JPH059339A - 改良されたゴム組成物 - Google Patents

改良されたゴム組成物

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JPH059339A
JPH059339A JP18591391A JP18591391A JPH059339A JP H059339 A JPH059339 A JP H059339A JP 18591391 A JP18591391 A JP 18591391A JP 18591391 A JP18591391 A JP 18591391A JP H059339 A JPH059339 A JP H059339A
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rubber
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 天然ゴム及び/又は合成ゴム100重量部に
対し、 【化1】 の一般式で示されるアミン化合物を0.1〜5重量部配
合させてなるゴム組成物。 【効果】 高補強性カーボンブラックを配合して、粘度
が増大するような場合にも、ゴム混練時の粘度を低下さ
せることができ、混練作業性、押出作業性あるいは圧延
作業性などの工場作業性を大幅に改善でき、省エネルギ
ーに寄与すると共に、タイヤ製品とした後、熱劣化を受
けた後も弾性率、破断伸びなどの性能の劣化を著しく低
減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特定のアミン化合物を含
有するゴム組成物に関する。さらに詳しくは、特定のア
ミン化合物を配合することによって、作業性と加硫後の
熱老化特性が同時に改良されたゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車タイヤへの要求は多様化
し、省燃費化、高運動性能、高寿命化、外観性の向上が
求められるなど、その要求レベルは益々高くなってい
る。
【0003】その中でも、特にトラック、バス用の大型
タイヤは省エネルギー、経済性の見地から高耐摩耗性や
高荷重性など、耐久性に対する要求は依然として高く、
これらの特性を満足するためには、タイヤを構成するゴ
ム組成物の耐摩耗性、耐破壊性を大幅に向上させなけれ
ばならず、高補強性カーボンブラックの使用が増大して
きた。
【0004】また乗用車タイヤにおいても、地球温暖化
対策として、二酸化炭素低減を目指し、軽量化による省
燃費化への要求が高くなり、軽量化のためには、特にタ
イヤケース部材の耐久性向上は必須要件であり、ここで
も高補強性カーボンブラックなどが使用されつつある。
【0005】しかしながら、このような高補強性カーボ
ンブラックの使用は、未加硫時のゴム組成物の粘度を著
しく増大させ、混練後の押出作業やカレンダー作業に多
大な負担をかけることになる。従来、一般にはゴムに可
塑性を早く与える素練り促進剤であるしゃく解剤やプロ
セスオイルの多量使用や、何回も繰り返し混練すること
によって、適当な粘度まで低下させてから使用されてい
る。しかしこれらの方法は加硫後の物性を低下させた
り、繰り返し混練することは生産性低下と省エネルギー
の見地からも好ましくないという欠点を有していた。
【0006】一方、タイヤなどのゴム製品は、動的条件
下で長期間使用されるため、熱や酸素によって劣化し、
使用途中で故障に至ることも少なくない。このため一般
的にはN‐フェニル‐N′‐(1,3‐ジメチルブチ
ル)‐P‐フェニレンジアミン(6C)で代表されるP
‐フェニレンジアミン系老化防止剤が使用されている
が、このような老化防止剤は熱硬化を促進する作用もあ
り、多量に使用することはできない。
【0007】このように、現在までのところ、作業性を
改良して、生産性を向上させたり、省エネルギーを達成
したり、タイヤの使用初期から末期に至るまで、極めて
高レベルの耐久性を維持できるゴム組成物は未だ得られ
ていないのが実情である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ゴム
組成物の耐摩耗性、耐破壊性を大幅に向上させるため
に、高補強性カーボンブラックの使用が増大したり、軽
量化による低燃費化を目指した、タイヤケース部材の耐
久性向上のために高補強性カーボンブラックの使用が増
大したりした場合にも、加硫後の物性を低下させず、混
練の生産性低下を防ぎ、省エネルギーを達成し、一方タ
イヤの熱老化後の物性の低下が少ないゴム組成物を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するため鋭意研究を行なった結果、合成樹脂などの
帯電防止の分野で使用されているが、ゴム組成物には使
用されたことのない特定のアミン化合物を配合すること
によって、課題を解決し得ることを見出し、本発明を完
成した。
【0010】すなわち本発明は、天然ゴム及び/又は合
成ゴム100重量部に対し 下記、一般式で示される化合物の少なくとも1種である
【化2】 アミン化合物を0.1〜5重量部配合してなる改良され
たゴム組成物である。
【0011】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
における配合化合物であるアミン化合物は一般式化2で
示され、R1 は炭素数が2〜20のアルキル基、xは0
〜5の整数、yは1〜5の整数で、例えば、N‐ヒドロ
キシエチル‐N‐2‐ヒドロキシブチルアミン、N‐ヒ
ドロキシエチル‐N‐2‐ヒドロキシオクチルアミン、
N‐ヒドロキシエチル‐N‐2‐ヒドロキシエチルアミ
ン、N‐ヒドロキシエチル‐N‐2‐ヒドロキシドデシ
ルアミン、N‐ヒドロキシエチル‐N‐2‐ヒドロキシ
ヘキサデシルアミン、N‐ヒドロキシエチル‐N‐2‐
ヒドロキシオクタデシルアミン、N,N‐ビス‐ヒドロ
キシエチル‐N‐2‐ヒドロキシドデシルアミン、N,
N‐ビス‐ヒドロキシエチル‐N‐2‐ヒドロキシテト
