JPH059348U - 収納用仕切り構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 引き出しやアタッシュケース等の大きさ及び
それ等に収納する収納物の大きさに合わせて格子状に間
仕切り出来、かつ、その格子状態を強固に保持出来る収
納用仕切り構造を提供する。 【構成】 仕切り板１の上半分に所定間隔毎にスリット
４…を有する。スリット４…の下方には、連結部５…が
連続状に設けられる。スリット４…の左右の端縁部７，
７には、上下方向の角溝６…が設けられる。角溝６…の
前後には、仕切り板１の表て面部９・裏面部10と45°の
勾配をなす保持面13…が形成される。複数枚の仕切り板
１…を平行状に並べて立設し、さらに、この複数枚の仕
切り板１…に直交状として上下反転した複数枚の仕切り
板１…を、スリット４…と連結部５…とが噛合するよう
に押し込み、連結部５…と角溝６…との係合及び連結部
５…の左右の保持面13…と角溝６…の左右の保持面13…
との当接にて、格子状に保持される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、引き出し，アタッシュケース等を複数枚の仕切り板にて間仕切るた めの仕切り構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、引き出しやアタッシュケース等には、縦横一方向に平行な仕切りが有る ものや、一定の大きさの格子状の仕切りが有るもの等があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の仕切りでは、引き出し，アタッシュケース，箱等の大きさ及び それ等に収納する収納物の大きさに合わせて任意の大きさに間仕切ることが出来 ず、また、間仕切りが安定しなかった。

【０００４】 そこで、本考案は、上述の欠点を解消し、収納物の大きさに合わせて任意の大 きさに間仕切ることが出来ると共に、仕切りがずれることなく安定した間仕切り が出来る収納用仕切り構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、本考案に係る収納用仕切り構造は、複数枚の帯 板状の仕切り板を格子状に組み合わせて、引き出し、アタッシュケース等を間仕 切るための収納用仕切り構造であって；上記仕切り板の上下長辺部の上下略中央 よりも上半分に形成されると共に、所定間隔毎に配設される上記長辺部と直交状 のスリットと；上記仕切り板の下半分に配設されると共に、上記スリットの下方 に連設され、かつ、平面視に於いて長手方向と直交する方向に一文字状に形成さ れる連結部と；を有し；上記スリットの左右の相対向する端縁部の厚み方向の中 央に、上下方向に沿って角溝を凹設し；かつ、該角溝の開口端縁と上記仕切り板 の表て面部・裏面部とを結ぶ45°の第一勾配面部を上記スリットに沿って形成し 、さらに、この第一勾配面部を上記連結部の左右に沿って延伸して第二勾配面部 を形成し、この第一勾配面部と第二勾配面部をもって保持面を形成し；かつ、複 数枚の上記仕切り板を平行状に並べて立設し、さらに、この複数枚の仕切り板に 直交状として上下反転した複数枚の上記仕切り板を、上記スリットと上記連結部 とが噛合するように押込み、上記連結部と上記角溝との係合、及び該連結部の左 右の上記保持面と該角溝の左右の保持面との当接にて、格子状に保持するもので ある。

【０００６】

【作用】

引き出し，アタッシュケース，箱等の大きさ及びそれ等に収納する収納物の大 きさに合わせて複数枚の仕切り板を格子状に組み合わす。２枚の仕切り板が直交 状に交差している部位では、連結部と角溝とが係合し、かつ、該連結部の左右の 保持面と該角溝の左右の保持面とが当接しているため、その部位に外力が加わっ ても直交状態が保持される。

【０００７】

【実施例】

以下、実施例を示す図面に基づき本考案を詳説する。

【０００８】 図10は、本考案に係る収納用仕切り構造の使用状態を略示し、この収納用仕切 り構造は、プラスチック，金属等によって一体形成された複数枚の帯板状の仕切 り板１…から成り、引き出し，アタッシュケース，箱等の収納体２の大きさ及び それ等に収納する（図示省略の）収納物の大きさに合わせて、長短様々な該仕切 り板１…を格子状に組み合わせて該収納体２を間仕切るためのものである。

