JPH0589867U - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JPH0589867U
JPH0589867U JP3608192U JP3608192U JPH0589867U JP H0589867 U JPH0589867 U JP H0589867U JP 3608192 U JP3608192 U JP 3608192U JP 3608192 U JP3608192 U JP 3608192U JP H0589867 U JPH0589867 U JP H0589867U
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JP
Japan
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valve
needle valve
seat
fuel injection
fuel
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JP3608192U
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English (en)
Inventor
清志 笠原
英夫 小原
雅人 中村
Original Assignee
本田技研工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ニードルバルブとバルブシートのシート部に
おいて、シート部の接触による磨耗を低減することので
きる燃料噴射弁を提供する。 【構成】 ニードルバルブ10のシート部10aだけ、
又はバルブシート14のシート部も共に曲面の一部で形
成する。これに代りニードルバルブの先端に球体を取付
けることもできる。更にニードルバルブのシート部上流
側に、バルブシートの内壁との間で予定のクリアランス
を形成するフランジ16を設ける。又、上記の噴射弁に
おいて、ニードルバルブのシート部の上流側に形成され
た平取りを施さないニードルバルブガイド部と、ニード
ルバルブ内部に燃料通路をシート部とガイド部との間に
設ける。ニードルバルブ10の押圧によりバルブシート
テーパ面14aに引き起こされる磨耗が低減する。ま
た、フランジ16により、燃料シール部上流の燃料通路
面積を一定にでき、流量のばらつきが低減し、流量精度
が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関に用いられる燃料噴射弁に係り、特に、流量劣化を防止し 、また、耐久信頼性を向上させた燃料噴射弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の電磁式燃料噴射弁の一例の縦断面図であり、当該電磁式燃料噴射 弁には、中心軸と平行な矢印A方向に燃料が流入する。
【0003】 同図において、燃料流入口には、ろ過網18を有する異物除去用ストレーナ1 9が挿着されている。
【0004】 磁性材料によって筒状に形成されたハウジング1の内部には、同じく磁性材料 によって形成された燃料供給用の中空パイプ2が嵌挿されている。前記ハウジン グ1とパイプ2との間に形成された空間には、ボビン3に巻かれたソレノイドコ イル(以下、単にコイルと略する)4が、前記パイプ2を包囲するように収納さ れている。
【0005】 前記パイプ2内には、コイルスプリング12とパイプ状スプリングストッパ1 3が挿入され、該スプリングストッパ13は、可動鉄心9を押圧するコイルスプ リング12の力が適正となるような位置で、パイプ2に対して固定状態とされて いる。
【0006】 ハウジング1の先端部には、ニードルバルブ(以下、単にバルブと略する)1 0を内包するバルブシート14が配設され、バルブシート14は、ハウジング1 の開口端部でノズル17と共にかしめられている。
【0007】 バルブ10はバルブストッパ21によってバルブ開度に対応した一定往復動を 規定される。バルブ10は、バルブシート14内において往復動と垂直な方向の 位置を規定するためにバルブシート14の内壁と摺動するガイド部30a、30 bを有し、各ガイド部30a、30bは、耐磨耗性を向上させるために円柱状に なっている。なお、各ガイド部30a,30bは燃料通路として、平取りを各4 面ずつ施されている。
【0008】 ハウジング1の後端部では、パイプ2のフランジ部2aがハウジング1の開口 端部でかしめられている。前記フランジ部2a上部には、樹脂などの非磁性材か らなるコネクタ5が固定され、その内部には電磁コイル4と導電接続されたター ミナル6が埋設されている。
【0009】 このような構成において、常時(コイル4が付勢されていない時)は、スプリ ング12によって可動鉄心9が押圧され、噴射口15からの燃料噴射が阻止され ている。図5はコイル4が付勢されていない状態を示している。
【0010】 ストレーナ19で濾過された燃料は、スプリングストッパ13の中心部を通過 して、可動鉄心9の中空孔からバルブシート14内に供給される。
