JPH058106A - ホルダ装置 - Google Patents

ホルダ装置

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JPH058106A
JPH058106A JP18359091A JP18359091A JPH058106A JP H058106 A JPH058106 A JP H058106A JP 18359091 A JP18359091 A JP 18359091A JP 18359091 A JP18359091 A JP 18359091A JP H058106 A JPH058106 A JP H058106A
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holder body
groove
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JP18359091A
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English (en)
Inventor
Haruaki Kubo
治明 久保
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Daishowa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Daishowa Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アダプタの芯振れを防止して芯出し精度を向
上したホルダ装置を提供すること。 【構成】 アダプタ12の外周とホルダ本体10の内周
との間に、転動体としての複数の鋼球32を設けるとと
もに、この鋼球32を保持するリテーナ16を備え、か
つ、アダプタの外周面には、アダプタの挿入またはその
引き抜き時に鋼球32を収容するU溝42と、アダプタ
をホルダ本体に対して回動させてアダプタの芯出しを行
った時に、ホルダ本体の内周とアダプタの外周との間で
鋼球32を押圧して挟持するテーパ44が形成されたV
溝46が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドリル、リーマ、タ
ップ等の工具が装着されたアダプタを保持・固定するホ
ルダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ホルダ装置は、工具等の被保持
部材が装着されたアダプタとこのアダプタを保持するホ
ルダ本体とからなり、アダプタをホルダ本体に挿入する
ことにより工具をホルダ本体に固定できるようになって
いる。
【0003】従来のホルダ装置には、使用状況に応じ
て、このアダプタのホルダ本体内へ挿入される部分がス
トレートシャンクとなっているものとテーパシャンクと
なっているものがあり、ストレートシャンクの場合はホ
ルダ本体へアダプタを挿入、取り外しできるようにする
ため、該シャンクはホルダ本体の軸穴よりも小径に形成
され、よってアダプタとホルダ本体との間には径方向に
ある程度のガタが発生していた。しかし、近年の機械加
工における高精度の要請から、上記ガタの抑制が図ら
れ、ホルダ本体の軸穴開口とこれに対向する先端寄りの
アダプタとの間をテーパ面で係合させることが行われて
いる。
【0004】そして、従来のホルダ装置では、ホルダ本
体のテーパ面とアダプタのテーパ面とが密接することに
より、ホルダ本体はアダプタを支持すると共にその芯出
しを行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のホルダ装置
では、アダプタはその先端寄りのテーパ面においてホル
ダ本体に対して芯出しされているのみであり、アダプタ
のストレートシャンクとホルダ本体の軸穴との間には依
然として、加工時にこのテーパ面を支点として、アダプ
タのストレートシャンクが揺動し、結果として芯振れが
発生するおそれがあった。従って、たとえドリル、リー
マ等の工具やアダプタ先端のコレットを高精度にして
も、穴の加工精度が大きく低下することになるという問
題があった。
【0006】そこで、本発明はこのような従来からの課
題を解決するために、アダプタの芯振れを防止して芯出