【０００９】 そして、図１と図２と図３に示すように、仕切り板１は、その上下の長辺部３ ，３の上下中央よりも上半分に形成されると共に、所定間隔毎に配設される該長 辺３，３と直交状のスリット４…を有している。

【００１０】 さらに、上記仕切り板１は、該仕切り板１の下半分に配設されると共に、該ス リット４…の下方に連設され、かつ、平面視に於いて長手方向と直交する方向に 一文字状に形成される連結部５…を有している。

【００１１】 また、図４に示すように、スリット４の左右にて相対向する端縁部７…の厚み 方向の中央に、上下方向に沿って角溝６，６が凹設される。そして、夫々の角溝 ６，６の開口端縁８…と仕切り板１の表て面部９・裏面部10とを結ぶ第一勾配面 部11…を該夫々の角溝６…に沿って形成し、さらに、夫々の第一勾配面部11…を 連結部５…の左右に沿って延伸して第二勾配面部12…（図３参照）を形成する。 この第一勾配面部11…と第二勾配面部12…をもって保持面13…を形成する。

【００１２】 そして、角溝６，６の幅寸法Ｗ２は連結部５の横幅寸法Ｗ１よりも僅かに大と され、かつ、相対向する角溝６，６の底面14，14の間隔寸法Ｗ３は連結部５の表 裏方向の幅寸法Ｗ４よりも僅かに大とされる。さらに、該連結部５の横幅寸法Ｗ 1 は、スリット４の間隙幅寸法Ｉと略等しくされる。また、保持面13…───即 ち第一勾配面部11…と第二勾配面部12…───が仕切り板１の表て面部９・裏面 部10に対して傾斜する角度θは45°とされる。

【００１３】 また、（図１と図２と図３にもどって）仕切り板１の長手方向の端辺部15の上 半分には上記と同様に角溝６…が凹設され、かつ、該端辺部15の下半分には上記 と同様の連結部５が備えられる。さらに、該端辺部15の上下にわたって上記と同 様の保持面13，13が形成される。

【００１４】 仕切り板１の隣合うスリット４，４の中間部及び端辺部15とその隣のスリット ４との中間部の表て面部９側と裏面部10側には、スリット４…及び連結部５…と 平行状のＶ溝16…が上下横断状に凹設される。このＶ溝16…、又は保持面13…と 連結部５…との間にて仕切り板１を手で折って切断すれば、該仕切り板１を容易 に任意の長さとすることが出来る。

【００１５】 しかして、図５の略図で示すように、起立状とされた仕切り板１ａに直交状と して上下反転した仕切り板１ｂを、夫々のスリット４，４の部位にて該スリット ４，４と連結部５，５とが噛合するように押込むことによって、２枚の仕切り板 １ａ，１ｂを直交状に保持させることが出来る。

【００１６】 即ち、図６に示すように、起立状態の仕切り板１ａのスリット４の左右の角溝 ６，６に、該仕切り板１ａと直交状かつ上下反転状態の仕切り板１ｂの連結部５ が嵌め込み状となって係合し、かつ、仕切り板１ａ，１ｂの夫々の連結部５，５ の左右の保持面13，13と該仕切り板１ａ，１ｂの夫々のスリット４，４の左右の 保持面13，13が当接するため、仕切り板１ａ，１ｂが直交状に保持されることと なる。

【００１７】 また、仕切り板１…は、平面視略Ｔ字状として相互に連結保持させることが出 来る。即ち、図７に示すように、仕切り板１ａの端辺部15の連結部５を、仕切り 板１ｂのスリット４の左右の角溝６，６に嵌め込むことにより、該連結部５と角 溝６，６とが係合し、かつ、仕切り板１ａの端辺部15の保持面13，13と仕切り板 １ｂの表て面部９と裏面部10のどちらか一方側（図例では表て面部９側）の保持 面13，13とが当接して平面視略Ｔ字状として保持される。

