノ酸、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレ
タン、ポリスルホンなどの縮合系ポリマーがあげられ
る。
前記単分散粒子を構成するポリマーが、たとえばセルロ
ース系ポリマーのばあいには、血球成分や血漿蛋白質の
非特異吸着が比較的少ないなどの特徴を有するため、血
液中から血漿蛋白質などを選択的に除去するというよう
な用途に好適に使用されうる粒子がえられる。また、単
分散粒子を構成するポリマーとしてスチレン−ブタジエ
ン共重合体やスチレン−クロロメチルスチレン共重合体
などのように、他の基、たとえばイオン交換性基を導入
したり架橋させたりしうるポリマーを使用したばあいに
は、該単分子粒子はイオン交換樹脂用母材や機械的強度
の大きい粒子や機械的強度の大きいイオン交換樹脂用母
材、アフィニティークロマトグラフィー用担体などの分
離材に好適に使用されうる。さらにポリビニルアルコー
ル、エチレン−ビニルアルコール共重合体などのように
活性水酸基を有するポリマーを使用したばあいには、圧
力損失の小さいアフィニティークロマトグラフィ用担体
などの分離材に使用されうる。
本発明のポリマー粒子は、球状(ほぼ真球のもののみな
らず、短径/長径が0.8程度までの楕円状のものの回転
体などをも含む概念である)の粒子であり、数平均粒径
(楕円状回転体のばあいには体積平均粒径、すなわち長
径の2乗に短径を乗じた値の3乗根として求める)が10
〜1000μm、好ましくは50〜600μmの範囲内にあり、9
5%以上の粒子が数平均粒径±10%以内のものである。
前記数平均粒径が10μm未満になると、たとえば血液中
から血漿蛋白質を選択的に除くための吸着体用の単分散
粒子として使用したばあいなどに圧力損失が大きくな
り、蛋白質の変性がおこりやすくなるなどの問題が生じ
やすくなる。また1000μmをこえると比表面積が小さく
なり、吸着速度が遅くなる。
また、前記数平均粒径±10%以内の粒子の割合が95%未
満であるばあいには、前記のごとき吸着体用の吸着材と
して使用したばあいには圧力損失が大きくなったり、溶
血がおこりやすくなったりしたりする。
本発明に用いられる単分散粒子の表面の状態にはとくに
限定はなく、スキン層が存在していてもよく、網目状組
織となっていてもよく、スキン層と網目状組織との中間
の状態であってもよい。なお、その内部は三次元網目状
組織となっていることが望ましい。
前記三次元網目状組織とは、前記のように重合性モノマ
ーの液滴を重合させた粒子がさらに微小な粒子の重合体
(集合体)であるのに対して、文字どおり海綿のごとく
有孔面が三次元的に連続した構造または繊維が三次元的
に連続した構造を有する組織体をいう。
単分散粒子内部の三次元網目状組織を構成する網目の大
きさ、空孔率などにもとくに限定はないが、網目の大き
さは0.1〜10μm程度であることが好ましく、また内部
に直径が10μmをこえる空洞部分を局部的に有してもよ
い。空孔率は50〜95%程度であることが好ましい。
前記網目状組織の網目の大きさが0.1μm未満になる
と、吸着体用の吸着材として用いたばあいに血液中の前
記不要物の吸着速度が小さくなるのみならず、これら不
要物の吸着除去が充分行われなくなるなどの傾向が生じ
る。また10μmをこえると、粒子の機械的強度が充分で
なくなり、カラムへの充填時や輸送時に粒子が変形した
り、破砕したりしがちとなる。
単分散粒子表面にスキン層が存在するばあい、かかるス
キン層の厚さは通常0.1〜10μm程度である。このよう
に粒子表面にスキン層のある単分散粒子は、表面の孔径
が比較的小さいので、排除限界分子量がおよそ100万以
下のクロマトグラフィー用粒子またはイオン交換樹脂用
母材として好適に使用しうる。
また単分散粒子の表面が網目状組織であるばあい、通常
その表面には孔径0.01〜5μm程度の孔が存在する。こ
のように粒子表面が網目状組織であるばあいには、排除
限界分子量がおよそ100万以上のクロマトグラフィー用
粒子または固定化酵素の担体として適したものになる。
本発明の分離剤用バイモーダル粒子は、前述のごとく2
種類の単分散粒子AおよびBを分散混合させてなる粒子
混合物である。
前記単分散粒子AおよびBの数平均粒子径の比が、0.5/
1〜0.9/1、なかんづく0.6/1〜0.8/1となるように調整さ
れたものが用いられる。かかる比は0.5/1よりも小さい
ばあいには、たとえば沈降速度の違いが大きいので、各
々の粒子が均一に分散しない傾向があり、また圧力損失
も大きくなる。0.9/1をこえるばあいには、ショートパ
スの発生を防ぐ効果が乏しくなる傾向がある。また、前
