JPH0599601A - スポツト溶接部のナゲツト径を測る溶着検査方法 - Google Patents

スポツト溶接部のナゲツト径を測る溶着検査方法

Info

Publication number
JPH0599601A
JPH0599601A JP3292378A JP29237891A JPH0599601A JP H0599601 A JPH0599601 A JP H0599601A JP 3292378 A JP3292378 A JP 3292378A JP 29237891 A JP29237891 A JP 29237891A JP H0599601 A JPH0599601 A JP H0599601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nugget
chisel
groove
spot
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3292378A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiichi Yoshida
田 敏 一 吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dengensha Toa Co Ltd
Original Assignee
Dengensha Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dengensha Manufacturing Co Ltd filed Critical Dengensha Manufacturing Co Ltd
Priority to JP3292378A priority Critical patent/JPH0599601A/ja
Publication of JPH0599601A publication Critical patent/JPH0599601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検査用のたがねをスポット溶接された2枚の
金属板の間に差し込んで、溶着部のナゲット径を破壊せ
ずに測る非破壊検査器において、重量を軽減し小型化及
び低廉化をより促進する。 【構成】 先端にV溝を有するたがねと、このたがねに
振動を与えるバイブレ−タとを備え、このバイブレ−タ
により受けた振動でたがねをスポット溶接された2枚の
金属板の間に差し込み、前記V溝でナゲットを挟み込
み、前記V溝がナゲットに当たって、たがねの前進移動
が停止したときに、予め定めたたがねの基準線からV溝
の角の頂点Bまでの距離bと、前記基準線からナゲット
中心Oまでを計測した移動量aとから、前記頂点Bから
ナゲット中心Oまでの距離cを求め、このcの値とV溝
の角度θからナゲット径を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスポット溶接部の溶着部
を破壊せずに溶着部(ナゲット)の大きさを測定するス
ポット溶接部の非破壊検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディの組立ラインでは、マルチ
スポット溶接機又はスポット溶接ロボットなどにより数
千点を越えるスポット溶接が打たれる。そのスポット溶
接部をチエックする場合、一般には2枚の金属板の間に
U字型たがね又はV字型たがねをハンマ−で打ち込み、
そのくさび作用の力でナゲットの両側を押し上げて溶着
部が完全に付いているかどうか調べたり、あるいは実際
に引き剥がして溶着部の大きさを調べたりする検査方法
が行われてきた。
【0003】叙述したたがねを打ち込む検査方法は、溶
着部が壊れるだけでなく、大変な労力を必要とする。こ
のため、最近では2枚一組のたがねを前進方向にバイブ
レ−タで振動させて、これを2枚の金属板の間に挿入さ
せ、溶着部の両脇に押し込んだ後、このたがねをノギス
の測定部のように刃先を互いに接近する方向に寄せてナ
ゲット径を測る検査器が開発されている(「日経メカニ
カル」P.81−83 日経BP社発行 1991−9
−16参照)。
【0004】この検査器はたがねを2枚の金属板の間に
差し込むだけで、溶接部を壊さずに自動的にナゲットの
直径を読み取ることができるという点で、優れていると
言える。
【0005】図1は前述した検査器の原理を図解したも
のである。この測定方法を説明すると、まず、図1
(A),(a)に示すように、2枚一組のたがねをバイ
ブレ−タで振動させ、刃物を前後に揺するように押し出
す。次にそのたがねを図1(B),(b)に示すように
溶接した2枚の金属板の間に挿入し、刃と刃の間にナゲ
ットが届くように奥深く進入させる。次に、図1
(C),(c)に示すように、エア−ハイドロリックシ
リンダ(図省略)の強力な働きで2枚のたがねを、互い
に接近する方向に移動し、ナゲット幅まで刃物の間隔を
狭める。そしてこのときの幅をナゲット直径としてスケ
−ルで読む。測定を終了したあとは、再び刃物に振動を
あたえて引き抜く。たがねを挿入した位置は多少変形す
るが、それは上からたたくだけで簡単に修正できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の検査方法は、たがねを二方向に動かす駆動機構
と、さらにそれを切り換える装置が内蔵されているた
め、機体が大きくなり、重いものになってしまう。した
がって、ナゲット測定器として実用的なものにするに
は、軽量化及び小型化並びに低廉化をより促進する必要
があり、その解決が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、機体の軽量、
小型化を図るために、次のような技術的手段を講じた。
すなわち、先端にV溝を有するたがねと、このたがねに
振動を与えるバイブレ−タとを備え、このバイブレ−タ
により受けた振動でたがねをスポット溶接された2枚の
金属板の間に差し込み、前記V溝でナゲットを挟み込
み、前記V溝がナゲットに当たって、たがねの前進移動
が停止したときに、予め定めたたがねの基準線からV溝
の角の頂点Bまでの距離bと、前記基準線からナゲット
中心Oまでを計測した移動量aとから、前記頂点Bから
ナゲット中心Oまでの距離cを求め、このcの値とV溝
の角度θからナゲット径を測定するようにしたことを特
徴とする。
【0008】
【実施例】以下に本発明方法を実施するための応用例を
図面に基づいて説明する。図2の(d),(e)は本発
明方式によるたがね構造の一例を示す側面図と平面図
で、同(a),(b),(c)はたがねの挿入位置A−
',B−B',C−C'に対応する溶着部の断面図であ
る。また図3は本発明の測定方法の原理図を示す。 図
