JPH0587280U - アキシャルプランジャ式流体機械 - Google Patents

アキシャルプランジャ式流体機械

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JPH0587280U
JPH0587280U JP028491U JP2849192U JPH0587280U JP H0587280 U JPH0587280 U JP H0587280U JP 028491 U JP028491 U JP 028491U JP 2849192 U JP2849192 U JP 2849192U JP H0587280 U JPH0587280 U JP H0587280U
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JP
Japan
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main shaft
hole
cylinder barrel
water chamber
axial
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Pending
Application number
JP028491U
Other languages
English (en)
Inventor
邦夫 佐木
Original Assignee
三菱重工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ、モータ等のアキシャルプランジャ式
流体機械において、軸受と回転主軸の冷却を効果的に行
って高速運転、高出力化を可能にする。 【構成】 シリンダバレル4内のピストン6が固定され
た斜板7上をすべって往復動するアキシャルプランジャ
式の流体機械において、回転主軸1内に偏心して設けら
れ同主軸1の一端に開口する軸方向穴17とシリンダバ
レル4が収容されるケーシング30内の水室11の外周
部とを連通させ、かつ、前記軸方向穴17に連通し回転
主軸1の軸受3、2の部分に開口する半径方向穴18
a、18bを設け、シリンダバレル4と回転主軸1の回
転によって生ずる遠心力による圧力によって、水室11
内の水を軸方向穴17、半径方向穴18a、18bを経
て軸受3、2へ供給し、更に水室11へ循環させて、冷
却を効果的に行うようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、水圧ポンプ又はモータ、油圧ポンプ又はモータ等のアキシャルプラ ンジャ式流体機械(本明細書においては、流体圧を発生するポンプ又は圧縮機、 及び流体圧により駆動されるモータを総称して流体機械という)に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は、アキシャルプランジャ式の水圧ポンプの縦断面図である。1は回転主 軸、2、3は回転主軸1を支える左右のすべり軸受であり、それぞれケーシング 30の両端部に設けられたケーシングブロック12a、12内に配置されている 。シリンダバレル4は、スプライン5を介して回転主軸1と係合されており、主 軸1とともに回転する。シリンダバレル4内には複数個のピストン6が挿入され ており、同ピストン6はケーシング30に固定された斜板7上をすべることによ ってシリンダバレル4内で往復動する。前記シリンダバレル4は、ケーシング3 0内に設けられた水室11内に収容されており、同シリンダバレル4のピストン 6を収容した部分は、回転主軸1の回転に伴う位置によって弁板8を介してケー シング30の一端部のケーシングブロック12内に設けられた吸入ポート9と吐 出ポート10のいずれかに連通するようになっている。
【0003】 このアキシャルプランジャ式の水圧ポンプにおいては、回転主軸1の回転に伴 って斜板7上をすべって往復動するピストン6によって、吸入ポート9から水を シリンダバレル4内に吸込み、これを加圧して吐出ポート10から吐出する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記の従来のアキシャルプランジャ式の水圧ポンプでは、軸受2、3はケーシ ング内の水で潤滑されるが、水の潤滑性が油に比べて劣るために、軸受材料は樹 脂材やセラミックスが用いられ、焼付きを防止している。軸受2、3まわりの水 は、主に周方向に回転しているのみで、軸受部で発生した摩擦熱を持ち去る冷却 効果にとぼしく、発生した摩擦熱は、回転主軸や軸受側への熱伝導によってはこ ばれる。しかし、この熱伝導で取り去られる熱量は大きくないので、軸受2、3 及び回転主軸1の温度が高くなり、樹脂材の耐熱限界をこえたり、又は、軸が熱 膨脹で大きくなって軸受すきまがなくなり軸に抱きつくなどの損傷が発生しやす い。このため、作動回転速度を低くしなければならない欠点を有している。
【0005】 本考案は、以上の欠点を解決することができるアキシャルプランジャ式の流体 機械を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、回転主軸に取付けられたシリンダバレル内にピストンを収容し、同 ピストンが固定された斜板上をすべって往復動するアキシャルプランジャ式の流 体機械において、前記回転主軸内に偏心して設けられ回転主軸の一端に開口する 軸方向穴と前記シリンダバレルが収容されるケーシング内の水室の外周部とを連 通させ、かつ、前記軸方向穴に連通し前記回転主軸の軸受の部分に開口する半径 方向穴を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
シリンダバレルを収容したケーシング内の水室は、シリンダバレルの回転のた めに周方向流れが生じており、外周部では遠心作用のために水圧が中心部より高 くなっている。このケーシング外周部と、回転主軸に偏心して設けられた軸方向 穴とを連通させることによって、この差圧のために循環流が生じ、回転主軸の端 部の軸方向穴の開口にはケーシングの外周部の水が流れこんでくる。回転主軸の 軸方向穴に流れこんだ水は、この軸方向穴が偏心しているために、遠心力により 昇圧され、半径方向穴を通って軸受に流入する。この軸受部に流入した水は、軸 受の摩擦熱を吸収して軸受外へ流出する。このようにして、軸受の冷却作用が生 じるために、軸受や回転主軸の温度上昇は小さくなり、軸受の焼付きが防止され 、回転主軸の高速回転が可能となる。
