JPH0583919U - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】引掛けシーリングキャップがロック状態である
か否かの確認が容易で、ロック状態を解除させる解除部
材の操作がしやすく、外観を向上させる。 【構成】ランプ５等を包囲するセード７を取付けた本体
１と、この本体１の上部に設けられ一対のせん刃８を有
する引掛けシーリングキャップ３とを備え、一対のせん
刃８を引掛けシーリングボディ１０の一対の長穴に挿入
して回動させることにより引掛けシーリングキャップ３
が接続され、かつせん刃８の隣に設けられ上方に突出す
るように付勢されたロック棒１１により引掛けシーリン
グキャップ３の回動を阻止できるようにした照明器具に
おいて、ロック棒１１を本体１の内部に貫通させ、本体
１の外側でかつセード７の内側に突出した解除部材１５
でロック棒１１を操作できるようにしたことを特徴とす
るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、天井に取付けられる照明器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図１１に示すように、照明器具を天井９に取付けるにあたっては、点灯回路６ １等を内蔵した本体５１の上部に引掛けシーリングキャップ５２を設け、これを 天井９に設置した引掛けシーリングボディ１０に接続している。具体的には、引 掛けシーリングキャップ５２は、図１２に示すように、対角部に一対のせん刃５ ４，５４が設けられ、一方のせん刃５４の隣にロック棒５５が設けてある。ロッ ク棒５５はスプリング等の弾発部材により上方へ突出するように付勢され、解除 ボタン５７を押すことにより下げることができる。引掛けシーリングボディ１０ は、図１３に示すように、一端が広くなった一対の長穴５６，５６が設けてある 。接続時には、せん刃５４，５４を長穴５６，５６の広くなった部分から挿入し て回動させる。これにより、引掛けシーリングキャップ５２が引掛けシーリング ボディ１０に引っ掛けられた状態で接続される。また、この状態でロック棒５５ が長穴５６の広くなった部分に入り込んで引掛けシーリングキャップ５２の回動 が阻止されてロック状態となり、引掛けシーリングキャップ５２が不意に外れる ことがなくなる。解除ボタン５７を押すことによりロック状態は解除される。な お、図１１において、５８は天板、５９はランプ、６０はセードである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の照明器具では、解除ボタン５７が引掛けシーリング キャップ５２の側面にあり、かつ引掛けシーリングキャップ５２の下部の天板５ ８および本体５１等の形状が大きいため、照明器具の取付方向によっては解除ボ タン５７を探し難くかった。このため、ロック状態であるか否かの確認がすぐに できないという問題点があった。また、天板５８と天井９の間が狭い時には、解 除ボタン５７を操作するのが難しいという問題点があった。さらに、解除ボタン ５７が露出しているため、見栄えが悪くなりデザイン性を低下させるという問題 点があった。

【０００４】 したがって、この考案の目的は、引掛けシーリングがロック状態であるか否か の確認が容易で、ロック状態を解除させる解除部材の操作がしやすく、見栄えが よい照明器具を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の照明器具は、ランプ等を包囲するセードを取付けた本体と、この本 体の上部に設けられ一対のせん刃を有する引掛けシーリングキャップとを備え、 前記一対のせん刃を引掛けシーリングボディの一対の長穴に挿入して回動させる ことにより前記引掛けシーリングキャップが接続され、かつ前記せん刃の隣に設 けられ上方に突出するように付勢されたロック棒により前記引掛けシーリングキ ャップの回動を阻止できるようにした照明器具において、前記ロック棒を前記本 体の内部に貫通させ、前記本体の外側でかつ前記セードの内側に突出した解除部 材で前記ロック棒を操作できるようにしたことを特徴とするものである。

【０００６】 請求項２の照明器具は、請求項１の照明器具において、前記ロック棒を前記本 体の内部から外部へ貫通させたことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

この考案の構成によれば、ロック棒を本体の内部に貫通させてロック状態を解 除する解除部材を、本体の外側でかつセードの内側に突出したので、セードを取 外せば照明器具の取付方向によらず解除部材の位置がすぐにわかる。これにより 、ロック状態であるか否かの確認が容易になるとともに、解除部材が操作しやす くなる。また、セードを取付けることにより解除部材が外から見えないので、外 観上見栄えがよくなるとともに、外力によってロック状態が不意に解除されるこ とはない。

【０００８】 請求項２の構成によれば、ロック棒を本体の内部から外部へ貫通させたことに より、ロック棒の位置を確認できる。このため、ロック状態であるか否かが確実 に判断できる。

【０００９】

【実施例】

この考案の第１の実施例の照明器具を図１ないし図５に基づいて説明する。 この照明器具は、点灯回路等を内蔵した本体１と、この本体１の上部に天板２ を介して取付けた引掛けシーリングキャップ３と、本体１の下側にホルダー４に より支持されたランプ５と、このランプ５を包囲し支持具６により支持されたセ ード７とを備えている。

【００１０】 引掛けシーリングキャップ３は、図３等に示すように、鉤形の一対のせん刃８ ，８を有し、天井９側の引掛けシーリングボディ１０（図１３に示したものと同 様であるが丸形にしている）に引っ掛けた状態で接続される。また、一方のせん 刃８の隣には穴２０が穿設され、これにロック棒１１が進退自在に挿入してある 。このロック棒１１は、図４および図５に示すように、中間部に設けたストッパ １２と天板２の間に介在させたスプリング１３により上方へ突出するように付勢 され、その下端部が本体１の内部に貫通している。この下端部には傾斜面１４ａ を持った穴１４が設けてある。

