JPH058490U - 動く置物 - Google Patents

動く置物

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JPH058490U
JPH058490U JP6381291U JP6381291U JPH058490U JP H058490 U JPH058490 U JP H058490U JP 6381291 U JP6381291 U JP 6381291U JP 6381291 U JP6381291 U JP 6381291U JP H058490 U JPH058490 U JP H058490U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 時間の経過に伴って一定の動きをする置物に
関するもので、本体に封入した流動体(小さな固体粒子
や液体)の重力による移動により、本体自体が時間の経
過に伴って動くようにした置物を提供する。 【構成】 細い通路2で連通された複数の室3を備えた
本体1の当該室内に、流動体4を移動し得るように密封
する。複数の室3は、斜め上下の位置関係となる互いに
連通された2個の室3a、3bが含まれるように配置
し、本体1は、屈曲した支持面5で支持する。この支持
面5の屈曲位置は、斜め上下の位置関係にある室間での
流動体4の流下による置物全体の重心Gの横方向移動の
移動範囲内に位置させる。斜め上下の位置関係にある2
室間での流動体4の流下に伴う重心Gの横方向の移動に
より、重心Gが屈曲点7の直上を通過したときに本体1
が揺動し、あるいは本体1のバランス位置の変化により
ゆっくりと回動する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、時間の経過に伴って一定の動きをする置物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
計時装置の一つとして砂時計がある。砂時計は細い通路によって連通された2 個の室が上下方向に配置され、その中に砂(と空気)が密封されている。砂を一 方の室に集めた状態で当該室を上方にして立てると、砂は上方の室から下方の室 へと流下し、一定時間後に全量の砂が下方の室へ移動する。このとき、砂を含め た砂時計全体の重心は時間の経過と共に上方から下方へと移動している。
【0003】 一方、本体内に封入した流動体の重力による移動を利用した置物として、細い 通路で互いに連通された2個または3個以上の室を備えた透明容器内に比重と色 ないし透明度が異なる2種の流体を密封したものがある。この種の置物には、例 えば透明な油とブルーやピンクに着色した水とが密封されており、定置された状 態から本体を上下逆にすると、細い通路を通った水が着色された丸い水滴となっ て透明な油の中をゆっくりと落下してゆく。容器や通路の形状を工夫することに よって落下する水滴に色々な動きをさせることができ、その挙動の面白さや美し さで人の興味をそそるように作られている。この種の置物においても、前述の砂 時計と同様に、時間の経過と共に、置物全体としての重心は、上方から下方へと 移動している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
砂時計や流体を密封した上記のような置物は、砂や流体が落下する様子を楽し むことができ、その限りでは経時的な動きを伴うものであるが、砂や流体を入れ た本体自体は静止したままであり、時間の経過に伴って本体が動くということは ない。
【0005】 そこでこの考案は、本体に封入した流動体(小さな固体粒子や液体)の移動に より、本体自体が時間の経過に伴って動くようにした置物を提供しようとするも のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案の動く置物は、細い通路2・・・で連通された複数の室3・・・を備 えた本体1・・・に流動体4を前記通路2を通って流下し得るように密封した構 造を備えている。複数の室3・・・には斜め上下の位置関係となる互いに連通さ れた2個の室3a、3bが含まれるように配置される。
【0007】 最も簡単な構造のものは、図1に示すように、本体1に2個の室3a、3bを 、本体1をある状態で置いたときに、斜め上下の位置関係となるように配置し、 この2個の室3a、3bを通路2で連通したものである。この斜め上下の位置関 係となる2個の室は、図3、5、7、9及び10に3aと3bとして示されてい る。
【0008】 この考案の置物の本体1は、屈曲した支持面5を備えている。支持面5の屈曲 は、図1に示すように、折れ曲がるような屈曲である場合もあれば、図3、5、 7に示すように連続的な屈曲である場合もある。前者の場合は、支持面5が屈曲 点7を挟む二つの平面6a、6bで形成されることとなり、後者の場合は、支持 面5が円筒面その他の曲面となる。
【0009】 この支持面5の屈曲は、本体1内の流動体4が斜め上方の室3aにあるときの 置物全体の重心の位置と流動体4が斜め下方の室3bにあるときの置物全体の重 心の位置との間に位置するように設けられる。
【0010】
【作用】
流動体4が斜め上方の室3aにある状態で、本体1を支持面5、5で平面6な いし斜面9に載置するか、あるいは支持面5部分で糸条11で懸吊してバランス させる。斜め上方の室3a内の流動体4は、通路2を通って斜め下方の室3bへ と流動していくが、これに伴って置物全体の重心Gが上方から下方へ移動すると ともに、横方向にも移動する。すなわち図面に示した例では、図の左方から右方 へと移動する。
【0011】 この重心Gの横方向の移動に伴い、支持面5に屈曲点7を設けたものでは、重 心Gが屈曲点7の直上を通過したときに、支持面5の一方の平面6aで支えられ ていた本体1のバランスが崩れ、他方の支持面5で支えられる状態へと本体1が 回動する。また支持面5が連続的に屈曲する支持面5を備えたものであれば、流 動体4の移動に伴う本体1全体の重心Gの横方向の移動に伴って、本体1のバラ ンス位置が変化し、本体1はゆっくりと回動することとなる。
