JPH0592862A - 粘着テープ状体の巻取装置 - Google Patents

粘着テープ状体の巻取装置

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JPH0592862A
JPH0592862A JP3250648A JP25064891A JPH0592862A JP H0592862 A JPH0592862 A JP H0592862A JP 3250648 A JP3250648 A JP 3250648A JP 25064891 A JP25064891 A JP 25064891A JP H0592862 A JPH0592862 A JP H0592862A
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adhesive tape
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roll
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Masahiko Goto
昌彦 五藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、簡単かつ安価な構成により、粘着
テープ状体の展開力の軽減、すなわち容易剥離性付与が
可能な粘着テープ状体の巻取装置を提供することを目的
とする。 【構成】 送出手段から繰り出される粘着テープ状体1
は、巻取手段により巻き取られる前に、該粘着テープ状
体1の背面にバフロール5のバフ体5cが転接する。こ
れにより、該粘着テープ状体1の基材の背面とバフ体5
cとの間に滑り摩擦を生じさせ、該粘着テープ状体1の
背面には滑り摩擦による剪断力が働き、微細な凹凸変
化、結晶形態変化等の表面状態変化が生じる。該表面状
態変化は、巻重体の巻き取り時にはその巻重に何等の支
障を与えない一方、その巻き戻し時には粘着剤との離反
を容易にする。前記剪断力の付与能力が減退したら別途
用意されたバフロールと交換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着テープ又は粘着シ
ート(本明細書では粘着テープ状体という)を巻重体状
に巻き取るための巻取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着テープ状体は、基材の一面側に粘着
剤が塗工されており、その製品形態としては芯材にコイ
ル状に巻き取られた巻重体であるのが一般的である。こ
の場合、巻取時にはその一面側の粘着剤がその他面側
(背面側)に比較的強い接着力で接着する。
【0003】従って、使用時である巻重体の巻き戻し時
には、前記接着力に抗した強い巻き戻し力が必要であ
り、そのため粘着剤が粘着テープ状体の基材の背面側に
残ってしまったり、粘着剤のブロッキング化、前記基材
の背面の層割れ等が生じる。
【0004】そこで、従来よりかかる巻き戻し時の不具
合を解決する手段、すなわち該粘着テープ状体の巻戻し
力(展開力)の軽減、換言すれば容易剥離性付与を行う
ためのいわゆる離型処理手段として、前記粘着テープ状
体の背面に薄い離型層を形成するべく離型剤を塗工する
手法、が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記離
型剤を塗工する手法では、離型剤の材質として、基材の
背面に対しては強固に付着し、粘着剤に対しては容易に
離反するという二律背反の性質が要求されるので、離型
剤の選定が困難であり、例えば直鎖アルキル基含有ポリ
マー、シリコーン系ポリマー、パーフロロ系ポリマー等
高価な材料が必要となり、かつ、複雑な塗工工程を必要
とする。従って、かかる手法は、製品全体のコストを支
配するものとなる一方、巻重体には折角塗工した離型剤
が粘着剤に移行して該粘着剤の粘着力の低下を招来させ
る。
【0006】なお、特開昭61ー103975号公報に
は、表面保護フィルムについてではあるが、共押出法を
用いて基材層に粘着剤層を同時に積層する手法が開示さ
れている。しかしながら、かかる手法においても、基材
層の背面には離型処理を施す必要があるので、前記離型
剤の塗工法と同様な問題があると共に、その離型処理の
施工時の時期的制約を有するのでさらに問題が大きい。
【0007】本発明は、上記従来の課題を解決するべく
なされたものであり、簡単な機械的手段の付加により、
粘着テープ状体の展開力の軽減、すなわち容易剥離性付
与が可能な粘着テープ状体の巻取装置に関するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、請求項1の発明は、一面側に粘着剤が塗工された粘
着テープ状体を該粘着テープ状体の長手方向に送出する
ための送出手段と、前記粘着テープを芯材に巻重体状に
巻取るための巻取手段とを備えて成る粘着テープ状体の
巻取装置において、前記送出手段と巻取手段との間に回
転軸体を設け、該回転軸体の外周部に装着され、前記粘
着テープ状体の他面側に転接状態で接触する筒状のバフ
体を交換可能に設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】送出手段から繰り出される粘着テープ状体は、
巻取手段により巻き取られる前において、該粘着テープ
状体の背面に筒状のバフ体が転接する。これにより、該
基材の背面とバフ体との間に滑り摩擦を生じさせ、該粘
着テープ状体の背面には滑り摩擦による剪断力が働き、
微細な凹凸変化、結晶形態変化等の表面状態変化が生じ
る。該表面状態変化は、巻重体の巻き取り時にはその巻
重に何等の支障を与えない一方、その巻き戻し時には粘
着剤との離反を容易にする。前記剪断力の付与能力が減
退したら別途用意されたバフロールと交換する。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係る巻取装置の全体構成の一
実施例を示すものである。同図に示すように、送出手段
たる粘着剤塗布工程(図示省略)から繰り出される粘着
テープ状体1は、同図の上方を背面側とし、同図の下方
を粘着剤の塗工面側として案内ロール2に向けて走行す
るようになっている。
【0011】前記案内ロール2の下流側には、加張ロー
ル3が設けられており、該加張ロール3の下流側には受
