JPH0585590B2 - - Google Patents

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JPH0585590B2
JPH0585590B2 JP61200432A JP20043286A JPH0585590B2 JP H0585590 B2 JPH0585590 B2 JP H0585590B2 JP 61200432 A JP61200432 A JP 61200432A JP 20043286 A JP20043286 A JP 20043286A JP H0585590 B2 JPH0585590 B2 JP H0585590B2
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JP
Japan
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fatty acid
acid ester
polyglycerol fatty
present
decomposition product
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JP61200432A
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JPS6356585A (ja
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Takao Hanno
Kazuhiro Ookuma
Fumio Nakamura
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Matsutani Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Matsutani Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
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  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はポリグリセリン脂肪酸エステル粉末組
成物の製造方法に関し、更に詳しくは冷水にも容
易に溶解又は分散するポリグリセリン脂肪酸エス
テル粉末組成物の製造する方法に関する。 〔従来技術とその問題点〕 ポリグリセリン脂肪酸エステルは食品添加物に
認可されて以来、その汎用性即ち高HLB品から
低HLB品までの広範囲の物性を有するエステル
が得られること、熱安定性が高いこと、耐酸性、
耐塩性、耐加水分解性に優れ、酸性領域でのO/
W型乳化安定性が優れていること、さらに無味、
無臭であることから広範囲の食品、化粧品、医薬
等に多用されるようになつて来た。 しかしながら、その形状が通常固体、フレーク
状、液体、ペースト状等で、どの形状の場合で
も、これを水に溶解して使用する場合にはその溶
解性が低く、使用に際し溶解や分散のための手段
を別途に施す必要があり非能率的であつた。 また別の問題点としてこの種ポリグリセリン脂
肪酸エステルを粉末製品に直接添加することが極
めて困難であるという欠点があつた。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 本発明が解決しようとする問題点は、従来のポ
リグリセリン脂肪酸エステルの上記難点を解消す
ることであり、更に詳しくは冷水に対しても溶解
性及び分散性の優れた、且つ粉末製品にも直接添
加出来るポリグリセリン脂肪酸エステル粉末組成
物を開発することである。 〔問題点を解決するための手段〕 この問題点は、冷水または温水にポリグリセリ
ン脂肪酸エステルとDE3〜30という特定の澱粉加
水分解物を溶解又は分散せしめ、次いでこれを噴
霧乾燥することによつて達成される。 即ち本発明は、水または、温水にポリグリセリ
ン脂肪酸エステルとDE3〜30の澱粉分解物を溶解
または分散後に噴霧乾燥することを特徴とするポ
リグリセリン脂肪酸エステル粉末組成物の製造方
法に係るものである。 〔発明の構成並びに作用〕 本発明に於いて使用するポリグリセリン脂肪酸
エステルとしては、従来から知られているものが
いずれも使用出来、たとえばポリグリセリンの水
酸基の1部または全部をステアリン酸、オレイン
酸、ラウリン酸等の脂肪酸で直接エステル化して
製造したものや、油脂とのエステル交換法によつ
て製造したもの、いずれもが同様に使用すること
が可能である。 この際の脂肪酸や油脂としても従来から使用さ
れて来たものがいずれも使用出来、上記例示脂肪
酸も含め通常炭素数8個以上の脂肪酸が好ましも
のとして例示出来、また油脂としてもコーン油、
綿実油、パーム油、牛油、大豆油等やパーム硬化
油等を代表例として挙げることが出来る。このポ
リグリセリン脂肪酸エステルの形態としても何等
限定されず、従来から知られている各種の形態の
もの、たとえば固体、フレーク状、液体、ペース
ト状のものを広く使用することが出来る。 本発明の粉末化に当たり使用する澱粉分解物と
しては、DEが3〜30の範囲のものであれば、澱
粉を酸により加水分解したものでも或いは酵素に
より加水分解したものでも、さらには両分解法を
複合したものでも使用することが出来る。 DEが上記DEの範囲以外のもの即ち、DEが3
