JPH0593114A - 耐放射線性樹脂組成物 - Google Patents
耐放射線性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0593114A JPH0593114A JP3253611A JP25361191A JPH0593114A JP H0593114 A JPH0593114 A JP H0593114A JP 3253611 A JP3253611 A JP 3253611A JP 25361191 A JP25361191 A JP 25361191A JP H0593114 A JPH0593114 A JP H0593114A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- radiation
- resin composition
- pts
- compsn
- resistant resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐放射線性の高い樹脂組成物とする。
【構成】 クロロスルホン化ポリエチレン１００重量部
に、下記の一般式で表されるジチオカルバミン酸ニッケ
ル化合物を２〜７０ＰＨＲ添加したものとする。 【化３】
に、下記の一般式で表されるジチオカルバミン酸ニッケ
ル化合物を２〜７０ＰＨＲ添加したものとする。 【化３】
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、電線・ケーブル（以
下、単にケーブルと称す）の外被等として使用する耐放
射線性樹脂組成物に関するものである。
下、単にケーブルと称す）の外被等として使用する耐放
射線性樹脂組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】原子力発電所等の放射線環
境下で使用されるケーブルは耐放射線性が要求される。
特に、核燃料の取扱いや炉心の整備のためのマニプレー
タの操作用制御ケーブルは、極めて高い放射線に曝され
るのでより高い耐放射線性が要求される。
境下で使用されるケーブルは耐放射線性が要求される。
特に、核燃料の取扱いや炉心の整備のためのマニプレー
タの操作用制御ケーブルは、極めて高い放射線に曝され
るのでより高い耐放射線性が要求される。
【０００３】この耐放射線性は主に外被（シース）によ
って負い、この種のケーブルの外被用高分子材料とし
て、従来から、実開昭６０−８４０２４号公報等に示さ
れるポリエーテルエーテルケトン（以下、ＰＥＥＫとい
う）がよく知られている。しかし、このＰＥＥＫは高価
であり、加工性が悪いという問題がある。
って負い、この種のケーブルの外被用高分子材料とし
て、従来から、実開昭６０−８４０２４号公報等に示さ
れるポリエーテルエーテルケトン（以下、ＰＥＥＫとい
う）がよく知られている。しかし、このＰＥＥＫは高価
であり、加工性が悪いという問題がある。
【０００４】そこで、この発明は、高い耐放射線性を持
ちながら、安価にして加工性に豊んだ耐放射線性樹脂組
成物を提供することを課題とする。
ちながら、安価にして加工性に豊んだ耐放射線性樹脂組
成物を提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明にあっては、クロロスルホン化ポリエチレ
ン（以下、ＣＳＭと称す）１００重量部に、下記の一般
式で表されるジチオカルバミン酸ニッケル化合物を２〜
７０ＰＨＲ添加してなる構成としたのである。
に、この発明にあっては、クロロスルホン化ポリエチレ
ン（以下、ＣＳＭと称す）１００重量部に、下記の一般
式で表されるジチオカルバミン酸ニッケル化合物を２〜
７０ＰＨＲ添加してなる構成としたのである。
【０００６】
【化２】
【０００７】上記ジチオカルバミン酸ニッケルが上記範
囲より少ないときは放射線を受けることによって伸び率
が低下して硬化する。反対に範囲を越えると外観が悪く
なる。
囲より少ないときは放射線を受けることによって伸び率
が低下して硬化する。反対に範囲を越えると外観が悪く
なる。
【０００８】上記ＣＳＭとしては、ハイパロン＃４０
（デュポン社製 商品名）、ジチオカルバミン酸ニッケ
ル化合物としてはノクラックＮＥＣ、ノクラックＮＢＣ
（大内新興化学工業株式会社製 商品名）などをそれぞ
れ挙げることができる。
（デュポン社製 商品名）、ジチオカルバミン酸ニッケ
ル化合物としてはノクラックＮＥＣ、ノクラックＮＢＣ
（大内新興化学工業株式会社製 商品名）などをそれぞ
れ挙げることができる。
【０００９】
【作用】このように構成するこの発明に係る樹脂組成物
は、ジチオカルバミン酸ニッケル化合物の上記所要量の
添加によって耐放射線性が向上する。
は、ジチオカルバミン酸ニッケル化合物の上記所要量の
添加によって耐放射線性が向上する。
【００１０】
【実施例】表１で示す配合割合（重量部）で実施例１〜
４及び比較例１〜３の樹脂組成物を混練り調製した。そ
の混練り調製は、一次混練として、１５０mmφの試験ロ
ールにより架橋剤を入れずに、１２０℃、２０分間混練
し、次に二次混練として、温度を８０℃に降し、架橋剤
を投入して２０分間混練した。
４及び比較例１〜３の樹脂組成物を混練り調製した。そ
の混練り調製は、一次混練として、１５０mmφの試験ロ
ールにより架橋剤を入れずに、１２０℃、２０分間混練
し、次に二次混練として、温度を８０℃に降し、架橋剤
を投入して２０分間混練した。
【００１１】こうして得た樹脂組成物を、厚さ：１mm、
内側寸法：縦１５０mm×横１５０mmの金枠に入れ、１５
０kgf ／cm2 ×１５０℃×３０分でプレス架橋した後、
加圧冷却し、厚さ１mm×縦１５０mm×横１５０mmの試験
シートを得た。
内側寸法：縦１５０mm×横１５０mmの金枠に入れ、１５
０kgf ／cm2 ×１５０℃×３０分でプレス架橋した後、
加圧冷却し、厚さ１mm×縦１５０mm×横１５０mmの試験
シートを得た。