中の符号1はV溝を有するたがね本体を示す。図2の
2,3は溶接された金属板である。4,5はV溝のテ−
パ状の刃物を示す。6は溶着部のナゲットを示す。
【0009】そして、本発明方法によりナゲット径を測
る場合は、図2に示す動作順(a),(b),(c)の
ように、V溝のたがね1をバイブレ−タ(図省略)で振
動させ、前後に揺するように押し出しながらV溝を溶接
した2枚の金属板2,3の間に挿入する。つまりV溝の
テ−パ状の刃物4,5の間にナゲット6が届くように押
し込む。ナゲットがV溝に入り、次第にテ−パ状の刃物
4,5の間隔が狭くなりナゲット6に刃先が触れ完全に
ナゲットの円周をV溝が挟み込む。このようにV溝がナ
ゲットを挟み込むと、たがね1は前進移動を停止する。
この停止したとき、図3の原理図に示すように、次の数
式からナゲット6の半径xを求めることができる。
【0010】すなわち、V角度の頂点からナゲットの円
周の接点を結ぶ線ABと、ナゲット中心つまり円中心O
の半径xを一辺とする三角形OABは直角三角形である
から、その三角関数の定理からsinθ=x/cとな
る。いま仮にV溝を30°とする。すなわちθ=15°
とすれば、x=0.259×cとなる。但し、aは基準
線Yから円中心Oまでの距離、bは基準線YからBまで
の距離である。したがって、前記a,bの値を求めるこ
とによってナゲットの測定値(直径)を検出することが
できる。
【0011】図4の実施例は、本発明方法を実施するた
めの測定器の実施例を示す概略図である。この場合は、
測定器の機体内からスライド式スケ−ルを引き出し、ス
ケ−ルの先端をナゲットの中央部にあてれば、前記a,
b,cの値を測定し、これによってナゲット径を求め、
インジケ−タにその測定値を表示するものである。
【0012】その仕組みを次に説明する。前項で解説し
たとおり、c=a−bであり、仮にV溝が30°とした
とき、ナゲットの半径xは0.259×cで表すことが
できる。cの値は常に変動するものである。しかし、b
はたがねに設けられたV溝の頂点から基準線までの量な
ので、この値は一定である。そこで、スライド式スケ−
ル上にその先端から基準線側にbの値を取り、そこを0
とする。0〜基準線間の値は変動するが、この値はcに
ほかならない。c×0.259がナゲットの半径である
から、V溝がナゲットに触れて停止したときに、インジ
ケ−タに表示される数値は図5のごとく換算値とする。
なお、V溝の角度(θ×2)については、これまでの説
明の中で便宜的に30°と設定したがナゲット径の測定
精度を高めるためにはできるだけ小さい角度とすること
が望ましい。
【0013】スライド式スケ−ルの先端部の当て方に下
記のバラツキがあった場合に、測定値にどのような変化
があるのか試算してみると、次のごとくである。但し、
V溝は30°とし、cの正確な値を15mmとする。こ
のときのナゲットの直径Rを求める公式はR=c×0.
259×2であるから、 となる。上記のとおり、問題になるほど誤差は生じてい
ないことが分かる。また測定精度を高めるためにV溝の
角度を小さくした場合は、sinθの値が更に小さくな
るのであるから、測定誤差も少なくなる。
【0014】
【発明の効果】以上で説明したとおり、、従来はたがね
を図1の(a)→(c)のとき、押し込みによらず、直
接左右方向からナゲットに向けて刃物を平行移動させ、
このときの挟みつけの力は800〜1000kgf程度
の大きな力を発生するが、本発明方式のV溝付たがねの
押し込み方式ではV角度のくさび作用を利用しているの
で、直接挟み付けよりは小さくて済む。すなわちたとえ
ばV角度30°ならば約60%で済むことになり、バイ
ブレ−タ又はエア−ハンマによればピストンの打撃力に
頼るので、この力さえ大きければ人力は僅かで済む。ま
た、従来方式ではたがねを二方向に切り換える動作が必
要であったが、本発明方式ではこれが不要で、構造簡
単、市販のエア−ハンマが使えるので、価格が安くな
る。さらに、この方式によると、測定値(ナゲット径)
の表示機構が簡単になるなど、ナゲット測定器としての
軽量小型化及び低廉化をより促進することができ、極め
て実用的なものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来方式の原理を示した説明図で、(A)〜
(C)はナゲットに対するたがねの挿入位置を示す平面
図であり、(a)〜(c)は挿入位置の断面図である。
【図2】本発明方式によるたがね構造とたがねの挿入動
作を示す説明図で、(a)〜(c)はたがね挿入位置の
断面図。(d)はたがねの側面図。(e)はたがねの平
面図である。
【図3】本発明の測定方法の原理を示す説明図である。
【図4】本発明の原理を応用した装置の一例を示す説明
図である。
【図5】本発明装置のスライド式スケ−ルの拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 V溝を有するたがね 2 金属板 3 金属板 4 テ−パ状の刃物 5 テ−パ状の刃物 6 ナゲット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にV溝を有するたがねと、このたが
    ねに振動を与えるバイブレ−タとを備え、このバイブレ
    −タにより受けた振動でたがねをスポット溶接ガされた
    2枚の金属板の間に差し込み、前記V溝でナゲットを挟
    み込み、前記V溝がナゲットに当たって、たがねの前進
    移動が停止したときに、予め定めたたがねの基準線から
    V溝の角の頂点Bまでの距離bと、前記基準線からナゲ
    ット中心Oまでを計測した移動量aとから、前記頂点B
    からナゲット中心Oまでの距離cを求め、このcの値と
    V溝の角度θからナゲット径を測定するようにしたこと
    を特徴とするスポット溶接部の溶着検査方法。
JP3292378A 1991-10-11 1991-10-11 スポツト溶接部のナゲツト径を測る溶着検査方法 Pending JPH0599601A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3292378A JPH0599601A (ja) 1991-10-11 1991-10-11 スポツト溶接部のナゲツト径を測る溶着検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3292378A JPH0599601A (ja) 1991-10-11 1991-10-11 スポツト溶接部のナゲツト径を測る溶着検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0599601A true JPH0599601A (ja) 1993-04-23

