JPH0593907A - 液晶表示素子 - Google Patents
液晶表示素子Info
- Publication number
- JPH0593907A JPH0593907A JP3255256A JP25525691A JPH0593907A JP H0593907 A JPH0593907 A JP H0593907A JP 3255256 A JP3255256 A JP 3255256A JP 25525691 A JP25525691 A JP 25525691A JP H0593907 A JPH0593907 A JP H0593907A
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- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- plastic film
- crystal display
- substrates
- display element
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 プラスチックフィルムの光学的異方性を考慮
して偏光板との最適配置により横視角方向での視野角、
明るさを改善した液晶表示素子の提供を目的とする。 【構成】 対向配置されたプラスチックフィルム基板１
には厚さ略１００μｍの１軸延伸ポリエチレンテレフタ
レート（１−ＰＥＴ）が用いられている。該プラスチッ
クフィルム基板１の内面には電極２及び配向制御膜３が
被着形成されおり、その周縁部はシール材４で封止され
ていて、中には液晶５が封入されている。該液晶５はカ
イラルを添加したネマティック液晶で、液晶層の厚さは
８，２５μｍであり、ねじれ（ツイスト）角は２００°
としている。また、上下基板１の外面には各々偏光板６
を貼付する。基板１の延伸方向（ＴＤ）と、該基板１に
被着した配向制御膜３のラビング方向との関係は上下基
板１ともそれぞれ略４５°とする。
して偏光板との最適配置により横視角方向での視野角、
明るさを改善した液晶表示素子の提供を目的とする。 【構成】 対向配置されたプラスチックフィルム基板１
には厚さ略１００μｍの１軸延伸ポリエチレンテレフタ
レート（１−ＰＥＴ）が用いられている。該プラスチッ
クフィルム基板１の内面には電極２及び配向制御膜３が
被着形成されおり、その周縁部はシール材４で封止され
ていて、中には液晶５が封入されている。該液晶５はカ
イラルを添加したネマティック液晶で、液晶層の厚さは
８，２５μｍであり、ねじれ（ツイスト）角は２００°
としている。また、上下基板１の外面には各々偏光板６
を貼付する。基板１の延伸方向（ＴＤ）と、該基板１に
被着した配向制御膜３のラビング方向との関係は上下基
板１ともそれぞれ略４５°とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックフィルム
を基板に用いたスーパーツイステッドネマテック（ＳＴ
Ｎ）型の液晶表示素子に関する。
を基板に用いたスーパーツイステッドネマテック（ＳＴ
Ｎ）型の液晶表示素子に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ツイステッドネマテック（ＴＮ）
型の液晶表示素子にプラスチックフィルムを基板として
用いた場合、プラスチックフィルム自体が光学的異方性
を有しているため、その複屈折のよって表示に色むら等
が発生して表示品質の劣化を招くことがある。このた
め、特開昭５６−９７３１８号公報等によれば、プラス
チックフィルムの延軸方向と配向制御膜のラビング方向
及び偏光板の偏光軸方向を平行若しくは垂直とすること
により、上述の問題を解決している。
型の液晶表示素子にプラスチックフィルムを基板として
用いた場合、プラスチックフィルム自体が光学的異方性
を有しているため、その複屈折のよって表示に色むら等
が発生して表示品質の劣化を招くことがある。このた
め、特開昭５６−９７３１８号公報等によれば、プラス
チックフィルムの延軸方向と配向制御膜のラビング方向
及び偏光板の偏光軸方向を平行若しくは垂直とすること
により、上述の問題を解決している。
【０００３】このＴＮ表示モードは、表示容量を増大さ
せるために高時分割駆動させると、コントラストが低下
したり、視角がせまくなるという欠点がある。このた
め、液晶分子のねじれ角を更に大きくしたスーパーツイ
ステッドネマテック（ＳＴＮ）型の液晶表示素子が提案
されている。該液晶表示素子は液晶層での複屈折性を利
用して表示をおこなうものであり、図４に示すように、
基板のラビング方向Ｅ，Ｆに対して偏光板の偏光軸の方
向Ｃ，Ｄを略４５°にとり、下基板から上基板への液晶
のねじれ（ツイスト）角をωとすると、上下偏光板の開
き角Δβは、Δβ＝ω−１８０°とするのが最適であ
る。
せるために高時分割駆動させると、コントラストが低下
したり、視角がせまくなるという欠点がある。このた
め、液晶分子のねじれ角を更に大きくしたスーパーツイ
ステッドネマテック（ＳＴＮ）型の液晶表示素子が提案
されている。該液晶表示素子は液晶層での複屈折性を利
用して表示をおこなうものであり、図４に示すように、
基板のラビング方向Ｅ，Ｆに対して偏光板の偏光軸の方
向Ｃ，Ｄを略４５°にとり、下基板から上基板への液晶
のねじれ（ツイスト）角をωとすると、上下偏光板の開
き角Δβは、Δβ＝ω−１８０°とするのが最適であ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したＳ
ＴＮ型の液晶表示素子に基板としてガラス基板を用いて
いる場合は良いが、基板として光学的異方性を有するプ
ラスチックフィルムを用いると、プラスチックフィルム
の複屈折効果によって視野角が狭くなったり明るさが低
