JPH0583687A - テレビジヨン信号の伝送方式 - Google Patents

テレビジヨン信号の伝送方式

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JPH0583687A
JPH0583687A JP3245504A JP24550491A JPH0583687A JP H0583687 A JPH0583687 A JP H0583687A JP 3245504 A JP3245504 A JP 3245504A JP 24550491 A JP24550491 A JP 24550491A JP H0583687 A JPH0583687 A JP H0583687A
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signal
circuit
scanning
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JP3245504A
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Masahiro Kageyama
昌広 影山
Yasuhiro Hirano
裕弘 平野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】現行テレビジョン方式と両立性を保ったまま、
動画でも静止画と同じ解像度で60フレーム/秒の順次
走査形態の再生画像を得ることができ、伝送信号どうし
のつなぎ合わせを行っても再生画像に劣化がなく、種々
の信号源に対して送受信装置を統一でき、識別信号の伝
送が不要となるテレビジョン信号の伝送方式を提供す
る。 【構成】順次走査形態の入力信号から飛越走査形態の主
信号を作成し、フレームごとに完結した形態で該入力信
号から補助信号を作成し、該主信号と該補助信号を伝送
する。現行の飛越走査形態の信号源を用いた場合には、
一旦順次走査形態に変換したのちに本発明の伝送方式を
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン信号の伝送
方式に係り、特に現行方式と両立性を保ちながら順次走
査形態の信号を伝送する方式に関する。
【0002】
【従来の技術】現行のテレビジョン方式(NTSC方
式)では、飛越走査により画像の1フレームを2フィー
ルドに分けて伝送している。従来のテレビジョン受像機
では、飛越走査のまま表示を行っていたため、1ライン
おきの走査線構造による再生画像の粗さやフリッカ妨害
(画像のチラツキ)等が画質劣化の原因となっていた。
【0003】この画質劣化を軽減するため、既に実施さ
れている第1世代EDTV方式(クリアビジョン方式)
では、受像機側で伝送された信号を飛越走査形態から順
次走査形態に変換して表示する方式が採用されている
(参考文献:例えば、特開昭58−130685)。こ
の方式を、第1の従来例として挙げ、以下説明を行う。
図2に、第1の従来例の動作図を示す。同図において、
飛越走査形態のカメラ(以下、飛越カメラと略記)を用
いて撮像し、走査線a,b,c,d,e,f…を飛越走
査形態のままで伝送する。受像機側では、表示の際に順
次走査形態となるように、伝送された走査線a,b,
c,d,e,f…から飛び越された走査線u,v,w,
x,y,z…を補間再生する。このとき、画像の動きを
画素ごとに検出し、動き適応順次走査化を行う。例え
ば、補間走査線wは、前フィールドからフィールド間補
間した信号〔a〕と、フィールド内の上下の走査線から
フィールド内補間した信号〔(b+c)/2〕とを、検
出した動き量k(0≦k≦1)に応じて同図に示すよう
な加重加算を行って再生する。この方式では、静止画部
分で完全な順次走査化が可能である。
【0004】一方、順次走査形態のカメラ(以下、順次
カメラと略記)を用い、受像機側でフレームごとに完結
した順次走査化を行う方式が提案されている(参考文
献:平野ほか,“受像機側での動き適応処理の不要なE
DTV信号の一検討,”テレビ学技法,15,18,PP.25-
30,BCS’91-5(Mar,1991))。この方式を第2の従来例
として挙げ、以下説明を行う。
【0005】図3に、第2の従来例の動作図を示す。同
図において、順次カメラで撮像した画像を、まず1フィ
