JPH06102536A - 薄膜トランジスタアレイ - Google Patents

薄膜トランジスタアレイ

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JPH06102536A
JPH06102536A JP25251692A JP25251692A JPH06102536A JP H06102536 A JPH06102536 A JP H06102536A JP 25251692 A JP25251692 A JP 25251692A JP 25251692 A JP25251692 A JP 25251692A JP H06102536 A JPH06102536 A JP H06102536A
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JP
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line
gate
thin film
drain
film
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Application number
JP25251692A
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English (en)
Inventor
Shinzo Matsumoto
信三 松本
Kuniyuki Matsunaga
邦之 松永
Shunichi Kumaoka
俊一 熊岡
Yukihiro Sato
幸宏 佐藤
Junichi Owada
淳一 大和田
Hironori Kondo
裕則 近藤
Norio Tsukii
教男 月井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】データラインDLとゲート線GLとの短絡によ
る線欠陥を救済し、その救済による点欠陥を未然に防止
する。交差部絶縁用の半導体層に光が当たって線欠陥救
済ができなくなることを防止する。開口率を高く維持
し、画素形状を正方形に近付けモノクロ表示デバイスに
適合させる。 【構成】データラインDLをゲートラインGLとの交差
部で枝別れさせ並列に接続される分岐パスDL1、DL
2を設ける。ドレイン電極SD2への配線DL3はデー
タラインDLの共通バス部分から分岐させる。データラ
インDLとゲート線GLとの交差部に挿入する半導体層
AS1、AS2は分岐パスDL1、DL2毎に分離す
る。分岐パスDL1、DL2、薄膜トランジスタTFT
1、TFT2及び保持容量Caddは一直線状に配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタアレ
イに係り、特に、薄膜トランジスタを使用したアクティ
ブ・マトリクス方式の表示装置、なかでも液晶表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブ・マトリクス方式の液晶表示
装置は、マトリクス状に配列された複数の画素電極のそ
れぞれに対応して非線形素子(スイッチング素子)を設
けたものである。各画素における液晶は理論的には常時
駆動(デューティ比 1.0)されているので、時分割駆動
方式を採用している、いわゆる単純マトリクス方式と比
べてアクティブ方式はコントラストが良く、特にカラー
液晶表示装置では欠かせない技術となりつつある。スイ
ッチング素子として代表的なものとしては薄膜トランジ
スタ(TFT)がある。
【0003】なお、薄膜トランジスタを使用したアクテ
ィブ・マトリクス方式の液晶表示装置は、例えば特開昭
63−309921号公報や、「冗長構成を採用した1
2.5型アクティブ・マトリクス方式カラー液晶ディスプ
レイ」、日経エレクトロニクス、頁193〜210、1986年12
月15日、日経マグロウヒル社発行、で知られている。
【0004】このようなアクティブ・マトリクス方式の
液晶表示装置を製造する際に生じる欠陥の一つとして、
トランジスタ部のゲート−ドレイン短絡や配線部のゲー
ト線−ドレイン線短絡があり、このような欠陥は、大面
積になるに従ってその確率が著しく増え、線状の欠陥と
なって目につきやすくなるので、深刻である。このよう
な線状の欠陥を救済する方法としてドレイン線又はゲー
ト線の一方をそれらの交差部で並列に分岐させること
が、例えば特開昭58−88985号公報、同61−2
49078号公報、実開昭61−181号公報で知られ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的
は、線欠陥や点欠陥を救済できる薄膜トランジスタアレ
イを提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、レーザ修正による救
済が簡単にできる薄膜トランジスタアレイを提供するこ
とである。
【0007】本発明の他の目的は、開口率の高い薄膜ト
ランジスタアレイを提供することである。
【0008】本発明の更に他の目的は、信頼性の高い薄
膜トランジスタアレイを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施例によれ
ば、ドレイン線にゲート線との交差部で共通のバス部分
から並列に枝分かれする分岐パスを設け、上記共通のバ
ス部分から枝分かれしてドレイン電極に接続される別の
分岐配線を設けた薄膜トランジスタアレイ液晶表示装置
が提供される。
【0010】
【作用】ドレイン線とゲート線の短絡による線欠陥は、
該当する分岐パスを切断することにより救済され、その
際、ドレイン電極につながる配線は分岐パスからでなく
共通のバス部分から枝分かれしているため影響されず、
点欠陥の副作用を未然に防止できる。
【0011】
【実施例】本発明、本発明の更に他の目的及び本発明の
更に他の特徴は図面を参照した以下の説明から明らかと
なるであろう。
【0012】《アクティブ・マトリクス液晶表示装置》
以下、アクティブ・マトリクス方式のカラー液晶表示装
置にこの発明を適用した実施例を説明する。なお、以下
説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0013】《マトリクス部の概要》図2はこの発明が
適用されるアクティブ・マトリクス方式カラー液晶表示
装置の一画素とその周辺を示す平面図、図3は図2の3
−3切断線における断面を示す図、図4は図2の4−4
切断線における断面図である。
【0014】図2に示すように、各画素は隣接する2本
の走査信号線(ゲート信号線または水平信号線)GL
と、隣接する2本の映像信号線(ドレイン信号線または
垂直信号線)DLとの交差領域内(4本の信号線で囲ま
れた領域内)に配置されている。各画素は薄膜トランジ
