JPH059039B2 - - Google Patents

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JPH059039B2
JPH059039B2 JP60151881A JP15188185A JPH059039B2 JP H059039 B2 JPH059039 B2 JP H059039B2 JP 60151881 A JP60151881 A JP 60151881A JP 15188185 A JP15188185 A JP 15188185A JP H059039 B2 JPH059039 B2 JP H059039B2
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JP
Japan
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average particle
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JP60151881A
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JPS6211897A (ja
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Noboru Shimamoto
Ryuichi Handa
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は音響レンズ組成物、特には音速を900
〜1100m/秒に維持して音響インピーダンスを生
体に近づけることができると共に、高周波領域に
おける超音波減衰量が少なく解像度の高い音響レ
ンズを形成し得る、超音波診断装置用探触子の音
響レンズ剤として有用とされる音響レンズ組成物
に関するものである。 (従来の技術) 超音波診断装置用探触子の音響レンズについて
は超音波を集束すると共に生体とよく密着して生
体との界面での超音波の反射を少なくし得るこ
と、レンズ自体の超音波減衰が小さいこと、また
機械的強度が強く、化学的にも安定していること
が必要条件とされることから、オルガノポリシロ
キサンにシリカ、アルミナ、酸化チタンなどの無
機充填剤を加えたシリコーンゴムが使用されてい
る。 しかして、従来この種の用途に使用されるシリ
コーンゴムは充填剤を多量に添加し、密度を上げ
てその音響インピーダンスを生体のそれに一致さ
せるようにしたものとされているが、この密度増
加のために密度の高い充填剤を使用すると音速の
低下によるマイナス効果が発生し、この場合には
例えばその音響インピーダンスを生体のそれに近
づけると充填剤の多量添加のために音響レンズの
超音波減衰が大きくなり、5MHz以上の高周波領
域での感度が低下するという不利が生じ、この減
衰量については充填剤の種類よりもその粒径、混
合率、密度に比例して大きくなるということも知
られている。 (発明の構成) 本発明はこのような不利を解決した音響レンズ
組成物に関するものであり、これは(1)ジオルガポ
リシロキサンまたはこれを主材とするシリコーン
ゴムコンパウンド100重量部、(2)平均粒子径が0.1
〜1.0μmであるアルミナまたは酸化チタン粉末50
〜150重量部、(3)平均粒子径が0.1〜50μmで、か
つ融点が80℃以上である熱可塑性樹脂粉末10〜
100重量部とからなることを特徴とするものであ
る。 すなわち、本発明者らは超音波診断装置用探触
子の音響レンズに関し、その音響インピーダンス
(音速×密度)を生体の音響インピーダンスであ
る1.4〜1.6×106Kg/m2・秒に近い値に保つと共に
音速を900〜1100m/秒に維持しても超音波減衰
量の少ないものを得べく、種々検討した結果、シ
リコーンゴムの音響インピーダンスを目標に近づ
ける手段としてはアルミナ、酸化チタンなどのよ
うに密度の高い充填剤を添加して全体の高密度化
をはかることが有効であるが、これだけでは音速
が低下するし目標とする音響インピーダンスに近
づけるには多量の添加が必要とされ、このために
減衰量が増大し、特に5MHz以上の高周波領域で
の実用性が失なわれるが、これに例えばナイロン
パウダーのような熱可塑性樹脂粉末を添加すると
音速を上げることができるし、組成物の超音波減
衰量を小さくすることができるということを見出
し、こゝに使用するシリコーンゴム、熱可塑性樹
脂粉末の種類、粒子径、充填量などについての研
究を進めて本発明を完成させた。 本発明の組成物を構成する第1成分としてのジ
オルガノボリシロキサンは式R2SiO4-o/2で示さ
れ、Rはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基などのアルキル基、ビニル基、アリル基など
のアルケニル基、フエニル基、トリル基などのア
リール基、シクロヘキシル基などのシクロアルキ
ル基またはこれらの基の炭素原子に結合した水素
原子の一部または全部をハロゲン原子、シアノ基
などで置換したクロロメチル基、トリフルオロプ
ロピル基、シアノメチル基などがら選択される。
好ましくはその少なくとも50%がメチル基とされ
る同種または異種の非置換または置換1価炭化水
素基、nは1.98〜2.02とされるものであり、この
ものの分子鎖末端はトリメチルシリル基、ジメチ
ルビニルシリル基、水酸基などで封鎖されたもの
とされ、通常は粘度が数百万センチストークスで
ある生ゴム状のものとすることがよいが、これは
約500から100000cSの液状物であつてもよい。 しかし、このジオルガノポリシロキサンはこれ
をベースポリマーとしてこれに補強性充填剤とし
てのヒユームドシリカを所定量、例えばベースポ
リマー100重量部に対して5〜40重量部添加して
シリコーンゴムコンパウンドとしたものであつて
もよい。 つぎにこの組成物における第2成分としての無
機質充填剤はこの組成物を高密度のものとするこ
とが必要とされることから、密度(d)が3.9である
アルミナ、4.2の酸化チタンとされ、その平均粒
子径が0.1μm以下では高純填がむづかしいし、超
音波減衰量も低下せず、1.0μm以上とすると減衰
量が増大して実用性がなくなるので平均粒子径が
0.1〜1.0μmの範囲のものとする必要がある。ま