ールドおきにコマ落としして30フレーム/秒の画像信
号b,a,c,e,d,f…とし、さらに1ラインおき
にフィールド遅延を行って、飛越走査形態の伝送信号
a,b,c,d,e,f…を作成し、受像機側に伝送す
る。受像機側では、フレームごとに補間処理が完結する
ような形態で、前あるいは後ろのフィールドから走査線
u,v,w,x,y,z…を補間し、順次走査化して表
示する。なお、もともと30フレーム/秒の信号(テレ
シネ信号等)の場合には、現行の飛越走査形態のテレシ
ネ装置(以下、飛越テレシネと略記)を用いて撮像し、
現行どおりに伝送を行ってもこの方式の伝送信号となる
ため、受像機側で理想的な順次走査化が可能となる。
【0006】また、順次カメラを用い、受像機側の順次
走査化を補助するための信号(以下、補助信号と略記)
を送信側から伝送する方式が提案されている(参考文
献:M.A.Isnardi ほか,“A Single Channel NTSC Comp
atible Widescreen EDTV System,”3rd HDTV Col., Ot
tawa(Oct,1987))。この方式を第3の従来例として挙
げ、以下説明を行う。
【0007】図4に、第3の従来例の動作図を示す。同
図において、順次カメラで撮像した信号u,a,v,
b,w,c,x,d,y,e,z,f…から、まず2:
1サブサンプルを行って飛越走査形態の主信号a,b,
c,d…を作成する。これと並行して、主信号a,b,
c,d…とその後フィールド(前フィールドでもよい)
の走査線w,x,y,z…との差をとり、それぞれを補
助信号VTw,VTx,VTy,VTz…として受像機
側に伝送する。受像機側では、伝送された主信号a,
b,c,d…と補助信号VTw,VTx,VTy,VT
z…から飛び越された走査線w,x,y,z…を再生
し、順次走査化して表示する。この方式では、60フレ
ーム/秒のフレームレートで順次走査形態の再生画像が
得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の従来例
では、従来の飛越カメラをそのまま用いることができる
ため、送信側に設備変更の必要がない。しかし、画像の
静止画部分では完全な順次走査化ができるのに対し、動
画部分では同一フィールド内の上下の走査線から補間を
行うため、細かい横縞などの垂直周波数の高い成分を含
む画像でボケやモアレなどの画質劣化を生じる問題点が
ある。また、動画と静止画の画質差が極めて大きいた
め、静動による信号処理の切り替えにより不自然な再生
画像になる等の問題点がある。
【0009】上述した第2の従来例では、動画でも静止
画と同じ解像度の画質が得られる。しかし、30フレー
ム/秒の再生画像しか得られないため、ジャダー(動き
が不連続になる妨害)が発生する問題点がある。
【0010】上述した第3の従来例では、動画でも静止
画と同じ解像度で60フレーム/秒の再生画像が得られ
る。しかし、送受ともに信号処理が常に前後両フィール
ドに連続してまたがっているため、送信側の番組編集
(フレームのつなぎ合わせ)が困難であり、また受像機
側のチャネルチェンジ等で不連続フレームが発生した際
に再生画像が劣化する問題点がある。
【0011】上述したように、従来方式にはそれぞれ長
短がある。また、それぞれの方式が併用された場合に
は、受像機で方式を識別するための信号(以下、識別信
号と略記)が必要となるうえ、それぞれの方式に対応し
た送受信装置が必要となり不経済である。
【0012】本発明の目的は、動画でも静止画と同じ解
像度で60フレーム/秒の順次走査形態の再生画像を得
ることができ、伝送信号どうしのつなぎ合わせを行って
も再生画像に劣化がなく、種々の信号源に対して送受信
装置を統一でき、識別信号の伝送が不要となるテレビジ
ョン信号の伝送方式を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、順次走査形
態の入力信号から飛越走査形態の主信号を作成し、フレ
ームごとに完結した形態で該入力信号から補助信号を作
成し、該主信号と該補助信号を伝送することにより、達
成できる。
【0014】
【作用】本発明の動作を、図1を用いて説明する。ま
ず、順次走査形態で撮像された入力信号u,a,v,
b,w,c,x,d,y,e,z,f…から、飛越走査
形態の主信号a,b,c,d,e,f…を作成する。こ
