JPH0594520U - 止め輪 - Google Patents

止め輪

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JPH0594520U
JPH0594520U JP4861792U JP4861792U JPH0594520U JP H0594520 U JPH0594520 U JP H0594520U JP 4861792 U JP4861792 U JP 4861792U JP 4861792 U JP4861792 U JP 4861792U JP H0594520 U JPH0594520 U JP H0594520U
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JP
Japan
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retaining ring
opening
annular portion
shaft
peripheral edge
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Application number
JP4861792U
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English (en)
Inventor
一雅 田端
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着時における拡径又は縮径に伴う塑性変形
の程度を緩和し、広幅であっても十分な拡径又は縮径が
可能であり、治具を用いた能率的な装着をなし得るよう
にする。 【構成】 円環の一部を適宜幅の開離部1aにより欠損さ
せてなり、平面視にてC型をなす環状部1bに、外周縁に
開口を有して半径方向内向きに延びる複数本の外側スリ
ット10,10…を、開離部1aを挾んだ両側に軸対称をなし
て形成する。更に、周方向に互いに相隣する外側スリッ
ト10,10間の夫々に、内周縁に開口を有して半径方向外
向きに延びる複数本の内側スリット11,11…を形成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、軸方向の位置決め用の機械要素として広く用いられている止め輪に 関する。
【0002】
【従来の技術】
軸に外嵌された筒体、又は孔に内嵌された軸体を軸長方向に位置決めすべく用 いられる止め輪は、前記軸又は前記孔への後付けが可能であり、設計の自由度が 高いことから、各種の機械装置に広く用いられている。
【0003】 図4は一般的な軸用C型止め輪の平面図である。図示の如くC型止め輪3は、 周方向に均一な矩形断面を有する円環を周方向に適宜の幅を有する開離部3aによ り欠損させ、平面視にてC型をなす環状部3bを備えてなる。前記開離部3aを挾ん で対向する前記環状部3bの両端縁には、半径方向外向きに張り出し部が設けてあ り、この張り出し部には、開離部3aの後述する拡幅操作に用いる操作孔3c,3cが 形成してある。
【0004】 図5は、軸4に外嵌された筒体5を軸長方向に位置決めする際のC型止め輪3 の装着方法の説明図である。装着対象となる軸4の外周には、C型止め輪3の厚 さと略等しい幅を有する係合溝40が周設してある。C型止め輪3の装着は、開離 部3aを拡幅せしめて環状部3bを拡径させ、この状態で前記軸4の一側端部から嵌 挿した後、前記係合溝40に整合する位置にて前記拡径を解除する手順により行わ れる。これによりC型止め輪3は、図示の如く、環状部3bの内周縁を係合溝40内 に係合させ、外周側を適幅突出させた状態で軸4に係着されたことになり、該軸 4に外嵌された筒体5は、係合溝40から突出する環状部3bにその一側端面を突き 当てた状態で拘束される。
【0005】 さて、以上の如きC型止め輪3の装着に際しては、開離部3aを拡幅させ、この 状態を軸4への嵌挿の間に維持する必要があり、これらのことは一般的に、前記 操作孔3c,3cに作用端を差し込んだプライヤーの操作により行われるが、同一寸 法を有する多数の軸4,4…に対して各別のC型止め輪3,3…を装着すること が要求される製造ラインにおいては、装着作業の能率向上のため、図6に示す如 き専用の治具6が用いられることがある。
【0006】 治具6は、軸4への遊嵌が可能な円筒形をなす保持部6aの一側に、先端に向け て外径が縮径されたテーパ部6bを連設した構成となっており、この治具6を用い たC型止め輪の装着作業は、保持部6aに多数のC型止め輪3,3…を保持させた 治具6をテーパ部6b側から軸4に遊嵌し、1つのC型止め輪3をテーパ部6b側に 押出し、該テーパ部6bの傾斜に沿わせて滑動させて、先端縁に整合する係合溝40 内に落とし込む手順にて行われる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
