JPH0594608U - 加熱調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱室内で発生する油煙、臭気等の一部を食
品加熱ヒータで熱分解し、排気浄化触媒への負担を軽減
すると共に、食品加熱ヒータで排気浄化触媒を活性化し
浄化能力の向上を図る。 【構成】 食品４を加熱する加熱ヒータ５の、直上部に
位置する反射板７の天面壁７ａと排気ダクト９壁との間
に、排気浄化触媒１０を配設すると共に、反射板７の立
ち壁に排気孔群８を設け、加熱室１からの排気を排気ダ
クト９内に排出した後、上記排気浄化触媒１０と接触さ
せる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、輻射加熱ヒータを有する加熱調理器において、加熱調理に伴って食 品から発生する油煙、臭気等の排気浄化に関する。

【０００２】

【従来の技術】

加熱調理に伴って発生する油煙、臭気等のガスを浄化するために、加熱室から の排気通路に排気浄化触媒と、排気浄化触媒の活性化を図るべく、調理加熱用ヒ ータの熱を排気浄化触媒に伝熱する伝熱部材とを設けた加熱調理器が、実開平２ −１３７６０７号公報に開示されている。

【０００３】 斯かる構成では、排気浄化触媒の活性化に必要な高温度に排気浄化触媒を維持 するのが困難なため、浄化能力を十分に発揮させることができない。更に、加熱 室内で発生する油煙、臭気等のガスの全てを、排気浄化触媒で処理しなければな らず、排気浄化触媒に対する負荷が大きい。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

加熱室内で発生する油煙、臭気等のガスの一部を、食品加熱ヒータで熱分解し 、排気浄化触媒への負担を軽減すると共に、食品加熱ヒータで効率よく排気浄化 触媒を活性化し、排気浄化触媒の浄化能力の向上を図る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、食品を収納する加熱室と、食品を加熱する輻射加熱ヒータと、上記 加熱ヒータを覆い輻射熱線を食品へ反射する反射板と、この反射板壁に設けられ 加熱室内に発生する油煙、臭気等を排出する排気孔群と、所定間隔を有して上記 反射板を覆い上記排気孔群からの排気を加熱室外に導出する排気ダクトと、上記 反射板の天面壁と排気ダクト壁との間に配設され、上記排気孔群からの排気を浄 化する排気浄化触媒とを備え、上記排気孔群を上記排気浄化触媒より上流側に配 設する。

【０００６】

【作用】

加熱ヒータからの輻射熱線を、食品へ反射する反射板の天面壁と排気ダクト壁 との間に排気浄化触媒を設けることにより、排気浄化触媒の活性化に必要な高温 度に保持することが容易にできる。更に、排気浄化触媒より上流側の反射板壁に 排気孔群を設け、加熱室からの排気を排気ダクト内に排出した後、排気浄化触媒 を通過するようにしたから、排気浄化触媒内を排気ガスが均一に流れる。

【０００７】

【実施例】

図１及び図２は本考案実施例の加熱調理器の断面図、及び平面図を示し、１は 加熱室、２は加熱室両側壁に形成された複数の突起３により支持され、食品４を 載置する載置皿、５は加熱室１の上部に配設され、食品４を加熱する管状の輻射 加熱ヒータ、この加熱ヒータ５の上面には、輻射熱線を効率よく所望方向に反射 させる赤外線反射被膜６が形成されている。

【０００８】 ７は加熱ヒータ５を覆い加熱ヒータから輻射される熱線を食品４へ反射する反 射板、８は反射板７の立ち壁に設けられ加熱室内に発生する油煙、臭気等を加熱 室外に排出する排気孔群、９は排気孔群８からの排気を加熱調理器外に導出する 排気ダクト、この排気ダクト９は上記反射板７と所定間隔を有すると共に、反射 板７と交差して配設されている。１０は排気孔群８からの排気を浄化する排気浄 化触媒で、この排気浄化触媒１０は上記反射板７の天面壁７ａと排気ダクト９壁 とに当接して配設されている。

【０００９】 上記構成によれば、加熱ヒータ５の直上部に、排気浄化触媒１０を位置させる ことにより、排気浄化触媒１０の活性化に必要な高温度に容易に安定保持でき、 ガスの浄化効率を大幅に向上できる。

【００１０】 更に、反射板７に排気孔群８を設けたから、加熱調理の進行に伴って食品から 発生する油煙、臭気等は、熱対流により反射板７内に集まり、加熱ヒータ５の近 傍を通過して調理器外に排出されるから、油煙、臭気の一部が加熱ヒータ５によ り熱分解され、排気浄化触媒１０への浄化負荷が軽減される。

【００１１】 更に、排気浄化触媒１０より上流に位置する反射板７に排気孔群８を設けたか ら、排気浄化触媒１０の全領域に加熱室１からの排気が流れ、排気浄化触媒を有 効に活用できる。因みに、図３に示す如く排気浄化触媒１０が当接する部位の反 射板７に排気孔群を設けると、排気浄化触媒１０内を流れる加熱室からの排気は 、矢印で示すごとく通風抵抗の小さい排気ダクト下流側へ片寄って流れ、排気上 流側に位置する排気ダクトと接する側の排気浄化触媒１０が有効に利用されない 。

【００１２】

【考案の効果】

加熱ヒータの直上部に位置する反射板の天面壁と、排気ダクト壁との間に排気 浄化触媒を配設したから、食品を加熱する加熱ヒータで、排気浄化触媒の活性化 に必要な高温度に容易に安定保持でき、排気浄化触媒の浄化能力の向上が図れる 。更に、排気浄化触媒より上流に位置する反射板壁に排気孔群を設け、排気浄化 触媒の全領域に排気が均等に流れるようにしたから、排気浄化触媒を有効に活用 できる。従って、加熱ヒータによる熱分解と相まって、ガス浄化能率の向上が図 れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の加熱調理器の断面図である。

【図２】本考案実施例の加熱調理器の平面図である。

【図３】排気浄化触媒が当接する部位の反射板に、排気
孔群を設けた時の排気浄化触媒内の流れを説明する為の
図である。

【符号の説明】

１ 加熱室 ５ 加熱ヒータ ７ 反射板 ８ 排気孔群 ９ 排気ダクト １０ 排気浄化触媒

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 食品を収納する加熱室と、食品を加熱す
   る輻射加熱ヒータと、上記加熱ヒータを覆い輻射熱線を
   食品へ反射する反射板と、この反射板壁に設けられ加熱
   室内に発生する油煙、臭気等を排出する排気孔群と、所
   定間隔を有して上記反射板を覆い上記排気孔群からの排
   気を加熱室外に導出する排気ダクトと、上記反射板の天
   面壁と排気ダクト壁との間に配設され、上記排気孔群か
   らの排気を浄化する排気浄化触媒とを備え、上記排気孔
   群を上記排気浄化触媒より上流側に配設してなる加熱調
   理器。