JPH059740Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、システムキツチン等に設備される収
納キヤビネツトの模型に関する。さらに詳しく
は、実物の略等縮尺大に形成され、システムキツ
チン等のレイアウトのイメージ把握に使用される
収納キヤビネツトの模型の構造の改良に関する。

〔従来の技術〕

従来、収納キヤビネツト模型としては、例えば
合成樹脂材で成形したもの、木材で切削加工した
もの、紙材で折曲げ形成したものが知られてい
る。

この従来の収納キヤビネツト模型では、扉等を
有する表面部の形態が予め成形、切削、印刷等に
より表示されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

前述の従来の収納キヤビネツト模型によると、
扉等の仕様が固定的であるために、レイアウトの
多様な変更を可能とするためには、多数の個数を
用意しなければならないという問題点がある。

本考案はこのような問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、少ない個数でレ
イアウトの多様な変更を可能とする収納キヤビネ
ツト模型を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成する為に講じた技術的手段は、
実物の収納キヤビネツトと略等縮尺大に形成され
た方形のブロツク形を呈し、該正面部と背面部と
に実物の収納キヤビネツトの異なる表面部の模写
を表示したことを要旨とする。

〔作用〕

前述の手段によると、正面部、背面部を夫々視
線方向へ向けることで二つの収納キヤビネツトの
表面部の模写が混同されずに視覚に捕らることが
でき、レイアウトの変更パターンが同数であれば
少なくとも個数を半減することが可能となり、少
ない個数でレイアウトの多様な変更を可能とする
という目的を達成することができる。

〔実施例〕

以下、本考案に係る収納キヤビネツト模型の実
施例を図面に基づいて説明する。

この実施例では、システムキツチンに設備され
る縦長の直方体形のブロツク形からなる収納キヤ
ビネツト模型Ｃが示されている。

この収納キヤビネツト模型Ｃの正面部１は第１
図に示すように上二段に方開きの扉１１，１２が
設けられさらに一段の引出し１３を介して最下段
に方開きの扉１４が設けられた実物の収納キヤビ
ネツトの表面部の模写となつている。また、収納
キヤビネツト模型Ｃの背面部２は、上下の両開き
の扉２１，２６の間に四段の引出し２２，２３，
２４，２５が設けられた実物の収納キヤビネツト
の表面部の模写となつている。即ち、正面部１と
背面部２とでは、その模写が異なっているのであ
る。なお、前述の模写は、印刷、成形等任意の手
段で表示して差支えないものであり、例えば剥離
紙に貼着したシール状のものを選択貼着するよう
にすることも可能である。

このような実施例によると、第３図に示すよう
に視線方向へ収納キヤビネツト模型Ｃの正面部１
を向けた場合と、第４図に示すように視線方向へ
収納キヤビネツト模型Ｃの背面部２を向けた場合
とで、異つたレイアウトとすることができる。な
お、正面部１、背面部２は互いに同時に視覚に入
ることはないため、互いの模写により混乱するこ
とはない。また、収納キヤビネツト模型Ｃを持上
げて、正面部１、背面部２を簡単に入換えること
も可能である。

なお、第３図、第４図では床パネル３１、壁パ
ネル３２からなる建家部３に収納キヤビネツト模
型Ｃを収納設置した場合を示してあり、これ等床
パネル３１、壁パネル３２にはタイルの目地割３
１′，３２′が表示され、収納キヤビネツト模型Ｃ
を設計図通りに精確に設置することができるよう
になつている。また、この建家部３には、収納キ
ヤビネツト模型Ｃの外に、実物の流し台等に相当
する床設置用品４や実物の上部キヤビネツト等に
相当する上部設置用品５が収納設置されている。
なお、上部設置用品５については、天井等に支持
される場合もあり、第５図に詳細に示されるよう
なサポート６を用いて設置を可能にしている。こ
のサポート６は透明な合成樹脂材で形成され、一
端に壁パネル３２への差込み溝６１を有し、本体
部分は上部設置用品５を収納、取出しできるよう
な樋状溝６２としてなるものである。

以上、図示した実施例の外に、収納キヤビネツ
トをビジネスオフイス等に設置するような場合に
も使用することは可能である。

さらに、収納キヤビネツト模型Ｃは、狭義のキ
ヤビネツトに限られず、方形であれば各種の家
具、調度品にも適応するものである。

〔考案の効果〕

以上のように本考案に係る収納キヤビネツト模
型は、少ない個数でレイアウトの多様な変更を可
能とする効果がある。

また、個数の削減が可能となることにより、レ
イアウトの多様な変更が安価な材料で行なえる効
果がある。

さらに、個数の削減が可能となることは、不使
用時の収納等に便利である効果がある。

さらに、同一物の正面部、背面部で二仕様が構
成されるため、迅速なレイアウト変更が可能とな
り、直接の接客向きとして極めて有効となる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る収納キヤビネツト模型の
実施例を示す正面部側の斜視図、第２図は同背面
部側の斜視図、第３図は第１図の状態での使用状
態を示す斜視図、第４図は第２図の状態での使用
状態を示す斜視図、第５図は第３図、第４図の一
部分の拡大図である。 Ｃ……収納キヤビネツト模型、１……正面部、
２……背面部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 実物の収納キヤビネツトと略等縮尺大に形成さ
   れた方形のブロツク形を呈し、該正面部と背面部
   とに実物の収納キヤビネツトの異なる表面部の模
   写を表示したことを特徴とする収納キヤビネツト
   模型。