れと並行して、フレームごとに完結した形態で走査線ペ
アを仮想し、この走査線ペアごとに、例えば〔補助信号
VTw=信号w−信号a〕のようにフィールド間差をと
って補助信号VTw,VTu,VTv,VTz,VT
x,VTy…を作成する。この主信号と補助信号を受像
機側に伝送する。受像機側では、例えば〔信号w=主信
号a+補助信号VTw〕のように、送信側で仮想した走
査線ペアごとに主信号a,b,c,d,e,f…と補助
信号VTw,VTu,VTv,VTz,VTx,VTy
…との和をとり、主信号を作成する際に飛び越された走
査線u,v,w,x,y,z…を再生する。
【0015】本発明の伝送方式では、動画でも静止画と
同じ解像度で60フレーム/秒の再生画像が得られる。
また、フレームごとに完結した信号処理形態になってい
るため、フレームの変わり目で番組編集やチャネルチェ
ンジを行えば再生画像に劣化はない。さらに、飛越カメ
ラや飛越テレシネ等を信号源として用いた場合には、上
述した動き適応順次走査化技術やフレーム完結順次走査
化技術により、一旦順次順次走査形態に変換したのちに
本発明の伝送方式を用いれば、種々の信号源に対して送
受信装置を統一でき、識別信号の伝送も不要になる。以
上により、上記目的を達成することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図5により、本発明の伝送信号の多重形態を説明す
る。同図(a)に、第1の多重形態として、レターボッ
クス形式の多重形態を示す。現行よりもワイドな画像
(例えば、アスペクト比16:9)を伝送する際に、有
効走査線480本の現行画面の中央部分(メイン部:例
えば、走査線数360本)にワイド画像を配置し、主信
号を伝送する方式(レターボックス方式)がよく知られ
ている。この際、現行画面の上下部分(マスク部:例え
ば、上下それぞれ走査線数60本)に補助信号を時間多
重して伝送する。また、同図(b)に、第2の多重形態
として、RF直交多重形式の多重形態を示す。RF搬送
波により主信号をRF変調するとともに、上記RF搬送
波と位相が90゜異なる直交搬送波により補助信号をR
F変調して伝送する。これ以外にも、主信号と補助信号
を別チャネルで伝送する方法がある。
【0017】図6に、本発明に用いるエンコーダ101
の一実施例の構成図を示す。順次走査形態の入力信号
を、直列接続した遅延回路1−1および1−2によりそ
れぞれ1フィールド(1/60秒)ずつ遅延させる。遅
延回路1−1の出力信号を、後述の順次→飛越変換回路
102−1により飛越走査形態に変換し、主信号として
出力する。一方、遅延回路1−2の出力信号と、遅延さ
せない入力信号とを、切り替え器2により選択する。切
り替え器2は、制御回路3により1フィールド(1/6
0秒)ごとに入力を切り替えるように制御し、フレーム
完結形態の信号処理とする。減算回路4により、切り替
え器2の出力信号から遅延回路1−1の出力信号を減じ
ることにより、1フィールド前あるいは後ろの走査線信
号と主信号との差信号を作成する。さらに後述の順次→
飛越変換回路102−2により飛越走査形態に変換し、
補助信号として出力する。
【0018】図7に、上述の順次→飛越変換回路102
の一実施例の構成図および動作図を示す。順次→飛越変
換回路102は、メモリ5と制御回路6から成ってお
り、同図に示すように、順次走査形態の入力信号u,
a,v,b,w,c…の走査線を1ラインおきに間引い
たのち、さらに時間軸を2倍に伸張して出力信号とす
る。この際、図6に示した構成の順次→飛越走査変換回
路102−1では信号a,b,c…を、順次→飛越変換
回路102−2では信号u,v,w…を出力する。
【0019】図8に、本発明に用いるデコーダ103の
一実施例の構成図を示す。まず、伝送された主信号を遅
延回路8−3により1フィールド(1/60秒)遅延さ
せ、後述の倍速回路104に入力する。一方、加算器7
を用いて伝送された主信号と補助信号を加え、飛び越さ
れた走査線信号を再生する。この再生走査線信号を、直
列接続した遅延回路8−1および8−2によりそれぞれ
1フィールド(1/60秒)ずつ遅延させる。遅延回路
8−2の出力信号と、加算器7の出力信号とを、切り替
え器9により選択する。切り替え器9は、制御回路10
により1フィールド(1/60秒)ごとに入力を切り替