に達しないものでは本発明の特徴である冷水に対
する溶解、分散性が劣るので充分にその効果を発
揮することが出来ない。また、DEが30よりも大
きい場合は、澱粉分解物が吸湿し易く、長期間の
保存安定性に欠けるために不適当である。 この際使用する澱粉分解物としてはそのDEが
上記所定の範囲内のものであれば、いかなるもの
でも使用することが出来、たとえば馬鈴薯澱粉、
コーンスターチをはじめ各種の澱粉を所定の値に
分解したものを具体例として例示出来る。 本発明に於いては、これ等両者の使用割合とし
ては好ましくは、ポリグリセリン脂肪酸エステル
100重量部に対し、澱粉分解物が30重量部以上、
特に好ましくは80〜250重量部である。この際30
重量部に達しないときは、噴霧乾燥時の粉末化特
性が劣り、流動性も低下するために好品質の粉末
を得ることが出来ない。 本発明法実施に際しては、ポリグリセリン脂肪
酸エステルと澱粉分解物とを冷水または温水に溶
解または分解せしめる。 ポリグリセリン脂肪酸エステルは、その形状が
固体、フレーク状、液体、ペースト状等で溶解性
が低く、本発明の実施に当たつて水相に溶解また
は分散させるためには、水相の温度を好ましくは
60℃以上に高めることが好ましい。さらに温水中
であつても、分散を促進させるために攪拌するこ
とが好ましく、特に好ましくは乳化機によつて強
制的に分散するのが良い。但しポリグリセリン脂
肪酸エステルと澱粉分解物の溶解順序は何れでも
良いが、溶解分散がやや劣るポリグリセリン脂肪
酸エステルを先に溶解または分散させた後に、溶
解し易い澱粉分解物を添加するのが好ましい。 次いで本発明法に於いてはこれを噴霧乾燥す
る。この際の乾燥は噴霧乾燥法が必須であり、そ
の他の乾燥方法では所期の目的が達成され難く、
たとえばドラム乾燥では焦げが発生し易く、凍結
乾燥ではコスト高であり、それ以外の方法では粉
末を得ることが非常に困難であると言う難点が生
ずる場合がある。噴霧乾燥自体は特にその手段は
限定されず、各種の従来から行われている噴霧乾
燥手段がいずれも採用される。 かくして得られたポリグリセリン脂肪酸エステ
ル粉末組成物は冷水は勿論、温水に対しても優れ
た溶解性乃至分散法を有し、またこれを直接粉末
製品に添加することが出来るに至るものである。 〔実施例〕 以下に実験例と実施例を示して本発明法の特徴
とする所をより明瞭にする。 〈実験例〉 試料としてデカグリセリン・モノステアレート
(坂本薬品工業株式会社製造の商品名MSW−
750、ペースト状)を70℃の温水に分散しDE2.2、
4.4、7.3、15.4、29.7、及び32.6の澱粉分解物(松
谷化学工業株式会社製造の商品名パインデツク
ス)を添加して溶解後に乳化してから噴霧乾燥機
で熱風温度160℃、排風温度100℃において噴霧乾
燥した。条件と結果を第1表に一括して示す。得
られた粉末の保存性は、粉末を相対湿度81%のデ
シケーター中に24時間保存して状態の変化を観察
した。 実施例 坂本薬品工業株式会社製造のポリグリセリン脂
肪酸エステルと、松谷化学工業株式会社製造のパ
インデツクスシリーズの各種DEの澱粉分解物を
使用して、前記実験法と同様の方法で第2表に示
す4種類の粉末化を実施した。この結果を同表に
示す。
【表】
〔発明の効果〕
上記実験例並びに実施例から明らかな通り、本
発明法に依り得られたポリグリセリン脂肪酸エス
テル粉末組成物は、冷水に対しても極めて優れた
溶解法乃至分散法を示し、またその保存性も優れ
たものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水または、温水にポリグリセリン脂肪酸エス
    テルとDE3〜30の澱粉分解物を溶解または分散後
    に噴霧乾燥することを特徴とするポリグリセリン
    脂肪酸エステル粉末組成物の製造方法。 2 ポリグリセリン脂肪酸エステル1重量部に対
    して、DE3〜30の澱粉分解物を0.3重量部以上使
    用する特許請求の範囲第1項記載のポリグリセリ
    ン脂肪酸エステル粉末組成物の製造方法。
JP61200432A 1986-08-27 1986-08-27 ポリグリセリン脂肪酸エステル粉末組成物の製造方法 Granted JPS6356585A (ja)

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JP61200432A JPS6356585A (ja) 1986-08-27 1986-08-27 ポリグリセリン脂肪酸エステル粉末組成物の製造方法

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JPS6356585A JPS6356585A (ja) 1988-03-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3487881B2 (ja) * 1993-09-30 2004-01-19 太陽化学株式会社 界面活性剤
JP2004298848A (ja) * 2003-04-01 2004-10-28 Mitsubishi Chemicals Corp 粉末状乳化安定剤組成物及びその製造方法

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JPS6356585A (ja) 1988-03-11

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