JPH0585569A - 気密性を有する密閉式使い捨て容器 - Google Patents
気密性を有する密閉式使い捨て容器Info
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- B65D2543/00425—Lids or covers welded or adhered to the container
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】気密性を有している密封式使い捨て容器を得る
こと。 【構成】容器（１０）が、開口部を設けられている本体
（１１）と、その開口部を閉塞するための蓋（１２）と
から成り立っており、本体（１１）と蓋（１２）とが形
態的な閉塞手段（１３）を介して閉塞自在とされている
外、それらの閉塞部に粘着剤層（１５）が介在されてい
る。
こと。 【構成】容器（１０）が、開口部を設けられている本体
（１１）と、その開口部を閉塞するための蓋（１２）と
から成り立っており、本体（１１）と蓋（１２）とが形
態的な閉塞手段（１３）を介して閉塞自在とされている
外、それらの閉塞部に粘着剤層（１５）が介在されてい
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、密閉式容器、特に、気
密性を有する密閉式の使い捨て容器に関するものであ
る。
密性を有する密閉式の使い捨て容器に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】現在、開口部を有しているプラスチック
製の本体と、この開口部を閉塞するためのプラスチック
製の蓋とから構成されている密閉式の使い捨てプラスチ
ック容器は、外食産業や、食品産業などにおいて、その
使用の簡便さから広く使用されていることは、周知のと
おりである。このように、前記のような構成を有してい
る密閉式の使い捨てプラスチック容器は、各分野におい
て広範囲に使用されているが、この種の密閉式の使い捨
てプラスチック容器は、それが乱暴な取り扱いを受けた
場合には、その本体と蓋との間の密閉係合部における気
密性を保持することが、必ずしも、万全では無いこと
も、良く知られているところである。
製の本体と、この開口部を閉塞するためのプラスチック
製の蓋とから構成されている密閉式の使い捨てプラスチ
ック容器は、外食産業や、食品産業などにおいて、その
使用の簡便さから広く使用されていることは、周知のと
おりである。このように、前記のような構成を有してい
る密閉式の使い捨てプラスチック容器は、各分野におい
て広範囲に使用されているが、この種の密閉式の使い捨
てプラスチック容器は、それが乱暴な取り扱いを受けた
場合には、その本体と蓋との間の密閉係合部における気
密性を保持することが、必ずしも、万全では無いこと
も、良く知られているところである。
【０００３】この気密性の失われる原因が、容器を構成
している本体の開口部と、これを閉塞するために蓋とに
形成された各係合部の間における気密性を高めるため
に、両者の係合部の形状を、相互に緊密に係合するよう
な形態を持たせることだけにより行われているので（以
下、このような係合手段を、「形態的な閉塞手段」と呼
ぶ）、容器に収容される内容物が流動性のある、例え
ば、飲用物である場合には、この飲用物が、容器の本体
と、蓋との間の係合部に残されているわずかなすきまを
経て、流出することにあるものであることは、経験から
良く分かっているところである。
している本体の開口部と、これを閉塞するために蓋とに
形成された各係合部の間における気密性を高めるため
に、両者の係合部の形状を、相互に緊密に係合するよう
な形態を持たせることだけにより行われているので（以
下、このような係合手段を、「形態的な閉塞手段」と呼
ぶ）、容器に収容される内容物が流動性のある、例え
ば、飲用物である場合には、この飲用物が、容器の本体
と、蓋との間の係合部に残されているわずかなすきまを
経て、流出することにあるものであることは、経験から
良く分かっているところである。
【０００４】また、容器の本体を、取り外し自在な蓋に
より閉塞する代わりに、プラスチック・シート製の閉塞
部材を使用し、これを接着剤により容器の本体の開口部
の周縁に接着し、これを引きはがすことにより容器を開
放することも行われているが、この手段によると、気密
性は保持されるものとしても、いったん、閉塞部材を容
器本体から引きはがすと、これを、容器本体の気密を保
持するために再使用することは、事実上、不可能である
ことも、良く経験するところである。このように、従来