スタTFT、透明画素電極ITO1および保持容量素子
Caddを含む。走査信号線GLは図では左右方向に延在
し、上下方向に複数本配置されている。映像信号線DL
は上下方向に延在し、左右方向に複数本配置されてい
る。
【0015】図3に示すように、液晶層LCを基準にし
て下部透明ガラス基板SUB1側には薄膜トランジスタ
TFTおよび透明画素電極ITO1が形成され、上部透
明ガラス基板SUB2側には遮光用ブラックマトリクス
パターンBMが形成されている。透明ガラス基板SUB
1、SUB2の両面にはディップ処理等によって形成さ
れた酸化シリコン膜SIOが設けられている。
【0016】上部透明ガラス基板SUB2の内側(液晶
LC側)の表面には、遮光膜BM、保護膜PSV2、共
通透明画素電極ITO2(COM)および上部配向膜O
RI2が順次積層して設けられている。
【0017】《マトリクス周辺の概要》図5は上下のガ
ラス基板SUB1,SUB2を含む表示パネルPNLの
マトリクス(AR)周辺の要部平面を、図6はその周辺
部を更に誇張した平面を、図7は図5及び図6のパネル
左上角部に対応するシール部SL付近の拡大平面を示す
図である。また、図8は図3の断面を中央にして、左側
に図7の8a−8a切断線における断面を、右側に映像
信号駆動回路が接続されるべき外部接続端子DTM付近
の断面を示す図である。同様に図9は、左側に走査回路
が接続されるべき外部接続端子GTM付近の断面を、右
側に外部接続端子が無いところのシール部付近の断面を
示す図である。
【0018】このパネルの製造では、小さいサイズであ
ればスループット向上のため1枚のガラス基板で複数個
分のデバイスを同時に加工してから分割し、大きいサイ
ズであれば製造設備の共用のためどの品種でも標準化さ
れた大きさのガラス基板を加工してから各品種に合った
サイズに小さくし、いずれの場合も一通りの工程を経て
からガラスを切断する。図5〜図7は後者の例を示すも
ので、図5、図6の両図とも上下基板SUB1,SUB
2の切断後を、図7は切断前を表しており、LNは両基
板の切断前の縁を、CT1とCT2はそれぞれ基板SU
B1,SUB2の切断すべき位置を示す。いずれの場合
も、完成状態では外部接続端子群Tg,Td(添字略)
が存在する(図で上下辺と左辺の)部分はそれらを露出
するように上側基板SUB2の大きさが下側基板SUB
1よりも内側に制限されている。端子群Tg,Tdはそ
れぞれ後述する走査回路接続用端子GTM、映像信号回
路接続用端子DTMとそれらの引出配線部を集積回路チ
ップCHIが搭載されたテープキャリアパッケージTC
P(図18、図19)の単位に複数本まとめて名付けた
ものである。各群のマトリクス部から外部接続端子部に
至るまでの引出配線は、両端に近づくにつれ傾斜してい
る。これは、パッケージTCPの配列ピッチ及び各パッ
ケージTCPにおける接続端子ピッチに表示パネルPN
Lの端子DTM,GTMを合わせるためである。
【0019】透明ガラス基板SUB1、SUB2の間に
はその縁に沿って、液晶封入口INJを除き、液晶LC
を封止するようにシールパターンSLが形成される。シ
ール材は例えばエポキシ樹脂から成る。上部透明ガラス
基板SUB2側の共通透明画素電極ITO2は、少なく
とも一箇所において、本実施例ではパネルの4角で銀ペ
ースト材AGPによって下部透明ガラス基板SUB1側
に形成されたその引出配線INTに接続されている。こ
の引出配線INTは後述するゲート端子GTM、ドレイ
ン端子DTMと同一製造工程で形成される。
【0020】配向膜ORI1、ORI2、透明画素電極
ITO1、共通透明画素電極ITO2、それぞれの層
は、シールパターンSLの内側に形成される。偏光板P
OL1、POL2はそれぞれ下部透明ガラス基板SUB
1、上部透明ガラス基板SUB2の外側の表面に形成さ
れている。液晶LCは液晶分子の向きを設定する下部配
向膜ORI1と上部配向膜ORI2との間でシールパタ
ーンSLで仕切られた領域に封入されている。下部配向
膜ORI1は下部透明ガラス基板SUB1側の保護膜P
SV1の上部に形成される。
【0021】この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板
SUB1側、上部透明ガラス基板SUB2側で別個に種
々の層を積み重ね、シールパターンSLを基板SUB2
側に形成し、下部透明ガラス基板SUB1と上部透明ガ
ラス基板SUB2とを重ね合わせ、シール材SLの開口
部INJから液晶LCを注入し、注入口INJをエポキ
シ樹脂などで封止し、上下基板を切断することによって
組み立てられる。
【0022】《実施例の特徴点》次に、図1及び図2を
参照して実施例の特徴点、要点を説明するが、個々の具
体的な構成や他の部分との関連性等は《薄膜トランジス
タTFT》以降の説明を参照されたい。なお、図2の一
部分を拡大し、線欠陥や点欠陥を救済するためにレーザ
ビームにより切断する箇所A〜Hを示したのが、図1で
ある。
【0023】ドレイン線DLは、ゲート線GLと交差す
る部分で並列に枝分かれする部分DL1、DL2を有す
る。従って、もしデータライン分岐線DL1とゲートラ
インGLとが短絡した場合は、図のA及びCの箇所を切
断すればデータラインDLとゲートラインGLとの短絡
は解消され、交差部を挟んで上下のデータラインは他方
の分岐線DL2を通じて電気的接続が維持される。逆
に、データライン分岐線DL2とゲートラインGLとが
短絡した場合は、図のB及びDの箇所を切断すれば良
く、同様に線欠陥が救済される。
【0024】薄膜トランジスタのドレイン電極SD2へ
の配線DL3は、前述した公開公報に記載されているよ
うな並列分岐配線部DL1、DL2の一つから分岐する
のではなく、その根本(共通バス部分)から分岐してい
る。従って、線欠陥救済のため分岐線DL1、DL2を
切断しても、ドレイン分岐線DL3は切断箇所A−C、
B−Dの間から分岐せず根本(共通バスライン)から分
岐しているので、前記従来技術のような点欠陥を招く副
作用は未然に防止される。
【0025】薄膜トランジスタ部での欠陥は次のように
して救済される。
【0026】ソース、ドレイン電極SD1、SD2はト
ランジスタのチャンネル幅を決定する部分(半導体層A
S上)では広い幅で形成され、画素電極ITO1、ドレ
イン分岐線SD3につながる部分L〜Pは細い幅で形成
され切断箇所E〜Hの領域が形成される。ドレイン電極
SD2とゲート電極GTが短絡した場合はE及び/又は
Fの箇所を切断して線欠陥を救済できる。ソース電極S
D1とゲート電極GTが短絡した場合はG又はHの箇所
を切断すれば点欠陥を救済できる。
【0027】データライン分岐線DL1、DL2及びソ
ース、ドレイン電極への接続部L〜Pは並行に配置され
ているので、図中ハッチで示したレーザ照射領域A〜H