下したりするため、該プラスチックフィルムの面内での
屈折率が最大の軸方向との偏光板の吸収軸（若しくは偏
光軸）を最適化する必要がある。
ＴＮ型の液晶表示素子に基板としてガラス基板を用いて
いる場合は良いが、基板として光学的異方性を有するプ
ラスチックフィルムを用いると、プラスチックフィルム
の複屈折効果によって視野角が狭くなったり明るさが低
下したりするため、該プラスチックフィルムの面内での
屈折率が最大の軸方向との偏光板の吸収軸（若しくは偏
光軸）を最適化する必要がある。
【０００５】本発明は、プラスチックフィルムの光学的
異方性を考慮して偏光板との最適配置により横視角方向
での視野角、明るさを改善した液晶表示素子の提供を目
的としている。
異方性を考慮して偏光板との最適配置により横視角方向
での視野角、明るさを改善した液晶表示素子の提供を目
的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、内面に電極及
び配向制御膜を有する２枚のプラスチックフィルムと、
該プラスチックフィルム間に挟持され１６０°以上のね
じれ角を有する液晶と、該プラスチックフィルムの外側
に配置された偏光板とを備えたスーパーツイステッドネ
マテック（ＳＴＮ）型の液晶表示素子において、前記プ
ラスチックフィルムの面内の屈折率の大きな軸方向に対
して前記偏光板の吸収軸方向を略平行にしたことを特徴
としている。
び配向制御膜を有する２枚のプラスチックフィルムと、
該プラスチックフィルム間に挟持され１６０°以上のね
じれ角を有する液晶と、該プラスチックフィルムの外側
に配置された偏光板とを備えたスーパーツイステッドネ
マテック（ＳＴＮ）型の液晶表示素子において、前記プ
ラスチックフィルムの面内の屈折率の大きな軸方向に対
して前記偏光板の吸収軸方向を略平行にしたことを特徴
としている。
【０００７】また、本発明に係る液晶表示素子は、前記
プラスチックフィルムとして１軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートを用いたことを特徴としている。
プラスチックフィルムとして１軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートを用いたことを特徴としている。
【０００８】
【作用】上述構成により、プラスチックフィルム基板の
屈折率の大きな軸方向と偏光板の吸収軸方向とが略平行
とされているので、これらを透過する光には複屈折効果
が生じないため、横方向の視界角が広くなり表示面の明
るさも増す。
屈折率の大きな軸方向と偏光板の吸収軸方向とが略平行
とされているので、これらを透過する光には複屈折効果
が生じないため、横方向の視界角が広くなり表示面の明
るさも増す。
【０００９】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の実施例について
説明する。
説明する。
【００１０】図１には、本発明の一実施例である液晶表
示素子の断面図が示されている。対向配置されたプラス
チックフィルム基板１には厚さ略１００μｍの１軸延伸
ポリエチレンテレフタレート（１−ＰＥＴ）が用いられ
ており、該フィルム基板１の延伸方向（ＴＤ）の屈折率
は１．７０８であって、これと直角方向の屈折率は１．
６０１であるので、面内での複屈折率異方性は０．１０
７（＝１．７０８−１．６０１）となる。また、該プラ
スチックフィルム基板１の内面には電極２及び配向制御
膜３が被着形成されおり、その周縁部はシール材４で封
止されていて、中には液晶５が封入されている。該液晶
５はカイラルを添加したネマティック液晶で、そのリタ
ーデーションは０．９、液晶層の厚さは８，２５μｍで
あり、ねじれ（ツイスト）角は２００°としている。ま
た、上下のプラスチックフィルム基板１の外面には各々
偏光板６が貼付されている。
示素子の断面図が示されている。対向配置されたプラス
チックフィルム基板１には厚さ略１００μｍの１軸延伸
ポリエチレンテレフタレート（１−ＰＥＴ）が用いられ
ており、該フィルム基板１の延伸方向（ＴＤ）の屈折率
は１．７０８であって、これと直角方向の屈折率は１．
６０１であるので、面内での複屈折率異方性は０．１０
７（＝１．７０８−１．６０１）となる。また、該プラ
スチックフィルム基板１の内面には電極２及び配向制御
膜３が被着形成されおり、その周縁部はシール材４で封
止されていて、中には液晶５が封入されている。該液晶
５はカイラルを添加したネマティック液晶で、そのリタ
ーデーションは０．９、液晶層の厚さは８，２５μｍで
あり、ねじれ（ツイスト）角は２００°としている。ま
た、上下のプラスチックフィルム基板１の外面には各々
偏光板６が貼付されている。
【００１１】また、プラスチックフィルム基板１の延伸
方向（ＴＤ）と、該基板１に被着された配向制御膜３の
ラビング方向との関係は、図２に示すように、上下基板
１のＴＤ方向Ａ，Ｂと上下基板１のラビング方向Ａ′，
Ｂ′との間にそれぞれ略４５°の角度をもっており、ま
た上下基板１の開き角は２０°となっている。
方向（ＴＤ）と、該基板１に被着された配向制御膜３の
ラビング方向との関係は、図２に示すように、上下基板
１のＴＤ方向Ａ，Ｂと上下基板１のラビング方向Ａ′，
Ｂ′との間にそれぞれ略４５°の角度をもっており、ま
た上下基板１の開き角は２０°となっている。
【００１２】上下基板１の延伸方向（ＴＤ）と偏光板６
の吸収軸とを、略平行とした場合と略直交とした場合に
ついて、液晶表示素子としての特性を比較してみた。た
だし、下基板１の外面には無指向性の反射フィルムを粘
着し、液晶表示素子としては反射モードとした。 図３
に示すように、略平行にした場合には良視角方向θ＝４
０°となり、横視角方向ψ＝５０°となった。略直交に