ラデシルアミン、N,N‐ビス‐ヒドロキシエチル‐N
‐2‐ヒドロキシヘキサデシルアミン、N,N‐ビス‐
ヒドロキシエチル‐N‐2‐オクタデシルアミン、N‐
ポリオキシエチレン‐N‐2‐ヒドロキシドデシルアミ
ン、N‐ポリオキシエチレン‐N‐2‐ヒドロキシテト
ラデシルアミン、N‐ポリオキシエチレン‐N‐2‐ヒ
ドロキシヘキサデシルアミン、N‐ポリオキシエチレン
‐N‐2‐ヒドロキシオクタデシルアミン、などであ
り、
【0012】好ましくは、N‐ヒドロキシエチル‐N‐
2‐ヒドロキシドデシルアミン、N‐ヒドロキシエチル
‐N‐2‐ヒドロキシテトラデシルアミン、N‐ヒドロ
キシエチル‐N‐2‐ヒドロキシヘキサデシルアミン、
N‐ヒドロキシエチル‐N‐2‐ヒドロキシオクタデシ
ルアミン、N,N‐ビス‐ヒドロキシエチル‐N‐2‐
ヒドロキシドデシルアミン、N,N‐ビス‐ヒドロキシ
エチル‐N‐2‐ヒドロキシテトラデシルアミン、N,
N‐ビス‐ヒドロキシエチル‐N‐2‐ヒドロキシヘキ
サデシルアミン、N,N‐ビス‐ヒドロキシエチル‐N
‐2‐ヒドロキシオクタデシルアミンである。
【0013】本発明においては、前記アミン化合物の少
なくとも1種をゴム100重量部に対して、0.1〜5
重量部好ましくは0.5〜3重量部の割合で配合する。
配合量が0.1重量部未満では、添加による効果が充分
でなく、5重量部を超えると、増量効果がなくなるばか
りか、ゴム組成物の耐スコーチ性が著しく悪化し、好ま
しくない。
【0014】本発明において、ゴムは天然ゴム、スチレ
ン‐ブタジエン共重合体ゴム、ポリブタジエンゴム、合
成ポリイソプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチル
ゴム、エチレン‐プロピレン‐ジエン三元共重合体ゴム
などであり、これらは単独であっても、2種以上のブレ
ンドであってもかまわない。
【0015】本発明においては、前記アミン化合物の他
に、通常ゴム工業において使用される配合剤、例えばカ
ーボンブラックやシリカなどの補強性充填剤、プロセス
オイル、老化防止剤、加硫促進剤、ステアリン酸や亜鉛
華などの加硫促進助剤、硫黄などの加硫剤を適宜必要に
応じて配合することができる。
【0016】
【作用】本発明の目的の1つに熱老化防止があり、アミ
ン系老化防止剤はゴムを着色させたり、変色させたりす
る欠点はあるが、一般に老化防止性能は優れている。そ
こで種々のアミン化合物について試験を行っている内
に、たまたま、この形のアミン化合物が効果があること
を見出したもので、その作用機構は明らかでない。しか
し、この構造のアミン化合物を配合することによって、
ゴム混練に際して、粘度を低下させることができ、繰り
返し混練による生産性低下やエネルギー損失を防止でき
て、工場作業性が改善されるばかりでなく、タイヤとし
て長期に使用した場合の熱老化後の弾性率や破断伸びな
どのゴム性能劣化を防止する効果が大きい。
【0017】
【実施例】以下に実施例および比較例によって、本発明
を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。 (実施例1〜7)(比較例1) 天然ゴム100重量部に、ISAFカーボンブラック5
0重量部、ステアリン酸2重量部、老化防止剤(6C)
1重量部、亜鉛華2.5重量部、N‐tert‐ブチル
‐2‐ベンゾチアゾリルスルフェンアミド0.7重量部
及び硫黄1.5重量部からなるゴム組成物に表1に示し
た本発明のアミン化合物を配合した各種ゴム組成物をバ
ンバリーミキサーにより混練し、130℃の条件で、ム
ーニー粘度(ML1+4 )とムーニースコーチタイム(M
ST)をJIS K6300に準じて測定した。
【0018】次いで、これら各種ゴム組成物を厚さ2mm
のシート状とし、145℃×30分間、プレス加硫し、
熱老化前と100℃×48時間の条件で熱老化後、JI
SK6301に準じて引張試験を実施し、100%伸張
時の弾性率と破断伸びを求めた。結果を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】表1より明らかな通り、実施例のゴム組成
物は、比較例にくらべて、ムーニー粘度が低く、加硫物
性において、熱老化による変化が著しく小さくなってい
る。
【0021】(実施例8〜11)(比較例2,3) スチレン‐ブタジエン共重合体ゴム100重量部に対
し、ISAFカーボンブラック60重量部、アロマオイ
ル20重量部、ステアリン酸2重量部、老化防止剤(6
C)1重量部、亜鉛華3重量部、加硫促進剤0.8重量
部及び硫黄1.7重量部からなるゴム組成物にN‐ヒド
ロキシエチル‐N‐2‐ヒドロキシドデシルアミンを量
を変化させて加えた各種ゴム組成物を実施例1と同様に
作成し、評価した。結果を表2に示した。
【0022】
【表2】
【0023】表2から明らかなように、合成ゴム系にお
いても、天然ゴム系と同様な効果が得られている。
【0024】
【発明の効果】本発明のゴム組成物は、特定のアミン化
合物を配合したことによって、高補強性カーボンブラッ
クを配合して、粘度が増大する場合にも、粘度を低下さ
せることができ、これによって混練作業性、押出作業性
あるいは圧延作業性といった工場作業性を大幅に改善で
き、省エネルギーに寄与すると共に、タイヤ製品等とし
て長期間熱劣化を受けた場合にも、弾性率、破断伸びな
どの性能劣化を著しく低減させることができるので、産
業上極めて有用な発明である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 天然ゴム及び/又は合成ゴム100重量
    部に対し、 下記一般式で示される化合物の少なくとも1種である 【化1】 アミン化合物を0.1〜5重量部配合してなる改良され
    たゴム組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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