し精度を向上したホルダ装置を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するために、ホルダ本体と、このホルダ本体に挿入さ
れ、被保持部材が装着されるアダプタと、を有し、前記
ホルダ本体の先端部は前記アダプタをテーパ面で支持す
るホルダ装置において、前記アダプタ外周と前記ホルダ
本体内周との間に複数の転動体を設けるとともに、この
転動体を保持する手段を備え、かつ、前記ホルダ本体と
アダプタとの間には、前記アダプタの挿入または引き抜
き時に前記転動体を収容する逃がし部と前記アダプタの
芯出時に前記ホルダ本体内周とアダプタ外周との間で前
記転動体を押圧して挟持する芯出し部と、が形成されて
なることを特徴とするものである。
【0008】本発明に係るホルダ装置は、アダプタをホ
ルダ本体の基端側に引き込む付勢手段を備えることが望
ましく、また、アダプタの芯出し時に当該アダプタをホ
ルダ本体に対して回転方向に係合して廻り止めする係合
手段を備えることが望ましい。
【0009】
【作用】本発明のホルダ装置によれば、アダプタの芯出
時に前記ホルダ本体内周とアダプタ外周との間で前記転
動体を押圧挟持することによりアダプタを支持してその
芯出しを行っているため、アダプタの芯出しがテーパ面
を含めた複数箇所で行われることになり、アダプタの芯
振れをなくして、芯出し精度を向上することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。本実施例のホルダ装置は、ホルダ本体とこ
のホルダ本体内に挿入されてこれに保持・固定されるア
ダプタとから構成され、図1(1)は、ホルダ本体の断
面図であり、(2)はアダプタの断面図である。そし
て、図2は、アダプタをホルダ本体内に挿入した状態の
断面図である。
【0011】ホルダ本体10の先端から基端にかけては
ストレートな軸穴15が形成され、この軸穴の奥部に
は、転動体に相当する鋼球32を保持する有底円筒状の
リテーナ16が取付ねじ18によってホルダ本体の基端
側(図1(1)の左側)に固着されている。このリテー
ナ16の中心部には、前記取付ねじ18を貫通させるた
めの小孔20が形成され、この小孔20を貫通して取付
ねじ18は、ホルダ本体10に設けられた小孔21と螺
合している。
【0012】前記取付ねじ18の頭部の裏面には平座金
23が嵌装され、そして取付ねじ18の回りには円筒状
のカラー25が設けられている。この円筒状のカラー2
5は座金23とホルダ本体の奥端面との間に介装されて
いる。また、前記座金23とリテーナ16の底面との間
には皿ばね27が介装されている。したがって、取付ね
じ18を締め付けることにより、前記カラー25は座金
23とホルダ本体10の奥端面との間で回転不能に挟持
され、そしてリテーナ16は皿ばね27によりホルダ本
体奥端側に付勢されている。
【0013】符号29はスプリングピンであり、カラー
25に対して径方向にリテーナ16のピン穴31に挿入
され、スプリングピンの先端はカラーのピン穴33に嵌
合されている。この結果、リテーナ16はホルダ本体1
0に対して固定され、ホルダ本体10とリテーナ16と
が一体となって回転できるようになっている。
【0014】前記リテーナ16の先端寄り(図1(1)
の右寄り)ホルダ本体10の先端14側の所定箇所に
は、鋼球32の転動を円滑にするため望ましくは円周方
向に長径な楕円状の、鋼球保持溝30が同一円周位置で
均等に穿孔され、それぞれの溝内に鋼球32が転動可能
に保持されている。そして、溝30は、リテーナ16の
内方に向かって若干縮径され、そこに保持された鋼球3
2がリテーナの内方に脱落しないように構成されてい
る。
【0015】前記ホルダ本体10の先端14側の外周の
対向する二箇所にはキー溝19が形成され、このキー溝
は、アダプタ12の後述する突出キー84と係合できる
ようになっている。尚、図1において、L1は、鋼球保
持溝30中心からホルダ本体10の軸穴15の終端まで
の距離を示す。
【0016】前記ホルダ本体10に挿入されるアダプタ
12は、図1(2)に示すように、アダプタ12をホル
ダ本体10の軸穴15に挿入した際に、前記リテーナ1
6内に挿入される軸部34と、当該軸部34と連続して
形成され、前記軸穴15内に挿入される円柱状のストレ