の長方形の方向を同一にしたり、更には図に示すように
その大きさまでをも同一とすることが可能である。この
ようにレーザ照射領域の形状や大きさを同じようにでき
るレイアウトにすれば、レーザ修正装置のレーザ光通過
スリットの形状の変更幅を小さくしたり、不要とするこ
とができ、手動修正の場合は大幅な労力低減を、自動の
場合はスループット向上をもたらす。
【0028】また、データライン分岐線DL1、DL2
及びソース、ドレイン電極への接続部L〜Pの並行部は
図で左右一直線に位置する箇所があるので、前述した労
力低減やスループット向上効果は更に大きくなる。
【0029】図1、2に示すように、データライン分岐
部DL1、DL2、薄膜トランジスタTFT1、TFT
2及び付加容量Caddは横方向にほぼ一直線に配列さ
れているので、このような配置は開口率を高く維持で
き、また、一画素や画素電極の形状もほぼ正方形にまと
めることができるので特にモノクロ表示デバイスで効果
的である。
【0030】データラインDLとゲートラインGLとの
交差部に挿入されたi型半導体層AS1、AS2は両者
間の短絡を防止する目的で設けられているが、それぞれ
をデータライン分岐部DL1、DL2ごとに分離して形
成しているのは、半導体層に光があたるといわゆる光導
通現象が起き分岐部DL1、DL2間が半導体層により
導通してしまうという不具合を未然に防止するためであ
る。なお、この交差部には基板SUB2側からの光は遮
光膜BMによって遮られるが、基板SUB1側からの光
を遮る層は設けられていない。
【0031】i型半導体層AS1、AS2の形状を単純
な矩形にしていないのは次の狙いがあるからである。、
例えば半導体層AS1は、その輪郭線がデータ線DLと
重なる部分が上側で4直線分ある。従って、上方からの
データ線DLが半導体層AS1の段差を乗り越える方向
は、上側、左側及び右側からの3方向となり、製造プロ
セス条件等により段差部におけるステップカバレッジの
善し悪しに方向依存性がある場合、断線の確率を減らす
ことができる。
【0032】付加容量Cadd部に設けられた補助導電
層d2、d3の構成及び役目については《保持容量素子
Caddの構造》の節で後述する。
【0033】《薄膜トランジスタTFT》次に、図2、
図3を中心に、TFT基板SUB1側の構成を詳しく説
明する。
【0034】薄膜トランジスタTFTは、ゲート電極G
Tに正のバイアスを印加すると、ソース−ドレイン間の
チャネル抵抗が小さくなり、バイアスを零にすると、チ
ャネル抵抗は大きくなるように動作する。
【0035】各画素には複数(2つ)の薄膜トランジス
タTFT1、TFT2が冗長して設けられる。薄膜トラ
ンジスタTFT1、TFT2のそれぞれは、実質的に同
一サイズ(チャネル長、チャネル幅が同じ)で構成さ
れ、ゲート電極GT、ゲート絶縁膜GI、i型(真性、
intrinsic、導電型決定不純物がドープされていない)
非晶質シリコン(Si)からなるi型半導体層AS、一
対のソース電極SD1、ドレイン電極SD2を有す。な
お、ソース、ドレインは本来その間のバイアス極性によ
って決まるもので、この液晶表示装置の回路ではその極
性は動作中反転するので、ソース、ドレインは動作中入
れ替わると理解されたい。しかし、以下の説明では、便
宜上一方をソース、他方をドレインと固定して表現す
る。
【0036】《ゲート電極GT》ゲート電極GTは走査
信号線GLの幅を広げた(ドレイン線DLとの交差部に
比べ)部分で構成されている。ゲート電極GTは薄膜ト
ランジスタTFT1、TFT2のそれぞれの能動領域を
越えるよう突出している。薄膜トランジスタTFT1、
TFT2のそれぞれのゲート電極GTは、一体に(共通
のゲート電極として)構成されており、走査信号線GL
と兼用されている。本例では、ゲート電極GTは、単層
の第2導電膜g2で形成されている。第2導電膜g2と
しては例えばスパッタで形成されたアルミニウム(A
l)膜が用いられ、その上にはAlの陽極酸化膜AOF
が設けられている。
【0037】このゲート電極GTはi型半導体層ASを
完全に覆うよう(下方からみて)それより大き目に形成
され、i型半導体層ASに外光やバックライト光が当た
らないよう工夫されている。
【0038】《走査信号線GL》走査信号線GLは第2
導電膜g2で構成されている。この走査信号線GLの第
2導電膜g2はゲート電極GTの第2導電膜g2と同一
製造工程で形成され、かつ一体に構成されている。ま
た、走査信号線GL上にもAlの陽極酸化膜AOFが設
けられている。
【0039】《絶縁膜GI》絶縁膜GIは、薄膜トラン
ジスタTFT1、TFT2において、ゲート電極GTと
共に半導体層ASに電界を与えるためのゲート絶縁膜と
して使用される。絶縁膜GIはゲート電極GTおよび走
査信号線GLの上層に形成されている。絶縁膜GIとし
ては例えばプラズマCVDで形成された窒化シリコン膜
が選ばれ、1200〜2700Åの厚さに(本実施例で
は、2000Å程度)形成される。ゲート絶縁膜GIは
図7に示すように、マトリクス部ARの全体を囲むよう
に形成され、周辺部は外部接続端子DTM,GTMを露
出するよう除去されている。絶縁膜GIは走査信号線G
Lと映像信号線DLの電気的絶縁にも寄与している。
【0040】《i型半導体層AS》i型半導体層AS
は、本例では薄膜トランジスタTFT1、TFT2のそ
れぞれに独立した島となるよう形成され、非晶質シリコ
ンで、200〜2200Åの厚さに(本実施例では、2
000Å程度の膜厚)で形成される。層d0はオーミッ
クコンタクト用のリン(P)をドープしたN(+)型非晶
質シリコン半導体層であり、下側にi型半導体層ASが
存在し、上側に導電層d2(d3)が存在するところの
みに残されている i型半導体層は走査信号線GLと映像信号線DLとの交
差部(クロスオーバ部)の両者間にも設けられている。
この交差部のi型半導体層AS1、AS2は交差部にお
ける走査信号線GLと映像信号線DLとの短絡を低減す
る。
【0041】《透明画素電極ITO1》透明画素電極I
TO1は液晶表示部の画素電極の一方を構成する。
【0042】透明画素電極ITO1は薄膜トランジスタ
TFT1のソース電極SD1および薄膜トランジスタT
FT2のソース電極SD1の両方に接続されている。こ
のため、薄膜トランジスタTFT1、TFT2のうちの
1つに欠陥が発生しても、その欠陥が副作用をもたらす
場合はレーザ光等によって適切な箇所(図1ではG,
H)を切断し、そうでない場合は他方の薄膜トランジス
タが正常に動作しているので放置すれば良い。透明画素
電極ITO1は第1導電膜d1によって構成されてお
り、この第1導電膜d1はスパッタリングで形成された
透明導電膜(Indium-Tin-Oxide ITO:ネサ膜)から
なり、1000〜2000Åの厚さに(本実施例では、
