JPH0585429U - 排煙脱硫装置 - Google Patents

排煙脱硫装置

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JPH0585429U
JPH0585429U JP2480392U JP2480392U JPH0585429U JP H0585429 U JPH0585429 U JP H0585429U JP 2480392 U JP2480392 U JP 2480392U JP 2480392 U JP2480392 U JP 2480392U JP H0585429 U JPH0585429 U JP H0585429U
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JP
Japan
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liquid
tank
absorption
absorption tower
supernatant
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Application number
JP2480392U
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English (en)
Inventor
忠義 田丸
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シックナーを不要にすると共にミストエリミ
ネータの洗浄も行えることを可能とする。 【構成】 液溜タンク5内の炭酸カルシウムを含む吸収
液を被処理ガスと接触させてガス中の硫黄酸化物を吸収
する吸収塔1と、その吸収塔1の液溜タンク5内に設け
られ、吸収液中の固形分を沈降させる上澄槽25と、該
上澄槽25の上澄液を上記吸収塔1のミストエリミネー
タ9に洗浄水として供給する洗浄水供給手段29と、上
記吸収液の一部を抜き出し、この吸収液から固形分を分
離すると共に該固形分分離液を上記吸収塔1に戻す循環
手段10とを備えたことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、燃焼機器からの排ガス等の被処理ガスを吸収液で脱硫処理する排煙 脱硫装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃焼機器からの排ガス等の被処理ガス中に含まれる硫黄酸化物を除去する装置 として湿式の排煙脱硫装置が知られている。
【0003】 この排煙脱硫装置は、図4に示すように、被処理ガスを吸収塔40内に導入し 、これを炭酸カルシウムを含むスラリ状の吸収液と接触させ、ガス中の硫黄酸化 物を吸収除去させて被処理ガスの脱硫処理を行うものである。
【0004】 硫黄酸化物を吸収した吸収液は、吸収塔40内の下部液溜タンク41内で酸化 され、この一部が適宜抜き取られ中和槽42を介してシックナー43へ移送され て濃縮される。そして、分離機44に送られ、そこで固液分離されて石こうが回 収される。シックナー43の上澄液は、吸収塔40内のミストエリミネータ9の 洗浄や吸収液の蒸発による水分補給等のために塔40内に戻される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述の排煙脱硫装置では、吸収液を大型でかつ比較的コストが高い シックナーを用いて濃縮するため、広い設置スペースが必要になると共に設備費 ,運転費等のコストが高くなる。このため、シックナーをなくすことが提案され るが、しかしシックナーがなくなるとシックナーからの上澄液も得られなくなる ため、例えば分離機からの分離液が少ない場合(被処理ガス中の硫黄分が少ない 場合)には他の系統からの水を用いなければミストエリミネータを洗浄すること ができなくなることがある。
【0006】 そこで、本考案は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的 は、シックナーを不要にすると共にミストエリミネータの洗浄も行える排煙脱硫 装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案の排煙脱硫装置は、液溜タンク内の炭酸カル シウムを含む吸収液を被処理ガスと接触させてガス中の硫黄酸化物を吸収する吸 収塔と、その吸収塔の液溜タンク内に設けられ、吸収液中の固形分を沈降させる 上澄槽と、該上澄槽の上澄液を上記吸収塔のミストエリミネータに洗浄水として 供給する洗浄水供給手段と、上記吸収液の一部を抜き出し、この吸収液から固形 分を分離すると共に該固形分分離液を上記吸収塔に戻す循環手段とを備えたもの である。
【0008】
【作用】
吸収塔の液溜タンク内に吸収液中の固形分を沈降させる上澄槽を設けたことで 、上澄液が得られるため、吸収液のスラリ濃度をあげられると共に、その上澄液 でミストエリミネータの洗浄を行える。従って、シックナーを不要にしてもミス トエリミネータの洗浄水を確保することが可能になる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0010】 図1において、1は側部下方に燃焼機器例えばボイラからの排ガス等の被処理 ガスを脱硫処理する円筒状の吸収塔を示し、この吸収塔1の下部には被処理ガス のガス導入管2が接続されていると共に、その上部には脱硫処理後のガスのガス 排出管3が接続されている。
