JPH0610188A - 有機皮膜付着鋼板の切断端面の塗装方法 - Google Patents

有機皮膜付着鋼板の切断端面の塗装方法

Info

Publication number
JPH0610188A
JPH0610188A JP17059992A JP17059992A JPH0610188A JP H0610188 A JPH0610188 A JP H0610188A JP 17059992 A JP17059992 A JP 17059992A JP 17059992 A JP17059992 A JP 17059992A JP H0610188 A JPH0610188 A JP H0610188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
coated steel
coating
cut end
electrodeposition coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17059992A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Shibata
晃 柴田
Katsuji Uehara
勝治 上原
Kimio Fukatsu
公男 深津
Shoji Suzuki
照二 鈴木
Hiroshi Tadenuma
博志 蓼沼
Kenichi Takezawa
健一 竹沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP17059992A priority Critical patent/JPH0610188A/ja
Publication of JPH0610188A publication Critical patent/JPH0610188A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗装鋼板の切断あるいは穴抜きによる切断面
の鉄素地露出面に対し、均一で高品質な性能の塗膜を効
率的に得られ、かつ、既塗装面を汚染することのない有
機皮膜付着鋼板の切断端面の塗装方法を提供する。 【構成】 既に有機皮膜を付着させ防錆処理を施した塗
装鋼板を用いて、切断、打抜き等の二次加工を行なった
際に生じる鋼板生地露出面に対し、既に有機皮膜を付着
させた面を損傷かつ汚染すること無く電着塗装を実施
し、防錆処理を施したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機皮膜付着鋼板の切
断端面の塗装方法に係り、例えば、プレコート鋼板、ラ
ミネート鋼板、塩ビ鋼板等の鋼板製造の最終工程で、予
めその表面に防錆を目的とした有機皮膜を付着させてな
る鋼板(以下、塗装鋼板という)の切断端面あるいは抜
き端面(以下、切断端面という)に対する防錆塗装方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の塗装鋼板について、プレコート鋼
板を例にとり、図5を参照して説明する。図5は、従来
の塗装鋼板の切断断面図である。図5において、21は
鋼板、22は亜鉛メッキ、23はプライマー、24は上
塗り塗膜、25は裏面防錆塗膜を示す。
【0003】図5に示す従来のプレコート鋼板は、防錆
を目的とした一般的な塗装方法で、鋼板21表面に防錆
を目的とする亜鉛メッキ22を施したのち、上塗り塗膜
24の密着性を高めるプライマー23を塗布し、さら
に、その上に各種色彩の塗料で上塗り塗膜24を、ロー
ルコーターやカーテンフローコーター方式等で塗装し、
防錆処理の確保とともに意匠性を高めていた。また、鋼
板の裏面には防錆を目的とした裏面防錆塗膜25を塗布
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のプレコート鋼板
等の塗装鋼板は、以下の製造上の欠点を有していた。塗
装鋼板から、家庭電気製品等の機能製品(図示せず)の
外郭を作成する場合、塗装鋼板を指定の寸法に切断した
り、穴を抜いたり、箱状に絞ったり、あるいは曲げたり
して製品や部品を形成するが、その切断端面は、亜鉛メ
ッキ22や塗膜24が無く、鋼板21の素地が露出する
ことになるため、錆が発生し、意匠性を損なうととも
に、場合によっては機能製品としての能力を発揮出来な
くなる場合があった。
【0005】このような問題点の対策として、主に、意
匠性のみを重視する場合の解決策として、図6、図7に
示すような方法が採られてきた。図6は、従来の塗装鋼
板のバーリング加工による防錆対策例を示す側断面図、
図7は、従来の塗装鋼板の密着曲げ加工による防錆対策
例を示す側断面図である。ここで、26は鋼板の切断端
面を示す。すなわち、図6,7のいずれも、切断端面2
6を機能製品の裏側に構成し、意匠性を損なわないよ
う、表側に出ない方法が採用されてきた。この場合、い
ずれも発錆を是認した、当面の問題点を隠す消極的な解
決策であり、電気洗濯機など、発錆に対して、その設置
条件の劣る機能製品においては、製品寿命を大幅に短縮
