JPH058851U - 回路遮断器のバイメタル装置 - Google Patents

回路遮断器のバイメタル装置

Info

Publication number
JPH058851U
JPH058851U JP180891U JP180891U JPH058851U JP H058851 U JPH058851 U JP H058851U JP 180891 U JP180891 U JP 180891U JP 180891 U JP180891 U JP 180891U JP H058851 U JPH058851 U JP H058851U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bimetal
circuit breaker
bimetal device
suppressing member
heat dissipation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP180891U
Other languages
English (en)
Inventor
知行 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP180891U priority Critical patent/JPH058851U/ja
Publication of JPH058851U publication Critical patent/JPH058851U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Breakers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルダッシュポットや傍熱形バイメタル装
置等を用いることなく、動作の確実性が向上させられる
回路遮断器のバイメタル装置の提供。 【構成】 引外しリンクを変位させて過電流を検出する
バイメタルに、バイメタルを構成する金属材料より小さ
い熱伝導率を有する放熱抑制部材て被着 (例えばフッ素
樹脂のような高分子材料をコーティングしたり、HgやSn
のような金属材料をメッキしたりする) し、ジュール熱
による熱が外気に放熱されにくくしてバイメタルの変形
量を大きくした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、過電流検出を行う回路遮断器のバイメタル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
過電流検出を行う回路遮断器のバイメタル装置は、定格電流より一定の大きさ の電流が流れたときジュール熱でもって所定量変形する。そしてこの変形により 、開閉機構部のラッチリンクを係止している引外しリンクを変位させてその係止 を外す。従ってバイメタル装置は、回路遮断器内の電路に直列に介挿される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、通常回路遮断器には、短絡電流が流れたとき、瞬時に電路を遮断す る短絡電流検出装置を有する。これが動作したとき接点間に生じるアークエネル ギーの大小は、回路遮断器の定格の大小よりも電路の負荷内容によって決まる。 バイメタル装置は、瞬時の短絡電流によって溶断しないようにするため、その抵 抗を小さくすることが望ましい。そうすると、過電流検出の場合は定格電流の大 小の影響があるので、小定格電流のものはジュール熱が小さく、従ってバイメタ ル装置の変形量が小さいものとなる。このような小さい変形量でラッチリンクを 引外しリンクから外そうとすると、その動作の確実性が低下する。この対策とし て、一般的にはオイルダッシュポットや傍熱形バイメタル装置等を用いることが あるが、この対策は部品点数が増加したり余分なスペースを必要とする。
【0004】 本考案は、かかる事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、オイ ルダッシュポットや傍熱形バイメタル装置等を用いることなく、動作の確実性が 向上させられる回路遮断器のバイメタル装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、本考案の回路遮断器のバイメタル装置は、回路 遮断器内の電路に介挿されるものであって、過電流が流れたとき、開閉機構部の ラッチリンクを係止している引外しリンクを変位させ、これによりその係止を外 して過電流検出を行う回路遮断器のバイメタル装置において、 前記バイメタルに、バイメタルを構成する金属材料より小さい熱伝導率を有す る放熱抑制部材を被着した構成としてある。
【0006】 放熱抑制部材を被着する具体例としては、バイメタルの周囲に高分子材料によ りコーティングしたり、熱伝導率の小さい金属材料をメッキする。
【0007】
【作用】
この構成によれば、定格電流より一定の大きさの電流が流れてバイメタル装置 がジュール熱でもって発熱したとき、この熱が放熱抑制部材によって放熱を抑制 され、従って放熱抑制部材が無いものに比してバイメタル装置の変形量を大きく することができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0009】 1 はボディで、大略一側面が開口した箱状をなし、その開口を塞ぐようにして 取着する蓋体 (図示せず) とともにハウジングを形成する。従って図1及び図4 は、蓋体を外した状態を示している。ボディ1 は、後述するハンドルの回動軸と なる第1の固定軸1a、クレドルの回動軸となる第2の固定軸1b、ハンドル用開口 部1c、排気用開口部1dを有し、電源側端子装置2 と負荷側端子装置3 を装備して いる。1eは後述する引外しリンクの支持部である。