の形態的な閉塞手段により密閉される蓋と、本体とから
成り立っている、あるいは、本体と、プラスチック・シ
ート製の閉塞部材とから成り立っている使い捨て密閉式
容器、特に、プラスチック容器には、気密性に問題点が
あった。
より閉塞する代わりに、プラスチック・シート製の閉塞
部材を使用し、これを接着剤により容器の本体の開口部
の周縁に接着し、これを引きはがすことにより容器を開
放することも行われているが、この手段によると、気密
性は保持されるものとしても、いったん、閉塞部材を容
器本体から引きはがすと、これを、容器本体の気密を保
持するために再使用することは、事実上、不可能である
ことも、良く経験するところである。このように、従来
の形態的な閉塞手段により密閉される蓋と、本体とから
成り立っている、あるいは、本体と、プラスチック・シ
ート製の閉塞部材とから成り立っている使い捨て密閉式
容器、特に、プラスチック容器には、気密性に問題点が
あった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来公知の
ものには気密性に問題点のあることに鑑がみ、この問題
点を解消した、新規な気密性を有する密閉式使い捨て容
器を得ることを、その解決すべき課題とするものであ
る。
ものには気密性に問題点のあることに鑑がみ、この問題
点を解消した、新規な気密性を有する密閉式使い捨て容
器を得ることを、その解決すべき課題とするものであ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決するために、本体と、蓋とから成り立っている密閉式
使い捨て容器において、本体と蓋とを形態的な閉塞手段
により閉塞可能とすると共に本体の開口部周縁と、この
開口部周縁に係合する蓋の対応する係合部周縁との間に
粘着剤層を介在させ、この粘着剤層の粘着力によって
も、本体と、蓋とを相互に接着させるようにすることを
特徴とするものである。この場合、粘着剤層は、本体の
開口部周縁の端面に接合する蓋の係合部周縁の対応する
接合面に施すことが、一般的には望ましい。また、粘着
剤としては、本体及び蓋の材質に応じて適当なものを選
択することにより、本体と蓋とを密閉係合状態とした時
に、粘着剤が、密閉係合部の一方側から、他方側へ糊移
りすること無く、しかも、この側に弱い接着力を与える
ことが出来るので、両者の間における気密性の保持を、
確実なものとすることが可能となる。
決するために、本体と、蓋とから成り立っている密閉式
使い捨て容器において、本体と蓋とを形態的な閉塞手段
により閉塞可能とすると共に本体の開口部周縁と、この
開口部周縁に係合する蓋の対応する係合部周縁との間に
粘着剤層を介在させ、この粘着剤層の粘着力によって
も、本体と、蓋とを相互に接着させるようにすることを
特徴とするものである。この場合、粘着剤層は、本体の
開口部周縁の端面に接合する蓋の係合部周縁の対応する
接合面に施すことが、一般的には望ましい。また、粘着
剤としては、本体及び蓋の材質に応じて適当なものを選
択することにより、本体と蓋とを密閉係合状態とした時
に、粘着剤が、密閉係合部の一方側から、他方側へ糊移
りすること無く、しかも、この側に弱い接着力を与える
ことが出来るので、両者の間における気密性の保持を、
確実なものとすることが可能となる。
【０００７】また、粘着剤としては、一般的には、例え
ば、アクリル樹脂、ゴム（天然系、合成系）が良好であ
るが、容器及び蓋の材質により、最適なものが選択され
る。すなわち、粘着剤が、例えば、蓋の密閉係合部に施
された場合には、粘着剤は、蓋には強固に接着する必要
があると同時に本体には、弱く接着し、しかも、本体側
には粘着剤の糊移りの生ずることの無いことが、重要で
ある。これは、蓋側に施された粘着剤が、本体側に糊移
りをすると、粘着剤が、本体の内部に収容されている飲
用物などの内容物を飲用する者の口部に触れたり、内容
物に対する汚染の原因ともなる恐れがあるからである。
ば、アクリル樹脂、ゴム（天然系、合成系）が良好であ
るが、容器及び蓋の材質により、最適なものが選択され
る。すなわち、粘着剤が、例えば、蓋の密閉係合部に施
された場合には、粘着剤は、蓋には強固に接着する必要
があると同時に本体には、弱く接着し、しかも、本体側
には粘着剤の糊移りの生ずることの無いことが、重要で
ある。これは、蓋側に施された粘着剤が、本体側に糊移
りをすると、粘着剤が、本体の内部に収容されている飲
用物などの内容物を飲用する者の口部に触れたり、内容
物に対する汚染の原因ともなる恐れがあるからである。
【０００８】なお、このような接着剤の糊移りを防止す