さて、以上の如く装着された軸用のC型止め輪3は、一般的には、軸4の外側 に隙間なく嵌合された筒体5の位置決めに用いられるが、前記軸4の外周との間 に適宜の隙間を有して嵌合する筒体5の位置決めに用いられることもある。図7 は、このような位置決め状態を示す側断面図である。位置決め対象となる筒体5 は、軸4を囲繞する筒形のハウジング7に内嵌保持され、軸4の外周との間に隙 間を有しており、前記筒体5の軸長方向への位置決めは、軸4外周の係合溝40に 係合されたC型止め輪3にその一側端面を当接せしめて行われている。
【0008】 このような用途においては、筒体5の端面との当接を可能とするため、軸4の 外側に突出する環状部3bの幅寸法が軸4と筒体5との間の隙間寸法を上回ること が必要であり、内外径差が大きい広幅のC型止め輪3が用いられる。
【0009】 ところが、この種のC型止め輪3においては、軸4への装着に際して広幅の環 状部3bを拡径するために大きい力を必要とし、また、この拡径が環状部3bの塑性 変形を招来し、拡径力の解除後における係合溝40への係合が確実に行われず、筒 体5の確実な位置決めに支障を来す場合があった。
【0010】 更に、前記治具6を用いたC型止め輪3の装着においては、装着対象となる軸 4よりも更に大なる外径を有する前記保持部6aへの嵌挿のために、環状部3bに余 分な拡径を強いられることから、広幅のC型止め輪3に対しての前記治具6の使 用は難しく、プライヤー等の専用工具を用いた装着に頼らざるを得ず、装着作業 に多大の手間を要する難点があった。
【0011】 なお以上の如き問題は、縮径変形せしめた状態で円孔に内挿され、該円孔に内 嵌された軸体の位置決めのために内周面に周設された係合溝に係着して用いられ る穴用C型止め輪においても全く同様に生じるものである。
【0012】 本考案は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、装着時における拡径又は縮 径に伴う塑性変形の程度を緩和し、広幅であっても十分な拡径又は縮径が可能で あり、治具を用いた能率的な装着をなし得るC型止め輪を提供することを目的と する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る止め輪は、周方向に適宜幅を有する開離部により円環の一部を欠 損させた環状部を備え、該環状部を前記開離部の拡幅又は縮幅を伴って変形させ 、円形断面を有する軸の外側又は孔の内側に挿入し、夫々の周面に係着せしめて 用いる止め輪において、前記環状部の外周縁に開口を有し、半径方向内向きに延 びる複数本の外側スリットと、これらと異なる周方向位置にて前記環状部の内周 縁に開口を有し、半径方向外向きに延びる複数本の内側スリットとを、前記開離 部の両側に夫々軸対称をなして具備することを特徴とする。
【0014】
【作用】
本考案においては、軸又は孔への装着時における拡径又は縮径に伴う環状部の 変形を、該環状部の外周縁及び内周縁に夫々形成された外側スリット及び内側ス リットの開口幅の増減により吸収し、塑性変形が生じない状態での十分な拡径又 は縮径を許容し、治具を用いた装着を可能とする。
【0015】
【実施例】
以下本考案をその実施例を示す図面に基づいて詳述する。図1は本考案に係る C型止め輪の平面図である。図示の如くこのC型止め輪1は、図4に示す従来の C型止め輪3と同様、周方向に均一な矩形断面を有する円環を周方向に適宜の幅 を有する開離部1aにより欠損させ、平面視にてC型をなす環状部1bを備え、また 開離部1aを挾んで対向する環状部1bの両端縁近傍に夫々操作孔1c,1cを備えてな る。
【0016】 さて、本考案に係るC型止め輪1の環状部1bには、開離部1aを挾んだ両側に軸 対称をなして並び、外周縁に開口を有して半径方向内向きに延びる複数本の外側 スリット10,10…が形成してあり、また、周方向に互いに相隣する前記外側スリ ット10,10間の夫々に、内周縁に開口を有して半径方向外向きに延びる複数本の 内側スリット11,11…が形成してある。
【0017】 図2は、環状部1bの一部拡大図であり、外側スリット10及び内側スリット11の 詳細な形成態様を示している。図示の如く外側スリット10は、環状部1bの外周縁 からの長さL1 と、略一定の幅W1 とを有し、また内側スリット11は、同じく内 周縁からの長さL2 と、略一定の幅W2 とを有しており、これらの先端部には、 夫々の幅W1 及びW2 よりも大なる直径を有する円形のぬすみ孔 10a,11aが貫通 形成してある。
【0018】 図3は、環状部1bに拡径又は縮径方向の力を加えた場合に生じる外側スリット 10及び内側スリット11の変形状態を示す説明図である。拡径方向の力が加えられ た場合、図3(a)に示す如く、外側スリット10が開口幅を減じ、内側スリット 11が開口幅を増す変形態様を夫々示し、逆に縮径方向の力が加えられた場合、図 3(b)に示す如く、外側スリット10が開口幅を増し、内側スリット11が開口幅 を減じる変形態様を夫々示す。従って、複数の外側スリット10,10…及び内側ス リット11,11…を周方向に備えた前記環状部1bは、前述の如き変形に伴って大き く拡径又は縮径することができる。
