JPH058502U - 赤外線透過フイルタ - Google Patents

赤外線透過フイルタ

Info

Publication number
JPH058502U
JPH058502U JP6516591U JP6516591U JPH058502U JP H058502 U JPH058502 U JP H058502U JP 6516591 U JP6516591 U JP 6516591U JP 6516591 U JP6516591 U JP 6516591U JP H058502 U JPH058502 U JP H058502U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
infrared
light
light receiving
receiving sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6516591U
Other languages
English (en)
Inventor
洋文 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP6516591U priority Critical patent/JPH058502U/ja
Publication of JPH058502U publication Critical patent/JPH058502U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】赤外線を利用した遠隔制御用受光センサの前面
に配備される赤外線透過フィルタに於いて、前記受光セ
ンサでの感度を低下させることなく、前記赤外線透過フ
ィルタの外観色を黒色以外の色に着色する手段を提供す
ることである。 【構成】前記赤外線透過フィルタに於いて、透明なプラ
スチック基材の細片と、染料と、顔料とを含む混合材料
を撹拌溶解し、この材料によって、少なくとも一部分が
凸レンズを形成するように成形したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、赤外線を利用した遠隔制御用受光センサの前面に配備される赤外線 透過フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
赤外線を利用した遠隔制御(以下、赤外線リモコンと表す)は、テレビジョン 受像機等に良く利用されている技術である。 例えば図2に示すように、テレビジョン受像機(以下、テレビジョンと表す) 10の下部に、調整部13が有り、この調整部13には赤外線リモコン用の受光 センサ12が設けられ、この受光センサ12の前面に赤外線透過フィルタ(以下 、フィルタと表す)11が設けられていて、前記テレビジョン10の前面で発光 ダイオード等から発せられた赤外線による制御信号が、前記受光センサ12で受 光され、前記テレビジョン10が制御されるのである。
【0003】 以下に、赤外線リモコン用受光センサの前面に配備される赤外線透過フィルタ に於ける従来の技術について、図2乃至図4を基に説明する。 従来、赤外線リモコンの受光部に使用されるフィルタは、透明基材(アクリル やポリカーボネート等のプラスチック材)に加えて数種の染料を用いることによ って作成され、機器の遠隔制御装置から発せられた赤外光は前記フィルタを略透 過できるが、可視光領域の光は前記赤外線透過フィルタによって殆ど吸収され、 可視光がこのフィルタを透過しないようになされていた。
【0004】 前記したような赤外線透過フィルタの分光透過率は、一般的に図3に示すよう なものである。同図で、横軸は光の波長をnm単位で表し、縦軸は透過率を表し ており、可視光の波長は400乃至750nmである。即ちこのフィルタでは赤 外線だけは僅かに減衰しながらも殆ど透過するが、可視光は殆ど透過することは 不可能である。しかも着色に用いる染料の特性上光の反射は殆ど起こらない。
【0005】 従って、赤外線の入射側から見る前記フィルタの外観色は、前記フィルタによ って可視光が吸収されかつ反射光も無いため黒色を呈したものとなる。 また、赤外線透過フィルタとしては、図4に示すように、前記テレビジョンの 調整部13に設けられた透明基材15の裏面に染料を印刷して作成する方法もあ るが、これでもフィルタの外観は黒色か紫色に限定される。 なお、前記受光センサ12は、例えば波長が 950nm乃至 1000 nmの赤外線 に対して最も高感度であるという特性を有している。
【0006】 前記の如くフィルタの外観色は概ね黒色であって、テレビジョンのような機器 の外観設計上の制約となっている。例えば、テレビジョンの外観をグレー系色で 統一し、ブラウン管とパネル以外何も見えないようにしたい時に、前記フィルタ の部分だけは、どうしても黒色にならざるを得ないので、機器のデザイン上の自 由度を減少させる結果になっている。 そこで、前記フィルタに黒色以外の色を着色しようとしても、例えば染料によ る着色では、赤外線の透過には殆ど影響無いが、可視光を殆ど吸収し、反射をし ないため、色調としてはやはり黒色を呈することになる。また、着色のために、 光の反射のある顔料を前記フィルタ材料に加えた場合、可視光のみならず赤外線 をも反射してしまうため、前記フィルタに於ける赤外線透過率が低下してしまう 問題点があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記問題点に鑑み考案されたもので、受光センサに於ける光束密度 を低下させることなく、赤外線透過フィルタの外観色を黒色以外の色に着色する 手段を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記問題点を解決するために、赤外線を使用した遠隔制御用受光セ ンサの前面に配備される赤外線透過フィルタに於いて、透明なプラスチック基材 の細片と、染料と、顔料を含む混合材料によって、少なくとも一部分が凸レンズ を形成するように成形する。