【００１１】 また、本体１の側面に解除部材１５が進退自在に貫設してある。この解除部材 １５は、先端にロック棒１１の穴１４に嵌合する傾斜面１６ａをもった突起１６ が設けてあり、本体１から露出した後端が解除ボタン１７となる。この解除ボタ ン１７を押すことにより、両傾斜面１４ａ，１６ａがスライドしてロック棒１１ が降下するようになっている。また、デザイン性を考慮して解除ボタン１７がラ ンプ５のソケットの反対位置にあるように構成しておく。

【００１２】 つぎに、この照明器具の着脱操作について説明する。照明器具を取付ける場合 、従来例と同様に引掛けシーリングキャップ３のせん刃８，８を引掛けシーリン グボディ１０の長穴５６，５６の広くなった部分に挿入して回動させることより 取付けられる。これとともに、ロック棒１１が長穴５６の広くなった部分に入り 込んで引掛けシーリングキャップ３の回動が阻止されロック状態となる。また、 照明器具を取外す場合、セード７を取外して解除ボタン１７を押す。これにより 、ロック棒１１が降下し、せん刃８を回動させることができるため、照明器具を 取外すことができる。

【００１３】 この第１の実施例では、解除部材１５の解除ボタン１７を、本体１の外側でか つセード７の内側に突出したので、セード７を取外せば照明器具の取付方向によ らず解除ボタン１７の位置がすぐにわかる。これにより、ロック状態であるか否 かの確認が容易になるとともに、解除ボタン１７が操作しやすくなる。また、セ ード７を取付けることにより解除ボタン１７が外から見えないようにできるため 、外観上見栄えがよくなる。また、解除ボタン１７がソケットの反対位置にある ので、セード７下面の光のむらができ難く、かつソケットがじゃまになることは ない。さらに、解除ボタン１７はランプ５の最冷点付近にあるため、熱的影響が 最も少なく消灯直後でも触れることができる。

【００１４】 なお、引掛けシーリングキャップ３を丸形としたが角形でもよい。また、引掛 けシーリングボディ１０は埋め込みローゼットでもよい。 この考案の第２の実施例の照明器具を図６ないし図９に基づいて説明する。 この場合、ロック棒１１を、本体１の内部から外部へ貫通させ、その下端部を本 体１の下側の傾斜面１ｂに露出させてある。また、これに伴い解除部材１５も傾 斜面１ｂにスライド自在に設けてある。そして、本体１の外部に露出した解除ボ タン１７を下方にスライドさせることにより、同様に穴１４と突起１６の傾斜面 １４ａ，１６ａがスライドしてロック棒１１が降下しロック状態を解除できるよ うになっている。その他の構成効果は、第１の実施例と同様であるが、この第２ の実施例では、ロック棒１１を本体１の内部から外部へ貫通させたことにより、 ロック棒１１の位置を確認できる。このため、ロック状態であるか否かが確実に 判断できる。

【００１５】 また、図１０に示したように、本体１の略水平な下面１ｃにロック棒１１を貫 通させ、この下面１ｃに解除部材１５を設けるようにしてもよい。

【００１６】

【考案の効果】

この考案の照明器具によれば、ロック棒を本体の内部に貫通させてロック状態 を解除する解除部材を、本体の外側でかつセードの内側に突出したので、セード を取外せば照明器具の取付方向によらず解除部材の位置がすぐにわかる。これに より、ロック状態であるか否かの確認が容易になるとともに、解除部材が操作し やすくなる。また、セードを取付けることにより解除部材が外から見えないので 、外観上見栄えがよくなるとともに、外力によってロック状態が不意に解除され ることはない。

【００１７】 請求項２の構成によれば、ロック棒を本体の内部から外部へ貫通させたことに より、ロック棒の位置を確認できる。このため、ロック状態であるか否かが確実 に判断でき、安全性に優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１の実施例の断面側面図である。

【図２】その本体の周辺の斜視図である。

【図３】その引掛けシーリングキャップの周辺の斜視図
である。

【図４】その引掛けシーリングキャップ、ロック棒およ
び解除部材の斜視図である。

【図５】要部断面側面図である。

【図６】第２の実施例の断面側面図である。

【図７】その引掛けシーリングキャップの周辺の斜視図
である。

【図８】その引掛けシーリングキャップ、ロック棒およ
び解除部材の斜視図である。

【図９】その要部断面側面図である。

【図１０】第２の実施例の変形例の要部断面側面図であ
る。

【図１１】従来例の断面側面図である。

【図１２】従来の引掛けシーリングキャップの斜視図で
ある。

【図１３】引掛けシーリングボディの斜視図である。

【符号の説明】

１ 本体 ３ 引掛けシーリングキャップ ５ ランプ ７ セード ８ せん刃 １０ 引掛けシーリングボディ １１ ロック棒 １５ 解除部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランプ等を包囲するセードを取付けた本
   体と、この本体の上部に設けられ一対のせん刃を有する
   引掛けシーリングキャップとを備え、前記一対のせん刃
   を引掛けシーリングボディの一対の長穴に挿入して回動
   させることにより前記引掛けシーリングキャップが接続
   され、かつ前記せん刃の隣に設けられ上方に突出するよ
   うに付勢されたロック棒により前記引掛けシーリングキ
   ャップの回動を阻止できるようにした照明器具におい
   て、 前記ロック棒を前記本体の内部に貫通させ、前記本体の
   外側でかつ前記セードの内側に突出した解除部材で前記
   ロック棒を操作できるようにしたことを特徴とする照明
   器具。
2. 【請求項２】 前記ロック棒を前記本体の内部から外部
   へ貫通させたことを特徴とする請求項１記載の照明器
   具。