【0008】
【実施例】
本考案の一実施例を、図1によって説明する。本実施例は、図2に示される水 圧ポンプと同様な型式の水圧ポンプであり、対応する部分には同一の符号を付し てその説明を省略し、以下本実施例が図2に示される水圧ポンプと相違する点に ついて説明する。
【0009】 本実施例では、図1中右側のケーシングブロック12内に回転主軸1の右端に よって閉鎖された水室16が形成され、ケーシング30内に形成され回転主軸1 及びシリンダバレル4を収容した水室11の外周部と前記水室16がケーシング 30に設けられた穴13、ケーシング30外に設けられた管14及びケーシング ブロック12に設けられた穴15を介して連通されている。
【0010】 回転主軸1には、その中心より半径方向に偏心した位置に軸方向穴17が設け られ、同軸方向穴17は回転主軸1の右端で開口して前記水室16と連通してい る。また、軸受2、3に相当する回転主軸1の部分には、前記軸方向穴17と連 通し軸受3、2のすきま内に開口する半径方向の穴18a、18bがそれぞれ設 けられている。また、左側の軸受2を支持するケーシングブロック12aには貫 通穴19が設けられており、右側の軸受3の左方の端面の部分は、回転主軸1と シリンダバレル4とを係合するスプライン5を介して前記水室11に連通するよ うになっている。
【0011】 以上のように構成された本実施例では、シリンダバレル4は回転主軸1と1体 となってケーシングの水室11内で回転を行なう。同水室11内の水圧は、遠心 作用のために外周部が回転主軸1に近い場所の圧力より高くなる。このため、同 水室11内の水は、穴13、管14、穴15を通って水室16内へ流入する。こ の流入した水は、回転主軸1内に設けられた軸方向穴17へ入る。この穴17は 回転主軸1の中心線より偏心しているために、1種の遠心ポンプ作用によって遠 心作用で昇圧される。
【0012】 以上のように昇圧された軸方向穴17内の水は、半径方向穴18a、18bを 通って軸受3、軸受2の軸受すきま内へ供給される。軸受3から排出された水は 、スプライン5の部分を通って水室11へ、軸受2から排出された水は、貫通穴 19を通って水室11へ戻る。
【0013】 以上のようにケーシング11内の水が、軸受3、2を通って循環するために、 軸受の摩擦熱がうばわれ、軸受2、3及び回転主軸1が効果的に冷却される。こ のために、軸受2、3の焼付き防止、及び回転主軸1の熱膨脹量を小さくおさえ ることができ、従って、回転主軸1の回転を高くしてポンプを高出力化すること が可能となる。
【0014】 なお、前記実施例では、水室11の外周部と水室16をケーシング30外に設 けられた管14によって連通させているが、ケーシングロック12a内の穴によ って両水室を連通させるようにしてもよい。また、前記実施例は、水圧ポンプに 係るが、本考案は、他の液圧ポンプ、圧縮機、ないしは流体圧によって駆動され て動力を発生するモータ等のアキシャルプランジャ式の流体機械に広く適用する ことができる。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、シリンダバレルが収容される水室中の 水が、回転主軸に偏心して設けられた軸方向穴及び同軸方向穴に連通する半径方 向穴を介して回転主軸の軸受に供給された上前記水室に循環して流れることとな り、軸受の摩擦熱を吸収して軸受外へ流れ、これによって軸受と回転主軸の冷却 を効果的に行うことができ、回転主軸の回転を高くしてポンプを高出力化するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断面図である。
【図2】従来のアキシャルプランジャ式の水圧ポンプの
縦断面図である。
【符号の説明】
1 回転主軸 2,3 軸受 4 シリンダバレル 5 スプライン 6 ピストン 7 斜板 8 弁板 9 吸入ポート 10 吐出ポート 11 水室 12,12a ケーシングブロック 13 穴 14 管 15 穴 16 水室 17 軸方向穴 18a,18b 半径方向穴 19 貫通穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転主軸に取付けられたシリンダバレル
    内にピストンを収容し、同ピストンが固定された斜板上
    をすべって往復動するアキシャルプランジャ式の流体機
    械において、前記回転主軸内に偏心して設けられ回転主
    軸の一端に開口する軸方向穴と前記シリンダバレルが収
    容されるケーシング内の水室の外周部とを連通させ、か
    つ、前記軸方向穴に連通し前記回転主軸の軸受の部分に
    開口する半径方向穴を設けたことを特徴とするアキシャ
    ルプランジャ式流体機械。
JP028491U 1992-04-28 1992-04-28 アキシャルプランジャ式流体機械 Pending JPH0587280U (ja)

Priority Applications (1)

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JP028491U JPH0587280U (ja) 1992-04-28 1992-04-28 アキシャルプランジャ式流体機械

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JP028491U JPH0587280U (ja) 1992-04-28 1992-04-28 アキシャルプランジャ式流体機械

Publications (1)

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JPH0587280U true JPH0587280U (ja) 1993-11-26

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ID=12250141

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JP028491U Pending JPH0587280U (ja) 1992-04-28 1992-04-28 アキシャルプランジャ式流体機械

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980728