えるように制御する。すなわち、図6に示したエンコー
ダ101の遅延と併せて、主信号として伝送される走査
線の遅延と補助信号から再生される走査線の遅延を一致
させる。切り替え器9の出力を後述の倍速回路104に
入力し、遅延回路8−3の出力と併せて順次走査形態の
信号に変換し、出力信号とする。
【0020】図9に、上述した倍速回路104の一実施
例の構成図および動作図を示す。飛越走査形態で入力さ
れた2つの信号は、それぞれメモリ11−1および11
−2により時間軸を1/2に圧縮する。これは、メモリ
の書き込み速度に対して2倍の読み出しを行うことによ
り実現する。メモリ11−1および11−2の出力を、
切り替え器13により線順次に選択して順次走査形態の
信号を出力する。なお、メモリ11−1および11−
2、切り替え器13を制御するのに必要な信号は、制御
回路12で作成する。
【0021】図10に、本発明の第1の送信側ブロック
構成図を示す。ここでは、信号源として順次カメラ14
(例えば、525本/60フレームなど)を用いた場合
について説明する。この順次カメラ14からの3原色信
号R,G,Bを、YIQ変換回路15により輝度信号
Y、色差信号IおよびQに変換する。輝度信号Yは、上
述したエンコーダ101により主信号と補助信号に変換
し、主信号はYC多重回路19に、補助信号は圧縮回路
20に入力する。色差信号IおよびQは、上述の順次→
飛越変換回路102−1および102−2によりそれぞ
れを飛越走査形態の信号に変換したのち、フィルタ16
および17によりそれぞれ所定の周波数帯域(Iは約
1.5MHz、Qは約0.5MHz)に帯域制限し、直
交変調回路18を用いて色副搬送波fscで両信号を直
交変調して色信号Cとし、YC多重回路19に入力す
る。YC多重回路19では、輝度信号Yと色信号Cの加
算を行う。このとき、両信号の単純加算でもよいが、ク
ロストークを防ぐため、プリフィルタ処理を行ったり、
フィールドラインペア技術(参考文献:平野ほか,“受
像機側での動き適応処理の不要なEDTV信号の一検
討,”テレビ学技法,15,18,PP.25-30,BCS’91-5(Ma
r,1991))による多重を行ってもよい。一方、エンコー
ダ101から出力された補助信号は、圧縮回路20によ
り帯域制限や時間軸圧縮などを行って伝送可能な容量ま
で圧縮したのち、YC多重回路19の出力とともに多重
回路21に入力し、上述の図5(a)あるいは(b)に
示した多重形態の伝送信号を出力する。なお、上述した
直交変調回路18、圧縮回路20、および多重回路21
については、従来技術で容易に実現可能なため、ここで
は図示しない。また、後の説明の都合上、図中に示した
順次カメラ14とYIQ変換回路15を併せて信号源1
05と称することにする。さらに、順次カメラ14の替
わりに、HDTVカメラ(例えば、1125本/30フ
レーム)のように走査線数の多い飛越カメラを信号源と
し、ダウンコンバートした順次走査信号を入力として用
いてもよい。
【0022】図11に、信号源105の他の実施例の構
成図を示し、図10に示した送信側の構成に大きな変更
を行わずに、飛越カメラに対応させる場合について説明
する。飛越カメラ22を信号源とし、YIQ変換回路2
3により、3原色信号R,G,Bを輝度信号Yと色差信
号IおよびQに変換したのち、輝度信号Yは後述の動き
適応順次走査化回路106により順次走査形態の信号と
して出力する。色差信号IおよびQについても動き適応
の順次走査化を行ってもよい。しかし、一般にフィール
ドメモリは高価であり、色差信号は輝度信号と比べて垂
直解像度が低くても視覚的に目立たないため、後述のフ
ィールド内順次走査化回路107−1および107−2
により順次走査形態の信号に変換して出力する。
【0023】図12に、動き適応順次走査化回路106
の一実施例の構成図を示す。飛越走査形態の入力信号
は、遅延回路24により1ライン(63.5μ秒)遅延
させ、倍速回路104に入力する。また、加算器25に
より遅延回路24の入力と出力を加え、係数回路26に
より1/2を乗じたのち係数回路29に入力する。一
方、入力信号を遅延回路27により1フィールド(1/
60秒)遅延させ、係数回路30に入力する。これと並
行して、動き検出回路28で入力信号の動きを画素ごと
に検出し、動き量を表す信号kを出力する。この際、動
きの程度に応じて0≦k≦1の値とし、画像が静止の場