1400Å程度の膜厚)形成される。
【0043】《ソース電極SD1、ドレイン電極SD
2》ソース電極SD1、ドレイン電極SD2のそれぞれ
は、N(+)型半導体層d0に接触する第2導電膜d2と
その上に形成された第3導電膜d3とから構成されてお
り、図1に示すように映像信号線DLに、そこから枝分
かれしたドレイン分岐線DL3を介して接続されてい
る。ドレイン分岐線DL3は少しふくらんだ部分Kがあ
るが、これは少しでも断線の確率を減らす狙いで設けら
れている。
【0044】第2導電膜d2はスパッタで形成したクロ
ム(Cr)膜を用い、500〜1000Åの厚さに(本
実施例では、600Å程度)で形成される。Cr膜は膜
厚を厚く形成するとストレスが大きくなるので、200
0Å程度の膜厚を越えない範囲で形成する。Cr膜はN
(+)型半導体層d0との接着性を良好にし、第3導電膜
d3のAlがN(+)型半導体層d0に拡散することを防
止する(いわゆるバリア層の)目的で使用される。第2
導電膜d2として、Cr膜の他に高融点金属(Mo、T
i、Ta、W)膜、高融点金属シリサイド(MoS
2、TiSi2、TaSi2、WSi2)膜を用いてもよ
い。
【0045】第3導電膜d3はAlのスパッタリングで
3000〜5000Åの厚さに(本実施例では、400
0Å程度)形成される。Al膜はCr膜に比べてストレ
スが小さく、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース
電極SD1、ドレイン電極SD2および映像信号線DL
の抵抗値を低減したり、ゲート電極GTやi型半導体層
ASに起因する段差乗り越えを確実にする(ステップカ
バーレッジを良くする)働きがある。
【0046】第2導電膜d2、第3導電膜d3を同じマ
スクパターンでパターニングした後、同じマスクを用い
て、あるいは第2導電膜d2、第3導電膜d3をマスク
として、N(+)型半導体層d0が除去される。つまり、
i型半導体層AS上に残っていたN(+)型半導体層d0
は第2導電膜d2、第3導電膜d3以外の部分がセルフ
アラインで除去される。このとき、N(+)型半導体層d
0はその厚さ分は全て除去されるようエッチングされる
ので、i型半導体層ASも若干その表面部分がエッチン
グされるが、その程度はエッチング時間で制御すればよ
い。
【0047】《映像信号線DL》映像信号線DLはソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2と同層の第2導電膜
d2、第3導電膜d3で構成されている。映像信号線D
Lはゲート線GLとの交差部で並列に枝分かれし、分岐
線DL1、DL2を形成している。
【0048】《保護膜PSV1》薄膜トランジスタTF
Tおよび透明画素電極ITO1上には保護膜PSV1が
設けられている。保護膜PSV1は主に薄膜トランジス
タTFTを湿気等から保護するために形成されており、
透明性が高くしかも耐湿性の良いものを使用する。保護
膜PSV1はたとえばプラズマCVD装置で形成した酸
化シリコン膜や窒化シリコン膜で形成されており、1μ
m程度の膜厚で形成する。
【0049】保護膜PSV1は図7に示すように、マト
リクス部ARの全体を囲むように形成され、周辺部は外
部接続端子DTM,GTMを露出するよう除去され、ま
た上基板側SUB2の共通電極COMを下側基板SUB
1の外部接続端子接続用引出配線INTに銀ペーストA
GPで接続する部分も除去されている。保護膜PSV1
とゲート絶縁膜GIの厚さ関係に関しては、前者は保護
効果を考え厚くされ、後者はトランジスタの相互コンダ
クタンスgmを薄くされる。従って図7に示すように、
保護効果の高い保護膜PSV1は周辺部もできるだけ広
い範囲に亘って保護するようゲート絶縁膜GIよりも大
きく形成されている。
【0050】《遮光膜BM》上部透明ガラス基板SUB
2側には、外部光又はバックライト光がi型半導体層A
Sに入射しないよう遮光膜BMが設けられている。図2
に示す遮光膜BMの閉じた多角形の輪郭線は、その内側
が遮光膜BMが形成されない開口を示している。遮光膜
BMは光に対する遮蔽性が高いたとえばアルミニウム膜
やクロム膜等で形成されており、本実施例ではクロム膜
がスパッタリングで1300Å程度の厚さに形成され
る。
【0051】従って、薄膜トランジスタTFT1、TF
T2のi型半導体層ASは上下にある遮光膜BMおよび
大き目のゲート電極GTによってサンドイッチにされ、
外部の自然光やバックライト光が当たらなくなる。遮光
膜BMは各画素の周囲に格子状に形成され(いわゆるブ
ラックマトリクス)、この格子で1画素の有効表示領域
が仕切られている。従って、各画素の輪郭が遮光膜BM
によってはっきりとし、コントラストが向上する。つま
り、遮光膜BMはi型半導体層ASに対する遮光とブラ
ックマトリクスとの2つの機能をもつ。
【0052】透明画素電極ITO1のラビング方向の根
本側のエッジ部分(図2右下部分)も遮光膜BMによっ
て遮光されているので、上記部分にドメインが発生した
としても、ドメインが見えないので、表示特性が劣化す
ることはない。
【0053】遮光膜BMは図6に示すように周辺部にも
額縁状に形成され、そのパターンはドット状に複数の開
口を設けた図2に示すマトリクス部のパターンと連続し
て形成されている。周辺部の遮光膜BMは図6〜図9に
示すように、シール部SLの外側に延長され、パソコン
等の実装機に起因する反射光等の漏れ光がマトリクス部
に入り込むのを防いでいる。他方、この遮光膜BMは基
板SUB2の縁よりも約0.3〜1.0mm程内側に留
められ、基板SUB2の切断領域を避けて形成されてい
る。
【0054】《保護膜PSV2》保護膜PSV2はたと
えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂等の透明樹脂材料で形
成されている。
【0055】《共通透明画素電極ITO2》共通透明画
素電極ITO2は、下部透明ガラス基板SUB1側に画
素ごとに設けられた透明画素電極ITO1に対向し、液
晶LCの光学的な状態は各画素電極ITO1と共通透明
画素電極ITO2との間の電位差(電界)に応答して変
化する。この共通透明画素電極ITO2にはコモン電圧
Vcomが印加されるように構成されている。本実施例で
は、コモン電圧Vcomは映像信号線DLに印加される最
小レベルの駆動電圧Vdminと最大レベルの駆動電圧V
dmaxとの中間直流電位に設定されるが、映像信号駆動
回路で使用される集積回路の電源電圧を約半分に低減し
たい場合は、交流電圧を印加すれば良い。なお、共通透
明画素電極ITO2の平面形状は図6、図7を参照され
たい。
【0056】《保持容量素子Caddの構造》透明画素電
極ITO1は、薄膜トランジスタTFTと接続される端