るためには、蓋側に粘着剤を強固に接着させる目的で、
蓋側にコロナ放電処理や、表面処理剤などによる処理を
行うことも考えられるが、このような処理は、作業工程
を繁雑とするだけでは無く、容器価格の高騰ともなるも
のである。従って、密閉式使い捨て容器においては、そ
の本体と蓋との材質に応じて、適当な粘着剤を選択する
ことが重要である。
るためには、蓋側に粘着剤を強固に接着させる目的で、
蓋側にコロナ放電処理や、表面処理剤などによる処理を
行うことも考えられるが、このような処理は、作業工程
を繁雑とするだけでは無く、容器価格の高騰ともなるも
のである。従って、密閉式使い捨て容器においては、そ
の本体と蓋との材質に応じて、適当な粘着剤を選択する
ことが重要である。
【０００９】本発明による容器においては、本体の材質
として、例えば、ポリプロピレン樹脂が適当であり、蓋
の材質として、例えば、ポリスチレン樹脂、又は、ポリ
エステル樹脂が適している。なお、これらの材質として
は、それらの樹脂を使用した複合材料も、適しているも
のである。これは、各種の粘着剤が、ポリエステル樹
脂、又は、ポリスチレン樹脂に対しては、強い接着力を
示すが、ポリプロピレン樹脂に対しては、弱い接着力を
示すだけであることに、基づくものである。なお、粘着
剤を蓋に施す場合には、成型された蓋の密閉係合部に、
ノズルなどを使用して粘着剤を線状に塗布する方式が、
一般的には適用されるが、この方式に限定されるもので
は無い。
として、例えば、ポリプロピレン樹脂が適当であり、蓋
の材質として、例えば、ポリスチレン樹脂、又は、ポリ
エステル樹脂が適している。なお、これらの材質として
は、それらの樹脂を使用した複合材料も、適しているも
のである。これは、各種の粘着剤が、ポリエステル樹
脂、又は、ポリスチレン樹脂に対しては、強い接着力を
示すが、ポリプロピレン樹脂に対しては、弱い接着力を
示すだけであることに、基づくものである。なお、粘着
剤を蓋に施す場合には、成型された蓋の密閉係合部に、
ノズルなどを使用して粘着剤を線状に塗布する方式が、
一般的には適用されるが、この方式に限定されるもので
は無い。
【００１０】
【実施例】以下、本発明を、その実施例を示す添付図面
に基づいて、詳細に説明をする。まず、図１には、椀形
状の本体１１と、その開口部を閉塞する蓋１２とから構
成されているプラスチック容器１０の一部分が示されて
いるが、その本体１１と、蓋１２とは、公知の適宜な形
態的な閉塞手段１３を介して密閉係合可能となってい
る。なお、本実施例においては、本体１１及び蓋１２
は、それぞれ、ポリプロピレン樹脂及びポリエステル樹
脂から成型されているものとする。
に基づいて、詳細に説明をする。まず、図１には、椀形
状の本体１１と、その開口部を閉塞する蓋１２とから構
成されているプラスチック容器１０の一部分が示されて
いるが、その本体１１と、蓋１２とは、公知の適宜な形
態的な閉塞手段１３を介して密閉係合可能となってい
る。なお、本実施例においては、本体１１及び蓋１２
は、それぞれ、ポリプロピレン樹脂及びポリエステル樹
脂から成型されているものとする。
【００１１】本実施例においては、形態的な閉塞手段１
３として、本体１１の開口部の周辺部に、横断面が長方
形状の円環状の凸部１１1が形成されており、また、蓋
１２には、その内面の周囲に、この凸部１１1に対応す
る、横断面が長方形状の円環状の凹部１２1が形成され
ており、これらの凹凸部１１1，１２1は、本体１１が蓋
１２による密閉閉塞された場合に、相互に係合するよう
にされている。また、この状態においては、これらの凸
部１１1の平らな頂面１１2と、凹部１２1の平らな底面
１２2とは、相互に接触するような形状及び寸法のもの
とされている。
３として、本体１１の開口部の周辺部に、横断面が長方
形状の円環状の凸部１１1が形成されており、また、蓋
１２には、その内面の周囲に、この凸部１１1に対応す
る、横断面が長方形状の円環状の凹部１２1が形成され
ており、これらの凹凸部１１1，１２1は、本体１１が蓋
１２による密閉閉塞された場合に、相互に係合するよう
にされている。また、この状態においては、これらの凸
部１１1の平らな頂面１１2と、凹部１２1の平らな底面
１２2とは、相互に接触するような形状及び寸法のもの
とされている。
【００１２】ところで、本発明においては、このような
形態的な閉塞手段１３に加えて、図１に示すように、蓋
１２の内面に形成された凹部１２1の底面１２2の面上
に、アクリル樹脂から成る粘着剤（例えば、「ビニロー
ル ＰＳＡ ＡＶ−６，１００」《商品名》ー昭和高分