【0012】 支持面5を円筒面とし、本体1内に多数の室3をリング状に連結して設けたも の、あるいは互いに連通させた室3の対を複数対放射状に設けた構造のものでは 、上記の本体1の回動に伴って斜め下方の室3bが斜め上方の室3aとなる方向 に本体1を回動させるようにすることができ、そのようにした場合には、本体1 の支持面5を傾斜面9に載置するか、あるいは糸条11で回転降下するように懸 吊することにより、流動体4を互いに連通させた室3内で連続的に流動させて、 本体1を傾斜面9や糸条11の下端に達するまで連続的にゆっくりと回転させる ことができる。
【0013】
【実施例】
図1はこの考案の第1実施例を示したもので、側面六角形の本体1内に細い通 路2で連通した室3a、3bを形成し、その中に砂4を封入してある。支持面5 は六角形の隣接する2個の周平面6a、6bによって形成され、この2個の平面 6a、6bは屈曲点(線)7で連なっている。
【0014】 室3aと3bとは、支持面5の第1の平面6aで本体1を立てたときに、斜め 上下の位置関係となるように形成されており、屈曲点7はこの状態で室3a、3 bを繋ぐ通路2の直下より若干下方の室3b寄りに位置するように設けられてい る。図の実施例のものでは、支持面5は上下に対称に設けられており、下方の支 持面で本体1を支えたときには、室3aが斜め上方の室となり、上方の支持面で 本体1を支えたときには、室3bが斜め上方の室となる。
【0015】 この置物を斜め上方の室3aに流動体4が入っている状態で支持面5の第1の 平面6aで平面上に立設すると、砂4を含む本体1全体の重心Gが斜め上方の室 3a寄りにあるため、このときの重心Gは屈曲点7より第1の平面6a側に位置 しており、従って本体1は安定に立設される。
【0016】 この状態から砂4が斜め下方の室3bに徐々に流動していくと、これに伴って 重心Gが図の左上から右下へと斜めに移動していく。そして重心Gが屈曲点7の 直上を通過したとき、第1の平面6aによる支持バランスが崩れて、本体1は図 の右まわりに倒れ、第2の平面6bで支持される状態となる。砂4がすべて下方 の室3bに移動したら、本体1を上下逆にして反対側の支持面の第1の平面6a で本体1を立ててやれば、同様のことが繰り返される。
【0017】 図3はこの考案の第2実施例を示したもので、円筒形の本体1内にリング状の 空間を形成し、これを小孔2を設けた放射状の隔壁8で区画することによって小 孔(通路)2で連通された複数の室3・・・を形成し、この室3に比重の異なる 2種類の液体を流入したものである。
【0018】 図3に示すように比重の重い液体4が全体として本体1の左側に偏在している 状態で本体1を右下がりの傾斜面9に乗せる。支持面(図3の場合は本体1の外 周面)1が円筒面であれば、傾斜面9と支持面5との接点Pは、本体1の中心よ り若干図の左寄りになる。一方比重の重い液体が左寄りに偏在する状態では、液 体を含む本体全体の重心Gは本体1の重心より左寄りになるから、その重心Gが 接点Pの直上部に位置した状態で本体1は斜面9上で安定する。
【0019】 この状態で各室内の比重の重い流体4は、小孔2を通って下方の室へと流下す るが、この流体の移動は比重の重い流体4が本体1の真下の位置にくるように、 すなわち流体を含む本体全体の重心が本体の中心の真下の位置にくる方向にと生 ずるから、結局流体4の移動に伴って図3の重心Gは右側へ移動することとなる 。このため接点Pとのバランス状態を維持するように、本体1は図の右まわりに ゆっくりと回動し、この回動に伴って比重の重い流体4が流下した室が図の左上 方へと移動してくるから、本体1の右まわりの回動は、小孔2を通る流体の移動 に伴ってゆっくりと斜面9の下端に達するまで継続する。
【0020】 偏倚した重心を偏倚した支持点で支えてバランスさせるという上記第2実施例 の支持状態は、図5、6または図7、8で示す支持構造によっても実現すること ができる。図5、6に示す構造は、円筒形の本体1の両側面の中心にこれより小 径の支持円筒10を設け、この支持円筒10部分において本体1を傾斜面9で支 持したものである。このように支持面5を小径とした場合には、重心Gの偏倚に 対応する位置に支持点(傾斜面9との接点)Pを位置させるためには、傾斜面9 の傾斜角をより大きくする必要がある。
【0021】 また図7、8に示す構造は、支持円筒10の半径を重心Gの偏倚量に一致する 半径とし、この支持円筒10に巻回した糸条11で本体1を懸吊したものである 。この場合にも本体1を斜面9で支える場合と同様に、偏倚した重心Gが糸条1 1の直下に位置する状態で本体1がバランスし、流体4の移動に伴う重心の移動 に伴って本体1はゆっくりと回転しながら下降していく。
【0022】 図5、6に示す第3実施例あるいは図7、8に示す第4実施例の場合には、支 持円筒10によって本体1が支持されるので、本体1の外周はたとえば図9に示 すように、多角形状とすることができる。
【0023】 図10は円筒形の本体1内に多数の室を形成する構造の他の例を示したもので 、細い通路2で連通された室3a、3bの対を本体1の中心を対称点として放射 状に複数対設けたものである。この構造は、図3の第2実施例の構造に代えて用 いることができる。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したこの考案によれば、本体内に密閉した砂や比重の違う流体の重力 による流動を利用して、本体がある時間後に突然あるいは砂や流体の流動に伴っ てゆっくりと連続的に動く置物を得ることができ、砂や流体が流下するときの挙 動の面白さとともに、それに伴って本体自体が動くという意外性を備えた置物を 得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の動作前の側面図
【図2】第1実施例の動作後の側面図
【図3】第2実施例の構造を示す側面図
【図4】第2実施例の支持状態を模式的に示す斜視図
【図5】第3実施例のバランス状態の説明図
【図6】第3実施例の支持状態を模式的に示す斜視図
【図7】第4実施例のバランス状態の説明図
【図8】第4実施例の支持状態を模式的に示す側面図
【図9】第5実施例の構造を示す側面図
【図10】第6実施例の構造を示す側面図
【符号の説明】
1 本体 2 通路 3(a,b) 室 4 砂 5 支持面 7 屈曲点 G 重心