部と反対側の端部において、隣りの走査信号線GLと重
なるように形成されている。この重ね合わせは、図4か
らも明らかなように、透明画素電極ITO1を一方の電
極PL2とし、隣りの走査信号線GLを他方の電極PL
1とする保持容量素子(静電容量素子)Caddを構成す
る。この保持容量素子Caddの誘電体膜は、薄膜トラン
ジスタTFTのゲート絶縁膜として使用される絶縁膜G
Iおよび陽極酸化膜AOFで構成されている。
【0057】保持容量素子Caddは走査信号線GLの第
2導電膜g2の幅を広げた部分に形成されている。な
お、映像信号線DLと交差する部分の第2導電膜g2は
映像信号線DLとの短絡の確率を小さくするため細くさ
れている。
【0058】保持容量素子Caddの電極PL1の段差部
において透明画素電極ITO1が断線しても、その段差
をまたがるように形成された第2導電膜d2および第3
導電膜d3で構成された島領域によってその不良は補償
される。また、その段差部は図2に示すように上記島領
域で完全に覆われている。これはCr導電膜d2および
Al導電膜d3のエッチング時間が長過ぎたりしたとき
に、Al導電膜d3と透明画素電極ITO1の間で電池
反応が起こ透明画素電極ITO1が溶けるという不良を
防止するためである。
【0059】《ゲート端子部》図10は表示マトリクス
の走査信号線GLからその外部接続端子GTMまでの接
続構造を示す図であり、(A)は平面であり(B)は
(A)のB−B切断線における断面を示している。な
お、同図は図7下方付近に対応し、斜め配線の部分は便
宜状一直線状で表した。
【0060】AOは写真処理用のマスクパターン、言い
換えれば選択的陽極酸化のホトレジストパターンであ
る。従って、このホトレジストは陽極酸化後除去され、
図に示すパターンAOは完成品としては残らないが、ゲ
ート配線GLには断面図に示すように酸化膜AOFが選
択的に形成されるのでその軌跡が残る。平面図におい
て、ホトレジストの境界線AOを基準にして左側はレジ
ストで覆い陽極酸化をしない領域、右側はレジストから
露出され陽極酸化される領域である。陽極酸化されたA
L層g2は表面にその酸化物Al23膜AOFが形成さ
れ下方の導電部は体積が減少する。勿論、陽極酸化はそ
の導電部が残るように適切な時間、電圧などを設定して
行われる。マスクパターンAOは走査線GLに単一の直
線では交差せず、クランク状に折れ曲がって交差させて
いる。
【0061】図中AL層g2は、判り易くするためハッ
チを施してあるが、陽極化成されない領域は櫛状にパタ
ーニングされている。これは、Al層の幅が広いと表面
にホイスカが発生するので、1本1本の幅は狭くし、そ
れらを複数本並列に束ねた構成とすることにより、ホイ
スカの発生を防ぎつつ、断線の確率や導電率の犠牲を最
低限に押さえる狙いである。従って、本例では櫛の根本
に相当する部分もマスクAOに沿ってずらしている。
【0062】ゲート端子GTMは酸化珪素SIO層と接
着性が良くAl等よりも耐電触性の高いCr層g1と、
更にその表面を保護し画素電極ITO1と同レベル(同
層、同時形成)の透明導電層d1とで構成されている。
なお、ゲート絶縁膜GI上及びその側面部に形成された
導電層d2及びd3は、導電層d3やd2のエッチング
時ピンホール等が原因で導電層g2やg1が一緒にエッ
チングされないようその領域をホトレジストで覆ってい
た結果として残っているものである。又、ゲート絶縁膜
GIを乗り越えて右方向に延長されたITO層d1は同
様な対策を更に万全とさせたものである。
【0063】平面図において、ゲート絶縁膜GIはその
境界線よりも右側に、保護膜PSV1もその境界線より
も右側に形成されており、左端に位置する端子部GTM
はそれらから露出し外部回路との電気的接触ができるよ
うになっている。図では、ゲート線GLとゲート端子の
一つの対のみが示されているが、実際はこのような対が
図7に示すように上下に複数本並べられ端子群Tg(図
6、図7)が構成され、ゲート端子の左端は、製造過程
では、基板の切断領域CT1を越えて延長され配線SH
gによって短絡される。製造過程におけるこのような短
絡線SHgは陽極化成時の給電と、配向膜ORI1のラ
ビング時等の静電破壊防止に役立つ。
【0064】《ドレイン端子DTM》図11は映像信号
線DLからその外部接続端子DTMまでの接続を示す図
であり、(A)はその平面を示し、(B)は(A)のB
−B切断線における断面を示す。なお、同図は図7右上
付近に対応し、図面の向きは便宜上変えてあるが右端方
向が基板SUB1の上端部(又は下端部)に該当する。
【0065】TSTdは検査端子でありここには外部回
路は接続されないが、プローブ針等を接触できるよう配
線部より幅が広げられている。同様に、ドレイン端子D
TMも外部回路との接続ができるよう配線部より幅が広
げられている。検査端子TSTdと外部接続ドレイン端
子DTMは上下方向に千鳥状に複数交互に配列され、検
査端子TSTdは図に示すとおり基板SUB1の端部に
到達することなく終端しているが、ドレイン端子DTM
は、図7に示すように端子群Td(添字省略)を構成し
基板SUB1の切断線CT1を越えて更に延長され、製
造過程中は静電破壊防止のためその全てが互いに配線S
Hdによって短絡される。検査端子TSTdが存在する
映像信号線DLのマトリクスを挟んで反対側にはドレイ
ン接続端子が接続され、逆にドレイン接続端子DTMが
存在する映像信号線DLのマトリクスを挟んで反対側に
は検査端子が接続される。
【0066】ドレイン接続端子DTMは前述したゲート
端子GTMと同様な理由でCr層g1及びITO層d1
の2層で形成されており、ゲート絶縁膜GIを除去した
部分で映像信号線DLと接続されている。ゲート絶縁膜
GIの端部上に形成された半導体層ASはゲート絶縁膜
GIの縁をテーパ状にエッチングするためのものであ
る。端子DTM上では外部回路との接続を行うため保護
膜PSV1は勿論のこと取り除かれている。AOは前述
した陽極酸化マスクでありその境界線はマトリクス全体
をを大きく囲むように形成され、図ではその境界線から
左側がマスクで覆われるが、この図で覆われない部分に
は層g2が存在しないのでこのパターンは直接は関係し
ない。
【0067】マトリクス部からドレイン端子部DTMま
での引出配線は図8の(C)部にも示されるように、ド
レイン端子部DTMと同じレベルの層d1,g1のすぐ
上に映像信号線DLと同じレベルの層d2,d3がシー
ルパターンSLの途中まで積層された構造になっている
が、これは断線の確率を最小限に押さえ、電触し易いA
l層d3を保護膜PSV1やシールパターンSLででき
るだけ保護する狙いである。
【0068】《表示装置全体等価回路》表示マトリクス
部の等価回路とその周辺回路の結線図を図12に示す。
同図は回路図ではあるが、実際の幾何学的配置に対応し