子株式会社製）を塗布し、これを乾燥させることによ
り、粘着剤層１５を形成するものである。このようにす
ることにより、本体１１と蓋１２とは、形態的な閉塞手
段１３による密閉閉塞の外に、その密閉係合部に存在す
る粘着剤層１５により、蓋１２が本体１１に接着される
ので、本体１１の内部を外部に対して、気密に保持する
ことが出来るようになるものである。
形態的な閉塞手段１３に加えて、図１に示すように、蓋
１２の内面に形成された凹部１２1の底面１２2の面上
に、アクリル樹脂から成る粘着剤（例えば、「ビニロー
ル ＰＳＡ ＡＶ−６，１００」《商品名》ー昭和高分
子株式会社製）を塗布し、これを乾燥させることによ
り、粘着剤層１５を形成するものである。このようにす
ることにより、本体１１と蓋１２とは、形態的な閉塞手
段１３による密閉閉塞の外に、その密閉係合部に存在す
る粘着剤層１５により、蓋１２が本体１１に接着される
ので、本体１１の内部を外部に対して、気密に保持する
ことが出来るようになるものである。
【００１３】次に、図２には、本発明の他の実施例とし
て、図１に示したようなポリプロピレン樹脂から成型さ
れた本体２１の外周面を、発泡ポリスチレン樹脂層２４
により包囲して形成された容器２０が示されている。こ
の実施例においても、この本体２１の開口部は、図１に
示された実施例の場合と同様に、ポリスチレン樹脂から
成型された蓋２２により、形態的な閉塞手段２３を介し
て閉塞可能とされているが、この閉塞手段２３は、図１
の場合と実質的に同一である。ただ、本実施例において
は、粘着剤層２５として、イソブチレンースチレン共重
合体ホットメルト粘着剤が使用されている点において、
相違しているが、本実施例においても、粘着剤層２５の
存在により、本体２１と蓋２２との間に気密性を与える
ことが出来ることは、同様である。
て、図１に示したようなポリプロピレン樹脂から成型さ
れた本体２１の外周面を、発泡ポリスチレン樹脂層２４
により包囲して形成された容器２０が示されている。こ
の実施例においても、この本体２１の開口部は、図１に
示された実施例の場合と同様に、ポリスチレン樹脂から
成型された蓋２２により、形態的な閉塞手段２３を介し
て閉塞可能とされているが、この閉塞手段２３は、図１
の場合と実質的に同一である。ただ、本実施例において
は、粘着剤層２５として、イソブチレンースチレン共重
合体ホットメルト粘着剤が使用されている点において、
相違しているが、本実施例においても、粘着剤層２５の
存在により、本体２１と蓋２２との間に気密性を与える
ことが出来ることは、同様である。
【００１４】最後に、図３には、本発明のなお他の実施
例が示されている。この実施例による容器３０は、その
本体３１及び蓋３２は、前に説明された実施例のものと
は、その形状において相違があるが、両者が、他の様式
の形態的な閉塞手段３３により、相互に密閉係合自在と
なっている点は同一であり、また、本体３１及び蓋３２
が、それぞれ、ポリプロピレン樹脂及びポリスチレン樹
脂から成型されていることも、同様である。ただ、本実
施例の場合には、蓋３２に施される粘着剤層３５とし
て、トルエンに溶解した天然ゴムを塗布している点にお
いて相違している。なお、この粘着剤層３５に含有され
ているトルエンは、粘着剤層３５の塗布後、短時間内に
揮発するので、粘着剤層３５の中にトルエンが残留する
ことは無い。本実施例においても、形態的な閉塞手段３
３に追加して設けられた粘着剤層３５の存在により、容
器３０の密閉閉塞状態において、外部に対して気密性を
保持するものであることは、明らかなところである。
例が示されている。この実施例による容器３０は、その
本体３１及び蓋３２は、前に説明された実施例のものと
は、その形状において相違があるが、両者が、他の様式
の形態的な閉塞手段３３により、相互に密閉係合自在と
なっている点は同一であり、また、本体３１及び蓋３２
が、それぞれ、ポリプロピレン樹脂及びポリスチレン樹
脂から成型されていることも、同様である。ただ、本実
施例の場合には、蓋３２に施される粘着剤層３５とし
て、トルエンに溶解した天然ゴムを塗布している点にお
いて相違している。なお、この粘着剤層３５に含有され
ているトルエンは、粘着剤層３５の塗布後、短時間内に
揮発するので、粘着剤層３５の中にトルエンが残留する
ことは無い。本実施例においても、形態的な閉塞手段３
３に追加して設けられた粘着剤層３５の存在により、容
器３０の密閉閉塞状態において、外部に対して気密性を
保持するものであることは、明らかなところである。
【００１５】本発明は、上に例示をしたような種々な実
施形態により実施されるものであるが、次に、本発明の