することになりかねないという問題があった。
【0006】また、高圧力あるいは対薬品性を要する機
能製品等については、切断端面に対し、人手による刷毛
塗り(図示せず)等を追加し、鋼板素地の露出面を隠蔽
する方法が採られてきた。しかし、これらの加工あるい
は方法は、生産上、次のような欠点を有している。
【0007】バーリングあるいは密着曲げ加工等の塑性
加工を行うためには、高価な設備の導入と、多くの加工
工程が必要で、製作費の増加につながる。また、製品の
構造に少なからず影響を与え、機能製品の性能に関係な
い構造の変更を実施しなければならない場合があった。
さらに、積極的な発錆の解決策としての人手による刷毛
塗りは、追加作業コストの上昇を招くとともに、塗膜厚
さの均質な管理が困難で、防錆力のばらつきが生じ、意
匠性の高い塗装表面へ付着するなど、商品価値の低下を
招くという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、塗装鋼板の切断あるいは穴抜
きによる切断面の鉄素地露出面に対し、均一で高品質な
性能の塗膜を効率的に得られ、かつ、既塗装面を汚染す
ることのない有機皮膜付着鋼板の切断端面の塗装方法を
提供することを、その目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る有機皮膜付着鋼板の切断端面の塗装方
法の構成は、既に有機皮膜を付着させ防錆処理を施した
鋼板を用いて、切断、打抜き等の二次加工を行なった際
に生じる鋼板生地露出面に対し、既に有機皮膜を付着さ
せた面を損傷かつ汚染すること無く電着塗装を実施し、
防錆処理を施すようにしたものである。
【0010】
【作用】塗装鋼板の切断面は、無処理であると錆が発生
し、外観が損なわれる。バーリング加工や密着曲げ(1
80°折り曲げ)加工を行うと設備の導入、工程追加で
コストアップとなり、また製品構造の変更をしなければ
ならない。したがって、塗装鋼板を指定寸法に切断した
り、穴抜き加工をしたのち、電着塗装を行うことによ
り、塗膜で被覆されていない切断端面を塗装することが
できる。なお、塗装鋼板の切断端面以外の部分、すなわ
ち塗装面は塗膜が付着しているため絶縁体となり、電着
塗装時に塗膜付着は無いので、鋼板生地が露出している
切断端面のみに塗装ができるものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1ないし図4を
参照して説明する。図1は、本発明を実施した塗装鋼板
の切断面塗装状態の一実施例を示す側断面図、図2は、
本発明の一実施例に係る電着塗装の原理を示す説明図、
図3は、図2の電着塗装を含む製造工程図、図4は、本
発明の他の実施例に係る塗装鋼板の積み重ね状態を示す
斜視図である。
【0012】図1において、1は塗装鋼板、2は鋼板、
3は塗装膜、4は切断端面、5は穴抜き切断面、6は電
着塗装膜を示す。すなわち、塗装鋼板1を電着塗装する
ことによって、切断端面4や、穴抜き端面5には電着塗
料中の樹脂および顔料が析出し、これをその後焼付け炉
で加熱溶融することによって電着塗装膜を形成する。
【0013】図2は、本発明に係る塗装鋼板の、電着塗
装膜を得るために開発された電着塗装の原理を示す図で
ある。図2において、7は電着槽、8は電着塗料、9は
電極、10は直流電源、11は塗料樹脂を示す。また図
2は、カチオン(カソードに泳動してゆく塗料樹脂イオ
ンの略)電着塗装方法の原理図であるが、電着槽7内の
電着塗料8中の、陽極(+)にステンレス製電極9を配
置し、陰極(−)に塗装鋼板1を吊るして、直流電源1
0から電流を掛けることによって、塗料樹脂11は、塗
装鋼板1の切断端面4および穴抜き切断面5の、鋼板2
部分に析出付着する。
【0014】このとき、塗装鋼板1の表面には、既に塗
装膜があるため、この絶縁抵抗により電着塗料8の塗料
樹脂11は析出しない。したがって、図1に示すよう
に、必要な切断端面4と穴抜き切断面5のみへ電着塗装
膜6が得られる。
【0015】図3は、前記塗装鋼板の電着塗装膜を得る
ために開発された電着塗装工程図を示す。図3におい
て、12は抜き装置、13は電着塗装装置、14は水洗
装置、15は焼付装置、16は折り曲げ装置、17は水
洗スプレーノズルである。図3に示す工程において、指
定寸法に切断された塗装鋼板1は、抜き装置12で指定
の穴抜きや切欠き等の二次加工が施される。次いで、電
着装置13で切断端面4などの鋼板生地露出面の塗装を
実施し、その後、水洗装置14でスプレー水洗を行い、
表面に付着した余分な電着塗料8液を除去して、焼付装
置15で焼き付けして、切断端面4の硬化塗膜ができ
る。その後、折り曲げ装置16で指定の折り曲げをし
て、部品を完成させる。なお、このとき電着塗装工程と
折り曲げ工程の順序を逆にしても差し支えない。
【0016】図4は抜き工程を終了し、重ね合わせた状
態の塗装鋼板1を示す。これは、既に有機皮膜を付着さ
せ防錆処理を施した塗装鋼板1を複数枚重ね合わせて打
ち抜き加工等の二次加工を行なったもので、図中、4は
切断端面、5は穴抜き切断面を示す。すなわち、図3に