合はk=0を、完全動画の場合はk=1を出力すること
とする。係数回路29および30では、入力にそれぞれ
kおよび(1−k)を乗じ、加算器31で加えて上述の
倍速回路104に入力する。倍速回路104では、2つ
の飛越走査形態の信号から順次走査形態の信号を生成
し、出力する。この動き適応順次走査化回路106で
は、画像が静止しているときには、前フィールドとのフ
ィールド間補間を行い、動いているときには、上下の走
査線からフィールド内補間を行って出力信号とする。な
お、動き検出回路28は、1フレーム間差や2フレーム
間差などから画像の動きを検出する回路であり、従来技
術で容易に実現可能なため、ここでは図示しない。
【0024】図13に、フィールド内順次走査化回路1
07の一実施例の構成図を示す。飛越走査形態の入力信
号を遅延回路24で1ライン(63.5μ秒)遅延さ
せ、倍速回路104に入力する。一方、遅延回路24の
入力と出力を加算器25で加え、係数回路26で1/2
を乗じたのち、上述の倍速回路104に入力する。倍速
回路104では、上述したように2つの飛越走査形態の
信号から順次走査形態の信号を生成し、出力する。この
フィールド内順次走査化回路107では、上下の走査線
からフィールド内補間を行って出力信号とする。
【0025】図14に、信号源105のさらに他の実施
例の構成図を示し、図10に示した送信側の構成に大き
な変更を行わずに、30コマ/秒のフィルム画像をソー
スとした飛越テレシネに対応させる場合について説明す
る。飛越テレシネ32を信号源とし、YIQ変換回路2
3により、3原色信号R,G,Bを輝度信号Yと色差信
号IおよびQに変換したのち、輝度信号Yは後述のフレ
ーム完結順次走査化回路108により順次走査形態の信
号として出力する。色差信号IおよびQについても動き
適応の順次走査化を行ってもよい。しかし、一般にフィ
ールドメモリは高価であり、色差信号は輝度信号と比べ
て垂直解像度が低くても視覚的に目立たないため、後述
のフィールド内順次走査化回路107−1および107
−2により順次走査形態の信号に変換して出力する。
【0026】図15に、フレーム完結順次走査化回路1
08の一実施例の構成図を示す。飛越走査形態の入力信
号を、切り替え器34に入力するとともに、遅延回路3
3−1により1フィールド(1/60秒)遅延させ、倍
速回路104に入力する。遅延回路33−1の出力を遅
延回路33−2によりさらに1フィールド(1/60
秒)遅延させ、切り替え器34に入力する。切り替え器
34は、制御回路35により1フィールド(1/60
秒)ごとに入力を切り替えるように制御する。すなわ
ち、もとの30コマ/秒のフィルムフレームごとに完結
した形態で、前あるいは後ろのフィールドからフィール
ド間補間を行う。切り替え器34の出力を上述の倍速回
路104に入力し、遅延回路33−1の出力と併せて順
次走査形態の信号に変換し、出力信号とする。
【0027】図16に、30コマ/秒のフィルム画像を
ソースとする飛越テレシネに対応させた場合の、本発明
の第2の送信側ブロック構成図を示す。動作としては、
図10に示した第1の送信側ブロック構成図に、図14
に示した信号源を用いた場合と同様である。飛越テレシ
ネ32からの3原色信号R,G,Bを、YIQ変換回路
23で輝度信号Yと色差信号IおよびQに変換したの
ち、輝度信号Yは直接YC多重回路19に入力する。一
方、色差信号IおよびQは、フィルタ16および17で
それぞれ所定の周波数帯域(Iは約1.5MHz、Qは
約0.5MHz)に帯域制限し、直交変調回路18を用
いて色副搬送波fscで両信号を直交変調して色信号C
とし、上述したYC多重回路19により輝度信号Yと色
信号Cの加算を行う。ここまでは、現行の送信側ブロッ
ク構成図と同様であり、変更はない。本発明では、図1
に示したように、順次走査形態の入力信号のフィールド
差を補助信号とする。この際、30コマ/秒のテレシネ
信号のフィールド差は0であるため、補助信号は強制的
に0としても、図10に示した構成と同様の動作をす
る。従って、多重回路21には、主信号としてYC多重
回路19の出力を、補助信号として0を入力し、図5
(a)あるいは(b)に示した形態で多重し、伝送信号
とする。
【0028】図17に、本発明の受像機側ブロック構成
図を示す。まず、分離回路36により伝送信号から主信