有効性を確認するために行われた比較試験の結果を、説
明する。まず、比較容器として、図１、図２及び図３に
示した実施例による容器１０，２０及び３０において、
粘着剤層１５，２５及び３５を設けていないものを、そ
れぞれ、成型した。次に、図１，２及び３に示す実施例
による容器１０，２０及び３０を成型した。 このよう
にして成型された比較容器及び本発明による容器の各本
体に、それぞれ、飲料水を入れ、それぞれ、蓋を施した
後、容器を横に倒し、２時間放置した。 その結果、各
比較例においては、容器から飲料水がしみ出したが、本
発明の各実施例による容器においては、このような飲料
水のしみ出しの現象は、観察されなかった。また、蓋に
施された粘着剤層からの本体への糊移りも、認められな
かった。
施形態により実施されるものであるが、次に、本発明の
有効性を確認するために行われた比較試験の結果を、説
明する。まず、比較容器として、図１、図２及び図３に
示した実施例による容器１０，２０及び３０において、
粘着剤層１５，２５及び３５を設けていないものを、そ
れぞれ、成型した。次に、図１，２及び３に示す実施例
による容器１０，２０及び３０を成型した。 このよう
にして成型された比較容器及び本発明による容器の各本
体に、それぞれ、飲料水を入れ、それぞれ、蓋を施した
後、容器を横に倒し、２時間放置した。 その結果、各
比較例においては、容器から飲料水がしみ出したが、本
発明の各実施例による容器においては、このような飲料
水のしみ出しの現象は、観察されなかった。また、蓋に
施された粘着剤層からの本体への糊移りも、認められな
かった。
【００１６】更に、本発明による容器を、１箇月間室温
に放置した後、それぞれ、蓋を取り外して見たが、いず
れも、取り外しを容易に行うことが出来た外、本体を、
同じ蓋により再度、密閉閉塞することの出来ることも確
認された。また、このように再閉塞された容器に、外部
から大きな力を加えたが、飲料水のしみ出しは、何ら認
められなかった。このように、本発明が、所期の作用及
び効果を発揮するものであることは、この比較試験の結
果から、明らかに確認されるところである。
に放置した後、それぞれ、蓋を取り外して見たが、いず
れも、取り外しを容易に行うことが出来た外、本体を、
同じ蓋により再度、密閉閉塞することの出来ることも確
認された。また、このように再閉塞された容器に、外部
から大きな力を加えたが、飲料水のしみ出しは、何ら認
められなかった。このように、本発明が、所期の作用及
び効果を発揮するものであることは、この比較試験の結
果から、明らかに確認されるところである。
【００１７】なお、以上の実施例においては、本体及び
蓋の材質が、特定のプラスチック材料であり、また、粘
着剤の材質が、特定のものであるものとしてあるが、そ
れらの材質は、相互に前記の要件を満たすものであれ
ば、他の適当な材質を選択することが出来ることは、明
らかなところである。なお、粘着剤は、蓋の密閉係合部
に、例えば、ノズルなどを使用し、線状に塗布すること
が、一般的には、最適であるが、無論、このような手段
に限定されるものでは無い。
蓋の材質が、特定のプラスチック材料であり、また、粘
着剤の材質が、特定のものであるものとしてあるが、そ
れらの材質は、相互に前記の要件を満たすものであれ
ば、他の適当な材質を選択することが出来ることは、明
らかなところである。なお、粘着剤は、蓋の密閉係合部
に、例えば、ノズルなどを使用し、線状に塗布すること
が、一般的には、最適であるが、無論、このような手段
に限定されるものでは無い。
【００１８】
【発明の効果】本発明は、上記のように、気密性を有し
ている、しかも、再用性をも有している密閉式使い捨て
容器、特に、プラスチック容器を提供するものであるの
で、外食産業や、食品産業などにおいて使用されるのに
適している容器として、最適のものを提供するものであ
る。
ている、しかも、再用性をも有している密閉式使い捨て
容器、特に、プラスチック容器を提供するものであるの
で、外食産業や、食品産業などにおいて使用されるのに
適している容器として、最適のものを提供するものであ
る。
【図１】本発明の第一実施例を示す、その要部の縦断面
図である。
図である。
【図２】同じく第二実施例を示す同様の図である。
【図３】同じく、第三実施例を示す図１と同様の図であ
る。
る。
１０，２０，３０ 容器 １１，２１，３１ 本体 １２，２２，３２ 蓋 １３，２３，３３ 形態的な閉塞手段 １５，２５，３５ 粘着剤層
Claims (6)
- 【請求項１】 開口部を有する本体と、この開口部を閉