【0011】 吸収塔1には、被処理ガス中の硫黄分を吸収処理するための吸収剤(石灰石, 消石灰又は生石灰)を供給するための吸収剤管4が接続されていると共に、その 内部下方には吸収剤を溶解したスラリ状の吸収液を溜めるための液溜タンク5が 設けられている。また、吸収塔1の液溜タンク5には、タンク5内の下部の吸収 液を循環ポンプ6により吸収塔1内上部のスプレノズル7に移送する循環管8が 接続されている。そのスプレノズル7に移送された吸収液は、塔1内に噴霧され 被処理ガスと向流接触して、ガス中の硫黄分を吸収して被処理ガスの脱硫処理を 行うようになっており、脱硫処理されたガスがミストエリミネータ9を介してミ ストが除去されてからガス排出管3に流出する。
【0012】 循環管8には、吸収液の一部を抜き出す循環手段10の構成要素である吸収液 抜出管11が接続され、この吸収液抜出管11には、アルカリ例えば水酸化ナト リウムにより吸収液のpHを7〜8にすると共に吸収液中に溶解しているふっ素 イオン及び鉄,アルミニウム等の金属イオンを中和して、金属イオンの水酸化化 合物等を沈殿させる中和槽12が介設されている。また中和槽12の下流側には 開閉弁13が介設されている。
【0013】 吸収液抜出管11は、バスケット型の分離機14に接続され、この分離機14 は、吸収液中の石こう及び中和槽12で析出した固形分を液から分離し、これを 吸収液の流入を止めて回収するものである。その分離機14の液回収管15には 、開閉弁16,17を有する母液タンク18及び濾液タンク19がそれぞれ接続 され、それら開閉弁16,17の制御により分離液が母液タンク18及び濾液タ ンク19に分配される。すなわち、分離機の分離能力が高い初めの分離液は母液 タンク18に流入すると共に、その後、分離能力が悪くなると濾液タンク19に 流入するように開閉弁が制御され、母液タンク18には固形分が少ない液が、濾 液タンク19には母液タンク18より固形分が多い液がそれぞれ流入する。
【0014】 母液タンク18には、固形分の少ない液を排水処理系に送る排水処理管20が 接続され、液の一部が排水処理されて吸収液中の塩素イオン濃度の上昇が防止さ れるようになっている。また、濾液タンク19には、タンク19内の液を吸収塔 1に戻すためのポンプ21及びタンク19内の液面が所定のレベルになるように 制御する流量調節弁22を有する戻し管23が接続されている。
【0015】 吸収塔1の液溜タンク5内には、図1及び図2に示すように、脱硫処理後の吸 収液を曝気処理(酸化)する酸化槽24と、液中の固形分を沈降させる上澄槽2 5とが設けられている。具体的には、液溜タンク5内には、その同軸上に塔1よ り小さい径の円筒状の仕切板26が下部が連通するように取り付けられて、タン ク内が2つに仕切られている。その仕切板26内は、脱硫処理した吸収液を酸化 するための空気を吹き込む空気吹込管27が配設されていると共に撹拌機28が 配設され、酸化槽24として形成される。他方、仕切板26とタンク5間の上部 は、吸収液が上部から流入しないように閉塞されて仕切板26の外側が上澄槽と して形成され、酸化槽24の下部から上澄槽25に流入した液中の固形分が沈降 するようになっている。なお、液溜タンク内を円筒状の仕切板で酸化槽と上澄槽 とに仕切ったが、上澄槽で上澄液が回収されるならば酸化槽と上澄槽はどのよう に形成してもよく、例えば液溜タンク内を仕切板で半分に仕切るようにしてもよ い。
【0016】 吸収塔1の上澄槽25の上部には、その上澄液を上記ミストエリミネータ9に 洗浄水として供給する洗浄水供給手段29の構成要素である洗浄水管30が接続 され、この洗浄水管30には洗浄水供給ポンプ31及び電磁弁32が介設されて いる。
【0017】 次に、本実施例の作用を説明する。
【0018】 吸収塔1の液溜タンク5内の炭酸カルシウムを含む吸収液は、循環ポンプ6に より循環管8を介して塔1内上部のスプレノズル7に移送され、そのスプレノズ ル7から塔1内に噴霧される。この噴霧された吸収液とガス導入管2から塔1内 に導入した排ガス等の被処理ガスとが向流接触してガス中の硫黄酸化物が吸収液 に吸収される。硫黄酸化物が除去されたガスは、ミストエリミネータ9を介して ミスト分が除去された後、ガス排出管3に流入し、系外に導かれる。
【0019】 脱硫処理後の吸収液は、塔1内を流下して液溜タンク5の酸化槽24に至り、 そこで空気吹込管27からの空気により酸化されて、液中のカルシウム化合物が 石こうに転換される。この一連の反応式は、 SO2 +CaCO3 +1/2O2 +2H2 O→CaSO4 ・2H2 O+CO2 である。
【0020】 その吸収液のpHは4〜5に維持され、その一部が循環管8及び吸収液抜出管 11を介して中和槽12に移送され、その中和槽12で中和(pHが7〜8に中 和)される。そして、バスケット型の分離機14に導かれ、そこで液中の石こう 等の固形分が分離回収される。
【0021】 分離機14で固形分が回収された液は、初めは母液タンク18に流れ、そして 分離機14の分離能力が悪くなると濾液タンク19に流入する。例えば、分離機 14の作動時間が10分の場合、最初の5分間は母液タンク18に、残りは濾液タ ンク19に液が流れるように開閉弁16,17を制御する。これにより、固形分 の少ない液が母液タンク18に流れ、そのタンク18内の液が適宜排水処理系に 送られる。このように、吸収液の一部が排水処理系に送られて処理されるので、 吸収液中の塩素イオン濃度の上昇が防止されることになる。濾液タンク19内の 液は、流量調節弁22の制御により適宜戻し管23を介して吸収塔1内に戻され る。