ートシャンク36と、これに連設されたテーパ部37
と、工具を保持する工具装着部38とから構成される。
前記軸部34は前記ストレートシャンク36よりも短径
に形成され、その外周には逃がし部としてその基端40
側(図1(2)の左側)から一定の距離だけ軸方向に延
びる略半円筒状のU溝42と芯出し部としてのV溝46
とが周方向に交互に形成されている。各V溝46は、軸
部34において軸方向に互いに対向し、かつ内方に進む
にしたがって縮径される一対のテーパ面44A,44B
を有する。
【0017】前記U溝42は、アダプタ12の基部40
から形成されているので、アダプタ12をホルダ本体1
0に挿入する時に各U溝42と前記各鋼球32とが整合
する位置でその挿入が可能となる。前記U溝42の深さ
は例えば鋼球32が保持溝30から内方へ突出する長さ
H1(図1(1)参照)よりも僅かに深く形成されてお
り、鋼球32がU溝42内にある時は、鋼球32に対し
てはなんら押圧力が付加されないフリーな状態で鋼球を
収容できるようになっている。一方、アダプタ12を挿
入後ホルダ本体10に対して回動して鋼球32がV溝上
に乗り上がる時には、V溝内に対向して存在するテーパ
44面A,Bによって鋼球32がホルダ本体10側に押
圧され、ホルダ本体10の軸穴15の内周面とテーパ面
44との間で鋼球32が押圧された状態で確実に挟持さ
れるようになっている。すなわち、V溝46は、該V溝
に乗り上がった鋼球32の頂点とアダプタ中心軸との距
離が、ホルダ本体内周とアダプタ中心軸との距離よりも
若干長くなるように形成されている。そして、この鋼球
32を挟持する時にアダプタ12の芯出しが行われる。
【0018】また、アダプタ12をホルダ本体10の軸
穴15に挿入するため、ストレート部36は、軸穴15
の直径よりも僅かに短径に形成されている。前記テーパ
部37は、図面右方向に進むにしたがって拡径してお
り、前記ホルダ本体10の先端部は、このテーパ部の形
状に合致するように、先端に進むにつれて拡径するテー
パ穴52が前記ストレート軸穴15に連続して形成され
ている。テーパ部37およびテーパ穴52は、アダプタ
12をホルダ本体10に挿入した際に互いに密接し、こ
の部分においてアダプタ12の支持・芯出しを行うこと
ができる。
【0019】アダプタの工具取付部38においては、そ
の内部に向かって縮径されたテーパ穴54が形成され、
このテーパ穴54に工具を固定するコレット56が挿入
されている。このコレット56の外周は、径方向の弾発
性を確保するため、軸方向に複数の切り割り(図示せ
ず)が形成されている。このコレット56の端部の外周
面には、リング体62が設けられている。リング体62
の外周の溝内には円環リング64が装着され、ロックナ
ット68が円環リング64を介してリング体62と工具
取付部38とを連結する状態で工具取付部38の回りに
周設されている。ここでロックナット68を回転させる
と、ロックナット68の軸方向の往復動が円環リング6
4とリング体62を介して、コレット56に伝達され、
コレットがテーパ穴54を摺動するようになっている。
【0020】符号76は、工具取付部38の外周面をス
プリング39の付勢により摺動する円筒状のカラーであ
る。図3の斜視図にも示すように、前記カラー76には
キー84が突設され、このキー84は工具取付部38に
形成された孔77を貫通してホルダ本体に向かって突出
する。尚、L2は前記V溝46の中心とストレートシャ
ンク34の終端との間の距離を示し、L2は前記L1よ
りも若干短く形成されている。
【0021】次に、本実施例の動作について説明する。
先ず、図2に示すように、コレット56内に工具Tを挿
入し、次いで、ロックナット68を時計方向に回転する
と、コレット56の切り割りが締め付けられて工具Tを
アダプタ12に固定することができる。
【0022】このようにして工具Tを保持したアダプタ
をホルダ本体10の軸穴15に挿入する。図4に示すよ
うにアダプタのU溝42に鋼球32が収容される位置で
アダプタをホルダ本体に挿入する。この時、アダプタ1
2は鋼球32にガイドされてホルダ本体10に円滑に挿
入される。この際、リテーナ16の長穴状の各保持溝3
0に対して各鋼球32が一定の位置にあるように当該鋼
球を付勢することが好ましい(図1(1)を参照する
