JPH0596483U - 油圧ポンプ - Google Patents

油圧ポンプ

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JPH0596483U
JPH0596483U JP4186292U JP4186292U JPH0596483U JP H0596483 U JPH0596483 U JP H0596483U JP 4186292 U JP4186292 U JP 4186292U JP 4186292 U JP4186292 U JP 4186292U JP H0596483 U JPH0596483 U JP H0596483U
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hydraulic pump
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洋人 岩田
朝治 黒田
秀紀 前田
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自動車機器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 油圧ポンプ2は、ポンプ本体3内部にポンプ
吐出側からの流量を制御する流量制御弁20の弁孔8と
上記流量制御弁20からの余剰流量Fをポンプ吸込側に
還流させるバイパス通路9とを有しており、このバイパ
ス通路9を、粗材の段階で型成形により形成している。
このバイパス通路9はフロントボディ5の外側開口に向
かって次第に拡径した楕円形状の断面を有している。 【効果】 バイパス通路の壁面にはチル化した硬質の層
が形成されるため、壊食あるいは摩耗の発生を抑止する
ことができ、アルミ片の発生を防ぐことができ、ポンプ
本体3の信頼性を向上させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油圧ポンプに係り、特にアルミダイキャスト製の本体で構成される 油圧ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
油圧ポンプの本体は、近年軽量化のニーズに応じてアルミダイキャストにより 製造されるようになってきている。油圧ポンプの本体は、一般には、フロントボ ディとリアボディの2つの部材を突き合わせて構成している。油圧ポンプの本体 は、カップ状のフロントボディの内部にロータ、カムリングおよびこれらを挾持 するプレートからなるポンプカートリッジを収容し、このフロントボディの開口 部をリアボディにより閉塞したものである。フロントボディにはポンプ吐出側に 連通される流量制御弁が内蔵されるとともに、この流量制御弁とポンプ吸込側と を連通させるバイパス通路が形成されている。流量制御弁はポンプから吐出され る流量を制御し、バイパス通路は流量制御弁からオーバーフローした流量をポン プ吸込側に還流させる。
【0003】 ところで、フロントボディに形成されるバイパス通路および流量制御弁の弁孔 は、アルミダイキャストにより金型で型成形され、表面にチル化した硬質の層が 形成される。その後、加工精度を考慮してチル化した硬質の層を切削し、仕上げ が行なわれる。このため、ダイキャスト粗材に型成形を行なう際には、加工寸法 より小径で型成形を行なった後、機械加工で精度をだすようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このようなアルミダイキャスト製の本体で構成される油圧ポンプは、寸法上又 は強度上極端に薄肉化することが困難である。油圧ポンプはアルミダイキャスト 製本体の肉厚が増大すると、内部に巣やブローホール等の欠陥が生じやすい。ま た、アルミダイキャスト部品では機械加工面における結合力が弱いため、言いか えれば加工面が柔らかいため、流量制御弁からバイパス通路へ高速の噴出流が流 入し続けると、バイパス通路壁面の加工面にキャビテーションによる壊食あるい は摩耗が発生し、微細なアルミ片が発生して作動油内に混入し、精度の要求され る微小なクリアランス部に入り込み、作動上の不具合が発生するという問題があ った。例えば、流量制御弁又はリリーフ弁ではバルブスティック、リリーフ弁の 開き放し、またカートリッジ部では焼付等の不具合が発生していた。
【0005】 本考案は上記欠点を除くためになされたもので、バイパス通路の壊食あるいは 摩耗を防止し、微細なアルミ片の発生を抑えることができる信頼性の高い油圧ポ ンプを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る油圧ポンプは、ポンプ本体内部にポンプ吐出側からの流量を制御 する流量制御弁の弁孔と上記流量制御弁からの余剰流量をポンプ吸込側に還流さ せるバイパス通路とを有し、上記バイパス通路を、粗材の段階で型成形により形 成したものである。
【0007】
【作用】
上記考案に係る油圧ポンプでは、バイパス通路を、粗材の段階で型成形により 形成したことにより、バイパス通路壁面にチル化した硬質の層が形成されるので 、流量制御弁からの溢流を壁面で受けても壊食あるいは摩耗の発生を抑止するこ とができ、アルミ片の発生を防ぐことができる。
【0008】
【実施例】
以下、図示実施例により本考案を説明する。図1ないし図3はそれぞれ、本考 案の一実施例に係る油圧ポンプを示す縦断面図、図1のII−II線に沿う横断 面図および図2のIII方向矢視図である。油圧ポンプ2の本体3は、図1に示 すように、リアボディ4がフロントボディ5に突き合わされ閉塞されて構成され る。カップ状のフロントボディ5の内部にはポンプ駆動軸孔6、ポンプカートリ ッジ収容孔7、流量制御弁用の弁孔8およびバイパス通路9がそれぞれ形成され る。ポンプ駆動軸孔6には、ポンプ駆動軸10が回転可能に嵌挿される。また、 ポンプカートリッジ収容孔7には、ポンプカートリッジ11が収容される。ポン プカートリッジ11はロータ12とカムリング13とこれらをリアボディ4との 間で挾持するプレート14とから構成される。ロータ12は、ポンプ駆動軸10 が一体回転可能に貫通され、ポンプ駆動軸10により駆動される。油圧ポンプ2 は、ポンプ駆動軸10がポンプカートリッジ11を駆動させると、オイルを吐出 してポンプ作用を行なうようになっている。