【0011】 コイル4が付勢されると、可動鉄心9がスプリング12の反発力に抗してパイ プ2の下端に吸引されるので、バルブ10がバルブシート14から離れ、バルブ シート14内に供給された燃料が噴射口15からノズル17に噴射される。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
上記した構造の電磁式燃料噴射弁の問題点を図6を参照して説明する。なお、 図6は図5の燃料吐出部の一部の断面図を示している。図中の図5と同一の符号 は同一物を示す。
【0013】 図のバルブシート14、ニードルバルブ10は共に高硬度を確保している。そ して、ニードルバルブ10のオン、オフ作動により、ニードルバルブのエッジシ ート部10cのエッジ部が、バルブシートテーパ面14aを押圧してシールする 。その時、該エッジ部の一点には、荷重が集中するために、燃料の噴射回数が多 くなると、該バルブシートテーパ面14aが摩耗し、該テーパ面14aが粗面に なる。このため、該粗面部にニードルバルブ10が作動時に引っ掛かり、バルブ の応答に遅れが生じるという問題があった。
【0014】 また、ニードルバルブ10の作動が繰り返されると、シール部上流側での摺動 面(ガイド部30a、30b)も摩耗し、燃料通路面積にばらつきが生じる。こ のため、燃料吐出時に、流量にばらつきが生じるという問題もあった。
【0015】 本考案の目的は、上記した問題点を解決し、ニードルバルブとバルブシートの 接触部において、磨耗を低減することのできる燃料噴射弁を提供することにある 。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成させるために、本考案は、ニードルバルブのエッジシート部 を曲面の一部で形成した点に特徴がある。また、ニードルバルブのシート部上流 側に、バルブシートの内壁との間で予定のクリアランスを形成するフランジを設 けた点に特徴がある。
【0017】
【作用】
上記した構成によれば、バルブシートテーパ面への食い込み磨耗を低減させる ことができ、該テーパ面が粗面になるのを防止することができる。この結果、ニ ードルバルブ作動時に、ニードルバルブがバルブシートに引っ掛かるのをなくし 、応答遅れおよび、流量劣化を防止することができる。
【0018】 また、前記フランジを設けることにより、燃料シール部上流の燃料通路面積を 一定にすることができる。この結果、フランジ下流側の燃料の流れが均一化し、 吐出スプレ内の燃料の偏在を防止し、流量精度を向上することができる。
【0019】
【実施例】
以下に、図面を参照して、本考案を詳細に説明する。
【0020】 図1は、本考案の第1の実施例である燃料噴射弁の一部分の断面図である。
【0021】 図1において、10はニードルバルブ、10aは高硬度なニードルバルブのシ ート部である。また、14はバルブシート、14aは高硬度なバルブシートテー パ面、16はフランジである。
【0022】 本実施例では、ニードルバルブ10のシート部10aが球面形状に形成されて いる。
【0023】 この構成により、ニードルバルブ10のシート部10aがバルブシートテーパ 面14aを押圧する時に、該シート部10aのバルブシートテーパ面14aへの 食い込み磨耗が、低減される。この結果、該テーパ面14aが粗面になるのを防 止でき、ニードルバルブ10の作動時の引っ掛かりをなくすることができる。こ のため、ニードルバルブの応答遅れを低減することができ、また、流量劣化を防 止することができる。
【0024】 また本実施例では、ニードルバルブのシート部10aとニードルバルブガイド 部30a(図5参照)との間にフランジ16が設けられている。このため、ニー ドルバルブのシート部10aの上流側の燃料通路面積が一定になる。この結果、 フランジ16の下流側の燃料の流れが均一化し、吐出スプレ内の燃料の偏在が防 止され、流量精度が向上する。
【0025】 次に、本考案の第2の実施例を図2を参照して説明する。
【0026】 図2は、図1と同様に、燃料噴射弁の一部の断面図を示す。図の14bは高硬 度なバルブシートのシート部である。
【0027】 本実施例は、ニードルバルブのシート部10aだけでなく、バルブシートのシ ート部14bも、球面形状にした点に特徴がある。ここに、ニードルバルブ10 のシート部10aの球面形状を直径α、バルブシート14のシート部14bの球 面形状を直径βとすると、α<βが満足されるように、前記各球面形状は、構成 されている。
【0028】 本実施例の構成によれば、第1実施例と同様に、ニードルバルブ10のシート 部10aのバルブシートテーパ面14aへの食い込み磨耗が低減される。また、 本実施例においては、燃料をシールしたとき、環状当接部の両脇の空間は、狭く なるので燃料のシール性が向上する。
【0029】 次に、本考案の第3の実施例を図3を参照して説明する。
【0030】 図3は、図1と同様に、燃料噴射弁の一部の断面図を示す。図の20は高硬度 の球体、10bは該球体20のシート部である。
【0031】 本実施例は、球体20をニードルバルブ10の先端に取り付けた点に特徴があ る。