【００１８】 さらに、図８に示すように、仕切り板１ａの端辺部15の角溝６に仕切り板１ｂ の端辺部15の連結部５を嵌め込み、かつ、それとは逆に仕切り板１ｂの角溝６に 仕切り板１ａの連結部５を嵌め込むことによって、平面視略直角状のコーナーを 形成することが出来る。このとき、上方に於いて仕切り板１ａの角溝６と仕切り 板１ｂの連結部５との係合にて矢印Ａ方向の外力に抗し、かつ、下方に於いて仕 切り板１ａの連結部５と仕切り板１ｂの角溝６との係合にて矢印Ｂ方向の外力に 抗してコーナーが保持される。

【００１９】 なお、本考案は、上述の実施例以外にも、本考案の要旨を逸脱しない範囲内で 設計変更自由であり、例えば、図９に示すように、仕切り板１の端辺部15の連結 部５ａを平面視略Ｔ字状とするも好ましく、このようにすれば、仕切り板１と仮 想線で示す仕切り板１ｃとを平面視直線状に連結状とすることが出来る。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は、上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。

【００２１】 スリット４と連結部５との噛合にて、仕切り板１…を直交状として確実に連結 出来る。そして、全体を組立てた時の形状が歪みの無い直交格子形状となり、外 力が加わった場合でもその形状を保持出来る。特に（図８のように、）、全体の 格子組みの角部に於いて、直交する２枚の仕切り板１，１を連結出来る。また、 保持面13…と連結部５…との間にて仕切り板１を手で折って切断出来、該仕切り 板１を容易に任意の長さとすることが出来るため、引き出し，アタッシュケース ，箱等の大きさ及びそれ等に収納する収納物の大きさに合わせて間仕切ることが 出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す平面図である。

【図２】本考案の一実施例を示す正面図である。

【図３】図２のＸ−Ｘ矢視断面図である。

【図４】要部の拡大平面図である。

【図５】仕切り板の組み合わせ過程を示す略図である。

【図６】組立状態の要部を示す平面図である。

【図７】組立状態の要部を示す平面図である。

【図８】組立状態の要部を示す平面図である。

【図９】他の実施例の仕切り板を示す平面図である。

【図10】使用状態を示す簡略図である。

【符号の説明】

１ 仕切り板 ３ 長辺部 ４ スリット ５ 連結部 ６ 角溝 ７ 端縁部 ８ 開口端縁 ９ 表て面部 10 裏面部 11 第一勾配面部 12 第二勾配面部 13 保持面

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 複数枚の帯板状の仕切り板１…を格子状
   に組み合わせて、引き出し、アタッシュケース等を間仕
   切るための収納用仕切り構造であって；上記仕切り板１
   …の上下長辺部３，３の上下略中央よりも上半分に形成
   されると共に、所定間隔毎に配設される上記長辺部３と
   直交状のスリット４…と；上記仕切り板１…の下半分に
   配設されると共に、上記スリット４…の下方に連設さ
   れ、かつ、平面視に於いて長手方向と直交する方向に一
   文字状に形成される連結部５…と；を有し；上記スリッ
   ト４…の左右の相対向する端縁部７…の厚み方向の中央
   に、上下方向に沿って角溝６…を凹設し；かつ、該角溝
   ６…の開口端縁８…と上記仕切り板１…の表て面部９・
   裏面部10とを結ぶ45°の第一勾配面部11…を上記スリッ
   ト４…に沿って形成し、さらに、この第一勾配面部11…
   を上記連結部５…の左右に沿って延伸して第二勾配面部
   12…を形成し、この第一勾配面部11…と第二勾配面部12
   …をもって保持面13…を形成し；かつ、複数枚の上記仕
   切り板１…を平行状に並べて立設し、さらに、この複数
   枚の仕切り板１…に直交状として上下反転した複数枚の
   上記仕切り板１…を、上記スリット４…と上記連結部５
   …とが噛合するように押込み、上記連結部５…と上記角
   溝６…との係合、及び該連結部５…の左右の上記保持面
   13…と該角溝６…の左右の保持面13…との当接にて、格
   子状に保持することを特徴とする収納用仕切り構造。