JPH0594764U - 採尿容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手指に尿をつけてしまうことのないように
する、試薬等を予め入れておけるようにする、臨床
検査用機器にそのままかけれるようにする、他の移し
替える手間のかかる作業をなくすようにする等のことを
可能とする。 【構成】 容器用ホルダー１と、容器用ホルダー１の先
端壁２の内側に同ホルダー１の開口に向く状態で立設し
た容器連結用針３と、上記先端壁２の外側に容器連結用
針３と連通する状態で立設した吸入用管４と、容器連結
用針３の針先を内部へ貫出するまで穿刺することを許容
し同針先の抜去後に穿刺孔が自然に塞る形式のゴム栓５
を以て密閉したポリエチレンテレフタレート等硬質合成
樹脂製真空容器６と、を備えものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は検尿に際して採尿するときに利用する採尿容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

学校が生徒の検尿を行うときには、折畳み式の紙コップと手指で押し潰したの ちに手放したときに元の状態に膨れ戻るキャップ付き合成樹脂製容器とを生徒に 渡し、これ等紙コップ、容器を用いて採尿させ、そして持参日に尿入容器を集め るようにしている。この場合、生徒が採尿するときには次のようにしている。す なわち、 先ず、紙コップに尿を採り、この紙コップの中の尿を容器に、当該容器をスポ イトのように手指で押し潰した状態でその口を尿の中に入れて手を放す要領で移 し替え、この移し替え後にキャップを締めている。

【０００３】 上記採尿の際には尿に触れた容器の口にキャップを締める必要があるので、尿 が手指についてしまうことがあり、極めて不衛生である。 また、上記スポイトを兼ねる容器は、使用ルートにおいて個人が開放の状態と することがあるために例えば尿の保存性をよくする試薬等を予め入れておくこと ができなく、また当該容器はスポイト機能が必要で柔らかいので、そのままでは 臨床検査用機器に装填して使うことができないものであって、斯る機器にかける ときには予め用意したガラス管あるいはポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ） 管等に移し替える必要があり、この移し替えの作業にかかる手間もバカにはでき なかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、手指に尿をつけてしまうことのないようにする、試薬等を予め 入れておけるようにする、臨床検査用機器にそのままかけれるようにする、 他の容器に移し替える手間のかかる作業をなくするようにする等のことを可能と する新規の採尿容器の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係わる採尿容器は、容器用ホルダー１と、 容器用ホルダー１の先端壁２の内側に同ホルダー１の開口に向く状態で立設した 容器連結用針３と、上記先端壁２の外側に容器連結用針３と連通する状態で立設 した吸入用管４と、容器連結用針３の針先を内部へ貫出するまで穿刺することを 許容し同針先の抜去後に穿刺孔が自然に塞る形式のゴム栓５を以て密閉したポリ エチレンテレフタレート等硬質合成樹脂製真空容器６とを備えたものである。

【０００６】

【作用】

使用に際しては先ず、紙コップに採り、その直後に容器用ホルダー１に設けた 吸入用管４の先を紙コップの尿内に沈め、この沈めた状態を維持したままで容器 用ホルダー１内にゴム栓５の方を先にして真空容器６を挿入し且つ強く押し込ん でゴム栓５に容器連結用針３を穿刺することによって同針３の先を真空容器６内 に開口させる。このようにすると減圧（真空）状態となっている真空容器６内に 紙コップの中の尿が吸入されて移り溜まる。このとき、吸入用管４の先が尿の液 面より上に出てしまったときは空気が入ってしまうので出ないように注意するこ とが必要である。上記吸入が停止したのちに容器用ホルダー１から真空容器６を 抜き去り、紙コップおよび容器用ホルダー１を廃棄処分し、尿入真空容器６だけ を学校に持って行くようにすればよい。

【０００７】

【考案の効果】

本考案に係わる採尿容器は上記のような構成であるので、上記作用において述 べたようにして使用することができるもので手指に尿をつけてしまう危惧のない ものであり、また真空容器６はゴム栓５により密閉され使用ル−トにおいても開 かれることがないので必要に応じて適宜に試薬等を予め入れておくことが可能で あり、しかも当該真空容器６はポリエチレンテレフタレート等硬質合成樹脂製で あるので、学校までの持ち運び、検査所までの持ち運び、検査所内での持ち運び 等には便利且つ安全であり、そのまま臨床検査用機器にかけることも可能であり 他の容器に移し替える等の手間のかかる作業をいらなくするものである。

【０００８】

【実施例】

図に示す実施例は、ポリエチレンテレフタレートを以て開口縁に指掛用鍔８を 、底の中央に連結孔９を、連結孔９の外に雌ネジ管１０をそれぞれもつ容器用ホ ルダー１を構成し、雌ネジ管１０にポリエチレンテレフタレート製着脱用雄ネジ 管１１を脱着可能に螺着すると共に当該着脱用雄ネジ管１１の内端側孔に容器連 結用針３を、同じく外端側孔に先の尖っていない吸入用管４をそれぞれ雄ネジ管 １１の内径孔を介して連通した状態に連結し、容器連結用針３にゴム製の安全鞘 １２をかぶせて当該安全鞘１２を雄ネジ管１１の内端に止着し、また吸入用管４ の外に同吸入用管４よりも僅かに長いポリエチレンテレフタレート製囲い管１３ を被せて当該囲い管１３を雄ネジ管１１の外端に気密に連結し、この囲い管１３ の先端口および容器用ホルダー１の開口に安全キャップ１４、１５を着脱自在に かぶせると共にこれとは別個に、ポリエチレンテレフタレートを以て容器本体１ ６を成形し、この容器本体１６の口に容器連結用針３の針先を内部へ貫出するま で穿刺することを許容し同針先の抜去後に穿刺孔が自然に塞る形式のゴム栓５を 真空内で嵌着することによって真空容器６を構成し、この真空容器６と上記容器 用ホルダー１をワンセットしたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を使用状態で示す断面図であ
る。

【図２】容器用ホルダーを示す断面図である。

【図３】真空容器を示す断面図である。

【符号の説明】 １ 容器用ホルダー ２ 先端壁 ３ 容器連結用針 ４ 吸入用管 ５ ゴム栓 ６ 真空容器 ８ 指掛用鍔 ９ 連結孔 １０ 雌ネジ管 １１ 雄ネジ管 １２ 安全鞘 １３ 囲い管 １４ 安全キャップ １５ 安全キャップ １６ 容器本体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器用ホルダー１と、容器用ホルダー１
   の先端壁２の内側に同ホルダー１の開口の方に向く状態
   で立設した容器連結用針３と、上記先端壁２の外側に容
   器連結用針３と連通する状態で立設した吸入用管４と、
   容器連結用針３の針先を内部へ貫出するまで穿刺するこ
   とを許容し同針先の抜去後に穿刺孔が自然に塞る形式の
   ゴム栓５を以て密閉したポリエチレンテレフタレート等
   硬質合成樹脂製真空容器６とを備えたことを特徴とする
   採尿容器。