【0009】
【作用】
赤外線透過フィルタには、通常の赤外線透過フィルタ用染料の他に、顔料が混 合されているため、前記フィルタに入射した可視光はその一部が反射される。こ のため前記フィルタの外観は、黒色以外の色に着色されたものとなる。 また、前記フィルタに入射した赤外線は、前記顔料やプラスチック基材等によ って一部が吸収されるが、前記フィルタで形成された凸レンズによって集光され 、実質的に受光センサに於ける光束密度は低下しない。
【0010】
【実施例】
以下、図1乃至図3を基に、本考案の赤外線透過フィルタの説明をする。 図1は、本考案の赤外線透過フィルタの一実施例を示す図である。 図1に於いて、1は、透明なプラスチック基材の細片と、染料と、顔料等から なる材料から成形されたフィルタであって、片面で凸レンズを形成してある赤外 線透過フィルタである。 また、前記フィルタ1の略中心部を通る中心軸AーA線上であって前記凸レン ズの表面からの距離がLのところに前記受光センサ12が配置されている。Cは 前記凸レンズの焦点であって、前記凸レンズの表面からの距離はFである。
【0011】 図1に於いて、フィルタ1は、透明なプラスチック材の細片、赤外線透過フィ ルタを構成するための染料、着色のための顔料等が混合撹拌され、成形機のホッ パーに入れられ加熱溶解して成形される。 前記混合撹拌される顔料の割合が少ない場合には、前記フィルタ1での反射光 や着色が少なく、赤外線の減衰量は小さい。一方前記混合撹拌される顔料の割合 が多い場合には、前記フィルタ1での反射光や着色が多いが、赤外線の減衰量も 大きくなる。いずれにしても、前記のように顔料が混合されることによって、前 記フィルタ1での外観色が黒色以外の色に着色される。
【0012】 図1に於いて、例えば、発光ダイオード等によって発光された赤外線リモコン 用の制御光が、同図の左方から前記フィルタ1に入射する。前記フィルタ1に混 合されている顔料が例えば白の顔料である場合、前記フィルタ1への入射光は、 可視光も赤外線も一部が反射をし、前記フィルタ1の外観色はグレーとなる。ま た、赤外線は、前記フィルタ1に混合した顔料や前記プラスチック基材によって 吸収され、前記フィルタ1の右方には、ある程度減衰されて光が透過する。しか し可視光は、前記フィルタ1によって吸収され前記フィルタ1の右方へは殆ど透 過しない。
【0013】 前記フィルタ1の右側の面では凸レンズが形成されていて、前記フィルタ1の 左方から入射し右方へ透過した光が集光される。これは、前記したようにフィル タ1に混合された顔料の影響で赤外線の透過率が低下し、前記受光センサ12に 於ける光束密度が減少して受光感度が低下するのを防止する効果を有するもので ある。
【0014】 図1に於いて、入射する赤外線の光束の密度をR1、前記フィルタ1の赤外線 の透過率をKとすると、前記受光センサ12に於ける赤外線の光束密度R2は、 R2=K×R1{F/(FーL)}2 と表すことができる。上式から明らかなように、上式のFとLの設定次第で前記 フィルタ1への入射光の赤外線密度と同レベルの密度の赤外線を前記受光センサ 12に与えることが可能である。即ち前記フィルタ1に凸レンズを形成すること によって、等価的に前記フィルタ1による赤外線透過率の低下を補償し、顔料に よるある程度の着色をすることが可能となる。
【0015】 前記フィルタ1の外観色をグレーにするための実験によれば、使用した顔料は 白で、上記Kは 0. 66 となり、上記Fを30mm、上記Lを5.6mmに設定 した場合、上式のR1とR2を略等しくすることが出来た。 上述したように、デザイン上の自由度を高めるため、赤外線透過フィルタの外 観色を黒色以外の色に着色するために、赤外線透過フィルタに適量の顔料が混合 されるようにし、かつ赤外線の透過率の低下を補うべく前記フィルタで凸レンズ を形成して、実質的に受光センサに於ける光束密度が低下しないように出来たも のである。
【0016】
【考案の効果】
本考案になる赤外線透過フィルタによれば、赤外線リモコンに於ける受光感度 を低下させることなく前記フィルタの外観色を黒色以外に着色可能となり、赤外 線リモコンを用いた機器の外観設計の自由度を大幅に向上することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のフィルタの一実施例を示す図である。
【図2】テレビジョン受像機の一例を示す図である。
【図3】赤外線透過フィルタの分光透過率を示す図であ
る。
【図4】テレビジョン受像機の調整部と染料印刷法によ
るフィルタを示す図である。
【符号の説明】
1 本考案のフィルタ 10 テレビジョン受像機 11 フィルタ 12 受光センサ 13 テレビジョン受像機の調整部 15 染料印刷によるフィルタ