【0019】 本考案に係るC型止め輪1は、従来のC型止め輪3と同様、図5又は図6に示 す如く軸4に装着して用いられる。この装着に際し、開離部1aを拡幅せしめて環 状部1bを拡径させた場合、環状部1bの外周縁及び内周縁には、局所的に引張力又 は圧縮力が作用するが、本考案に係るC型止め輪1においては、周方向に並設さ れた外側スリット10,10…及び内側スリット11,11…が、夫々の形成部位での引 張力又は圧縮力の作用により、図3(a)に示す如く変形することになり、環状 部1bの十分な拡径が許容される。この結果本考案に係るC型止め輪1は、図6に 示す如く、装着対象となる軸4よりも大なる外径を有する治具6への嵌挿も可能 であり、該治具6を用いた能率的な装着が可能となる。
【0020】 なお、外側スリット10の長さL1 及び幅W1 と、内側スリット11の長さL2 及 び幅W2 とは、環状部2bの拡径に伴う変形態様を均一化するため、夫々略同一寸 法とするのがよく、また前記長さL1 ,L2 は、図示の如く、環状部2bの幅方向 に外側スリット10と内側スリット11との重なりが生じるように設定される。また 外側スリット10及び内側スリット11の先端側に形成されたぬすみ孔 10a,11aは、 前述した変形に伴って先端部に生じる応力集中を緩和する作用をなす。
【0021】 また、前述の如く軸4に装着されたC型止め輪1は、これにより位置決めされ る筒体5(図5参照)を介して作用する軸方向の力に対して所定の強度を有する 必要があるが、前述の如き細幅の外側スリット10及び内側スリット11の形成に伴 う軸方向の力に対する強度低下はわずかであり、問題となる場合は少ない。特に 軸方向の力に対する強度確保が必要な場合には、外側スリット10及び内側スリッ ト11の幅W1 及びW2 を可及的に小さくすることにより対応でき、この場合にお ける環状部1bの拡径量は、外側スリット10及び内側スリット11の形成数を増すこ とにより確保できる。
【0022】 なお本実施例においては、軸用C型止め輪について説明したが、本考案は、穴 用C型止め輪においても同様に適用可能であり、図1に示すC型止め輪1は、穴 用としてもそのまま使用可能である。更に本考案は、平面視においてC型をなす C型止め輪に限らず、他の平面形状を有する止め輪にも適用できる。
【0023】
【考案の効果】
以上詳述した如く本考案に係る止め輪においては、環状部の外周縁及び内周縁 に夫々開口を有して形成された外側スリット及び内側スリットが変形し、軸又は 孔への装着に際しての環状部の拡径又は縮径を吸収するから、塑性変形が生じな い状態での十分な拡径又は縮径が許容され、広幅であっても十分な拡径又は縮径 が可能であり、治具を用いた能率的な装着を確実になし得る等、本考案は優れた 効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るC型止め輪の平面図である。
【図2】外側スリット及び内側スリットの詳細を示す拡
大図である。
【図3】外側スリット及び内側スリットに生じる変形状
態の説明図である。
【図4】従来のC型止め輪の平面図である。
【図5】C型止め輪の装着方法の説明図である。
【図6】治具を用いたC型止め輪の装着方法の説明図で
ある。
【図7】軸の外周に隙間を有して嵌合された筒体の軸用
C型止め輪による位置決め状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 C型止め輪 1a 開離部 1b 環状部 10 外側スリット 11 内側スリット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に適宜幅を有する開離部により円
    環の一部を欠損させた環状部を備え、該環状部を前記開
    離部の拡幅又は縮幅を伴って変形させ、円形断面を有す
    る軸の外側又は孔の内側に挿入し、夫々の周面に係着せ
    しめて用いる止め輪において、前記環状部の外周縁に開
    口を有し、半径方向内向きに延びる複数本の外側スリッ
    トと、これらと異なる周方向位置にて前記環状部の内周
    縁に開口を有し、半径方向外向きに延びる複数本の内側
    スリットとを、前記開離部の両側に夫々軸対称をなして
    具備することを特徴とする止め輪。
JP4861792U 1992-05-25 1992-05-25 止め輪 Pending JPH0594520U (ja)

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Cited By (4)

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