と、リテーナ16をホルダ本体の先端側から見て、鋼球
32を保持溝30の時計方向側に付勢している)。
【0023】この状態から、当該アダプタ12をホルダ
本体10に対して30度回動すると、鋼球32はアダプ
タのU溝42上を転動してV溝46に移動する。そし
て、カラー76の突出キー84がホルダ本体10の先端
部14の表面のキー溝19に係合した時点でアダプタの
回動が終了する。鋼球32が前記U溝42からV溝46
に移動する過程で、鋼球はV溝のテーパ44A,Bによ
りホルダー本体10側に向かって押され、図2のV−V
断面である図5に示すように、鋼球32がテーパ面44
A,Bとホルダ本体10の軸穴15の内周面との間で押
圧された状態でV溝46内に保持される。この際、周方
向に均等に配置された鋼球32によって、アダプタ12
の軸部34がホルダ本体に対して支持される共に、この
部分におけるアダプタの芯出しが可能になる。
【0024】そして、L2はL1よりも僅かに短く形成
されているため、鋼球32はアダプタ12のV溝46の
基端側のテーパ面44Aに押圧される。この鋼球32は
ホルダ本体10に固定されたリテーナ46に保持され、
リテーナ46はバネ27によりホルダ本体の基端方向に
付勢され、アダプタ12をホルダ本体の基端方向に付勢
しつつ保持することができる。さらに、アダプタの芯出
し時、前記突出キー84はキー溝19に係合しているた
め、ホルダ本体の回転動をアダプタ12側にも確実に伝
達できることなっている。
【0025】そして、前記ホルダ装置では、アダプタ1
2がホルダ本体10に対して基端方向に付勢されている
ため、ホルダ本体10のテーパ穴52とアダプタ12の
テーパ部37とが密着して、この部分においてもホルダ
本体10がアダプタ12を支持すると共にその芯出しを
行う。この結果、従来テーパ部でのみアダプタの支持・
芯出しがなされていたのに対し、この実施例では、前記
V溝46に鋼球32が押圧挟持されていることにより、
ホルダ本体10の基端側でもアダプタの芯出しがなされ
るため、アダプタ10の芯出し精度が向上する。その結
果、アダプタに加工時の応力が伝達された場合でも、ア
ダプタ12の芯振れをなくして加工精度を向上する。そ
して、ホルダ本体10はアダプタ12を複数箇所(この
実施例では2か所)で支持しているために、ホルダ装置
の剛性を向上し、耐振性を向上することもできる。
【0026】そして、アダプタの芯出し後、前記突出キ
ー84とキー溝19との係合によりアダプタ側にもホル
ダ本体の回転動が伝達されてアダプタとリテーナとが一
体となって回転する。そして、同時にホルダ本体の回転
動はリテーナ16に伝達される。これらの結果、鋼球3
2がV溝46に嵌合されている状態が保持され、ホルダ
本体の回転時でも、アダプタの芯出し精度が良好に維持
される。
【0027】この状態から、アダプタ12をホルダ本体
10の軸穴15から引き抜く場合には、カラー76を圧
縮ばね39の付勢に抗して図面右方向に移動させて突出
キー84とキー溝18との係合を解除してから、アダプ
タ12をアダプタの挿入時とは逆方向に30度回動す
る。すると、前記鋼球32がV溝46に保持されていた
状態からU溝42内に移動してフリーな状態になり、ア
ダプタをホルダ本体10の軸穴15から引き抜くことが
可能となる。
【0028】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図6は、この実施例を示したもので、前記実施例と
異なる主な点は、前記転動体として、鋼球32に換えて
円筒コロ86を使用したことである。
【0029】軸部34には、逃がし部としての略半円筒
状のU溝88が円周方向に均等間隔を置いて形成されて
おり、アダプタ12をホルダ本体10に挿入またはそれ
から引き抜く時は、図7に示すように、このU溝88内
にコロ86がフリーな状態で収容されている。芯出し時
には、図6のVIII−VIII断面である図8に示す
ように、コロ86をU溝88間の芯だし部としての軸部
外周90とホルダ本体内周85との間で押圧して挟持し
ている。
【0030】前記第1の実施例においては、芯出し時、
鋼球32をテーパ44が形成されたV溝46内に保持す
ることにより、アダプタをホルダ本体の軸方向に対して
ロックしていた。これに対して、本実施例では、コロ8