て描かれている。ARは複数の画素を二次元状に配列し
たマトリクス・アレイである。
【0069】図中、Xは映像信号線DLを意味する。Y
は走査信号線GLを意味し、添字1,2,3,…,end
は走査タイミングの順序に従って付加されている。
【0070】映像信号線X(添字省略)は交互に上側
(または奇数)映像信号駆動回路He、下側(または偶
数)映像信号駆動回路Hoに接続されている。
【0071】走査信号線Y(添字省略)は垂直走査回路
Vに接続されている。
【0072】SUPは1つの電圧源から複数の分圧した
安定化された電圧源を得るための電源回路やホスト(上
位演算処理装置)からのCRT(陰極線管)用の情報を
TFT液晶表示装置用の情報に交換する回路を含む回路
である。
【0073】《保持容量素子Caddの働き》保持容量素
子Caddは、薄膜トランジスタTFTがスイッチングす
るとき、中点電位(画素電極電位)Vlcに対するゲート
電位変化ΔVgの影響を低減するように働く。この様子
を式で表すと、次のようになる。
【0074】 ΔVlc={Cgs/(Cgs+Cadd+Cpix)}×ΔVg ここで、Cgsは薄膜トランジスタTFTのゲート電極G
Tとソース電極SD1との間に形成される寄生容量、C
pixは透明画素電極ITO1(PIX)と共通透明画素
電極ITO2(COM)との間に形成される容量、ΔV
lcはΔVgによる画素電極電位の変化分を表わす。この
変化分ΔVlcは液晶LCに加わる直流成分の原因となる
が、保持容量Caddを大きくすればする程、その値を小
さくすることができる。また、保持容量素子Caddは放
電時間を長くする作用もあり、薄膜トランジスタTFT
がオフした後の映像情報を長く蓄積する。液晶LCに印
加される直流成分の低減は、液晶LCの寿命を向上し、
液晶表示画面の切り替え時に前の画像が残るいわゆる焼
き付きを低減することができる。
【0075】前述したように、ゲート電極GTはi型半
導体層ASを完全に覆うよう大きくされている分、ソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2とのオーバラップ面
積が増え、従って寄生容量Cgsが大きくなり、中点電位
Vlcはゲート(走査)信号Vgの影響を受け易くなると
いう逆効果が生じる。しかし、保持容量素子Caddを設
けることによりこのデメリットも解消することができ
る。
【0076】保持容量素子Caddの保持容量は、画素の
書込特性から、液晶容量Cpixに対して4〜8倍(4・C
pix<Cadd<8・Cpix)、寄生容量Cgsに対して8〜3
2倍(8・Cgs<Cadd<32・Cgs)程度の値に設定す
る。
【0077】保持容量電極線としてのみ使用される初段
の走査信号線GL(Y0)は共通透明画素電極ITO2
(Vcom)と同じ電位にする。図7の例では、初段の走
査信号線は端子GT0、引出線INT、端子DT0及び
外部配線を通じて共通電極COMに短絡される。或い
は、初段の保持容量電極線Y0は最終段の走査信号線Ye
ndに接続、Vcom以外の直流電位点(交流接地点)に接
続するかまたは垂直走査回路Vから1つ余分に走査パル
スY0を受けるように接続してもよい。
【0078】《製造方法》つぎに、上述した液晶表示装
置の基板SUB1側の製造方法について図13〜図15
を参照して説明する。なお同図において、中央の文字は
工程名の略称であり、左側は図3に示す画素部分、右側
は図10に示すゲート端子付近の断面形状でみた加工の
流れを示す。工程Dを除き工程A〜工程Iは各写真処理
に対応して区分けしたもので、各工程のいずれの断面図
も写真処理後の加工が終わりフォトレジストを除去した
段階を示している。なお、写真処理とは本説明ではフォ
トレジストの塗布からマスクを使用した選択露光を経て
それを現像するまでの一連の作業を示すものとし、繰返
しの説明は避ける。以下区分けした工程に従って、説明
する。
【0079】工程A、図13 7059ガラス(商品名)からなる下部透明ガラス基板
SUB1の両面に酸化シリコン膜SIOをディップ処理
により設けたのち、500℃、60分間のベークを行な
う。下部透明ガラス基板SUB1上に膜厚が1100Å
のクロムからなる第1導電膜g1をスパッタリングによ
り設け、写真処理後、エッチング液として硝酸第2セリ
ウムアンモニウム溶液で第1導電膜g1を選択的にエッ
チングする。それによって、ゲート端子GTM、ドレイ
ン端子DTM、ゲート端子GTMを接続する陽極酸化バ
スラインSHg、ドレイン端子DTMを短絡するバスラ
インSHd、陽極酸化バスラインSHgに接続された陽
極酸化パッド(図示せず)を形成する。
【0080】工程B、図13 膜厚が2800ÅのAl−Pd、Al−Si、Al−S
i−Ti、Al−Si−Cu等からなる第2導電膜g2
をスパッタリングにより設ける。写真処理後、リン酸と
硝酸と氷酢酸との混酸液で第2導電膜g2を選択的にエ
ッチングする。
【0081】工程C、図13 写真処理後(前述した陽極酸化マスクAO形成後)、3
%酒石酸をアンモニアによりPH6.25±0.05に調
整した溶液をエチレングリコール液で1:9に稀釈した
液からなる陽極酸化液中に基板SUB1を浸漬し、化成
電流密度が0.5mA/cm2になるように調整する(定
電流化成)。次に所定のAl23膜厚が得られるのに必
要な化成電圧125Vに達するまで陽極酸化を行う。そ
の後この状態で数10分保持することが望ましい(定電
圧化成)。これは均一なAl23膜を得る上で大事なこ
とである。それによって、導電膜g2を陽極酸化され、
走査信号線GL、ゲート電極GTおよび電極PL1上に
膜厚が1800Åの陽極酸化膜AOFが形成される 工程D、図14 プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が2000Åの窒化Si膜を設
け、プラズマCVD装置にシランガス、水素ガスを導入
して、膜厚が2000Åのi型非晶質Si膜を設けたの
ち、プラズマCVD装置に水素ガス、ホスフィンガスを
導入して、膜厚が300ÅのN(+)型非晶質Si膜を設
ける。
【0082】工程E、図14 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6、CC
4を使用してN(+)型非晶質Si膜、i型非晶質Si
膜を選択的にエッチングすることにより、i型半導体層
ASの島を形成する。
【0083】工程F、図14 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6を使用
して、窒化Si膜を選択的にエッチングする。
【0084】工程G、図15 膜厚が1400ÅのITO膜からなる第1導電膜d1を
スパッタリングにより設ける。写真処理後、エッチング
液として塩酸と硝酸との混酸液で第1導電膜d1を選択