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細い通路(2) で連通された複数の室(3)
    を備えた本体(1) の前記室(3) に流動体(4) が前記通路
    (2) を通って流下し得るように密封され、上記複数の室
    (3) には斜め上下の位置関係となる互いに連通された2
    個の室(3a)、(3b)が含まれており、 本体(1) は屈曲した支持面(5) を備えており、この支持
    面(5) の屈曲位置は、流動体(4) が斜め上方の室(3a)に
    あるときの本体全体の重心Gの位置と流動体(4)が斜め
    下方の室(3b)にあるときの本体全体の重心Gの位置との
    間に位置していることを特徴とする、動く置物。
  2. 【請求項2】 本体(1) に通路(2) で連通した2個の室
    (3a)、(3b)が斜め上下の位置関係となるように配置さ
    れ、通路(2) の下方の位置に屈曲点(7) を備えた支持面
    (5) が形成されている、請求項1記載の動く置物。
  3. 【請求項3】 本体(1) の中心を対称点として多数の室
    (3) が円周に沿って等間隔で配置され、支持面(5) は前
    記対称点を軸心とする円筒面で形成されている、請求項
    1記載の動く置物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011099180A1 (ja) * 2010-02-15 2011-08-18 株式会社造形 タイマー
JP2013081488A (ja) * 2010-02-15 2013-05-09 Arts:Kk カップ食材容器用の蓋押え具

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JPS6212896U (ja) * 1985-07-08 1987-01-26

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