【0022】 吸収塔1の液溜タンク5内の上澄槽25は、上部が閉塞され、その下部が酸化 槽24と連通していると共に上澄槽25の下部から吸収液が抜き出されて循環す るため、上澄槽25の上部には固形分が流入しにくく、そこに流入しても沈降す るので、上澄槽25の上部には固形分が少ない液となる。このため、上澄槽25 の上部の液(上澄液)をミストエリミネータ9の洗浄として使用することができ 、この液が洗浄水管30を介してミストエリミネータ9に洗浄水として供給され る。
【0023】 したがって、液溜タンク5内に吸収液を曝気処理する槽(酸化槽)24の他に 上澄槽25を設けたことにより、ミストエリミネータ9を洗浄するための水を回 収できるため、吸収塔1内の吸収液のスラリ濃度を例えば中和槽12へ送る吸収 液量を制御することで従来の10%から15%以上と上げられる。これにより、シッ クナーが不要になるため、設備費,運転費等のコストの低減が図れると共に、吸 収塔1の液溜タンク5内に上澄槽25を設けたのでシックナーの設置スペースを 不要にすることができる。また、液溜タンクの下部から吸収液を抜き出すため、 液溜タンク5の下部特に上澄槽25の下部のスケーリングの防止を行える。さら に、分離機14では石こうの他に中間槽12で沈殿した固形分が直接分離回収さ れると共に、母液タンク18を介して液の一部が排水処理されるため、吸収液中 のふっ素イオン、鉄,アルミニウム等の金属イオン、及び塩素イオンの濃度上昇 が防止されるので、その脱硫の活性低下を防止することができる。
【0024】 図3は他の実施例を示す図であり、上記実施例と異なるところは、バスケット 型の分離機に代えてスクリューデカンタ型の分離機33を用いた点である。その スクリューデカンタ型の分離機33には、液回収管34を介して濾液タンク35 が接続され、その濾液タンク35には、タンク35内の液を吸収塔1に戻すため のポンプ36及びタンク35内の液面が所定のレベルになるように制御する流量 調節弁37を有する戻し管38が接続されている。その戻し管38のポンプ36 と流量調節弁37との間に排水処理管39が接続され、濾液タンク35からの所 定量の液が排水処理されるようになっている。このように構成しても、上記実施 例とほぼ同様にシックナーを不要にすると共にミストエリミネータ9の洗浄も行 える。また、スクリューデカンタ型の分離機33を用いたので連続して石こう等 の分離回収を行える。
【0025】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、シックナーを不要にすると共にミストエリミネ ータの洗浄も行える排煙脱硫装置を得られるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す構成図である。
【図2】本考案の吸収塔の一例を示す構成図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す構成図である。
【図4】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 吸収塔 5 液溜タンク 9 ミストエリミネータ 10 循環手段 25 上澄槽 29 洗浄水供給手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液溜タンク内の炭酸カルシウムを含む吸
    収液を被処理ガスと接触させてガス中の硫黄酸化物を吸
    収する吸収塔と、その吸収塔の液溜タンク内に設けら
    れ、吸収液中の固形分を沈降させる上澄槽と、該上澄槽
    の上澄液を上記吸収塔のミストエリミネータに洗浄水と
    して供給する洗浄水供給手段と、上記吸収液の一部を抜
    き出し、この吸収液から固形分を分離すると共に該固形
    分分離液を上記吸収塔に戻す循環手段とを備えたことを
    特徴とする排煙脱硫装置。
JP2480392U 1992-04-17 1992-04-17 排煙脱硫装置 Pending JPH0585429U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2480392U JPH0585429U (ja) 1992-04-17 1992-04-17 排煙脱硫装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP2480392U JPH0585429U (ja) 1992-04-17 1992-04-17 排煙脱硫装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0585429U true JPH0585429U (ja) 1993-11-19

Family

ID=12148356

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2480392U Pending JPH0585429U (ja) 1992-04-17 1992-04-17 排煙脱硫装置

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JP (1) JPH0585429U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041941A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Alstom Technology Ltd 煙道ガスを洗浄する装置及び方法

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