JPH0580996U - 人力潜水艇 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全で、騒音もなく、かつ、海洋汚染となら
ない人力潜水艇を提供しようとするものである。 【構成】 人力で推進する潜水艇において、上端にハン
ドルを有するハンドル軸と、前部にハンドル軸を回動自
在に保持し、後部にサドルを固着し、中間下部にペダル
と連動して回転自在に大径ギヤを保持する胴体フレーム
と、大径ギヤとチェーンを巻回する小径ギヤとスプリン
グジョイントを介して回転自在に接続する左右のプロペ
ラと、ハンドル軸下部の左右両側に回動自在に保持する
潜水舵と、ハンドル軸下端部に固着するギヤとチェーン
を介して作動する左右の舵と、胴体フレームを覆う胴体
カバーとから構成され、乗艇者が人力で潜水してなるも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、娯楽用またはスポーツ用として乗艇者が人力で水中を推進する潜 水艇に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の考案は、特に考案されておらず、水上の娯楽用またはスポーツ 用の乗物としては自走式サーフボードとかジェットスキーというものが知られて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたように、自走式サーフボードやジェットスキーが海水浴場 を推進すると、他の海水浴客を危険にさらし、また、騒音もまき散らし、更に、 ガソリン、軽油等を燃料としているので、海洋汚染を引き起こす可能性があると いう問題点を有していた。

【０００４】 この考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ り、その目的とするところは、安全で、騒音もなく、かつ、海洋汚染の原因とな らない人力潜水艇を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案は、人力で推進する潜水艇において、上 端にハンドルを有するハンドル軸と、前部に該ハンドル軸を回動自在に保持し、 後部にサドルを固着し、中間下部にペダルと連動して回転自在に大径ギアを保持 する胴体フレームと、該大径ギヤとチェーンを巻回する小径ギアとスプリングジ ョイントを介して回転自在に接続する左右のプロペラと、該ハンドル軸下部の左 右両側に回動自在に保持する潜水舵と、ハンドル軸下端部に固着するギヤとチェ ーンを介して作動する左右の舵と、該胴体フレームを覆う胴体カバーとから構成 され、乗艇者が人力で潜水してなるものである。

【０００６】

【作用】

ハンドル軸下部の潜水舵は、ハンドル自身の回動と連動して回動可能にする。

【０００７】 左右の舵は、ハンドルのハンドル軸回りの回動に連動して方向変換可能にする 。

【０００８】

【実施例】

実施例について、図面を用いて説明すると、図１〜図４に示すように、上端に ハンドル１を有するハンドル軸２を設け、胴体フレーム４の前部にハンドル軸２ を回動自在に保持する。

【０００９】 胴体フレーム４の後部にサドル５を固着し、胴体フレーム４の中間下部にペダ ル６と連動して回転自在に大径ギア８を保持し、大径ギヤ８とチェーン７を巻回 する小径ギア９とスプリングジョイント１０を介して左右のプロペラ１２に回転 自在に接続する。

【００１０】 ハンドル軸２下部の左右両側には、潜水舵３を回動自在に保持し、潜水舵３は 作動軸１７を介してハンドル１自身の回動と連動する。

【００１１】 ハンドル軸２下端部に固着するギヤ１４は、チェーン２１を巻回してギヤ１５ と連動し、ギヤ１５の回転軸は作動軸１６を介して左右の舵１３と連結する。

【００１２】 胴体フレーム４は胴体カバー１８で覆い、胴体カバー１８の船尾には、左右の プロペラ１２を収納するプロペラダクト１１を固設し、また、胴体カバー１８の 船尾には、垂直フィン１９および水平フィン２３を固設して、胴体カバー１８内 部に浮力調整用バラスト２０を設ける。

【００１３】 この実施例において、乗艇者は、軽量で潜水可能時間が１０分程度の簡易呼吸 具２２を装着し、人力潜水艇のサドル５に乗り、ペダル６を踏んで推進させ、左 右に方向転換する時は、ハンドル１をハンドル軸２回りに回動し、ギヤ１４、１ ５に巻回するチェーン２１を介して舵１３を作動する。

【００１４】 また、潜水時には、ハンドル１自身を回動して、作動軸１７で潜水舵３後端を 引上げて推進させ、一方、浮上時には、潜水舵３後部を押下げて推進させる。

【００１５】

【考案の効果】

この考案は、上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 人力なので他の海水浴客を危険にさらすことなく、安全性の向上を図れ、また 、騒音もなく、更に、ガソリン、軽油等を燃料としないので、海洋汚染の原因と ならず、自然環境の保護に貢献できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る実施例の側面図を略示したもの
である。

【図２】この考案に係る実施例の斜視図を略示したもの
である。

【図３】図１のＸ−Ｘ線矢視断面図を略示したものであ
る。

【図４】図１の潜水舵の作動機構の説明図である。

【符号の説明】

１ ハンドル ２ ハンドル軸 ３ 潜水舵 ４ 胴体フレーム ５ サドル ６ ペダル ７ チェーン ８ 大径ギヤ ９ 小径ギヤ １０ スプリングジョイント １１ プロペラダクト １２ プロペラ １３ 舵 １４ ギヤ １５ ギヤ １６ 作動軸 １７ 作動軸 １８ 胴体カバー １９ 垂直フィン ２０ 浮力調整用バラスト ２１ チェーン ２２ 簡易呼吸具 ２３ 水平フィン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 人力で推進する潜水艇において、上端に
   ハンドルを有するハンドル軸を設け、胴体フレームの前
   部に該ハンドル軸を回動自在に保持し、該胴体フレーム
   の後部にサドルを固着し、該胴体フレームの中間下部に
   ペダルと連動して回転自在に大径ギアを保持し、該大径
   ギヤとチェーンを巻回する小径ギアとスプリングジョイ
   ントを介して左右のプロペラに回転自在に接続し、該ハ
   ンドル軸下部の左右両側に潜水舵を回動自在に保持し、
   ハンドル軸下端部に固着するギヤとチェーンを介して作
   動する左右の舵を設け、該胴体フレームを胴体カバーで
   覆い、ハンドルと連動して潜水舵を作動させることを特
   徴とする人力潜水艇。