JPH0592012U - 運転席用ワイパー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 竪長の運転席用窓１の中央部ないしやや下方
の拭き残しを少なくする。 【構成】 上部窓枠7aの中央部に平行リンク式上部ワイ
パー３のシャフト3cを配置し、下部窓枠7bの中央部に平
行リンク式下部ワイパー４のシャフト4cを配置する。各
ワイパー３、４のモータ3fと4fとを互いにフレキシブル
ケーブル８を介して連動連結するとともにこれら各モー
タ3f、4fのギヤ3e、4eをリンク3d、4dを介してシヤフト
3c、4cに連動連結する。そして、各ワイパー３、４の拭
き面5aと5bとを互いに重複させるとともにシャフト3cと
4cとを互いに左右に若干ずらせて又は及びブレード3a、
4aを同じ方向に若干傾斜させることによってブレード3a
と4aとの干渉を阻止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は油圧ショベル、クレーン等の運転席用ワイパー装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

油圧ショベルやクレーン等の運転席前方の窓はオペレータが作業状態を目視し 易いように通常竪長とされている。 従来、この竪長の窓に嵌め込まれた窓ガラスの外面に付着した水滴や塵埃を払 拭するため、図２(A) に示すように、窓01の上下に平行リンク式のワイパー02を 配置したもの、図２(B) に示すように、窓01の周囲に複数( 図には４個）のワイ パー03を配置したもの、図２(C) に示すように、窓01の上部に平行リンク式ワイ パー04を配置し、かつ、下部に左右同期式の２つのワイパー05を配置したもの等 が提案された。なお、図において、07はワイパーブレードの拭き面、06は拭き残 しである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のワイパー装置はいずれも作業上ないし走行上重要な窓01の中央部な いしやや下方の視界に有害な拭き残し06が生じるという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するために提案されたものであって、第１の考案の要 旨とするところは、拭き面が互いに重複する一対の平行リンク式ワイパーのシヤ フトを竪長の運転席用窓の上部窓枠及び下部窓枠のほぼ中央部にそれぞれ左右に 若干の距離をずらせて配置し、上記各ワイパーのモータを互いにフレキシブルケ ーブルを介して連動連結するとともにこれら各モータのギヤをそれぞれリンクを 介して上記各ワイパーのシャフトに連動連結したことを特徴とする運転席用ワイ パー装置にある。

【０００５】 第２の考案の要旨とするところは、拭き面が互いに重複する一対の平行リンク 式ワイパーのシャフトを竪長の運転席用窓の上部窓枠及び下部窓枠のほぼ中央部 にそれぞれ配置し、上記各ワイパーのブレードをそれぞれ同じ方向に若干傾斜さ せるとともに上記各ワイパーのモータを互いにフレキシブルケーブルを介して連 動連結し、これら各モータのギヤをそれぞれリンクを介して上記各ワイパーのシ ャフトに連動連結したことを特徴とする運転席用ワイパー装置にある。

【０００６】 第３の考案の要旨とするところは、拭き面が互いに重複する一対の平行リンク 式ワイパーのシャフトを竪長の運転席用窓の上部窓枠及び下部窓枠のほぼ中央部 にそれぞれ左右に若干の距離をずらせて配置し、上記各ワイパーのブレードをそ れぞれ同じ方向に若干傾斜させるとともに上記各ワイパーのモータを互いにフレ キシブルケーブルを介して連動連結し、これら各モータのギヤをそれぞれリンク を介して上記ワイパーのシャフトに連動連結したことを特徴とする運転席用ワイ パー装置にある。

【０００７】

【作用】

本考案においては、上記構成を具えているため、一対の平行リンク式ワイパー は同期して連動し、各ワイパーのブレードは相互に干渉することなく窓ガラスを 払拭する。

【０００８】

【実施例】

本考案の１実施例が図１に示されている。 図１において、１は窓、２は窓ガラス、３は上部ワイパー、４は下部ワイパー 、5a、5bは拭き面、６は拭き残し、７は窓枠である。

【０００９】 上部ワイパー３及び下部ワイパー４は平行リンク式ワイパーとされ、それぞれ ブレード3a、4a、アーム3b、4b、シヤフト3c、4c、リンク3d、4d、ギヤ3e、4e、 モータ3f、4fを備えている。 しかして、モータ3f、4fを駆動すると、ギヤ3e、4e、リンク3d、4dを介してシ ヤフト3c、4cが正逆転し、これに伴ってアーム3d、4dが往復動することによりブ レード3a、4aが拭き面5a、5bを払拭する。