けロール4及びバフロール5がロール面同士を接するよ
うに設けられている。また、前記両ロール4、5の下流
側には、加張ロール6、一対のピンチロール7、8がそ
の順序で設けられており、該ピンチロール7、8の下流
側には前記粘着テープ状体1を巻重体とするべく巻取手
段たる巻取芯材(図示省略)が設けられている。
【0012】ここで、前記粘着テープ状体1の基材は、
例えばポリエチレン樹脂から成り、厚みが60μmであ
るものが用いられ、該基材の塗工面側には、スチレン・
ブタジエン・スチレンブロック共重合体の水素添加物1
00重量部と粘着性付与樹脂40重量部との混合物をト
ルエンにより均一溶液とした粘着剤液が塗工されて粘着
剤層が形成されている。なお、前記巻取芯材は、例えば
内径が3インチの紙芯から成るものである。
【0013】また、前記粘着テープ状体1は、例えば2
0m/secの速度(ラインスピード)で長手方向に走
行し、前記バフロール5は、例えば90m/secの周
速度(ロールスピード)で回転するように設定される。
なお、前記バフロール5の回転方向は粘着テープ状体1
の走行方向とは反対方向である。
【0014】図2は、前記バフロール5のより詳細な構
成を示すものであり、該バフロール5は、回転軸5a、
筒状体5b、筒状バフ体5c、及び一対のフランジ5d
から成る。ここで、前記筒状バフ体5cは、布シート状
のバフが筒状体5bの外周部に適宜の接着剤を介して貼
付されることにより形成される。
【0015】前記筒状体5b内には回転軸5aが挿通さ
れる。そして、該回転軸5aの両端部にはそれぞれフラ
ンジ5dが嵌挿され、両フランジ5dは筒状体5bの両
端部にビスを介して固定される。なお、フランジ5d
は、その最大外径が筒状バフ体5cの最大外径と略同一
に形成されている。
【0016】次に、上記のように構成された本実施例の
作動につき説明する。粘着剤塗布工程にて一面側に粘着
剤が塗布された粘着テープ状体1は、案内ロール2、加
張ロール3を介して受けロール4とバフロール5との間
を通過する。この通過の際、粘着テープ状体1の背面は
回転するバフロール5のロール面が接触するので、該背
面には滑り摩擦力が働き、該滑り摩擦力が剪断力となっ
て作用し、粘着テープ状体1の基材の表面状態変化、す
なわち該表面の形態変化又は結晶形態変化の少なくとも
一方の変化を与える。
【0017】この場合、前記剪断力は、主として前記加
張ロール3、6やバフロール5の回転力により決定さ
れ、例えば3〜20Kg/cm2 、より好ましくは5〜
15Kg/cm2 の範囲であることが望ましい。
【0018】前記バフロール5による剪断力を付与され
た粘着テープ状体1は、ピンチロール7、8の間を通過
した後、図示省略の紙芯に卷装されて巻重体となる。な
お、前記粘着テープ状体1の背面にバフロール5が接触
しても、該バフロール5のバフ繊維の顕著な離脱、ある
いは粘着テープ状体1の基材の変形、損傷が生じること
はない。
【0019】表1は前記巻重体の各種養生条件下で、巻
重体の展開力及び初期粘着力の測定結果を、本実施例に
係る巻重体と比較例として前記バフロール5を用いない
巻取装置により形成された巻重体とを比較して示すもの
である。
【0020】ここで、前記展開力とは、30m/sec
の速度で粘着テープ状体を巻重体から巻戻すのに必要な
力をg/50mm幅の換算した値であり、前記初期粘着
力とは、巻重体から巻戻された粘着シート状体を、ラミ
ネータによりJIS Z0237に規定するステンレス
板に貼付し、23℃下で30分放置後、23℃で300
mm/minの速度で、かつ、180度の角度で剥離す
るのに要する力をg/50mm幅の換算した値である。
【0021】前記表1の結果から、本実施例に係る巻重
体の場合、比較例に比べて展開力は5分の1〜7分の1
という小さな値になり、初期粘着力も小さいものとなる
ことが理解できる。
【0022】
【表1】
【0023】なお、前記表1中、*1は粘着テープ状体
が伸長することを表し、*2は巻戻しが不能であるため
測定も不能であることを表している。
【0024】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、一面側に粘着剤が塗工された粘着テープ状体を該粘
着テープ状体の長手方向に送出するための送出手段と、
前記粘着テープ状体を芯材に巻重体状に巻取るための巻
取手段とを備えて成る粘着テープ状体の巻取装置におい
て、前記送出手段と巻取手段との間に回転軸体を設け、
該回転軸体の外周部に装着され、前記粘着テープ状体の
他面側に転接状態で接触する筒状のバフ体を交換可能に
設けたことを特徴とするので、高価で取扱も面倒な剥離
剤を使用する必要がなく、構成も簡単な筒状のバフ体を
用いることにより、展開力の軽減を容易に実現すること
ができ、粘着テープ状体の巻重体の製品価格低下に貢献
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巻取装置の全体構成を示す概略構
成図である。
【図2】筒状のバフ体の取付け状態を示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 粘着テープ状体、 5 バフロール、 5a 回転軸(回転軸体)、 5b 筒状体(回転軸体)、 5c バフ体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面側に粘着剤が塗工された粘着テープ
    状体を該粘着テープ状体の長手方向に送出するための送
    出手段と、前記粘着テープ状体を芯材に巻重体状に巻取
    るための巻取手段とを備えて成る粘着テープ状体の巻取
    装置において、前記送出手段と巻取手段との間に回転軸
    体を設け、該回転軸体の外周部に装着され、前記粘着テ
    ープ状体の他面側に転接状態で接触する筒状のバフ体を
    交換可能に設けたことを特徴とする粘着テープ状体の巻
    取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253888A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Nitto Denko Corp 自動車ホイール用保護フィルム

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