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】赤外線を使用した遠隔制御用受光センサの
    前面に配備される赤外線透過フィルタに於いて、透明な
    プラスチック基材の細片と、染料と、顔料を含む混合材
    料によって、少なくとも一部分が凸レンズを形成するよ
    うに成形したことを特徴とする赤外線透過フィルタ。
JP6516591U 1991-07-23 1991-07-23 赤外線透過フイルタ Pending JPH058502U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6516591U JPH058502U (ja) 1991-07-23 1991-07-23 赤外線透過フイルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6516591U JPH058502U (ja) 1991-07-23 1991-07-23 赤外線透過フイルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH058502U true JPH058502U (ja) 1993-02-05

Family

ID=13279001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6516591U Pending JPH058502U (ja) 1991-07-23 1991-07-23 赤外線透過フイルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH058502U (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743512A (ja) * 1993-07-30 1995-02-14 Nissha Printing Co Ltd 前面パネルと前面パネル用転写材
JPH0829876A (ja) * 1994-07-18 1996-02-02 Casio Comput Co Ltd スクリーン装置
JP2006165493A (ja) * 2004-11-12 2006-06-22 Tokai Kogaku Kk 赤外線受発光部、赤外線受発光部の製造方法、及び赤外線受発光部を備えた電子機器
JP2007299674A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Matsushita Electric Works Ltd 発光パネル式照明器具
JP2015534527A (ja) * 2012-09-17 2015-12-03 アレヴァ ヴィント ゲーエムベーハー ロータブレードのハンドリング用のリフタおよびハンドリング方法、風力発電機用のロータブレード、ロータブレードのマーキング方法、リフタとロータブレードとを備えるシステム
JP2018031888A (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 豊田合成株式会社 近赤外線センサ用カバー
JP2019219690A (ja) * 2016-08-24 2019-12-26 豊田合成株式会社 近赤外線センサ用カバー
JP2021501918A (ja) * 2017-11-07 2021-01-21 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 光学フィルム及びそれを含むシステム
JP2021501917A (ja) * 2017-11-07 2021-01-21 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 光学物品及びそれを含むシステム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743512A (ja) * 1993-07-30 1995-02-14 Nissha Printing Co Ltd 前面パネルと前面パネル用転写材
JPH0829876A (ja) * 1994-07-18 1996-02-02 Casio Comput Co Ltd スクリーン装置
JP2006165493A (ja) * 2004-11-12 2006-06-22 Tokai Kogaku Kk 赤外線受発光部、赤外線受発光部の製造方法、及び赤外線受発光部を備えた電子機器
JP2007299674A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Matsushita Electric Works Ltd 発光パネル式照明器具
JP4609374B2 (ja) * 2006-05-01 2011-01-12 パナソニック電工株式会社 発光パネル式照明器具
JP2015534527A (ja) * 2012-09-17 2015-12-03 アレヴァ ヴィント ゲーエムベーハー ロータブレードのハンドリング用のリフタおよびハンドリング方法、風力発電機用のロータブレード、ロータブレードのマーキング方法、リフタとロータブレードとを備えるシステム
JP2018031888A (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 豊田合成株式会社 近赤外線センサ用カバー
JP2019219690A (ja) * 2016-08-24 2019-12-26 豊田合成株式会社 近赤外線センサ用カバー
JP2021501918A (ja) * 2017-11-07 2021-01-21 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 光学フィルム及びそれを含むシステム
JP2021501917A (ja) * 2017-11-07 2021-01-21 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 光学物品及びそれを含むシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5922246A (en) Eyeglass lens and molded material of synthetic resin having transmittance minimum no greater than 25% at 550-585 nm
EP1837920B1 (en) Infrared-transmitting cover
EP0855602B1 (en) Use of moulded synthetic resin as a light-transmitting filter in display devices.
US5598175A (en) Display apparatus for vehicle
CN100426135C (zh) 投影屏及其制造方法
US4311368A (en) Light shielding material
US4471384A (en) Optical reader
JPH058502U (ja) 赤外線透過フイルタ
JPH07174590A (ja) 自動車用計器表示装置
JPS61143719A (ja) 視角感色照明付属品
US6045233A (en) Light guiding device
CN206042146U (zh) 具有透红外光和透可见光镜片的监控摄像机
TW372282B (en) Lenticular lens sheet, display front plate and transmission type projection screen
AU8143687A (en) Image projection system
JPS59214837A (ja) 透過形スクリ−ン装置
CN210694126U (zh) 一种夜视网络摄像头
JP2554526Y2 (ja) 内照式表示装置
CN210605259U (zh) 显示装置
CN210982801U (zh) 导光结构、照明模组及电子产品
CN209845094U (zh) 一种摄像机镜头及摄像机
CN218938934U (zh) 一种红外触控框及红外触控屏
KR20030000009A (ko) 스크린 및 그 제조방법
US20020093606A1 (en) Display filter
JP2002162691A (ja) スクリーン
CN218209357U (zh) 点阵灯光模组和车辆