記単分散粒子AおよびBの個数比は1/9〜9/1、なかんづ
く2/8〜8/2となるように調整される。かかる比が1/9よ
りも小さいかまたは9/1をこえるばあいには、各々の単
分散粒子の単独のばあいの特性との差がなくなり、ショ
ートパスの発生を防ぐ効果が乏しくなる傾向がある。
なお、使用に際しては、前記2種類の単分散粒子はたが
いに均一に分散するようにあらかじめ混合されているこ
とが望ましく、均一に分散されていないばいには、各々
の単分散粒子の特性が独立に現れてショートパスの発生
を防ぐ効果が乏しくなったり、圧力損失が大きくなるこ
とがある。
つぎに本発明に用いられる単分散粒子としてセルロース
系ポリマーを用いたばあいについて説明する。
本発明に用いられる単分散粒子の1種であるセルロース
系粒子は、セルロース、セルロース誘導体などを溶解さ
せたセルロース系溶液を、たとえば特開昭62-191033号
公報に記載の装置および方法(振動法と乾湿式凝固法と
を組合わせた方法)を適用することにより製造されう
る。
前記セルロース系溶液を調製する際に用いる溶剤として
は、セルロースの溶剤となる、たとえば銅アンモニア水
溶液、ジメチルスルホキシドとパラホルムアルデヒドと
の混合液、チオシアン酸カルシウム水溶液など、また代
表的なセルロース誘導体である酢酸セルロースの溶剤と
なる、たとえばジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン、アセトンなどがあげられる。
これらの溶剤には、えられるセルロース系粒子の表面に
スキン層を形成するか否か、スキン層を形成するばあい
にはその厚さをどの程度にするか、内部の網目状組織の
孔の大きさをどの程度にするかなどを調節するために、
メタノール、エタノール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、グリセリン、水、無機塩類、ポリエチ
レングリコール、ポリビニルピロリドンなどを加えても
よい。
このようにして調製された5〜20%(重量%、以下同
様)程度のセルロース系溶液は、たとえば特開昭62-191
033号公報に記載のごとき装置を用いてほぼ均一な大き
さの小液滴として気相中に噴出せしめられ、凝固剤との
衝突による大きな変形を生じさせない飛行距離以上を飛
行せしめられたのち凝固剤と接触せしめられる。このよ
うにして製造されるセルロース系粒子はほぼ真球状の粒
子である。
前記凝固剤はポリマーの非溶剤からなるが、小滴を構成
する溶剤と溶けあり、小滴が自然に濡れるような表面張
力を有するものが好ましい。このような凝固剤の具体例
としては、たとえば水、水と前記良溶剤または非溶剤と
の混合液、水と界面活性剤との混合液などがあげられ
る。
一般にポリマー溶液中のポリマーの濃度が高く、非溶剤
の割合が少なく、水のように凝固力の強い凝固液を使用
するとスキン層を形成させることができ、また凝固を遅
くしてポリマーを密に凝集させることによって粒子内部
の網目状組織の網目の大きさを小さくすることができ
る。
前記説明においてはセルロース系ポリマーを用いてポリ
マー粒子を製造したが、他のポリマーを用いるばあいに
も上記のように適当な溶剤にポリマーを溶解させたポリ
マー溶液を用い、該ポリマーの非溶剤を凝固液として使
用し、前記と同様の方法でポリマー粒子を製造しうる。
ポリマーの溶剤、非溶剤および凝固剤は、たとえば化学
便覧(日本化学会編、丸善(株)発行、1984年)ポリマ
ー・ハンドブック(ジェイ・ブランドラップ・アンド・
イー・エム・インマグート(J.Brandrup &E.M.Immergu
t,)ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(Jhon Willy &
Sons、)編、ニューヨーク、1975年)などに記載された
ものを用いうる。
このようにしてえられたポリマー粒子にイオン交換性基
などの他の基を導入したり架橋させたりするサイトが存
在するばあいには、そののち他の基を導入したり架橋さ
せたりすればよい。
このようにしてえられた単分散粒子は特定の平均粒径お
よび特定の粒径分布を有するものであり、かかる単分散
粒子の特定の2種類を特定の混合割合で調整することに
よりえられた本発明の分離材用バイモーダル粒子は、ク
ロマトグラフ用充填材、酵素固定用担体、アフィニティ
クロマトグラフィー用担体、イオン交換樹脂用母材など
の用途に好適に使用することができ、これらの用途に使
用したばあいには充填状態が均一になるので、ショート
パスが発生せず、しかも圧力損失、吸着速度、分離速度
選択性の点ですぐれたものとなる。