示した抜き工程を修了した塗装鋼板1を密着させ、隙間
が出来ないように固定し、一纏めにして電着塗装するこ
とによって、さらに塗装効率を高めることができる。
【0017】なお、塗装鋼板1を複数枚重ね合わせると
きに、各々の塗装鋼板1に隙間ができる恐れのある場合
は、予め保護フィルムを貼って所定の切断あるいは抜き
加工を実施し、重合状態で電着塗装したのち、フィルム
を剥がすことも可能である。
【0018】上記の実施例によれば、電着塗装を実施す
ることによって、外周の切断端面や内側の穴抜き端面
等、その位置に拘らず切断端面には均一な電着塗膜が施
され、防食性を確保できるとともに、既に塗装のある表
面には電着塗膜が付着しないことから外観を損なうこと
が無い。したがって、従来の塗装鋼板で見られた、発錆
を是認した極めて消極的な切断端面の、製品外郭からの
隠蔽構造の採用による、塑性加工設備の導入あるいは構
造変更の必要が無く、また、人手による刷毛塗りなど塗
膜性能のばらつきおよび既塗装面の汚染の問題などの欠
点を解消でき、各種塗装条件の選定も考慮すれば、塗装
タクトの短縮化が可能であり、例えば、、製缶工程への
インライン化が図られ、極めて効率的な塗装鋼板切断端
面の塗装工程を構成することができる。
【0019】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、塗装鋼板の切断あるいは穴抜きによる切断面の
鉄素地露出面に対し、均一で高品質な性能の塗膜を効率
的に得られ、かつ、既塗装面を汚染することのない有機
皮膜付着鋼板の切断端面の塗装方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した塗装鋼板の切断面塗装状態の
一実施例を示す側断面図である。
【図2】発明の一実施例に係る電着塗装の原理を示す説
明図である。
【図3】図2の電着塗装を含む製造工程図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る塗装鋼板の積み重ね
状態を示す斜視図である。
【図5】従来の塗装鋼板の切断断面図である。
【図6】従来の塗装鋼板のバーリング加工による防錆対
策例を示す側断面図である。
【図7】従来の塗装鋼板の密着曲げ加工による防錆対策
例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1…塗装鋼板 3…塗装膜 4…切断端面 5…穴抜き切断面 6…電着塗装膜 7…電着槽 8…電着塗料 9…電極 10…直流電源 11…塗料樹脂
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 照二 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 蓼沼 博志 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 竹沢 健一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既に有機皮膜を付着させ防錆処理を施し
    た鋼板を用いて、切断、打抜き等の二次加工を行なった
    際に生じる鋼板生地露出面に対し、既に有機皮膜を付着
    させた面を損傷かつ汚染すること無く電着塗装を実施
    し、防錆処理を施したことを特徴とする有機皮膜付着鋼
    板の切断端面の塗装方法。
  2. 【請求項2】 既に有機皮膜を付着させ防錆処理を施し
    た塗装鋼板を複数枚重ね合わせて二次加工を行う際に、
    その二次加工によって生じる鋼板生地露出面に対し、前
    記の重ね合わせた塗装鋼板が密着した状態で電着塗装を
    行うことを特徴とする有機皮膜付着鋼板の切断端面の塗
    装方法。
  3. 【請求項3】 塗装鋼板を複数枚重ね合わせるときに、
    予め保護フィルムを貼って所定の加工を行い、かつ電着
    塗装を行なったのち、前記保護フィルムを剥がすことを
    特徴とする請求項2記載の有機皮膜付着鋼板の切断端面
    の塗装方法。
JP17059992A 1992-06-29 1992-06-29 有機皮膜付着鋼板の切断端面の塗装方法 Pending JPH0610188A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17059992A JPH0610188A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 有機皮膜付着鋼板の切断端面の塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17059992A JPH0610188A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 有機皮膜付着鋼板の切断端面の塗装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0610188A true JPH0610188A (ja) 1994-01-18

