JPH0591814A

JPH0591814A - 刈払機の刈刃構造

Info

Publication number: JPH0591814A
Application number: JP18319791A
Authority: JP
Inventors: Mitsuo Hata; 光雄畑
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-06-26
Filing date: 1991-06-26
Publication date: 1993-04-16

Abstract

(57)【要約】〔目的〕刈り取った草が回転部に侵入し難くて操作の
し易い刈払機の刈刃を提供する。〔構成〕刈払機の刈刃の形状を上方に彎曲させて皿状
にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、刈払機の刈刃構造に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】刈払機の刈刃には丸刃、多角形刃と種々
あるが、その径方向に関してはすべて真直な板状であ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、地面に対す
る作用角度如何によっては刈刃が地面に食い込んで刃を
傷めたり、作業者自身が危険な目に遇うことがあった。
また、刈刃が真直であると、切断点と刈刃面が一致して
いるから、刈り取った草が本体側のカバー部材との間の
隙間から回転部へ侵入（草噛み）し易く、円滑な回転を
阻害することがあった。なお、草噛みがあると、これを
除去するには刈刃を外す等の煩雑な作業をしなければな
らなかった。この発明は、刈刃の形状を上方に彎曲させ
て皿状にすることで、これらの課題を解決したものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】以上の課題の下、この発
明は、刈払機の刈刃において、この刈刃の形状を上方に
彎曲させて皿状としたことを特徴とする刈払機の刈刃構
造を提供する。

【０００５】

【作用】以上の手段をとることにより、彎曲のアール部
を地面に接地させて作業することができるから、作業が
楽である上、刈刃の地面への食い込みがない。また、刈
刃の切断点は刈刃の中心部より大分高い位置になるか
ら、草噛みも少なくなる。

【０００６】

【実施例】図５は刈払機の斜視図であるが、刈払機その
ものの構造は従来のものと変わらない。すなわち、手で
持つことができる本体筒１０の後端にエンジン１２を取
り付け、前部に刈刃ヘッド１４を装着したものである。

【０００７】図３は刈刃ヘッド１４の断面図であるが、
刈刃ヘッド１４を構成するヘッド筒１６の内部には主軸
１８が軸支され、この主軸１８に刈刃２０が装着される
ようになっている。すなわち、主軸１８に対して駆動盤
２２と押付盤２４とを嵌着し、この駆動盤２２と押付盤
２４とで刈刃２０を挟み、押付盤２４をボルト２６で駆
動盤２２側に締め付けて固定するのである。なお、主軸
１８へはエンジン１２の動力が本体筒１０の中を通る駆
動軸３０によって伝えられる。その他、図示は省略する
が、押付盤２４の下にはボルト２６等で止められるカバ
ー座が設けられることがある。

【０００８】図１は丸刃としての刈刃２０の斜視図、図
４は草刈り専用の二枚刃としての刈刃２０の斜視図であ
るが、この発明では、これらの刈刃２０を上方に彎曲さ
せて皿状の形状にするのである。なお、彎曲の程度は適
当でよいが、外周端が一番高い皿状にすることが条件で
ある。また、このように皿状にする刈刃２０は以上の丸
刃、二枚刃に限られず、すべての種類、形状のものに適
用される。

【０００９】このような刈刃２０を装着して刈払作業を
するとき、刈刃２０の彎曲のアール部を地面に接地させ
て作業をすることができる。したがって、このアール部
がガイドになって草の丈を一定高さ（従来よりも低い丈
になる）にして刈り取りができるとともに、刃先が地面
（ＧＬ）に食い込むこともない。この点で従来のもの
は、中央のカバー座を地面に当てて移動させていたので
あるが、これであると、わずかに傾いただけで刈り取る
草の丈が変わってくるし、地面への食い込みも生ずる。

【００１０】図２は刈刃２０の他の実施例を示す斜視図
であるが、この例では刈刃２０に径方向に延びる溝３２
が形成されるのである。この溝３２の存在により、刈刃
２０の上面には上方に向かう風が起こされ、刈り取った
草を上方に飛散させて草噛みが起こり難くなる。この意
味から、溝３２の両側の壁面の高さを変えることもある
（回転方向後方を高くする）。

【００１１】

【発明の効果】以上、この発明は、前記したものである
から、次のような効果が期待できる。ａ）刈刃の彎曲のアール部を地面に接地させながら刈払
作業ができるから、誰でも簡単に、しかも、楽に草刈り
ができるとともに、草の丈を低く刈り取ることができ
る。ｂ）刈刃の切削性も上がるから、刃先の鋭利性が従来ほ
ど必要でないし、寿命も長持ちする。ｃ）刈刃が地面へ食い込むことがないのであるから、安
全であるとともに、刈刃の痛みも少ない。ｄ）切断点が刈刃の中央部よりかなり上に上がるから、
刈り取った草も上方に飛散し、ヘッド筒と刈刃との隙間
からヘッド内に入る草噛みの事態が少なくなる。なお、
このとき、刈刃に径方向に延びる溝を形成しておけば、
この溝によって風が起こされ、草をさらに上方に飛散さ
せて草噛みの事態を一層少なくする。ｅ）刈刃を一定高さに保持するカバー座等は必ずしも必
要でなくなるから、コストダウンも図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す刈刃の斜視図である。

【図２】この発明の他の実施例を示す刈刃の斜視図であ
る。

【図３】この発明の実施例を示すヘッドの断面図であ
る。

【図４】この発明の他の実施例を示す刈刃の斜視図であ
る。

【図５】刈払機の斜視図である。

【符号の説明】

２０刈刃３２溝

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】刈払機の刈刃（２０）において、この刈
刃（２０）の形状を上方に彎曲させて皿状としたことを
特徴とする刈払機の刈刃構造。
【請求項２】請求項１の刈刃（２０）の面に径方向に
延びる溝（３２）を形成したことを特徴とする刈払機の
刈刃構造。