【0032】 本実施例にによれば、ニードルバルブ10の作動時に、球体20がバルブシー トのテーパ面14aを押圧することになるので、第一実施例と同様に、ニードル バルブ10のシート部10bのバルブシートテーパ面14aへの食い込み磨耗を 低減することができる。該球体20は該ニードルバルブ10の先端に固着するだ けでよいので、ニードルバルブ10のシート部10bを、簡単に作成することが できる。
【0033】 図4は、本考案の第4実施例を示す断面図であり、11は燃料通路から繋がっ ている燃料供給孔であり、30cはニードルバルブのガイド部である。
【0034】 本実施例においては、ニードルバルブ10の中に燃料通路80が配設されてお り、それに繋がった燃料供給孔11がフランジ16の上流側に埋設されている。 そのため、従来のガイド部30a(図5参照)の平取りを施された燃料通路は、 不必要になり、平取りを施されていない円筒ガイド部30cを用いることができ る。
【0035】 本実施例は上記の構成であるので、本実施例のガイド部30cは従来の平取り を施された燃料通路をもったガイド部より、偏磨耗しにくくなる。このため、フ ランジ16とバルブシート14とのクリアランスを均一に保つことができるよう になる。この結果、フランジ16の下流側の燃料の流れが均一化し、吐出スプレ 内の燃料の偏在が防止され、流量精度が向上する。
【0036】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、以下のような効果が達成さ れる。
【0037】 (1)ニードルバルブの押圧によりバルブシートテーパ面に引き起こされる磨 耗が低減する。この結果、ニードルバルブが磨耗部の粗面に引っ掛かるのを防止 でき、流量劣化を防止でき、耐久信頼性が向上する。
【0038】 (2)前記磨耗を低減できるので、吐出スプレ内の燃料の偏在を防止すること ができる。すなわち、噴射された燃料の密度の均一化が図れる。
【0039】 (3)請求項4の考案によれば、燃料シール部上流の燃料通路面積を一定にで き、流量のばらつきが低減し、流量精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例である電磁式燃料噴射弁の
断面図である。
【図2】本考案の第2実施例である電磁式燃料噴射弁の
断面図である。
【図3】本考案の第3実施例である電磁式燃料噴射弁の
断面図である。
【図4】本考案の第4実施例である電磁式燃料噴射弁の
断面図である。
【図5】従来の電磁式燃料噴射弁の一例の縦断面図であ
る。
【図6】図5の一部分の構成図である。
【符号の説明】
10…ニードルバルブ、10a…ニードルバルブのシー
ト部、10b…球面形状ニードルバルブのシート部、1
0c…ニードルバルブのエッジシート部、11…燃料供
給口、14…バルブシート、14a…バルブシートテー
パ面、14b…バルブシートのシート部、16…フラン
ジ、20…球体、30c…ニードルバルブガイド部、8
0…燃料通路。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブシートの内面に形成されたテーパ面
    に、ニードルバルブのシート部を当接させて、燃料の噴
    射を阻止し、ニードルバルブのシート部を前記テーパ面
    より離隔させる事により燃料の噴射を行う燃料噴射弁に
    おいて、 前記ニードルバルブのシート部周辺部の曲面の一部によ
    り形成したことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】請求項1記載の燃料噴射弁において、 前記テーパ面の、前記ニードルバルブシート部との対向
    面は、前記バルブシートのシート部周辺部の曲率よりも
    大きな曲率を有する局面の一部により構成されたもので
    あることを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の燃料噴射弁におい
    て、 前記ニードルバルブのシート部の上流側に形成された、
    平取りを施されていない円筒ガイドと、前記ニードルバ
    ルブの内部に形成された燃料通路と、前記ニードルバル
    ブのシート部と前記円筒ガイドとの間に設けられた前記
    燃料通路の出口とを具備したことを特徴とする燃料噴射
    弁。
  4. 【請求項4】バルブシートの内面に形成されたテーパ面
    に、ニードルバルブのシート部を当接させて、燃料の噴
    射を阻止し、ニードルバルブのシート部を前記テーパ面
    より離隔させることにより燃料の噴射を行う燃料噴射弁
    において、 前記ニードルバルブのシート部上流にバルブシート内壁
    との間で、予定のクリアランスに形成するフランジを設
    けたことを特徴とする燃料噴射弁。
JP3608192U 1992-05-01 1992-05-01 燃料噴射弁 Pending JPH0589867U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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