Family

ID=15907838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17059992A Pending JPH0610188A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 有機皮膜付着鋼板の切断端面の塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0610188A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009214097A (ja) * 2008-02-13 2009-09-24 Jfe Steel Corp 表面処理鋼板の製造設備および製造方法
KR101481124B1 (ko) * 2012-12-28 2015-01-13 주식회사 포스코 금속재 전단면 표면 처리 방법 및 전단면이 표면 처리된 금속재

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009214097A (ja) * 2008-02-13 2009-09-24 Jfe Steel Corp 表面処理鋼板の製造設備および製造方法
KR101481124B1 (ko) * 2012-12-28 2015-01-13 주식회사 포스코 금속재 전단면 표면 처리 방법 및 전단면이 표면 처리된 금속재

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6014627B2 (ja) 金属物品のへりを被覆する方法
JPH0610188A (ja) 有機皮膜付着鋼板の切断端面の塗装方法
JP2006211732A (ja) スピーカーグリル及びその製造方法
GB2120136A (en) Method of forming a cladding unit for a building
JP4546776B2 (ja) 機能性アルミニウム合金板及びその製造方法
JP3315243B2 (ja) 溶接可能型塗装金属板
JP4312489B2 (ja) 粗面化鋼板の製造方法
JPH07205367A (ja) 化粧金属板材と、その製造方法
JPS62166040A (ja) 金属ケ−スの製造方法
JP3184949B2 (ja) 端面の耐赤錆性に優れた塗装鋼板
JP3516826B2 (ja) ゴミの付着しにくいプレコート金属板及びその製造方法
JPS5855239B2 (ja) 片面電気亜鉛メツキ鋼板の製造方法
JP3290025B2 (ja) 塗装帯状パンチングメタルおよびその連続ロール塗装方法
JPH05320931A (ja) 耐食性及び塗装性に優れた表面処理鋼材及びその製造方法
JP3363291B2 (ja) 亜鉛めっき鋼板のクロメート処理装置
WO1998056577A1 (fr) Feuille d'alliage d'aluminium a revetement de resine pour couvercles de boites
JPH04333576A (ja) 接着性に優れた表面処理鋼板の製造方法
JP2003300278A (ja) 化粧鋼板
US7291252B2 (en) Electrocoating chrome-plated steel
JPS6228431Y2 (ja)
JPS6191399A (ja) 片面有機複合メツキ鋼板非メツキ面の表面処理方法
JPS60211081A (ja) 電気メツキ塗装方法及び装置
JPH0221307B2 (ja)
JP3202380B2 (ja) 塗料密着性・接着性に優れた表面処理鋼板の製造方法
JPH0361094B2 (ja)