した場合には良視角方向θ＝４０°となり、横視角方向
ψ＝３０°となった。なお、視野角の定義としてコント
ラスト１０以下で、非点灯時の明るさが正面での明るさ
の１／３以上である限界点とした。この結果、良視角方
向では略平行、略直交とも差がないが、横視角方向では
略平行の配置の方が良好であった。
の吸収軸とを、略平行とした場合と略直交とした場合に
ついて、液晶表示素子としての特性を比較してみた。た
だし、下基板１の外面には無指向性の反射フィルムを粘
着し、液晶表示素子としては反射モードとした。 図３
に示すように、略平行にした場合には良視角方向θ＝４
０°となり、横視角方向ψ＝５０°となった。略直交に
した場合には良視角方向θ＝４０°となり、横視角方向
ψ＝３０°となった。なお、視野角の定義としてコント
ラスト１０以下で、非点灯時の明るさが正面での明るさ
の１／３以上である限界点とした。この結果、良視角方
向では略平行、略直交とも差がないが、横視角方向では
略平行の配置の方が良好であった。
【００１３】以上のように、基板１の延伸方向（ＴＤ）
と偏光板６の吸収軸とを、略平行とすることで、横視角
方向の視野角（コントラスト，明るさ）を改善すること
ができた。
と偏光板６の吸収軸とを、略平行とすることで、横視角
方向の視野角（コントラスト，明るさ）を改善すること
ができた。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光学的異方性を有するプラスチックフィルムを用いてス
ーパーツイストネマティック型の液晶表示素子を構成す
る際に、プラスチックフィルムの面内の屈折率が最大の
軸方向と偏光板の吸収軸方向とを略平行にしたので、横
視角方向の表示特性を改善することができる。
光学的異方性を有するプラスチックフィルムを用いてス
ーパーツイストネマティック型の液晶表示素子を構成す
る際に、プラスチックフィルムの面内の屈折率が最大の
軸方向と偏光板の吸収軸方向とを略平行にしたので、横
視角方向の表示特性を改善することができる。
【図１】本発明実施例の液晶表示素子の断面図である。
【図２】基板の延伸方向とラビング方向とを示す図であ
る。
る。
【図３】液晶表示素子の視角方向を示す図である。
【図４】スーパーツイストネマティック型の液晶表示素
子の基板のラビング方向と偏光板の偏光軸方向との関係
とを示す図である。
子の基板のラビング方向と偏光板の偏光軸方向との関係
とを示す図である。
１ プラスチックフィルム（基板） ２ 電極 ３ 配向制御膜 ５ 液晶 ６ 偏光板
Claims (2)
- 【請求項１】 内面に電極及び配向制御膜を有する２枚
のプラスチックフィルムと、該プラスチックフィルム間
に挟持され１６０°以上のねじれ角を有する液晶と、該
プラスチックフィルムの外側に配置された偏光板とを備
えたスーパーツイステッドネマテック（ＳＴＮ）型の液
晶表示素子において、 前記プラスチックフィルムの面内の屈折率の大きな軸方
向に対して前記偏光板の吸収軸方向を略平行にしたこと
を特徴とする液晶表示素子。 - 【請求項２】 前記プラスチックフィルムとして１軸延
伸ポリエチレンテレフタレートを用いたことを特徴とす
る請求項１記載の液晶表示素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3255256A JPH0593907A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3255256A JPH0593907A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 液晶表示素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0593907A true JPH0593907A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17276219
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3255256A Pending JPH0593907A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 液晶表示素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0593907A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100811640B1 (ko) * | 2001-10-18 | 2008-03-11 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 액정 표시 장치 |
| JP6065144B1 (ja) * | 2016-04-25 | 2017-01-25 | 大日本印刷株式会社 | 調光フィルム |
-
1991
- 1991-10-02 JP JP3255256A patent/JPH0593907A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100811640B1 (ko) * | 2001-10-18 | 2008-03-11 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 액정 표시 장치 |
| JP6065144B1 (ja) * | 2016-04-25 | 2017-01-25 | 大日本印刷株式会社 | 調光フィルム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000829 |