塞する蓋とから成り立っている密閉式使い捨て容器にお
いて、本体と蓋とが、本体の開口部及び蓋に対応して形
成された形態的な閉塞手段を介して密閉閉塞可能とされ
ていることに追加して、密閉閉塞部に粘着剤層を介在さ
せ、この粘着剤層により、密閉閉塞部に気密性を持たせ
るようにしたことを特徴とする気密性を有する使い捨て
容器。 - 【請求項２】 粘着剤層が、蓋の密閉閉塞部に設けられ
るようにした請求項１の気密性を有する使い捨て容器。 - 【請求項３】 粘着剤が、アクリル樹脂、ゴム（天然
系、合成系）などである請求項2の気密性を有する使い
捨て容器。 - 【請求項４】 本体及び蓋がプラスチックから作られて
いる請求項1又は2の気密性を有する使い捨て容器。 - 【請求項５】 蓋の材質が、粘着剤と強く接着するプラ
スチック材料であり、本体の材質が、粘着剤と弱く接着
するプラスチック材料である請求項３の気密性を有する
使い捨て容器。 - 【請求項６】 本体の材質が、ポリプロピレン樹脂であ
り、蓋の材質が、ポリスチレン樹脂、又は、ポリエステ
ル樹脂である請求項４又は５の気密性を有する使い捨て
容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3247859A JPH0585569A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 気密性を有する密閉式使い捨て容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3247859A JPH0585569A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 気密性を有する密閉式使い捨て容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0585569A true JPH0585569A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17169707
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3247859A Pending JPH0585569A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 気密性を有する密閉式使い捨て容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0585569A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014037255A (ja) * | 2012-08-17 | 2014-02-27 | Sekisui Kaseihin Yamaguchi:Kk | 容器 |
| KR102241601B1 (ko) * | 2020-11-17 | 2021-04-19 | 김돈일 | 유해성 폐기물 저장용기 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5318127U (ja) * | 1976-07-26 | 1978-02-16 | ||
| JPS6317091B2 (ja) * | 1980-07-15 | 1988-04-12 | Kanegafuchi Chemical Ind |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP3247859A patent/JPH0585569A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5318127U (ja) * | 1976-07-26 | 1978-02-16 | ||
| JPS6317091B2 (ja) * | 1980-07-15 | 1988-04-12 | Kanegafuchi Chemical Ind |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014037255A (ja) * | 2012-08-17 | 2014-02-27 | Sekisui Kaseihin Yamaguchi:Kk | 容器 |
| KR102241601B1 (ko) * | 2020-11-17 | 2021-04-19 | 김돈일 | 유해성 폐기물 저장용기 |
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