的にエッチングすることにより、ゲート端子GTM、ド
レイン端子DTMの最上層および透明画素電極ITO1
を形成する。
【0085】工程H、図15 膜厚が600ÅのCrからなる第2導電膜d2をスパッ
タリングにより設け、さらに膜厚が4000ÅのAl−
Pd、Al−Si、Al−Si−Ti、Al−Si−C
u等からなる第3導電膜d3をスパッタリングにより設
ける。写真処理後、第3導電膜d3を工程Bと同様な液
でエッチングし、第2導電膜d2を工程Aと同様な液で
エッチングし、映像信号線DL、ソース電極SD1、ド
レイン電極SD2を形成する。つぎに、ドライエッチン
グ装置にCCl4、SF6を導入して、N(+)型非晶質S
i膜をエッチングすることにより、ソースとドレイン間
のN(+)型半導体層d0を選択的に除去する。
【0086】工程I、図15 プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が1μmの窒化Si膜を設け
る。写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6
使用した写真蝕刻技術で窒化Si膜を選択的にエッチン
グすることによって、保護膜PSV1を形成する。
【0087】《液晶表示モジュールの全体構成》図16
は、液晶表示モジュールMDLの各構成部品を示す分解
斜視図である。
【0088】SHDは金属板から成る枠状のシールドケ
ース(メタルフレーム)、LCWその表示窓、PNLは
液晶表示パネル、SPBは光拡散板、MFRは中間フレ
ーム、BLはバックライト、BLSはバックライト支持
体、LCAは下側ケースであり、図に示すような上下の
配置関係で各部材が積み重ねられてモジュールMDLが
組み立てられる。
【0089】モジュールMDLは、シールドケースSH
Dに設けられた爪CLとフックFKによって全体が固定
されるようになっている。
【0090】中間フレームMFRは表示窓LCWに対応
する開口が設けられるように枠状に形成され、その枠部
分には拡散板SPB、バックライト支持体BLS並びに
各種回路部品の形状や厚みに応じた凹凸や、放熱用の開
口が設けられている。
【0091】下側ケースLCAはバックライト光の反射
体も兼ねており、効率のよい反射ができるよう、蛍光管
BLに対応して反射山RMが形成されている。
【0092】《表示パネルPNLと駆動回路基板PCB
1》図17は、図5等に示した表示パネルPNLに映像
信号駆動回路He、Hoと垂直走査回路Vを接続した状
態を示す上面図である。
【0093】CHIは表示パネルPNLを駆動させる駆
動ICチップ(下側の3個は垂直走査回路側の駆動IC
チップ、左右の6個ずつは映像信号駆動回路側の駆動I
Cチップ)である。TCPは図18、図19で後述する
ように駆動用ICチップCHIがテープ・オートメイテ
ィド・ボンディング法(TAB)により実装されたテー
プキャリアパッケージ、PCB1は上記TCPやコンデ
ンサCDS等が実装された駆動回路基板で、3つに分割
されている。FGPはフレームグランドパッドであり、
シールドケースSHDに切り込んで設けられたバネ状の
破片FGが半田付けされる。FCは下側の駆動回路基板
PCB1と左側の駆動回路基板PCB1、および下側の
駆動回路基板PCB1と右側の駆動回路基板PCB1と
を電気的に接続するフラットケーブルである。フラット
ケーブルFCとしては図に示すように、複数のリード線
(りん青銅の素材にSn鍍金を施したもの)をストライ
プ状のポリエチレン層とポリビニルアルコール層とでサ
ンドイッチして支持したものを使用する。
【0094】《TCPの接続構造》図18は走査信号駆
動回路Vや映像信号駆動回路He,Hoを構成する、集
積回路チップCHIがフレキシブル配線基板に搭載され
たテープキャリアパッケージTCPの断面構造を示す図
であり、図19はそれを液晶表示パネルの、本例では映
像信号回路用端子DTMに接続した状態を示す要部断面
図である。
【0095】同図において、TTBは集積回路CHIの
入力端子・配線部であり、TTMは集積回路CHIの出
力端子・配線部であり、例えばCuから成り、それぞれ
の内側の先端部(通称インナーリード)には集積回路C
HIのボンディングパッドPADがいわゆるフェースダ
ウンボンディング法により接続される。端子TTB,T
TMの外側の先端部(通称アウターリード)はそれぞれ
半導体集積回路チップCHIの入力及び出力に対応し、
半田付け等によりCRT/TFT変換回路・電源回路S
UPに、異方性導電膜ACFによって液晶表示パネルP
NLに接続される。パッケージTCPは、その先端部が
パネルPNL側の接続端子DTMを露出した保護膜PS
V1を覆うようにパネルに接続されており、従って、外
部接続端子DTM(GTM)は保護膜PSV1かパッケ
ージTCPの少なくとも一方で覆われるので電触に対し
て強くなる。
【0096】BF1はポリイミド等からなるベースフィ
ルムであり、SRSは半田付けの際半田が余計なところ
へつかないようにマスクするためのソルダレジスト膜で
ある。シールパターンSLの外側の上下ガラス基板の隙
間は洗浄後エポキシ樹脂EPX等により保護され、パッ
ケージTCPと上側基板SUB2の間には更にシリコー
ン樹脂SILが充填され保護が多重化されている。
【0097】《駆動回路基板PCB2》中間フレームM
FRに保持・収納される液晶表示部LCDの駆動回路基
板PCB2は、図31に示すように、L字形をしてお
り、IC、コンデンサ、抵抗等の電子部品が搭載されて
いる。この駆動回路基板PCB2には、1つの電圧源か
ら複数の分圧した安定化された電圧源を得るための電源
回路や、ホスト(上位演算処理装置)からのCRT(陰
極線管)用の情報をTFT液晶表示装置用の情報に変換
する回路を含む回路SUPが搭載されている。CJは外
部と接続される図示しないコネクタが接続されるコネク
タ接続部である。駆動回路基板PCB2とインバータ回
路基板PCB3とはバックライトケーブルにより中間フ
レームMFRに設けたコネクタ穴を介して電気的に接続
される。
【0098】駆動回路基板PCB1と駆動回路基板PC
B2とは折り曲げ可能なフラットケーブルFCにより電
気的に接続されている。組立て時、駆動回路基板PCB
2は、フラットケーブルFCを180°折り曲げることに
より駆動回路基板PCB1の裏側に重ねられ、中間フレ
ームMFRの所定の凹部に嵌合される以上、本発明を実
施例に沿って説明したが本発明はこれらに限定されるも
のではなく、例えば、本発明は薄膜トランジスタを使用
したエレクトロルミネセント表示装置にも適用できる。
【0099】また、実施例ではドレイン線をゲート線と
の交差部で分岐させたが、同様な考え方でゲート線をド
レイン線との交差部で並列に分岐させ、ゲート電極への
配線をバス共通部分から分岐させるようにしてもよい。