【0010】 4 はハンドルで、操作部4aと後述する可動接触子を軸支する連結部4bを有して 中間部が第1の固定軸1aに軸支される。5 は可動接触子で、基端が連結部4bに軸 支され、他端に可動接点6 を有し、中間部に第1のばね掛け部5aを有する。7 は 固定接点で、可動接触子5 の動作により可動接点6 と接離するよう電源側端子板 を兼ねる固定接点板8 に設けられる。9 は負荷側端子板で、ボディ1 の内方にお いてL字状に折曲され、その先端部に後述するバイメタル装置が固着される。
【0011】 10はバイメタル装置で、長板状をなし、基端が負荷側端子板9 に固着され、他 端に後述する引外しリンクに当接したバイメタル11と、その周囲に被着した放熱 抑制部材12とからなる。バイメタル11は、一般的な材料、例えばFe-Ni 系合金に て形成されている。放熱抑制部材12は、例えばフッ素樹脂のようなFe-Ni 系合金 より熱伝導率が小さい高分子材料にて、図2に示すように、基端と負荷側端子板 9 との固着面や他端と編組線13との接合面を除く周囲全面を略覆うようにコーテ ィング (被着) してある。14は固定鉄片で、バイメタル11の中間部を囲むようコ 字状をなして固定され、引外しリンクとともに短絡電流の検出を行う。編組線13 は、バイメタル11と可動接触子5 とを電気的に接続する。
【0012】 15は引外しリンクで、磁性板材により、短片15a と長片15b にてコ字状をなし 、中間部が固定鉄片14に対面し、短片15a がバイメタル11の他端に当接するよう 中間部の先端寄りの部分がボディ1 の支持部1eに揺動可能に支持される。また長 片15b の中間部には開閉機構部のラッチリンク (この実施例では後述するクレド ル) を係止する係止部15c を有しており、中間部の先端はボディ1 とともに復帰 ばね16を圧縮懸架している。この引外しリンク15は、バイメタル11に過電流が流 れてそれが変形したときに復帰ばね16のばね力に抗して変位し、またバイメタル 11に短絡電流が流れたときには、固定鉄片14とともに磁路を形成して復帰ばね16 のばね力に抗して瞬時に固定鉄片14に吸引される。このように、バイメタル装置 10、固定鉄片14、引外しリンク15等により異常電流検出装置を構成している。
【0013】 17はクレドル (開閉機構部のラッチリンク) で、基端部が第2の固定軸1bに軸 支され、先端に係止部15c に係止される被係止部17a 、さらに中間部に第2のば ね掛け部17b を有している。17c は被係止部17a が係止部15c から外れた後、ハ ンドル4 によって再係止するためのセットピンである。18は反転ばねで、両ばね 掛け部5a,17bに引張懸架される。この両ばね掛け部5a,17bは、通常状態でかつ接 点接触状態にあって被係止部17a が係止部15c に係止されているとき反転ばね18 が接圧機能を有し、異常電流検出手段の動作により係止が外れたときクレドル17 を回動し、やがて接点開離状態となるよう反転ばね18が可動接触子5 を回動させ る位置に設けてある。
【0014】 図1は、接点接触状態でハンドル4 はオン位置にあり、反転ばね18は接圧機能 を果たしている。この状態でハンドル4 を時計方向に回動してオフ位置に移動す ると、可動接触子5 の軸支部 (ハンドル4 の連結部4b) と第1のばね掛け部5aの 各中心を結ぶ作用線L が、クレドル17の第2のばね掛け部17b と第1のばね掛け 部5aの各中心を結ぶ作用線M に対し反対側に位置することとなり、従って反転ば ね18は可動接触子5 を固定接点7 から離反させて接点開離状態となる。また接点 接触状態で異常電流検出手段が動作すると、図3に示すように、被係止部17a が 係止部15c から外れるのでクレドル17は反転ばね18により時計方向に回動され、 やがて第2のばね掛け部17b の中心が作用線L を横切り、図4に示すように、反 転ばね18は可動接触子5 を固定接点7 から離反させて接点開離状態となる (トリ ップ動作) 。
【0015】 この異常電流検出手段の動作のうち、過電流が流れてバイメタル11が変形する 場合、バイメタル11には周囲に放熱抑制部材12が被着してあるのでバイメタル11 から外気への放熱が抑制され、従ってジュール熱によるエネルギーが有効に利用 でき、放熱抑制部材12が無いものに比して大きい変形量X が得られる。
【0016】 なお、この放熱抑制部材12は、フッ素樹脂に限るものでなく、耐熱温度が 200 ℃程度であって薄膜とすることができるものであればよく、ポリイミドやポリア リルスルホンのような高分子材料でもよい。また、高分子材料をコーティングす るのに替えて、バイメタル11の材料 (Fe,Ni,Zn,Cu 等) より熱伝導率の小さい金 属材料、例えばHg,Sn 等の金属材料をメッキしてもよい。
【0017】
【考案の効果】 本考案の回路遮断器のバイメタル装置は、定格電流より一定の大きさの電流が 流れてバイメタル装置がジュール熱でもって発熱したとき、この熱が放熱抑制部 材によって放熱を抑制され、従って放熱抑制部材が無いものに比してバイメタル 装置の変形量を大きくすることができるので、オイルダッシュポットや傍熱形バ イメタル装置等を用いることなく動作の確実性が向上させられるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】その要部拡大斜視図である。
【図3】その動作を説明する要部拡大正面図である。
【図4】そのトリップ状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ボディ 4 ハンドル 5 可動接触子 10 バイメタル装置 11 バイメタル 12 放熱抑制部材 15 引外しリンク 15c 係止部 17 クレドル (開閉機構部のラッチリンク) 17a 被係止部 18 反転ばね