6をアダプタの軸部34の外周90で挟持しているの
で、このままではアダプタを軸方向にロックできない。
そこで、この実施例では、アダプタの軸部34の基端側
に円柱状のロック駒92を連設すると共に、リテーナの
内部に円筒状の引き込み駒94を設け、引き込み駒94
の中心に向かって延びる爪98にロック駒92の爪96
が互いに係合するようにして、引き込み駒94がロック
駒92をホルダ本体の基端側に引き込むように付勢し、
アダプタ12をホルダ本体10の軸方向に確実にロック
している。
【0031】この引き込み駒94の一部外周とリテーナ
16の対応する円周にはキー100が介装され、これに
より両者間の回り止めがされている。この結果、アダプ
タの芯出し時に、軸部外周とホルダ本体内周との間にあ
る円筒コロが、アダプタの芯出しができない前記U溝8
8内に落ち込むのを防止でき、アダプタの芯出し精度を
常時維持できるようにしている。
【0032】そして、引き込み駒94の基端は四角状の
突部102に形成され、この突部102がリテーナ16
の奥部の角孔104から突出して、ホルダ本体の角孔2
8に嵌合しており、ホルダ本体10の回転動が引き込み
駒94に伝達し、これがリテーナ16に伝達されるよう
になっている。
【0033】アダプタ12のホルダ本体への挿入または
ホルダ本体からの引き抜き時には、円筒コロ86が軸部
34のU溝88に収容されているためその挿入または引
き抜きが自在となる。アダプタの芯出し時では、アダプ
タをホルダ本体に対して回動させることにより、前記円
筒コロ86を軸部34の外周90とホルダ本体内周との
間で挟持し、同時に爪96および98は互いに係合す
る。
【0034】リテーナ16と引き込み駒94との回り止
めは、図9の斜視図に示すように、リテ−ナ16の基端
に中心に向かって爪106を突設し、一方、ロック駒9
4の基端面に爪106と係合する係合溝108を形成し
て両者を係合することによっても可能となる。
【0035】図10および図11のそれぞれには、前記
実施例のカラー76の他の例が示されている。いずれも
カラーがホルダ本体側に装着されている構成となってお
り、この点が前記実施例と異なる点である。図10,図
11において、(1)はアダプタの挿入または引き抜き
時を示したものであり、(2)は芯出し時を示したもの
である。
【0036】図10において、ホルダ本体10の先端に
は、円筒状のカラー76が嵌合されており、圧縮ばね8
2による付勢の結果、カラー76をホルダ本体の基端側
に向かって付勢している。図11では、カラ−76は図
10とは逆に、アダプタ側に向かって付勢されている。
【0037】図10において、アダプタの挿入または引
き抜き時には、カラー76の先端側突出キー110をア
ダプタ側のキー溝112に係合さる。アダプタの芯出し
時には、カラー76をアダプタと一体に回動させ、基端
側の突出キー84が、圧縮ばね82の付勢によりホルダ
本体10側のキー溝19に係合した時点で芯出しが完了
する様に構成する。この結果、ホルダ本体10の回転動
がアダプタ12側に伝達されるようになる。
【0038】図11では、圧縮ばね82はカラー76を
ホルダ本体側に付勢しており、突出キー84がホルダ本
体10のキー溝19に常時係合して、カラー76がホル
ダ本体10に対して回動しないようになっている点が図
10の場合と異なる。(1)に示すように、アダプタの
挿入またはその引き抜き時には、カラー76の先端側突
出キー110はアダプタのキー溝112とは係合しない
位置とされ、端面93に当接し、カラー76は基端方向
に移動している。(2)に示すように、アダプタ芯出し
時にアダプタを回動すると、他の突出キー110が圧縮
ばね82の付勢により、アダプタ側に形成されたキー溝
112に係合し、これと同時に芯出しが完了するように
構成される。この時もホルダ本体110の回転動がアダ
プタ112側も伝達されるようになる。
【0039】前記実施例では、転動体として鋼球または
円筒コロを利用したが、これらを組み合わせて使用する
こともでき、また円錐コロ等他の転動体を使用すること
を妨げるものではない。またさらに、転動体の設置数と
しては、本実施例のものに限定されず、ホルダ本体の軸
穴にアダプタを保持し、アダプタの芯出しができる数で
あれば良い。また、アダプタの挿入または引き抜き時転