【００１０】 上部ワイパー３のシヤフト3cは上部窓枠の中央部に配設され、下部ワイパー４ のシヤフト4cは下部窓枠7bの中央部に配設されている。そして、これらシヤフト 3cとシヤフト4cは互いに左右に若干の距離だけずらせて配置されている。そして 、上部ワイパー３のモータ3fは右窓枠7cの上部に配設され、下部ワイパー３のモ ータ4fは右窓枠7cの下部に配設されている。そして、これらモータ3fと4fとは捩 じりを伝達しうるフレキシブルケーブル８を介して相互に連動連結されている。 また、上部ワイパー３の拭き面5aと下部ワイパー４の拭き面5bとが互いに若干 重複するようにブレード3a、4a又は及びアーム3b、4bの長さが定められている。

【００１１】 しかして、このワイパー装置を作動させると、上部ワイパー３及び下部ワイパ ー４は同期して連動し、上部ワイパーのブレード3aと下部ワイパー４のブレード 4bは同じ速度で往復揺動して、それぞれ拭き面5a及び5bを払拭するので、窓ガラ ス２の中央部及びやや下方の払き残し６が少なくなる。 そして、ブレード3aと3bは互いに左右に若干の間隔を隔てた状態で往復揺動す るので、ブレード3aと3bとが互いに干渉することはない。

【００１２】 上記実施例においては、上部ワイパー３のシヤフト3cと下部ワイパー４のシヤ フト4cとを左右に若干の距離をずらせて配置しているが、これに代えて又はこれ と同時にブレード3aと4aとを同じ方向に若干傾斜させることによってブレード3a と4aとの干渉を防止することもできる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案においては、拭き面が互いに重複する一対の平行リンク式ワイパーが互 いに同期して連動し、各ワイパーのブレードは相互に干渉することなく窓ガラス を払拭するので、竪長の運転席窓の中央部ないしやや下方の視界に有害な拭き残 しを低減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例を示す正面図である。

【図２】(A) 、(B) 、(C) はそれぞれ従来のワイパー装
置を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 運転席用窓 ２ 窓ガラス ３ 上部ワイパー ４ 下部ワイパー 3a、4a ブレード 3b、4b アーム 3c、4c シヤフト 3d、4d リンク 3e、4e ギヤ 3f、4f モータ ８ フレキシブルケーブル ７ 窓枠 7a 上部窓枠 7b 下部窓枠

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 拭き面が互いに重複する一対の平行リン
   ク式ワイパーのシヤフトを竪長の運転席用窓の上部窓枠
   及び下部窓枠のほぼ中央部にそれぞれ左右に若干の距離
   をずらせて配置し、上記各ワイパーのモータを互いにフ
   レキシブルケーブルを介して連動連結するとともにこれ
   ら各モータのギヤをそれぞれリンクを介して上記各ワイ
   パーのシャフトに連動連結したことを特徴とする運転席
   用ワイパー装置。
2. 【請求項２】 拭き面が互いに重複する一対の平行リン
   ク式ワイパーのシャフトを竪長の運転席用窓の上部窓枠
   及び下部窓枠のほぼ中央部にそれぞれ配置し、上記各ワ
   イパーのブレードをそれぞれ同じ方向に若干傾斜させる
   とともに上記各ワイパーのモータを互いにフレキシブル
   ケーブルを介して連動連結し、これら各モータのギヤを
   それぞれリンクを介して上記各ワイパーのシャフトに連
   動連結したことを特徴とする運転席用ワイパー装置。
3. 【請求項３】 拭き面が互いに重複する一対の平行リン
   ク式ワイパーのシャフトを竪長の運転席用窓の上部窓枠
   及び下部窓枠のほぼ中央部にそれぞれ左右に若干の距離
   をずらせて配置し、上記各ワイパーのブレードをそれぞ
   れ同じ方向に若干傾斜させるとともに上記各ワイパーの
   モータを互いにフレキシブルケーブルを介して連動連結
   し、これら各モータのギヤをそれぞれリンクを介して上
   記ワイパーのシャフトに連動連結したことを特徴とする
   運転席用ワイパー装置。