Family

ID=17781024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3292378A Pending JPH0599601A (ja) 1991-10-11 1991-10-11 スポツト溶接部のナゲツト径を測る溶着検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0599601A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011047738A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Daihatsu Motor Co Ltd 溶接検査用たがね
JP2015112640A (ja) * 2013-12-16 2015-06-22 ダイハツ工業株式会社 溶接部の接合状態評価方法
JP2015160230A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 ダイハツ工業株式会社 溶接検査方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011047738A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Daihatsu Motor Co Ltd 溶接検査用たがね
JP2015112640A (ja) * 2013-12-16 2015-06-22 ダイハツ工業株式会社 溶接部の接合状態評価方法
JP2015160230A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 ダイハツ工業株式会社 溶接検査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015537220A (ja) センサ装置及び当該センサ装置を備えた残留応力測定システム
JPH0599601A (ja) スポツト溶接部のナゲツト径を測る溶着検査方法
WO2009096146A1 (ja) 溶接検査方法および溶接検査装置
JP2006300879A (ja) 物体を測定する装置
JP4730123B2 (ja) 非破壊検査治具及び超音波非破壊検査装置
JP3284492B2 (ja) 裏側部材の取付位置検知装置
JPWO2006054330A1 (ja) 共振現象を利用した超音波探査方法およびその装置
JP4754865B2 (ja) 物体を測定する方法および装置
JP4380447B2 (ja) スポット溶接評価方法及びスポット溶接評価システム
CN217443241U (zh) 一种奥氏体焊缝相控阵超声成像检测定位装置
JPS615463U (ja) 超音波探傷機
JPS61159153A (ja) 超音波探傷用探触子ホルダ
JP2586948Y2 (ja) ナゲット計測装置
JPH0979833A (ja) 薄板重ね継手ののど厚計測装置
JPS62222160A (ja) 超音波によるシ−ム溶接の強度測定方法
JP7459835B2 (ja) 鋼管の衝合部評価方法
JP5243229B2 (ja) 超音波探傷検査方法、及び、超音波探傷装置用探触子ユニット
JP3831662B2 (ja) 溶接部の検査方法
JP2006126068A (ja) レーザ溶接継手の検査方法及び検査装置
JPS61259137A (ja) リベット型クラッド接点用自動剪断強度試験機
JPH06294601A (ja) 半径測定器
JPS5826550B2 (ja) 二探触子を利用する超音波探傷方法及びその装置
JPS63165077A (ja) スタッド溶接の品質判定方法
JP3053456U (ja) 軟弱測定対象の寸法計測装置
JPH09159657A (ja) 超音波探傷装置