動体をフリーな状態で収容する溝部の形状としては、前
記U溝に限らず他の形状の溝を採用することもできる。
そしてまた、芯出し部としては前記V溝および転動体の
外周に限らず、転動体を押圧して挟持できるものである
ならば良く、例えば、「突起状」であっても良い。さら
にまた、転動体とホルダ本体内周との間に中間部材を介
在させて、アダプタの芯出し時に転動体をホルダ本体内
周とアダプタ外周との間で中間部材によって挟持しても
良く、例えば、このような中間部材として板ばねを利用
することにより、転動体をアダプタ側に付勢してアダプ
タの支持をより確実なものにすることができる。さら
に、転動体をアダプタ側保持することもできる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
アダプタ外周とホルダ本体内周との間で転動体を押圧し
て挟持することによりアダプタを支持してその芯出しを
行う構成となっているため、アダプタの芯出しがテーパ
面を含めて複数箇所で行われることになり、アダプタの
芯振れをなくして、芯出し精度を向上することができ
る、という優れた効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)はホルダ本体の断面図、(2)はアダプ
タの断面図。
【図2】アダプタをホルダ本体内に挿設した状態の断面
図。
【図3】アダプタの一部斜視図。
【図4】アダプタの挿入またはその引き抜き時における
ホルダ装置の断面図。
【図5】図2のV−V断面図であり、アダプタの芯出し
時におけるホルダ装置の断面図。
【図6】ホルダ装置の第2の実施例を示す断面図。
【図7】アダプタの挿入またはその引き抜き時時におけ
るホルダ装置の第2の実施例の断面図。
【図8】図6のVIII−VIII断面図であり、アダ
プタの芯出し時におけるホルダ装置の断面図。
【図9】ロック駒と引き込み駒との他の例を示す斜視
図。
【図10】カラーの他の例を示すもので、(1)はアダ
プタの挿抜時を示す半断面図、(2)はアダプタの芯出
し時を示す半断面図。
【図11】カラーのさらに他の例を示すもので、(1)
はアダプタの挿抜時を示す半断面図、(2)はアダプタ
の芯出し時を示す半断面図。
【符号の説明】
10 ホルダ本体 12 アダプタ 15 ホルダ本体の軸穴 16 リテーナ 30 鋼球嵌合溝 32 鋼球 42,88 U溝(逃がし部) 44 テーパ 46 V溝(芯出し部) 50 テーパ部 52 テーパ穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダ本体と、このホルダ本体に挿入さ
    れ、被保持部材が装着されるアダプタと、を有し、前記
    ホルダ本体の先端部は前記アダプタをテーパ面で支持す
    るホルダ装置において、前記アダプタ外周と前記ホルダ
    本体内周との間に複数の転動体を設けるとともに、この
    転動体を保持する手段を備え、かつ、前記ホルダ本体と
    アダプタとの間には、前記アダプタの挿入または引き抜
    き時に前記転動体を収容する逃がし部と前記アダプタの
    芯出時に前記ホルダ本体内周とアダプタ外周との間で前
    記転動体を押圧して挟持する芯出し部と、が形成されて
    なるホルダ装置。
  2. 【請求項2】 アダプタをホルダ本体の基端側に引き込
    む付勢手段を備える請求項1記載のホルダ装置。
  3. 【請求項3】 アダプタの芯出し時に当該アダプタをホ
    ルダ本体に対して回転方向に係合して廻り止めする係合
    手段を備える請求項1記載のホルダ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2792439A3 (de) * 2013-04-18 2015-07-01 Bilz Werkzeugfabrik GmbH & Co. KG Schnellwechselsystem für eine Werkzeugaufnahme
JP2018520898A (ja) * 2015-07-24 2018-08-02 フランツ ハイマー マシーネンバウ カーゲー 分割された支持部を具備するねじ込み式工具および工具ホルダー

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