更には、並列分岐数は2つに限らず3つ以上でもよい。
【0100】
【発明の効果】本発明の一実施例によれば、ドレイン線
をゲート線との交差部で並列に分岐させ、ドレイン電極
への配線をバス共通部分から分岐させているので、線欠
陥を救済でき、そのために点欠陥が生じるという副作用
も未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】この発明が適用されるアクティブ・マトリック
ス方式のカラー液晶表示装置の液晶表示部の一画素とそ
の周辺を示す要部平面図である。
【図3】図2の3−3切断線における1画素とその周辺
を示す断面図である。
【図4】図2の4−4切断線における付加容量Caddの
断面図である。
【図5】表示パネルのマトリクス周辺部の構成を説明す
るための平面図である。
【図6】図5の周辺部をやや誇張し更に具体的に説明す
るためのパネル平面図である。
【図7】上下基板の電気的接続部を含む表示パネルの角
部の拡大平面図である。
【図8】マトリクスの画素部を中央に、両側にパネル角
付近と映像信号端子部付近を示す断面図である。
【図9】左側に走査信号端子、右側に外部接続端子の無
いパネル縁部分を示す断面図である。
【図10】ゲート端子GTMとゲート配線GLの接続部
近辺を示す平面と断面の図である。
【図11】ドレイン端子DTMと映像信号線DLとの接
続部付近を示す平面と断面の図である。
【図12】アクティブ・マトリックス方式のカラー液晶
表示装置のマトリクス部とその周辺を含む回路図であ
る。
【図13】基板SUB1側の工程A〜Cの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図14】基板SUB1側の工程D〜Fの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図15】基板SUB1側の工程G〜Iの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図16】液晶表示モジュールの分解斜視図である。
【図17】液晶表示パネルに周辺の駆動回路を実装した
状態を示す上面図である。
【図18】駆動回路を構成する集積回路チップCHIが
フレキシブル配線基板に搭載されたテープキャリアパッ
ケージTCPの断面構造を示す図である。
【図19】テープキャリアパッケージTCPを液晶表示
パネルPNLの映像信号回路用端子DTMに接続した状
態を示す要部断面図である。
【図20】周辺駆動回路基板PCB1(上面が見える)
と電源回路回路基板PCB2(下面が見える)との接続
状態を示す上面図である。
【符号の説明】
SUB…透明ガラス基板、GL…走査信号線、DL…映
像信号線、GI…絶縁膜、GT…ゲート電極、AS…i
型半導体層、SD…ソース電極またはドレイン電極、P
SV…保護膜、BM…遮光膜、LC…液晶、TFT…薄
膜トランジスタ、ITO…透明画素電極、g,d…導電
膜、Cadd…保持容量素子、AOF…陽極酸化膜、AO
…陽極酸化マスク、GTM…ゲート端子、DTM…ドレ
イン端子、SHD…シールドケース、PNL…液晶表示
パネル、SPB…光拡散板、MFR…中間フレーム、B
L…バックライト、BLS…バックライト支持体、LC
A…下側ケース、RM…バックライト光反射山、(以上
添字省略)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 幸宏 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内 (72)発明者 大和田 淳一 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内 (72)発明者 近藤 裕則 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内 (72)発明者 月井 教男 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々が半導体層から成る第一群の島と、ソ
    ース、ドレイン及びゲートを有す複数の薄膜トランジス
    タと、上記複数のドレインを電気的に接続する複数のド
    レイン線と、上記複数のゲートを電気的に接続し、上記
    複数のドレイン線と絶縁層を介してほぼ直交する複数の
    ゲート線とを具備して成り、上記ドレイン線及びゲート
    線の一方を複数のパスに並列に分岐させて他方と交差さ
    せ、上記パスの各々と上記他方との間に、上記半導体層
    から成りそれぞれが分離された複数の第二群の島を挿入
    して成ることを特徴とする薄膜トランジスタアレイ。
  2. 【請求項2】各々がソース電極、ドレイン電極及びゲー
    ト電極を有する複数の薄膜トランジスタと、上記複数の
    ドレインを電気的に接続する複数のドレイン線と、上記
    複数のゲートを電気的に接続し、上記複数のドレイン線
    と絶縁層を介してほぼ直交する複数のゲート線とを具備
    して成り、上記ドレイン線は共通のバス部分と、上記ゲ
    ート線との交差部で並列に枝分かれする第一及び第二の
    分岐部分と、上記バス部分から枝分かれし上記ドレイン
    電極に接続される第三の分岐部分とを有し、上記第一、
    第二及び第三の分岐部分は共に並行の関係に有る箇所を
    有することを特徴とする薄膜トランジスタアレイ。
  3. 【請求項3】上記並行の関係に有る箇所は一直線状に位
    置することを特徴とする請求項2記載の薄膜トランジス
    タアレイ。
  4. 【請求項4】上記ゲート線は上記ゲート電極及びコンデ
    ンサの電極をも兼ねており、上記ゲート線の走る方向で
    隣合う画素の上記交差部を結ぶ直線上には上記トランジ
    スタの半導体層と上記コンデンサが配置されていること
    を特徴とする請求項2記載の薄膜トランジスタアレイ。
  5. 【請求項5】各々がソース電極、ドレイン電極及びゲー
    ト電極を有する複数の薄膜トランジスタと、上記複数の
    ドレインを電気的に接続する複数のドレイン線と、上記
    複数のゲートを電気的に接続し、上記複数のドレイン線
    と絶縁層を介してほぼ直交する複数のゲート線とを具備
    して成り、上記ゲート線は共通のバス部分と、上記ドレ
    イン線との交差部で並列に枝分かれする第一及び第二の
    分岐部分と、上記バス部分から枝分かれし上記ゲート電
    極に接続される第三の分岐部分とを有し、上記第一、第
    二及び第三の分岐部分は共に並行の関係に有る箇所を有
    することを特徴とする薄膜トランジスタアレイ。
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