た、この添加量は上記した第1成分100重量部に
対し50重量部以下では少なすぎてこの組成物の密
度増大が期待できず、150重量部以上とすると減
衰量が大きくなるし音速も低下するので50〜150
重量部の範囲とする必要があるが、好ましい範囲
は60〜120重量部とされる。 また、この組成物を構成する第3成分としての
熱可塑性樹脂粉末については市販のものを使用す
ればよく、これはその平均粒子径が0.1μm以下で
は高充填がむづかしい入手も困難であり、50μm
以上では減衰量が増大し、加硫後の機械的ゴム物
性も損なわれるので平均粒子径が0.1〜50μmの範
囲のものとすることが必要とされるが、音速で
2000m/秒前後のものが音速向上に適することを
加味すればナイロン、ポリフツ化ビニリデン、ポ
リエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリス
チレンなどが好ましいものとして例示される。ま
た、この添加量は上記した第1成分100重量部に
対し10重量部以下では音速向上が期待できず、
100重量部以上とすると第2成分の添加量とバラ
ンスをとつても音速が上がりすぎるし、この高充
填に伴なつて減衰量も増大するので10〜100重量
部の範囲とすることが必要とされる。なお、この
ものはその融点が低すぎると上記した第1、第2
成分との混練時に粉体の形状がすぐれて凝集し、
粒子の増大を招くので、融点が80℃以上のものと
することが必要とされる。 本発明の組成物は上記した第1〜第3成分の所
定量を均一に混練することによつて得ることがで
きるが、このものは必要に応じ第1成分としての
ジオルガノポリシロキサンまたはシリコーンゴム
コンパウンドを加硫して弾性体として使用するこ
とがよく、この加硫はこれにペンゾイルパーオキ
サイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサ
イド、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ンなどのような公知の有機過酸化物を添加して所
定温度に加熱すればよく、この第1成分としての
ジオルガノポリシロキサンがビニル基などの不飽
和基を含有するものである場合にはこのビニル基
と付加反応をするけい素原子に結合した水素原子
を含有するオルガノハイドロジエンポリシロキサ
ンと白金系触媒とを添加してその付加反応によつ
て硬化させるようにしてもよい。 本発明の組成物から超音波診断装置用探触子と
しての音響レンズを形成するにはこの組成物をプ
レス成形など適宜な手段で成形、加硫すればよ
く、このようにして得られた音響レンズはこの第
2成分、第3成分の添加によつて音速が900〜
1100m2/秒でその音響インピーダンスも全体のそ
れに近いものとなり、5MHz以上の高周波領域に
おける超音波減衰量も少なくなるので解像度の高
いものになるという有利性が与えられる。 つぎに本発明の実施例をあげるが、例中の部は
重量部を、また粘度は25℃での測定値を示したも
のである。 実施例1、比較例1〜2 分子鎖両末端がジメチルビニル基で封鎖され
た、粘度が5×106cSであり、ビニル基含有量が
0.02モル%であるジメチルポリシロキサン100部
に、平均粒子径が0.4μmであるアルミナ・AES−
12(住友アルミニウム製錬社製商品名)80部、平
均粒子径が4μmであるナイロンパウダー・SP−
500(東レ社製商品名)35部を添加して二本ロール
で混練し、ついで高速三本ロールを用いて均一に
分散させた。 つぎにこの組成物100部に対して加硫剤として
の2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキサン0.5部を混合し、165℃で10分
間プレス成形して厚さ2mmのシート(以下シート
1と略記する)を作ると共に、比較のために上記
におけるアルミナを平均粒子径が5μmであるア
ルミナ・AL−24(昭和軽金属社製商品名)80部と
したものについて同様に処理して厚さ2mmのシー
ト(以下シート2と略記する)を、また上記にお
けるナイロンパウダーを平均粒子径が100μmの
ポリフツ化ビニリデン・KF#1000(呉羽化学社製
商品名)35部としたものについて同様に処理して
厚さ2mmのシート(以下シート3と略記する)を
作り、これらについての音響特性をしらべたとこ
ろ、第1表に示したとおりの結果が得られた。
【表】 実施例 2 分子鎖両末端がジメチルビニル基で封鎖され
た、フエニル基を10モル%、ビニル基を0.15モル
%含有する、粘度が3×106cSのジメチルポリシ
ロキサン生ゴム100部に比表面積が200m2/gであ
るヒユームドシリカ・エロジル200(日本エロジル
社製商品名)20部を添加したシリコーンゴムコン
パウンド100部に、平均粒子径が0.3μmである酸
化チタン・CR−93(石原産業社製商品名)70部と
平均粒子径が7.5μmであるナイロンパウダー・ダ
イアミドWS(不二化成社製商品名)30部を添加
してロール混練した組成物を実施例1と同様に処
理して加硫シートを作り、このものの音響特性を
しらべたところ、密度1.37、音速1038m/秒、音
響インピーダンス1.42×106Kg/m2・秒の値が得
られ、これは音響レンズとしての特性を充分有す
るものであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1) ジオルガノポリシロキサンまたはこれを
    主材とするシリコーンゴムコンパウンド
    100重量部、 (2) 平均粒子径が0.1〜1.0μmであるアルミナま
    たは酸化チタン粉末 50〜150重量部、 (3) 平均粒子径が0.1〜50μmで、かつ融点が80℃
    以上である熱可塑性樹脂粉末 10〜100重量部 とからなることを特徴とする音響レンズ用組成
    物。
JP60151881A 1985-07-10 1985-07-10 音響レンズ用組成物 Granted JPS6211897A (ja)

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JPS6211897A JPS6211897A (ja) 1987-01-20
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