【００１２】このシートの仕上り外観を見るとともに、
γ線各照射量（60Ｃｏを線源とし、線量率０．８ＭＲ／
ｈｒ、大気中、常温下）における伸び（Ｅｌ）及び引張
強度（Ｔｓ）を測定した結果を表１下欄に示す。表中、
Ｅｌ、Ｔｓの単位は、％、kg／mm2 であり、丸と二重丸
は良好、×は不良、ブランクは測定不能を示し、「オリ
ジナル」はγ線無照射のものである。引張試験はＪＩＳ
Ｋ６３０１により引張速度２００mm／ｍｉｎで行っ
た。
γ線各照射量（60Ｃｏを線源とし、線量率０．８ＭＲ／
ｈｒ、大気中、常温下）における伸び（Ｅｌ）及び引張
強度（Ｔｓ）を測定した結果を表１下欄に示す。表中、
Ｅｌ、Ｔｓの単位は、％、kg／mm2 であり、丸と二重丸
は良好、×は不良、ブランクは測定不能を示し、「オリ
ジナル」はγ線無照射のものである。引張試験はＪＩＳ
Ｋ６３０１により引張速度２００mm／ｍｉｎで行っ
た。
【００１３】
【表１】
【００１４】この試験結果から、この発明に係る樹脂組
成物が、その特定配合割合において、仕上り性、耐放射
線性で優れていることが理解できる。このため、耐放射
線性の電線・ケーブルの絶縁被覆として充分に満足でき
る。
成物が、その特定配合割合において、仕上り性、耐放射
線性で優れていることが理解できる。このため、耐放射
線性の電線・ケーブルの絶縁被覆として充分に満足でき
る。
【００１５】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、仕上り性の劣化を招くことなく、耐放射線性が向上
する。
で、仕上り性の劣化を招くことなく、耐放射線性が向上
する。
Claims (1)
- 【請求項１】 クロロスルホン化ポリエチレン１００重
量部に、下記の一般式で表されるジチオカルバミン酸ニ
ッケル化合物を２〜７０ＰＨＲ添加してなる耐放射線性
樹脂組成物。 【化１】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3253611A JPH0593114A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 耐放射線性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3253611A JPH0593114A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 耐放射線性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0593114A true JPH0593114A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17253777
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3253611A Pending JPH0593114A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 耐放射線性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0593114A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010053246A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Hitachi Cable Ltd | 耐放射線性樹脂組成物、及び耐放射線ケーブル |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6339946A (ja) * | 1986-08-05 | 1988-02-20 | Tosoh Corp | クロロスルフオン化ポリオレフイン組成物 |
| JPS6357654A (ja) * | 1986-08-29 | 1988-03-12 | Tosoh Corp | クロロスルホン化ポリエチレン組成物 |
| JPH01210443A (ja) * | 1988-02-18 | 1989-08-24 | Tosoh Corp | クロロスルホン化エチレン・α−オレフィン共重合体組成物 |
| JPH0260953A (ja) * | 1988-08-26 | 1990-03-01 | Tosoh Corp | クロロスルホン化ポリエチレン組成物 |
-
1991
- 1991-10-01 JP JP3253611A patent/JPH0593114A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6339946A (ja) * | 1986-08-05 | 1988-02-20 | Tosoh Corp | クロロスルフオン化ポリオレフイン組成物 |
| JPS6357654A (ja) * | 1986-08-29 | 1988-03-12 | Tosoh Corp | クロロスルホン化ポリエチレン組成物 |
| JPH01210443A (ja) * | 1988-02-18 | 1989-08-24 | Tosoh Corp | クロロスルホン化エチレン・α−オレフィン共重合体組成物 |
| JPH0260953A (ja) * | 1988-08-26 | 1990-03-01 | Tosoh Corp | クロロスルホン化ポリエチレン組成物 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010053246A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Hitachi Cable Ltd | 耐放射線性樹脂組成物、及び耐放射線ケーブル |
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