【0009】 流量制御弁20は、図2に示すように、フロントボディ5の弁孔8内に摺動可 能に嵌合されたスプール21から構成される。流量制御弁20はポンプカートリ ッジ11の吐出側と図示しない油圧機器との間に設けられ、スプール21が摺動 する移動量に応じて油圧ポンプ2から吐出される流量を制御して図示しない油圧 機器に送出する。また、流量制御弁20は、オーバーフローした溢流をバイパス 通路9を介してポンプカートリッジ11の吸込側(リアボディ4の吸込側通路9 A)に還流させる。
【0010】 バイパス通路9は、図2に示すように、フロントボディ5の外側から弁孔8に 交差し弁孔8の所定の位置に開口して形成される。バイパス通路9は、リアボデ ィ4に形成された吸込側通路9A(図1参照)を介して油圧ポンプ2の吸込側に 連通している。スプール2には、大径部21Aが形成される。この大径部21A は、スプール21の摺動に応じて変位し、バイパス通路9の開口部30を流量に に応じた開度で開閉するようになっている。このため、流量制御弁20の作動時 、バイパス通路9には、開口部30が大径部21Aにより絞られた状態で高速の 噴出流Fがオーバーフローした溢流として流入し、バイパス通路9の壁面を直撃 し激しく突き当たる。この噴出流Fがバイパス通路9の壁面に直撃する部位(突 き当り面)A1(図3の斜線部)は、大径部21Aの開度に応じて決定される。
【0011】 ところで、このバイパス通路9はアルミダイキャストにより金型で型成形され 、表面にチル化した硬質の層を残したまま形成される。バイパス通路9は型成形 される際、フロントボディ5の外側に向かって次第に拡径して形成され、しかも 図2および図3に示すように、断面がほぼ楕円形状を有している。その後、バイ パス通路9は流量制御弁20の弁孔8に開口する開口部30が機械加工により形 成される。この開口部30は、噴出流Fが通過するだけで、突き当たることはな い。従って、流量制御弁20から溢流する噴出流Fは、バイパス通路9壁面の部 位A1を直撃するが、部位A1にはチル化した硬質の層が形成されているため、 キャビテーションが発生しても壊食あるいは摩耗の発生を抑止することができる 。しかも、バイパス通路9の切削加工工程が必要なくなるので、製造コストの低 減をはかることができる。また、バイパス通路9の断面楕円形状の長軸方向は、 フロントボディ5の肉厚のある横方向に向けられており、フロントボディ5の上 下方向の肉厚の薄い部分におけるバイパス通路9の成形寸法の増加を抑えるよう になっている。
【0012】 なお、図4ないし図7はそれぞれ、フロントボディ5の型成形時のバイパス通 路109、209の種々の形状を示し、噴出流Fが直撃する部位A2、A3(図 4ないし図6の斜線部)がチル化した状態で残されている。また、これら部位A 2、A3をチル化した状態で残したまま、他の壁面のチル化した硬質の層を機械 加工により切削してもよい。
【0013】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、バイパス通路の壊食あるいは摩耗を防止し 、微細なアルミ片の発生を抑えることができ、ポンプ本体の信頼性を向上させる ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る油圧ポンプを示す縦断
面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う横断面図である。
【図3】図2のIII方向矢視図である。
【図4】本考案の変形例に係るポンプ本体の型成形時の
バイパス通路の横断面形状を示す説明図である。
【図5】図4のV方向矢視図である。
【図6】本考案の変形例に係るポンプ本体の型成形時の
バイパス通路の縦断面形状を示す説明図である。
【図7】図6のバイパス通路の横断面図である。
【符号の説明】
3 ポンプ本体 8 弁孔 9 バイパス通路 20 流量制御弁 F 溢流(余剰流量)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ本体内部にポンプ吐出側からの流
    量を制御する流量制御弁の弁孔と上記流量制御弁からの
    余剰流量をポンプ吸込側に還流させるバイパス通路とを
    有する油圧ポンプにおいて、上記バイパス通路を、粗材
    の段階で型成形により形成したことを特徴とする油圧ポ
    ンプ。
  2. 【請求項2】 バイパス通路はポンプ吸込側開口に向か
    って次第に拡径していることを特徴とする請求項1に記
    載の油圧ポンプ。
  3. 【請求項3】 バイパス通路は楕円形状の断面を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の油圧ポンプ。
  4. 【請求項4】 バイパス通路は流量制御弁の弁孔に開口
    する開口部が機械加工により形成されることを特徴とす
    る請求項1に記載の油圧ポンプ。
JP1992041862U 1992-05-26 1992-05-26 油圧ポンプ Expired - Lifetime JP2570946Y2 (ja)

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JP2570946Y2 JP2570946Y2 (ja) 1998-05-13

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58118287U (ja) * 1982-02-04 1983-08-12 ダイキン工業株式会社 回転式圧縮機
JPS61187992U (ja) * 1985-05-15 1986-11-22

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61187992U (ja) * 1985-05-15 1986-11-22

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