つぎに本発明の分離材用バイモーダル粒子を実施例に基
づいて詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない、 製造例1 二酢酸セルロースを濃度が12.5%となるようにジメチル
スルホキシド/プロピレングリコールが重量比で4/6の
混合液に溶解させた。
ノズルの前方5mmのところに2cmの間隔をあけて幅5cm、
液滴の進行方向の長さ25cmの大きさの平行平板状の電極
を設置し、該電極とノズルとの間に800Vの直流電圧を印
加した。このノズルに設けた直径250μmのオリフィス
から、145℃に保持した前記溶液を7.8m/secの線速で385
0Hzの振動を加えながら吐出させ、該溶液の均一な液滴
を形成させ、空気中を約3m飛行させたのち、23℃の10%
メタノール水溶液中へ侵入させて凝固させ、二酢酸セル
ロースの粒子をえた。
えらえた二酢酸セルロース粒子を50℃、0.6%のカ性ソ
ーダ水溶液に投入して、2時間攪拌したのち回収し、中
和・水洗してほぼ100%の再生セルロース粒子(単分散
粒子B)をえた。
えられた再生セルロース粒子の数平均粒径を下記方法に
より測定したところ、430μmで、粒子がすべて平均粒
径±5%以内にあった。
えられた再生セルロース粒子内の液体をエタノールで置
換してから臨界点乾燥機((株)日立製作所製、HCP−
2)を用いて乾燥させ、金を蒸着させたのち走査型電子
顕微鏡で観察したところ、表面に厚さ約0.2μmのスキ
ン層があり、内部は孔径が約0.2〜2μmの多孔質三次
元網目状組織であった。
前記再生セルロース粒子を内径14mm、長さ7cmのカラム
に充填し、44%のグリセリン水溶液(粘度4cP、24℃)
を、線速が20cm/minとなるように流したとき圧力損失は
52mmHgであった。(数平均粒径および粒径分布) 数百個(約500〜1000個)の粒子の光学顕微鏡像を画像
処理装置((株)ニレコ製のルーゼックスII)を使用し
て処理して求める。
製造例2 製造例1において、電極の長さを5cm、印加電圧を510
V、オリフィス孔径を100μm、溶液の吐出線速度を8.9m
/sec、振動数を5000Hz、飛行距離を1.7mとしたほかは製
造例1と同様にして再生セルロース粒子(単分散粒子
A)をえた。
えられた再生セルロース粒子の数平均粒径を製造例1と
同様にして測定したところ、270μmで、粒子がすべて
平均粒径±5%以内にあった。
つぎに製造例1と同様にして圧力損失を測定したとこ
ろ、135mmHgであった。
実施例1〜3 製造例1および製造例2でえられた粒子を所定の混合割
合に調整したのち、過剰の水を入れたビーカーの中で混
合し、沈降させたのち、沈降した粒子をスポイドで吸い
取り、製造例1で用いたものと同じ円筒容器に充填し、
製造例1と同様にして圧力損失を測定した。その結果を
第1表に示す。
つぎに製造例1、製造例2および実施例1〜3でえられ
た粒子をそれぞれカラムに充填し、このカラムに10cm/m
inの速度でインクで赤色に着色した44%グリセリン水溶
液の先端部の状沈を目視により観察した。製造例1およ
び2でえらえた粒子を用いたばあいと比べて実施例1〜
3でえられた粒子を用いたばあいは、グリセリン水溶液
の先端部は均一であった。
[発明の効果] 本発明の分離材用バイモーダル粒子は特定に数平均粒径
および特定の粒径分布を有する2種類の単分散粒子を分
散混合させてなる粒子混合物であり、たとえばクロマト
グラフィー用の充填材、酵素固定用の担体、アフィニテ
ィークロマトグラフィー用の担体、イオン交換樹脂用母
材などの用途に用いたばあいには、充填状態が均一にな
るためにショートパスが発生せず、分離あるいは吸着速
度が大きくなり、圧力損失が小さくなるなどの効果を奏
する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数平均粒径がそれぞれ10〜1000μmの範囲
    内にある2種類の単分散粒子AおよびBを分散混合させ
    てなる粒子混合物であり、単分散粒子AおよびBがそれ
    ぞれセルロース系ポリマー、絹系ポリマー、キチン系ポ
    リマー、アクリロニトリル系ポリマー、(メタ)アクリ
    レート系ポリマー、スチレン系ポリマー、ビニルアルコ
    ール系ポリマーまたは縮合系ポリマーであり、単分散粒
    子AとBの数平均粒径の比が0.5/1〜0.9/1であり、単分
    散粒子AとBの個数比が1/9〜9/1であることを特徴とす
    る分離材用バイモーダル粒子。
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