JPH0582235A - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

スパークプラグの製造方法

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JPH0582235A
JPH0582235A JP24315891A JP24315891A JPH0582235A JP H0582235 A JPH0582235 A JP H0582235A JP 24315891 A JP24315891 A JP 24315891A JP 24315891 A JP24315891 A JP 24315891A JP H0582235 A JPH0582235 A JP H0582235A
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JP
Japan
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spark plug
tip
chip
press
sintering
Prior art date
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Pending
Application number
JP24315891A
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English (en)
Inventor
Takafumi Oshima
崇文 大島
Tsutomu Okayama
勉 岡山
Kazuya Iwata
和也 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火花放電の電極面の凹凸を工業的に均一に量
産でき、放電電圧の低減を少ないばらつきで達成できる
スパークプラグの製造方法の提供。 【構成】 この発明のスパークプラグの製造方法は、貴
金属粉末を主体とする粉末原料をプレス成形し、該プレ
ス成形体を焼結したチップ5を、発火部に固着してなる
スパークプラグにおいて、チップをプレス成形時に発火
面に所定の凹凸(エッジ)6を形成し、しかるのち焼結
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発火部に貴金属を主
体とする焼結体を固着したスパークプラグの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】スパークプラグの放電電圧(要求電圧)
を低くするため、火花放電の発火部に凹凸を設けること
が公知である。この放電電圧は正規分布でばらつき、そ
の中心値はおおむね電極径の大きさによって決まる。最
も高い放電電圧は、電極径にあまり影響されず、電極の
放電部(発火部)に凹凸を設け、発火面にエッジを形成
することで低下させることができる。この凹凸(エッ
ジ、以下凹凸という)は従来電極面を、切削、鍛造また
は放電加工することにより成されていた。また中心電極
の先端部に焼結金属(サーメットを含む)のチップを溶
接し、電極の消耗と着火性の向上とを図ったスパークプ
ラグも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに電極の発火面
は小さく、かつ従来の加工法では凹凸を後行程で設けて
いたため、均一に形成することは難しく、凹凸の形状に
ばらつきが生じ易い。このため、放電電圧の低減効果も
凹凸の違いによりばらつきが生じ、均一な性能が得にく
い欠点があった。この発明の目的は、火花放電の電極面
の凹凸を工業的に均一に量産でき、放電電圧の低減を少
ないばらつきで達成できるスパークプラグの製造方法の
提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明のスパークプラ
グの製造方法は、貴金属粉末を主体とする粉末原料をプ
レス成形し、該プレス成形体を焼結したチップを、発火
部に固着してなるスパークプラグにおいて、チップをプ
レス成形時に発火面に所定の凹凸を形成し、しかるのち
焼結した。
【0005】
【発明の作用、効果】粉末原料をプレス成形して発火面
に所定の凹凸を有するチップを形成し、これを焼結して
いるので、ばらつきの少ない凹凸付きチップの量産が可
能である。このチップを溶接などによりスパークプラグ
の発火部に固着するので、放電電圧をばらつきが少なく
低下させることができる。
【0006】
【実施例】図1は、この発明にかかるスパークプラグを
示す。このスパークプラグ100は、先端面にL字形の
外側電極11が溶接された筒状の主体金具1内に、軸穴
21付き絶縁碍子2を嵌め込んでいる。絶縁碍子2は、
主体金具1内周に設けた段座12にパッキン13を介し
て絶縁碍子2の座面22を係止し、主体金具頭部14を
かしめることにより固定されている。前記軸穴21に
は、先端側に中心電極4が挿入され、その先端部4Aが
絶縁碍子2の先端より突出し、後端鍔部4Bが軸穴21
の段部に当接している。軸穴21の後端側には、導電性
ガラスシール31に挟まれたモノシリック抵抗体32お
よび中軸3が加熱封着されている。
【0007】中心電極4は、図2に示すごとく、先端部
が径小(直径2.0mm)となっている直径2.5mm
の円柱状を呈し、15.0重量%のクロム(Cr)、
8.0重量%の鉄(Fe)を含むニッケル(Ni)合金
製の母材41、該母材41の軸芯に埋め込まれた銅(C
u)または銀(Ag)を主体とする良熱伝導金属製の芯
材42とからなる2層材40の先端に、先端面に凹凸6
が設けられた頭部51と径小の基部52とからなる円柱
状貴金属チップ5を溶接して形成している。この実施例
では凹凸6は端面に設けられた1本の溝53となってい
る。
【0008】チップ5は、この実施例では、母材41の
先端面の中心に設けられ、芯材42の先端に達する***
43に、チップの基部52が嵌め込まれ、該基部52と
母材41との嵌合面5A(接合面)を全周にわたって溶
接し、チップ端面54は前記芯材42の先端と接触して
いる。チップ5を***43に当てがい抵抗溶接したの