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 回路遮断器内の電路に介挿されるもので
    あって、過電流が流れたとき、開閉機構部のラッチリン
    クを係止している引外しリンクを変位させ、これにより
    その係止を外して過電流検出を行う回路遮断器のバイメ
    タル装置において、 前記バイメタルに、バイメタルを構成する金属材料より
    小さい熱伝導率を有する放熱抑制部材を被着したことを
    特徴とする回路遮断器のバイメタル装置。
JP180891U 1991-01-24 1991-01-24 回路遮断器のバイメタル装置 Pending JPH058851U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP180891U JPH058851U (ja) 1991-01-24 1991-01-24 回路遮断器のバイメタル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP180891U JPH058851U (ja) 1991-01-24 1991-01-24 回路遮断器のバイメタル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH058851U true JPH058851U (ja) 1993-02-05

Family

ID=11511875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP180891U Pending JPH058851U (ja) 1991-01-24 1991-01-24 回路遮断器のバイメタル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH058851U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015079740A (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 エルエス産電株式会社Lsis Co.,Ltd. 回路遮断器用トリップ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015079740A (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 エルエス産電株式会社Lsis Co.,Ltd. 回路遮断器用トリップ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4409573A (en) Electromagnetically actuated anti-rebound latch
EP0431158B1 (en) Unitary breaker assembly for a circuit breaker
US4528531A (en) Molded case circuit breaker with improved operating mechanism
HU223995B1 (hu) Áramút megszakító
US5146194A (en) Screw adjustable clinch joint with bosses
EP0395326B1 (en) Two piece cradle latch, handle barrier locking insert and cover interlock for circuit breaker
US3408466A (en) Circuit interrupter with locking provision
US6084193A (en) Electrical circuit interruption device having improved arc extinguishing apparatus including an arc paddle
US5075657A (en) Unitary breaker assembly for a circuit breaker
CA2364989C (en) Circuit breaker with bypass conductor commutating current out of the bimetal during short circuit interruption and method of commutating current out of bimetal
US4553119A (en) Electric circuit breaker having reduced arc energy
JPH058851U (ja) 回路遮断器のバイメタル装置
US2806103A (en) Circuit breaker
US4464641A (en) Circuit breakers
US5430422A (en) Circuit breaker with anti-shock-off blocking mechanism
AU2002212566B2 (en) Circuit breaker with bypass for redirecting high transient current and associated method
US4032875A (en) Circuit breaker
JP2738773B2 (ja) 回路遮断器
KR100487408B1 (ko) 배선용 차단기의 트립부 구조
AU2002212566A1 (en) Circuit breaker with bypass for redirecting high transient current and associated method
KR0180637B1 (ko) 회로 차단기
US3246097A (en) Circuit breaker
JP2676955B2 (ja) ヒューズ付き負荷開閉器
JPH0227481Y2 (ja)
JPS60175337A (ja) 回路しや断器