号と補助信号を分離する。補助信号は、伸張回路42に
より図10に示した圧縮回路の逆演算を行って、もとの
時間軸、周波数軸に戻したのち、デコーダ103に入力
する。主信号は、YC分離回路37により輝度信号Yと
色信号Cを分離する。このYC分離回路37は、従来の
1次元帯域通過フィルタ(BPF)、2次元くし形フィ
ルタ、3次元くし形フィルタ、動き適応フィルタ、上述
のフィールドラインペア技術などで実現できる。分離さ
れた輝度信号Yは、上述のデコーダ103と、後述の動
き適応順次走査化回路106により、それぞれ順次走査
形態の信号に変換する。デコーダ103の出力および動
き適応順次走査化回路106の出力は、それぞれ信号イ
および信号ハとして選択回路41に入力する。また、フ
ィルタ38によりデコーダ103の出力の低域成分を取
り出し、フィルタ39により動き適応順次走査化回路1
06の出力の高域成分を取り出し、加算器40によりそ
れぞれを加えて通過周波数帯域を平坦にしたのち、信号
ロとして選択回路41に入力する。このフィルタ38お
よび39のカットオフ周波数は、補助信号のカットオフ
周波数とほぼ等しく設定するとよい。後述の方式検出回
路109により伝送信号から伝送方式を検出し、その結
果に従って選択回路41に入力された3信号から1信号
を選択し、RGB変換回路44に入力する。一方、分離
された色信号Cは、直交復調回路43により色差信号I
およびQに分離され、それぞれ後述のフィールド内順次
走査化回路107−1および107−2により順次走査
形態の信号に変換し、RGB変換回路44に入力する。
RGB変換回路44により輝度信号Yと色差信号Iおよ
びQを3原色信号R,G,Bに変換して、順次走査モニ
タ45で表示する。なお、上述した分離回路36および
直交復調回路43については、従来技術で容易に実現可
能なため、ここでは図示しない。
【0029】図18に、方式検出回路109の一実施例
のブロック構成図および動作図を示す。送信側から、方
式識別のための識別信号が伝送された場合は、それを検
出して出力すれば良い。しかし、ここでは受像機側単独
で方式識別を行う場合について説明する。まず、上述の
分離回路36により伝送信号を補助信号と主信号に分離
し、補助信号は零検出回路56に入力する。主信号は、
フィルタ46により補助信号の伝送帯域と等しくなるよ
うに帯域制限し、動き検出回路54により画素ごとのフ
レーム差をとるなどして、動き量k(0≦k≦1、k=
0のとき静止、k=1のとき動き)を出力する。また、
フィルタ46の出力は、遅延回路47−1により1フィ
ールド(1/60秒)遅延させたのち、遅延回路48
(1ライン遅延)、加算器49、係数回路50を用い
て、フィールド内補間を行う。一方、遅延回路47−1
の出力は遅延回路47−2により1フィールド(1/6
0秒)遅延させ、切り替え器51によりフィルタ46の
出力と切り替えて出力する。この切り替え器51は、制
御回路52を用いて、1フィールド(1/60秒)ごと
に入力を切り替えて、フレーム完結補間を行うように制
御する。減算器53により、係数回路50からのフィー
ルド内補間値と、切り替え器51からのフレーム完結補
間値との差をとり、乗算器55で動き量kとの積を求め
る。比較回路57で、この積と補助信号との比較を行
い、その結果を上記零検出回路56の出力とともに判定
回路58に入力する。判定回路58では、フレーム完結
形態のフレームごとに、図18に示した判定を行う。す
なわち、1フレームにわたって補助信号VT=0のとき
は、信号源は30コマ/秒のテレシネ信号とみなせるた
め、全帯域(0〜4.2MHz)にわたってフレーム完
結順次走査化処理を行うように、図17の信号イを選択
するような選択信号を出力する。補助信号VT≠0の場
合は、さらに比較回路57の出力を見て、この入力が等
しいときは送信側で動き適応処理を行っているとみなせ
るため、信号源は飛越カメラとみなすことができる。従
って、全帯域にわたって動き適応順次走査化を行うよう
に、図17の信号ハを選択するような選択信号を出力す
る。また、比較回路57の入力が異なるときは、信号源
は順次カメラとみなすことができるため、補助信号が伝
送された水平低域に関しては本発明の順次走査化処理
を、補助信号が伝送されない水平高域に関しては動き適
応順次走査化処理を行うように、図17の信号ロを選択