ち、前記嵌合面5Aをレーザー溶接すると、溶接強度が
増大できるとともに、チップ5と芯材42との接合度合
いが増し、熱引きが最も良好になる。
【0009】チップ5は、イリジウム(Ir)の粉末9
5.0重量%と、稀土類金属酸化物であるイットリア
( Y2 3 )の粉末5.0重量%とを焼結した焼結体
からなり、円柱状を呈する。この焼結体は、Irの粒界
にイットリアが入り込んだサーメットとなっている。イ
ットリアの添加量は、0.1〜15.0重量%であるこ
とが必要であり、望ましくは1.0〜10.0重量%の
範囲が良い。またIrに他の金属として、ルテニウム
(Ru)を用いることができ、これら双方を含む3元系
としてもよく、さらにイットリアの他にトリア(ThO
2 )、酸化ランタン(La2 3 )など他の稀土類金属
酸化物を用いることも可能である。
【0010】チップ5の製造方法を、図3とともに説明
する。(イ)に示す如くIr−Y2 3 の粉末を調合
後、分散させて造粒粉とした後、金型61内に充填す
る。次に(ロ)に示す如く、凹凸付き上パンチ62と、
下パンチ63により加圧成型する。この成型体50を焼
結してチップ5を製造する。この焼結は一次焼結後、熱
間静水圧プレスによる二次焼結を行うことにより成され
る。なおIr−Y2 3 サーメットは白金(Pt)、パ
ラジウム(Pd)など他の貴金属に較べ、耐消耗性は同
程度であるとともに安価である利点がある。
【0011】図4は上記スパークプラグ100と、該ス
パークプラグ100と同一形状で、中心電極4先端面の
凹凸を切削で形成した比較品200との放電電圧のばら
つき度合いを測定した結果を示す。実験は6気筒、30
00ccのガソリン機関に各スパークプラグそれぞれ1
00個を装着し、アイドリングから5500rpm、全
負荷への運転条件時の最高電圧で整理した。スパークプ
ラグ100での実験結果を棒グラフで、比較品200は
破線で示す。プレス成型と焼結とで凹凸付きチップ5を
形成したこの発明品は、切削により凹凸を形成した比較
品200に対し、放電電圧は低くなり、ばらつきが少な
いことが分かる。
【0012】図5は、凹凸6付きチップ5の他の実施例
を示す。(イ)は先端面にV溝状凹所55を2本平行的
に形成している。(ロ)は先端面に十字形の凹所56に
溝を設けている。(ハ)は先端面の中央に円形の凹所5
7を設けている。これらは凹凸6は、何れも上パンチ6
2にこれら凹所55、56、57に対応する凸部を設け
るだけで、小さいばらつきで所望の形状を量産すること
が容易である。
【0013】図6はこの発明のスパークプラグの他の実
施例を示す。この実施例では焼結前のアルミナ(Al2
3 )性の絶縁碍子2の軸穴21の先端に、プレス成型
後のチップ成型体50の基部51を直接に嵌め込んで同
時焼結し、前記軸穴21内に充填した導電性の高融点導
電性ガラスシール44で加熱封着している。これにより
中心電極4と絶縁碍子2とが一度に焼結でき、組付けが
容易にできる。図7は、この発明のスパークプラグの他
の実施例を示す。この実施例では、貴金属チップ5を同
一外形の円柱状としている。この実施例では、貴金属チ
ップ5の形状が単純であり、プレス成型性および焼結が
容易で生産性に優れる。なお貴金属チップ5の軸方向長
さが、直径に対し短いとひび割れ発生の原因となるの
で、長さ>直径であることが望ましい。
【0014】上記実施例においては、貴金属チップ5に
サーメットを用いているが、PtとPdとの合金など、
耐熱、耐火花消耗性に優れた他の貴金属の粉末焼結体を
用いても良い。またチップ5と芯材41とは必ずしも接
触している必要はないが、近接していればいるほどチッ
プ5の熱引きが良くなり、少なくとも.05mm以内に
近接していることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスパークプラグの断面図である。
【図2】中心電極の先端部の拡大断面図である。
【図3】サーメット製チップの製造工程図である。
【図4】放電電圧のばらつき度合いの実験結果を示すグ
ラフである。
【図5】チップの他の実施例を示す斜視図である。
【図6】他の実施例にかかるスパークプラグの要部断面
図である。
【図7】さらに他の実施例にかかるスパークプラグの要
部断面図である。
【符号の説明】
1 主体金具 2 絶縁碍子 3 中軸 4 中心電極 40 2層材 41 中心電極母材 42 中心電極芯材 5 貴金属チップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貴金属粉末を主体とする粉末原料をプレ
    ス成形し、該プレス成形体を焼結したチップを、発火部
    に固着してなるスパークプラグにおいて、 チップはプレス成形時に発火面に所定の凹凸を形成し、
    しかるのち焼結したスパークプラグの製造方法。
JP24315891A 1991-09-24 1991-09-24 スパークプラグの製造方法 Pending JPH0582235A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005104319A1 (de) * 2004-04-21 2005-11-03 Robert Bosch Gmbh Zündkerze
JP7010532B1 (ja) * 2021-04-08 2022-01-26 東邦金属株式会社 電極の製造方法
US11621544B1 (en) 2022-01-14 2023-04-04 Federal-Mogul Ignition Gmbh Spark plug electrode and method of manufacturing the same
US12034278B2 (en) 2023-10-23 2024-07-09 Federal-Mogul Ignition Gmbh Spark plug, spark plug electrode, and method of manufacturing the same

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