するような選択信号を出力する。ただし、図18に示し
た動作図からわかるとおり、水平低域に関しては、どの
場合でも本方式の順次走査化処理を行ってよいため、補
助信号VT=0のときは選択信号イを、それ以外は選択
信号ロを出力すればよい。従って、方式検出回路109
は、図19のように簡略化しても同様の動作をする。な
お、分離回路36などは、図17に示した回路と共用し
てもよいことは明らかである。
【0030】以上、本発明をNTSC方式に適用した場
合を例に挙げて説明したが、本発明はこの他、現行の伝
送路が飛越走査形態の伝送方式(PAL方式、等)に適
用できる。また、本発明は、伝送だけに限定されるもの
ではなく、記録等にも適用できる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、現行のテレビジョン方
式と両立性を保ったまま、動画でも静止画と同じ解像度
で60フレーム/秒の再生画像が得られる。また、フレ
ームごとに完結した信号処理形態になっているため、フ
レームの変わり目で番組編集やチャネルチェンジを行え
ば再生画像に劣化はない。さらに、現行の飛越走査形態
の信号源を用いた場合には、一旦順次順次走査形態に変
換したのちに本発明の伝送方式を用いれば、種々の信号
源に対して送受信装置を統一でき、識別信号の伝送も不
要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作図である。
【図2】第1の従来例の動作図である。
【図3】第2の従来例の動作図である。
【図4】第3の従来例の動作図である。
【図5】本発明の伝送信号の多重形態の説明図である。
【図6】本発明に用いるエンコーダの一実施例の構成図
である。
【図7】本発明に用いる回路の一実施例の構成図および
動作図である。
【図8】本発明に用いるデコーダの一実施例の構成図で
ある。
【図9】本発明に用いる回路の一実施例の構成図および
動作図である。
【図10】本発明の第1の送信側ブロック構成図であ
る。
【図11】本発明に用いる回路の他の実施例の構成図で
ある。
【図12】本発明に用いる回路の一実施例の構成図であ
る。
【図13】本発明に用いる回路の一実施例の構成図であ
る。
【図14】本発明に用いる回路のさらに他の実施例の構
成図である。
【図15】本発明に用いる回路の一実施例の構成図であ
る。
【図16】本発明の第2の送信側ブロック構成図であ
る。
【図17】本発明の受像機側ブロック構成図である。
【図18】本発明に用いる回路の一実施例のブロック構
成図および動作図である。
【図19】本発明に用いる回路の他の実施例のブロック
構成図である。
【符号の説明】
1,8,24,27,33,47,48…遅延回路、
2,9,13,34,51…切り替え器、3,6,1
0,12,35,52…制御回路、4,53…減算器、
5,11…メモリ、7,25,31,40,49…加算
器、14…順次カメラ、15,23…YIQ変換回路、
16,17,38,39,46…フィルタ、18…直交
変調回路、19…YC多重回路、20…圧縮回路、21
…多重回路、22…飛越カメラ、26,29,30,5
0…係数回路、28,54…動き検出回路、32…飛越
テレシネ、36…分離回路、37…YC分離回路、41
…選択回路、42…伸張回路、43…直交復調回路、4
4…RGB変換回路、45…モニタ、55…乗算器、5
6…零検出回路、57…比較回路、58…判定回路、1
01…エンコーダ、102…順次→飛越変換回路、10
3…デコーダ、104…倍速回路、105…信号源、1
06…動き適応順次走査化回路、107…フィールド内
順次走査化回路、108…フレーム完結順次走査化回
路、109…方式検出回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】順次走査形態の入力信号から飛越走査形態
    の主信号を作成し、フレームごとに完結した形態で該入
    力信号から補助信号を作成し、該主信号と該補助信号を
    伝送することを特徴とする、テレビジョン信号の伝送方
    式。
  2. 【請求項2】請求項1記載の入力信号は、飛越走査形態
    の信号から順次走査形態に変換した信号であることを特
    徴とする、テレビジョン信号の伝送方式。
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